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学園編
119 侵入者
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警備院という警察署のような建物に連れてこられたわたしは、先程の竜人の兵士とは違う、犬の獣人兵士に質問をいくつかされた。
『ーーーはい、これで質問は終了です。ご協力ありがとうございました』
兵士はお礼にと飴をくれた。
もしかして、子供に見えるのだろうか?
いや、身長は平均くらいだと思うけれど……。
ちらりと兵士の顔を伺えば、にこにこと笑っている。
絶対、勘違いしているな……。
『……先程の方が、また吸血鬼かとおっしゃっていましたけれど、なにかあったのですか?』
『知らないのかい?吸血鬼の暴動』
先程の竜人兵士がひょっこり現れ、言った。
『遠くから来たばかりなものですから、ここら辺の事情に疎くて』
『なるほどね、じゃあ知らないかも。最近吸血鬼がな、条約破って魔人の血を吸ってるんだ。夜な夜なだったりは前もたまにあったんだが、今回は二日に一回は見かけるし、昼間でも堂々と襲ったり、誘拐したりしてるんだよ。しばらく王都に居るなら気を付けろよ』
吸血鬼事件みたいだな……、いや、みたいじゃなく本物だけど。
クロが言っていたのはこの事だったのか。
『はい、教えていただきありがとうございました』
私は兵士たちに手を振って警備院を出る。
ーーークロはこのことを知っているのよね……。
国王であるクロがこの被害で知らないはずないだろう。
だとしたら結構忙しい時期に来てしまったのかもしれない。
ーーー迷惑この上ない、な。
私はそれでも笑顔で迎えてくれた友人に感謝した。
その後は寄り道せずに真っ直ぐ家へ帰った。
厄介事は散々なので。
……なのに。
『……こら、何をしているんですか』
私は小さな侵入者を捕まえ、魔法で両手首を引っ付けた。
小さい侵入者は吃驚して走り去ろうとしたので、両足首もくっつけて、宙に浮かせる。
帰ってきて早々、こんな具合。
ため息が出そうだ。
フードが脱げたそこには、真っ白な髪と血のように赤い目と牙があった。
真珠のような肌と相まって、さながら雪女の子供のようである。
『……ごめんなさい』
『……はぁ。暴れないで事情を話してくれるなら降ろしてあげるけれど?』
『話す!じゃなくて、話しますっ!だから降ろして!!』
私は吸血鬼の子供を床に降ろしてあげて、紅茶の準備を始めた。
吸血鬼って紅茶飲むのかしら?
とりあえず、出してみるが元より飲まないのか、はたまた警戒してか手を付けない。
まあいいかと話を進めることにした。
『人が留守にしている家で何をするつもりだったの?』
『……お腹すいてたから、ご飯欲しくて』
少年はもじもじと恥ずかしそうにした。
『吸血鬼って血以外も食べるの?』
『っ食べるよ!というか、基本血は取らない。条約に反するし、無くても生きていけるもん』
そう言う少年ははっとして居住まいを正した。
私は『そうなのね』と適当に返す。
深入りするつもりはない。
『まあお腹減ってるなら、私と一緒にご飯食べる?丁度夕飯を作ろうと思ってたところなのよ』
『っ!?いいの?』
『良いわよ。ガキ一人にどうこうされるような私じゃないわ』
私はエプロンを付けて、キッチンに立った。
『ーーーはい、これで質問は終了です。ご協力ありがとうございました』
兵士はお礼にと飴をくれた。
もしかして、子供に見えるのだろうか?
いや、身長は平均くらいだと思うけれど……。
ちらりと兵士の顔を伺えば、にこにこと笑っている。
絶対、勘違いしているな……。
『……先程の方が、また吸血鬼かとおっしゃっていましたけれど、なにかあったのですか?』
『知らないのかい?吸血鬼の暴動』
先程の竜人兵士がひょっこり現れ、言った。
『遠くから来たばかりなものですから、ここら辺の事情に疎くて』
『なるほどね、じゃあ知らないかも。最近吸血鬼がな、条約破って魔人の血を吸ってるんだ。夜な夜なだったりは前もたまにあったんだが、今回は二日に一回は見かけるし、昼間でも堂々と襲ったり、誘拐したりしてるんだよ。しばらく王都に居るなら気を付けろよ』
吸血鬼事件みたいだな……、いや、みたいじゃなく本物だけど。
クロが言っていたのはこの事だったのか。
『はい、教えていただきありがとうございました』
私は兵士たちに手を振って警備院を出る。
ーーークロはこのことを知っているのよね……。
国王であるクロがこの被害で知らないはずないだろう。
だとしたら結構忙しい時期に来てしまったのかもしれない。
ーーー迷惑この上ない、な。
私はそれでも笑顔で迎えてくれた友人に感謝した。
その後は寄り道せずに真っ直ぐ家へ帰った。
厄介事は散々なので。
……なのに。
『……こら、何をしているんですか』
私は小さな侵入者を捕まえ、魔法で両手首を引っ付けた。
小さい侵入者は吃驚して走り去ろうとしたので、両足首もくっつけて、宙に浮かせる。
帰ってきて早々、こんな具合。
ため息が出そうだ。
フードが脱げたそこには、真っ白な髪と血のように赤い目と牙があった。
真珠のような肌と相まって、さながら雪女の子供のようである。
『……ごめんなさい』
『……はぁ。暴れないで事情を話してくれるなら降ろしてあげるけれど?』
『話す!じゃなくて、話しますっ!だから降ろして!!』
私は吸血鬼の子供を床に降ろしてあげて、紅茶の準備を始めた。
吸血鬼って紅茶飲むのかしら?
とりあえず、出してみるが元より飲まないのか、はたまた警戒してか手を付けない。
まあいいかと話を進めることにした。
『人が留守にしている家で何をするつもりだったの?』
『……お腹すいてたから、ご飯欲しくて』
少年はもじもじと恥ずかしそうにした。
『吸血鬼って血以外も食べるの?』
『っ食べるよ!というか、基本血は取らない。条約に反するし、無くても生きていけるもん』
そう言う少年ははっとして居住まいを正した。
私は『そうなのね』と適当に返す。
深入りするつもりはない。
『まあお腹減ってるなら、私と一緒にご飯食べる?丁度夕飯を作ろうと思ってたところなのよ』
『っ!?いいの?』
『良いわよ。ガキ一人にどうこうされるような私じゃないわ』
私はエプロンを付けて、キッチンに立った。
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