32 / 84
6章 望郷
6_③
しおりを挟む
夕飯までには時間があったので、添花は一風呂浴びた。温泉地の六洞、洞窟の町を下って行くと白扇の付近に出るらしく、宿にお湯を引いているという。良い湯にゆっくりと浸かって、疲れが癒される。右腕の包帯もようやく外せて、すっきりした気持ちで食堂に向かった。
六人ほど座れる座卓が、畳敷きの広い部屋にいくつも並んでいる。思い思いの席に座り、多くの宿泊客が食事を待っているが、隅の卓に人を寄せ付けない雰囲気の男がいた。
(この人が松成……さん、付けたほうがいいか)
壮年と言うには深い皺の刻まれた顔。松成は無表情で、がっしりとした体格もあいまって威圧感がある。自然と、彼に遠い席から埋まった。混雑してきて、仕方なく松成のいる卓にも人が入る頃を見計らって、添花も食堂の隅に行く。
「すみません。隣、いいですか」
「……」
添花の着物に大きく染められた蓮橋の紋を見てわずかに目を見開いたものの、松成は無言で頷いた。彼の向かいだけが空席のまま、料理が並び始める。
同じ卓についた女性三人は友人同士か何からしく、大袈裟な位お喋りに花を咲かせていた。松成のぴりぴりした雰囲気に関わりたくないのだろう。
添花と松成は、時折お互いの様子をうかがいながら食事を進めた。目でも合えば話しかけやすいが、なかなか機は訪れない。背後では規白が焦れったそうに待っている。お陰で料理が美味しいのかどうか、いまひとつ分からなかった。醤油色の餡がかかった揚げ豆腐など、誠に旨そうだったから非常に残念だ。
ほとんどの皿が空になり、間もなく食後のお茶が出てこようかという頃、ようやく添花が横を見た時に松成もこちらに目を向けた。
「……あ、やっぱり松成さん、ですよね? ご無沙汰してます」
しばしの無言の後、添花はぺこりと頭を下げる。わざと声は大きめにした。無視できず、松成は小さく、こちらこそと返した。
「こんな所で会うとは、奇遇だな」
白髪まじりの髭が生えた口からの言葉は低く、迫力があった。添花に対し、何者かと問いかけている。
「本当、偶然ですね。伝言を預かっていたので、ちょうど良かったです」
気迫に屈する添花ではない。真っ直ぐ目を見て話を続けた。
「伝言?」
「ええ、土器(かわらけ)地区に行った時でした」
土器地区とは規白の故郷だ。それを言った瞬間、松成はさっと青ざめた。目線が添花の後ろに移った気がする。
「……ここで話すのも、なんだな」
「そうですね」
場所を変えて話すことになり、三人は談話室に行く。ここは大きな宿なので、宿泊客が自由にくつろぐための部屋があった。既に食事を終えた何組かの客がいるが、この広さならば聞かれずに話せる。いくつも並ぶ座卓の中から、窓の反対に位置する隅の席を選ぶ。曲げ木の座椅子に乗せられた座布団は手入れが行き届いていて、正座する脚の下でふかりと沈んだ。
あぐらをかいた松成は背もたれに背をつけない。添花の正面で青い顔のまま口を開く。
「何者なのだ、お前は」
「添花と申します。蓮橋の出身ですが、あなたに敵意はありません」
眉間に皺を寄せ、目線を添花とその後ろに行き来させる。松成は額に冷や汗を浮かべた。
「では、なぜ……霊を連れている」
(やっぱり、見えるんだ)
恐らく、土器地区の言葉を鍵に見えるようになったのだろう。規白の件が深く心に残っているのだ。
「蓮橋は霊を信じませんが、見える人も稀にいます。先日、旅の中で、この人に仇を取ってほしいと頼まれました。でも私はあなたに何の恨みもありませんし、請け負うわけには。直接話ができればと、声をかけたんです」
「そうか……」
細く長い息をつくと、松成の顔色から青さが引いた。霊の姿が見えるおかげで、添花の話を信じてくれたようだ。
「もしや、ずっと私を追って来ていたのかな」
今度はしっかり規白に目を向ける。
「触れていない物が落ちて、何度か肝を冷やしたことがあった」
「嘘だろう……肝を冷やしたなんて。お前はいつも……恐れもしない、諦めたような目をしていた」
対話を始めた規白の声は、案外静かだった。
「墓守よ、お前のような気がしたからだ」
「暗殺を生業とした者が、いちいち犠牲者を覚えているとはな」
刺のある言い方こそすれ、怨念をむき出しにはしない。言葉を交わして恨みが消えるのか、添花はそっと見守る。
「この手で断った命のことを、どうして忘れられよう」
苦々しく歪む松成の表情は暗殺者にはほど遠く、遺族のようなそれだ。
「一刻だって忘れるものか。あの依頼が、私の最後の仕事だ」
「しくじりが、上に伝わったのか……」
「ああ。組織を抜けた理由は、違うが……聞きたければ、話そう」
規白の頷きを合図に、松成の過去が語られた。
彼が道を外れたきっかけは、自らの復讐にあるそうだ。竜の調査に出た仲間が、逃げ損なって竜に殺された。多く生息する巨竜を調査対象として考える岩龍地区では、竜殺しは厳禁。掟を守って生きてきたし、これからもそうするはずだった。
死んだ仲間は松成と兄弟同然の仲であった。どうしても許せず、竜を殺した。しかし、竜にも仲間があった。追われながら、復讐が新たな復讐を生むと知るが、燃える憎悪の重さも心に残る。町へ戻ることはできず、そのまま地区を出た。
数日をかけ、ようやく別の地区に辿り着いたところで、旅支度のなかった松成は力尽きてしまう。介抱してくれた家にお礼をと申し出ると、町を牛耳る盗賊団を追い出してほしいと頼まれる。了承して、盗賊団の居座る家に行く。団長を務めていたのは、白緑龍を抜けて地区を出て行った元門下生だった。
団長は彼がここへ来たいきさつを聞き、うまく利用する方法を考える。松成はかなり腕が立つ。あえて説得を飲み、町から手を引くことにした。代わりに松成を、暗殺者を多数抱える組織へ招き入れたのだ。
「復讐をしたくても、できない奴なんて山程いる。そいつらを、楽にしてやりたいと思わないか?」
そう言われて、松成は裏の世界へ足を踏み入れた。盗賊団も組織の一端で、町からの搾取で資金源となっている。手を引いたとしても、有能な構成員となり得る者を連れ帰れば手柄になる。
「私のように複雑な気持ちを背負う者が減るならば」
松成は騙されたとも知らず、暗殺に手を染めた。
はじめは使命感を持って仕事をこなしていたものの、舞い込んでくる依頼のほとんどは謀略といえるもの。彼が望むのは、復讐の代行だ。話が違うと上に訴えたところ、あの土器地区の暗殺を割り当てられた。
「生涯を町に捧げた者への気持ちを、踏みにじる輩。私はそういった標的を望んでいたのだ。彼が見張りに立つ時間を依頼者に聞き、身を隠してその時を待った」
「見張りを代わるため、配置に向かった……奴の前で俺は、針を受けて倒れた。焼き付いて離れないんだ……奴の、笑みが」
規白の同僚は、狙われていることを知って根回しをしていたようだ。部下などを使い、暗殺を依頼した澄詞の遺族に、間違った情報を伝えていた。
「町を駆けた報せが、標的と違う名を口にした時、目の前が真っ暗になった。私は、何ということを……詫びきれないことを、してしまったのかと」
うつむく松成の姿はずいぶん小さく、添花の目には初見の半分ほどに映った。あまりに重い空気だから、周囲の状況が気になる。規白を前にして、松成は追手の警戒どころではなさそうだ。
談話室にいる客は先刻と同様。怪しい気配や視線も感じない。
「暗殺者となる際、私は誓いを立てた。依頼者に代わり、標的の恨みを背負おうと。墓守よ、そなたの恨みに殺されるなら、私は喜んで受け入れる」
霊を真っ直ぐ見る松成の眼差しは、強く固い。反対に、悪霊になりかけていた規白の雰囲気は柔らかいものになっていた。
「俺は、殺せない……これまで何度も呪い殺そうとしたが、やはり、お前を恨む事は出来なかった。その理由が、ようやく分かったよ」
姿を染めていた闇が晴れていき、墓守の衣装と生真面目な青年の顔が露になる。
「向こうに逝けば会える人がいるとも知った。もう、なんだか、恨み続けることに……疲れた」
眠るように目を閉じると、半透明の体がすっと空気に溶けていく。
六人ほど座れる座卓が、畳敷きの広い部屋にいくつも並んでいる。思い思いの席に座り、多くの宿泊客が食事を待っているが、隅の卓に人を寄せ付けない雰囲気の男がいた。
(この人が松成……さん、付けたほうがいいか)
壮年と言うには深い皺の刻まれた顔。松成は無表情で、がっしりとした体格もあいまって威圧感がある。自然と、彼に遠い席から埋まった。混雑してきて、仕方なく松成のいる卓にも人が入る頃を見計らって、添花も食堂の隅に行く。
「すみません。隣、いいですか」
「……」
添花の着物に大きく染められた蓮橋の紋を見てわずかに目を見開いたものの、松成は無言で頷いた。彼の向かいだけが空席のまま、料理が並び始める。
同じ卓についた女性三人は友人同士か何からしく、大袈裟な位お喋りに花を咲かせていた。松成のぴりぴりした雰囲気に関わりたくないのだろう。
添花と松成は、時折お互いの様子をうかがいながら食事を進めた。目でも合えば話しかけやすいが、なかなか機は訪れない。背後では規白が焦れったそうに待っている。お陰で料理が美味しいのかどうか、いまひとつ分からなかった。醤油色の餡がかかった揚げ豆腐など、誠に旨そうだったから非常に残念だ。
ほとんどの皿が空になり、間もなく食後のお茶が出てこようかという頃、ようやく添花が横を見た時に松成もこちらに目を向けた。
「……あ、やっぱり松成さん、ですよね? ご無沙汰してます」
しばしの無言の後、添花はぺこりと頭を下げる。わざと声は大きめにした。無視できず、松成は小さく、こちらこそと返した。
「こんな所で会うとは、奇遇だな」
白髪まじりの髭が生えた口からの言葉は低く、迫力があった。添花に対し、何者かと問いかけている。
「本当、偶然ですね。伝言を預かっていたので、ちょうど良かったです」
気迫に屈する添花ではない。真っ直ぐ目を見て話を続けた。
「伝言?」
「ええ、土器(かわらけ)地区に行った時でした」
土器地区とは規白の故郷だ。それを言った瞬間、松成はさっと青ざめた。目線が添花の後ろに移った気がする。
「……ここで話すのも、なんだな」
「そうですね」
場所を変えて話すことになり、三人は談話室に行く。ここは大きな宿なので、宿泊客が自由にくつろぐための部屋があった。既に食事を終えた何組かの客がいるが、この広さならば聞かれずに話せる。いくつも並ぶ座卓の中から、窓の反対に位置する隅の席を選ぶ。曲げ木の座椅子に乗せられた座布団は手入れが行き届いていて、正座する脚の下でふかりと沈んだ。
あぐらをかいた松成は背もたれに背をつけない。添花の正面で青い顔のまま口を開く。
「何者なのだ、お前は」
「添花と申します。蓮橋の出身ですが、あなたに敵意はありません」
眉間に皺を寄せ、目線を添花とその後ろに行き来させる。松成は額に冷や汗を浮かべた。
「では、なぜ……霊を連れている」
(やっぱり、見えるんだ)
恐らく、土器地区の言葉を鍵に見えるようになったのだろう。規白の件が深く心に残っているのだ。
「蓮橋は霊を信じませんが、見える人も稀にいます。先日、旅の中で、この人に仇を取ってほしいと頼まれました。でも私はあなたに何の恨みもありませんし、請け負うわけには。直接話ができればと、声をかけたんです」
「そうか……」
細く長い息をつくと、松成の顔色から青さが引いた。霊の姿が見えるおかげで、添花の話を信じてくれたようだ。
「もしや、ずっと私を追って来ていたのかな」
今度はしっかり規白に目を向ける。
「触れていない物が落ちて、何度か肝を冷やしたことがあった」
「嘘だろう……肝を冷やしたなんて。お前はいつも……恐れもしない、諦めたような目をしていた」
対話を始めた規白の声は、案外静かだった。
「墓守よ、お前のような気がしたからだ」
「暗殺を生業とした者が、いちいち犠牲者を覚えているとはな」
刺のある言い方こそすれ、怨念をむき出しにはしない。言葉を交わして恨みが消えるのか、添花はそっと見守る。
「この手で断った命のことを、どうして忘れられよう」
苦々しく歪む松成の表情は暗殺者にはほど遠く、遺族のようなそれだ。
「一刻だって忘れるものか。あの依頼が、私の最後の仕事だ」
「しくじりが、上に伝わったのか……」
「ああ。組織を抜けた理由は、違うが……聞きたければ、話そう」
規白の頷きを合図に、松成の過去が語られた。
彼が道を外れたきっかけは、自らの復讐にあるそうだ。竜の調査に出た仲間が、逃げ損なって竜に殺された。多く生息する巨竜を調査対象として考える岩龍地区では、竜殺しは厳禁。掟を守って生きてきたし、これからもそうするはずだった。
死んだ仲間は松成と兄弟同然の仲であった。どうしても許せず、竜を殺した。しかし、竜にも仲間があった。追われながら、復讐が新たな復讐を生むと知るが、燃える憎悪の重さも心に残る。町へ戻ることはできず、そのまま地区を出た。
数日をかけ、ようやく別の地区に辿り着いたところで、旅支度のなかった松成は力尽きてしまう。介抱してくれた家にお礼をと申し出ると、町を牛耳る盗賊団を追い出してほしいと頼まれる。了承して、盗賊団の居座る家に行く。団長を務めていたのは、白緑龍を抜けて地区を出て行った元門下生だった。
団長は彼がここへ来たいきさつを聞き、うまく利用する方法を考える。松成はかなり腕が立つ。あえて説得を飲み、町から手を引くことにした。代わりに松成を、暗殺者を多数抱える組織へ招き入れたのだ。
「復讐をしたくても、できない奴なんて山程いる。そいつらを、楽にしてやりたいと思わないか?」
そう言われて、松成は裏の世界へ足を踏み入れた。盗賊団も組織の一端で、町からの搾取で資金源となっている。手を引いたとしても、有能な構成員となり得る者を連れ帰れば手柄になる。
「私のように複雑な気持ちを背負う者が減るならば」
松成は騙されたとも知らず、暗殺に手を染めた。
はじめは使命感を持って仕事をこなしていたものの、舞い込んでくる依頼のほとんどは謀略といえるもの。彼が望むのは、復讐の代行だ。話が違うと上に訴えたところ、あの土器地区の暗殺を割り当てられた。
「生涯を町に捧げた者への気持ちを、踏みにじる輩。私はそういった標的を望んでいたのだ。彼が見張りに立つ時間を依頼者に聞き、身を隠してその時を待った」
「見張りを代わるため、配置に向かった……奴の前で俺は、針を受けて倒れた。焼き付いて離れないんだ……奴の、笑みが」
規白の同僚は、狙われていることを知って根回しをしていたようだ。部下などを使い、暗殺を依頼した澄詞の遺族に、間違った情報を伝えていた。
「町を駆けた報せが、標的と違う名を口にした時、目の前が真っ暗になった。私は、何ということを……詫びきれないことを、してしまったのかと」
うつむく松成の姿はずいぶん小さく、添花の目には初見の半分ほどに映った。あまりに重い空気だから、周囲の状況が気になる。規白を前にして、松成は追手の警戒どころではなさそうだ。
談話室にいる客は先刻と同様。怪しい気配や視線も感じない。
「暗殺者となる際、私は誓いを立てた。依頼者に代わり、標的の恨みを背負おうと。墓守よ、そなたの恨みに殺されるなら、私は喜んで受け入れる」
霊を真っ直ぐ見る松成の眼差しは、強く固い。反対に、悪霊になりかけていた規白の雰囲気は柔らかいものになっていた。
「俺は、殺せない……これまで何度も呪い殺そうとしたが、やはり、お前を恨む事は出来なかった。その理由が、ようやく分かったよ」
姿を染めていた闇が晴れていき、墓守の衣装と生真面目な青年の顔が露になる。
「向こうに逝けば会える人がいるとも知った。もう、なんだか、恨み続けることに……疲れた」
眠るように目を閉じると、半透明の体がすっと空気に溶けていく。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる