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8章 落蕾
8_②
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蓮橋に戻ったのは日暮れの頃で、映に招かれ添花も紅龍の家で一緒に食卓を囲んだ。努めて普段通りに振る舞う添花に対して、紅龍は口数が少ない。
(私は覚えてないから、こうしていられるんだよね)
どこか雰囲気は暗くなり、紅龍の両親は墓参りの時に何かあったのだと察した。しかし、もうふたりは子供ではない。喧嘩でも何でも、自分達で解決できるはずと、放っておいてくれた。
夕食後、家まで送ると言う紅龍に、向かいなのにと笑う添花は、彼が青士のことを話すつもりだと分かっていた。
添花は家の居間で紅龍を待たせ、気を鎮めるために台所で湯を沸かした。明かりがぼんやりと照らす室内で、小さな座卓に向かい合って座る。少量ならすぐに湯が沸くから、茶を淹れるまでそう時間はかからなかった。湯呑みが湯気を立てる中、紅龍は深呼吸をした。
「じゃあ……話すぞ」
「うん」
今から二年前、蓮橋では落蕾が起きた。開花を待たずにほとんどの蕾が落ちる現象は、人々の間で厄として怖れられている。特に、花の群生する町ではその傾向が強い。たくさんの蕾が水面を泳ぐ不気味な光景は、皆の目に焼き付く。落ちた蕾を皆で拾い集める中、沈んだ表情の添花に紅龍が気付いた。
「どうした、添花」
「何が?」
淀みなく返す声は普段どおりだが、時に考え込む風に手を止めることがある。ひとつに束ねた髪の癖も、元気がないように見える。なるほど、近くに青士の姿がなかった。
「青士、具合が悪いのか?」
「うん、ここ何日かは特に。前から良かったり悪かったりだけど、今年に入ってからは悪い方が多い、かな」
昔から体の弱かった青士は、肺を患っていた。病の悪化を心配しているところに落蕾が重なり、添花は気が重い。個人に対して厄をもたらすのではなく、町にとってのそれと分かっていても、身内に不安があれば結びつけてしまうものだ。
「あーあ……あと一年、待てばよかった」
「ん?」
「準師範の試験。落ちればまだ気楽だったけど、受かっちゃったし」
落蕾の少し前、添花は準師範の資格を得ていた。女性に珍しい快挙を青士も喜び、紅龍と三人集まって祝った。良いことがあった分、厄が大きくなるような嫌な感じがする。
「気持ちは分かるけどさ。お前、落ちる方が難しいと思うぞ」
「ふふ、まあね」
少し笑いあい、ふたりは不安を覆い隠した。試験に落ちていれば、それが厄だと思えたものを。
青士の調子が良い時は、三人揃って町を散歩する。幼い頃からの習慣で、近所でも三人兄弟のようだと評判だが、青士と喧嘩すると添花は散歩に来なかった。
「今日は薪割りを忘れてたから、来ないって」
困った様子でくすりと笑う青士の一言で、添花がわざと薪を割らずにいたのだと察した。ちょっとした見栄なのか、必ず喧嘩以外の理由がつく。
そういうことをする時、添花はひとりで頭を冷やしたいのだ。だから、紅龍とふたりで散歩に行く。いつもの場所で休憩をして、町を一周する道順だ。
「添花と、喧嘩しただろ」
木が一本生えただけの小島で休憩しながら、紅龍が言う。風にそよぐ藍鼠色の真っ直ぐな髪が、瞬間、動きを止めた気がした。
「いや……うん。喧嘩って程のことかな。なんでわかった?」
促さないと、青士は自分から悩みを相談しない。兄妹で似通った性分だ。
「なんとなく。添花が散歩に付いてこないのは、だいたい喧嘩した時だろ」
「確かに」
添花がいるときは、体が弱い分しっかりした兄でいようとする青士。紅龍の前でも少し意地を張ってみるのだが、彼には割に素直に相談ができた。共に過ごした長い時間がそうさせるのだろう。
「何を怒ってるのか分からないんだよな。僕たち、家事を分けてこなすだろ。添花が僕の分もやるって言い出して……こうしていつか、お嫁にいくんだなって思うと淋しくてさ」
溜め息をつく表情は、兄というより父親だ。手先が器用で細かい作業が得意な青士は、力仕事を除いた料理と、裁縫などを担当している。それを添花がするとなると、花嫁修行に見えるのだろう。
「僕の仕事がなくなるって、冗談めかして言ったら……子供の頃みたいにむくれちゃってね。あまり口をきいてくれない」
「兄貴の方が料理上手って、しっくり来ないだけじゃないか?」
言いながら、紅龍はなんとなく添花の本心がわかる。彼女は人並みに料理や裁縫ができるが、好きでも得意でもない。髪を伸ばしているのも「もう少し女の子らしくしてほしい」と言う兄のため。このところ調子を崩しがちな青士を気遣い、休んで元気になってほしいと、そんなことを言い出したのだ。
「はあ……やっぱり女の子なんだな、あんなに男勝りな子でも」
「喜んでるのか残念なのかどっちなんだよ。まあ、任せるっていうより、隣でコツとか教えて一緒にやれば? いつかは嫁にいくんだし」
「いや、そうなんだけどさ、どうにも切なくて……はぁ。でも花嫁姿は見たいな、絶対に可愛い」
「寂しいのか楽しみなのかどっちなんだよ」
彼らの中でふたりが喧嘩すれば、あとのひとりが相談に乗り、仲裁する。そうやって、三人の絆は固くなってきた。三人とも、ずっとそういう関係でいたいと願っていた。
落蕾からしばらく経った頃、不吉な噂が聞こえ始めた。この時期、蓮橋の利益の大半を占める南瓜畑を、狙っている盗賊団があるらしいのだ。非常に出来が良い年だったため、もし盗まれれば町はかなりの打撃を受ける。きっとそれが落蕾の厄だろうと、町の者は南瓜泥棒を阻止せんと躍起になった。
普段は稽古のために、門下生はあまり畑へ出られない。今年の収穫までの間は、畑を手入れする町人に彼らが同行する。畑仕事を手伝いつつ、周囲の警戒にあたった。畑はどれも池のほとりにあり、地質に合わせて作物を育てている。南瓜畑は、町から一番遠い所だ。収穫が近付くほどに、町人の緊張も増していく。
準師範以上の資格を持つ者を集め、厄への対応を議論する場が設けられた。話がまとまって散会した後、添花は大師範を追いかけた。
「大師範、やることが極端です! 厄を防ぐためだからといって、そんな」
「全て決まった後に、まだ言うのか。師範たちも皆、納得していただろう」
(防げないから厄なんでしょ? こんなときに限って、なんで頭が固いんだよ)
話し合いでは、収穫の際の役割分担を決めた。手伝いに行けない子供達を道場で預かり、子守りをする門下生を何人か残す。そして、その他の門下生や町人は、収穫に向かう。例年より人手が増えるので、収穫作業は早く終わるし、もし盗賊が襲ってきても町人を守れる。その日の時点でまだ小さい作物を諦めても、町の収入源をある程度確保できればよしとした。人の出払った町が心配だ、盗賊が畑の様子を見て諦め、町の金品を狙っては困る、などの意見が出たものの、あまり重視されなかった。話が畑に集中し、角度の違う意見が次々と置き去りにされたのだ。これでは、話し合いの意味がない。
「何か、おかしい……こんな策、町を危険に晒すだけです」
漠然とした危機感を言葉にするのは難しい。添花は自分でも中身のないことを言っていると知りながら、大師範に考えを改めてもらう糸口を探した。
「盗賊の狙いは本当に畑ですか? 噂を鵜呑みにして、彼らの思う壷だったら? その時になって、やはり町を襲う、なんてことになったら……あの人数で町は守れませんよね」
「考え過ぎだ。皆が言っているぞ、お前は最近疲れていると」
「それは、今、関係ありません」
しつこく食い下がっても、大師範は取り合ってくれなかった。最終的には、町に残る人数を増やせばいいだろうと、ほんの数名だけ人員配置を変えて話を切られた。
「……ちっ」
道場を出て家へ帰る時、添花は堪えきれずにひとつ舌打ちをした。
(私は覚えてないから、こうしていられるんだよね)
どこか雰囲気は暗くなり、紅龍の両親は墓参りの時に何かあったのだと察した。しかし、もうふたりは子供ではない。喧嘩でも何でも、自分達で解決できるはずと、放っておいてくれた。
夕食後、家まで送ると言う紅龍に、向かいなのにと笑う添花は、彼が青士のことを話すつもりだと分かっていた。
添花は家の居間で紅龍を待たせ、気を鎮めるために台所で湯を沸かした。明かりがぼんやりと照らす室内で、小さな座卓に向かい合って座る。少量ならすぐに湯が沸くから、茶を淹れるまでそう時間はかからなかった。湯呑みが湯気を立てる中、紅龍は深呼吸をした。
「じゃあ……話すぞ」
「うん」
今から二年前、蓮橋では落蕾が起きた。開花を待たずにほとんどの蕾が落ちる現象は、人々の間で厄として怖れられている。特に、花の群生する町ではその傾向が強い。たくさんの蕾が水面を泳ぐ不気味な光景は、皆の目に焼き付く。落ちた蕾を皆で拾い集める中、沈んだ表情の添花に紅龍が気付いた。
「どうした、添花」
「何が?」
淀みなく返す声は普段どおりだが、時に考え込む風に手を止めることがある。ひとつに束ねた髪の癖も、元気がないように見える。なるほど、近くに青士の姿がなかった。
「青士、具合が悪いのか?」
「うん、ここ何日かは特に。前から良かったり悪かったりだけど、今年に入ってからは悪い方が多い、かな」
昔から体の弱かった青士は、肺を患っていた。病の悪化を心配しているところに落蕾が重なり、添花は気が重い。個人に対して厄をもたらすのではなく、町にとってのそれと分かっていても、身内に不安があれば結びつけてしまうものだ。
「あーあ……あと一年、待てばよかった」
「ん?」
「準師範の試験。落ちればまだ気楽だったけど、受かっちゃったし」
落蕾の少し前、添花は準師範の資格を得ていた。女性に珍しい快挙を青士も喜び、紅龍と三人集まって祝った。良いことがあった分、厄が大きくなるような嫌な感じがする。
「気持ちは分かるけどさ。お前、落ちる方が難しいと思うぞ」
「ふふ、まあね」
少し笑いあい、ふたりは不安を覆い隠した。試験に落ちていれば、それが厄だと思えたものを。
青士の調子が良い時は、三人揃って町を散歩する。幼い頃からの習慣で、近所でも三人兄弟のようだと評判だが、青士と喧嘩すると添花は散歩に来なかった。
「今日は薪割りを忘れてたから、来ないって」
困った様子でくすりと笑う青士の一言で、添花がわざと薪を割らずにいたのだと察した。ちょっとした見栄なのか、必ず喧嘩以外の理由がつく。
そういうことをする時、添花はひとりで頭を冷やしたいのだ。だから、紅龍とふたりで散歩に行く。いつもの場所で休憩をして、町を一周する道順だ。
「添花と、喧嘩しただろ」
木が一本生えただけの小島で休憩しながら、紅龍が言う。風にそよぐ藍鼠色の真っ直ぐな髪が、瞬間、動きを止めた気がした。
「いや……うん。喧嘩って程のことかな。なんでわかった?」
促さないと、青士は自分から悩みを相談しない。兄妹で似通った性分だ。
「なんとなく。添花が散歩に付いてこないのは、だいたい喧嘩した時だろ」
「確かに」
添花がいるときは、体が弱い分しっかりした兄でいようとする青士。紅龍の前でも少し意地を張ってみるのだが、彼には割に素直に相談ができた。共に過ごした長い時間がそうさせるのだろう。
「何を怒ってるのか分からないんだよな。僕たち、家事を分けてこなすだろ。添花が僕の分もやるって言い出して……こうしていつか、お嫁にいくんだなって思うと淋しくてさ」
溜め息をつく表情は、兄というより父親だ。手先が器用で細かい作業が得意な青士は、力仕事を除いた料理と、裁縫などを担当している。それを添花がするとなると、花嫁修行に見えるのだろう。
「僕の仕事がなくなるって、冗談めかして言ったら……子供の頃みたいにむくれちゃってね。あまり口をきいてくれない」
「兄貴の方が料理上手って、しっくり来ないだけじゃないか?」
言いながら、紅龍はなんとなく添花の本心がわかる。彼女は人並みに料理や裁縫ができるが、好きでも得意でもない。髪を伸ばしているのも「もう少し女の子らしくしてほしい」と言う兄のため。このところ調子を崩しがちな青士を気遣い、休んで元気になってほしいと、そんなことを言い出したのだ。
「はあ……やっぱり女の子なんだな、あんなに男勝りな子でも」
「喜んでるのか残念なのかどっちなんだよ。まあ、任せるっていうより、隣でコツとか教えて一緒にやれば? いつかは嫁にいくんだし」
「いや、そうなんだけどさ、どうにも切なくて……はぁ。でも花嫁姿は見たいな、絶対に可愛い」
「寂しいのか楽しみなのかどっちなんだよ」
彼らの中でふたりが喧嘩すれば、あとのひとりが相談に乗り、仲裁する。そうやって、三人の絆は固くなってきた。三人とも、ずっとそういう関係でいたいと願っていた。
落蕾からしばらく経った頃、不吉な噂が聞こえ始めた。この時期、蓮橋の利益の大半を占める南瓜畑を、狙っている盗賊団があるらしいのだ。非常に出来が良い年だったため、もし盗まれれば町はかなりの打撃を受ける。きっとそれが落蕾の厄だろうと、町の者は南瓜泥棒を阻止せんと躍起になった。
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