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学園編
129 ご登場
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舞踏会は国王が入場してから始まる。
そのため、高座にははでやかな椅子が設置されており、皆がまだかまだかと待ちわびていた。
私もふわりふわりと飛び回る妖精たちを眺めながら、待つ。
舞踏会は夜なので、今は闇の妖精が多い。
彼らはふわりと用もなく舞踏会を訪れては、誰も見ていないところでお菓子を盗んでいく。
思わずふっとわらったところで、国王が入場してきた。
国王であるエナード王はいつもとは違い、多いに真面目な表情で威厳をまとい椅子に腰かけた。
常時そのままでいてくれれば、とても素敵な国王であるのに……。
まあ、一癖あるほうが自分的には親しみを持てるというのも間違いではないが。
「これより、卒業記念舞踏会を行う。では、国王エナード・エンペラー・ライオネリアより、先制の挨拶を」
お父様が国王に促し、エナードは頷いた。
しかし、それを遮るものがいる。
「お待ちください父上!この場所に、それに相応しくないものがいます!」
会場中に響き渡る声で、国王の話を遮るサウラス……おっと、つい口が滑ってしまった。
周りも不快そうに眉を潜めたが、発言した本人は気がつく素振りもない。
その隣にはピンク髪と、桃色のドレスという、いかにも目立つメロディがいた。
他にもロナルディや、顔を知らないが魔力はよく知っている生徒、令息数名が周りを囲った。
名のある貴族ばかりで、はぁとため息が出そうになる。
高座にいるお父様の方向から、値踏みをするような圧が飛んでくる。
エナードは面白い半分のようだ。
「それは貴様だ、サラ・ニコラス!」
ビシリとサウラスが私に指を指す。
「あら、人を指し示すのはいけませんわよ?それに貴様だなんて、失礼なお人ですこと」
面白くなって、少し弄ってみる。
真面目に受け取ったサウラスは顔を赤くさせた。
「なっ……失礼なのはどちらだ?!私は王子だぞ
!」
ーーーそんなこたぁ、知ってるわい。
さすがの私も三年も学園にいて、知らないわけない。
入学当初こそ世間に疎かったが、暇があるときにお兄様に教えてもらっていたため、今は若い世代もバッチリだ。
「存じています。しかし、たとえ王族だとしても、人間として道をはずすのは如何なものかと思いますので。大袈裟だと思いますか?人を指差ししないというのは、幼児でも知っている、基礎的なことですわ、王子様。そして、国王のお話を遮らないというのもね」
まさか、先制前に割り込んでくるとは思わず、そのあまりの面白さに返事を返してしまったが、陛下の話を遮ることは本来、許されないことである。
「その通りだな」
「父上っ!?」
「なんだ、そんなに意外か?息子だからといって、特別に見るわけなかろう」
国王は至極当たり前のことを言っている。
しかしサウラスには届いていないようで、身勝手な憤慨をしていた。
「父上は知らないのです!この女がメロディにしたことを!」
(……このタイミングだな)
私はお父様たちにアイコンタクトをした。
さて、喜劇の始まりである。
そのため、高座にははでやかな椅子が設置されており、皆がまだかまだかと待ちわびていた。
私もふわりふわりと飛び回る妖精たちを眺めながら、待つ。
舞踏会は夜なので、今は闇の妖精が多い。
彼らはふわりと用もなく舞踏会を訪れては、誰も見ていないところでお菓子を盗んでいく。
思わずふっとわらったところで、国王が入場してきた。
国王であるエナード王はいつもとは違い、多いに真面目な表情で威厳をまとい椅子に腰かけた。
常時そのままでいてくれれば、とても素敵な国王であるのに……。
まあ、一癖あるほうが自分的には親しみを持てるというのも間違いではないが。
「これより、卒業記念舞踏会を行う。では、国王エナード・エンペラー・ライオネリアより、先制の挨拶を」
お父様が国王に促し、エナードは頷いた。
しかし、それを遮るものがいる。
「お待ちください父上!この場所に、それに相応しくないものがいます!」
会場中に響き渡る声で、国王の話を遮るサウラス……おっと、つい口が滑ってしまった。
周りも不快そうに眉を潜めたが、発言した本人は気がつく素振りもない。
その隣にはピンク髪と、桃色のドレスという、いかにも目立つメロディがいた。
他にもロナルディや、顔を知らないが魔力はよく知っている生徒、令息数名が周りを囲った。
名のある貴族ばかりで、はぁとため息が出そうになる。
高座にいるお父様の方向から、値踏みをするような圧が飛んでくる。
エナードは面白い半分のようだ。
「それは貴様だ、サラ・ニコラス!」
ビシリとサウラスが私に指を指す。
「あら、人を指し示すのはいけませんわよ?それに貴様だなんて、失礼なお人ですこと」
面白くなって、少し弄ってみる。
真面目に受け取ったサウラスは顔を赤くさせた。
「なっ……失礼なのはどちらだ?!私は王子だぞ
!」
ーーーそんなこたぁ、知ってるわい。
さすがの私も三年も学園にいて、知らないわけない。
入学当初こそ世間に疎かったが、暇があるときにお兄様に教えてもらっていたため、今は若い世代もバッチリだ。
「存じています。しかし、たとえ王族だとしても、人間として道をはずすのは如何なものかと思いますので。大袈裟だと思いますか?人を指差ししないというのは、幼児でも知っている、基礎的なことですわ、王子様。そして、国王のお話を遮らないというのもね」
まさか、先制前に割り込んでくるとは思わず、そのあまりの面白さに返事を返してしまったが、陛下の話を遮ることは本来、許されないことである。
「その通りだな」
「父上っ!?」
「なんだ、そんなに意外か?息子だからといって、特別に見るわけなかろう」
国王は至極当たり前のことを言っている。
しかしサウラスには届いていないようで、身勝手な憤慨をしていた。
「父上は知らないのです!この女がメロディにしたことを!」
(……このタイミングだな)
私はお父様たちにアイコンタクトをした。
さて、喜劇の始まりである。
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