69 / 84
【本編後】蓮が咲いたら
君影谷をあとにして 1
しおりを挟む
おかえり参りは故郷で過ごす人が多い。添花は今年も紅龍と一緒に墓参りをして、あとは道場で鍛錬を重ねるうちに涼しくなってきた。
今度受けた依頼は商人の護衛と、土器地区への相談事。添花が単独で送り出されたのは、後者を詳細に説明できるからだ。
ちょうどいいので、かつて見送った魂と縁の土地を再訪しよう。暑い町の巫女が、忘れた幼名を取り戻して成仏したことがあった。護衛をこなした後に土器地区を目指す途中、耳に引っかかる声。
(赤ん坊……でもこれ、生きてる子の声だ。どうして気になるんだろう)
心身を鍛え、泣くこと少なく生きてきた添花だ。あやすのだって苦手に決まっている。ただ、足が勝手に泣き声に近づいて行く。
白いおくるみの中で、元気な女の子が泣いていた。生まれてしばらく経っているようだが、まだ首は据わっていない。抱く母親は、見慣れない服装の添花と目を合わせる。嬉しそうな顔を前に立ち去ることも出来ず、話せるそばまで寄った。
「こんにちは、旅のお方ですよね」
抱っこに揺られて、泣き声はだんだん落ち着いていく。
「呼び止めたみたいで悪いんですが、少し手を貸してくださいな。この町の風習というか、おまじないみたいなのがありまして」
「おまじない」
ひやりとする言葉を、つい復唱する。背筋が固まるのは、近くで見たおくるみに君影草の地模様があるせいか。添花は、その毒で死んだ女性を知っていた。
茎にころころ連なって、風が吹けばちりんと鳴りそうな花がある。鈴に似た小花は愛らしい姿で見る人を楽しませた。再び幸せが訪れるとの花言葉から、祈りの図柄に使われる。
ただ、根には毒があるという。美しい見た目に反した性質を持つ植物は、存外多い。諸事情により旅していた添花は、食えないものがこんなに生えてもな、とため息をついた。足元から、花のひとつひとつが霞むような遠くまで、君影草の群生地が広がっている。
綺麗な景色だとは思うが、第六感が受け取るのは泣き声。商売人が使う道から逸れた山奥、町からも遠い。切花を手に入れるには不便な場所だ。声の主を探して、添花は君影草の間を進んでいった。
ころん、と耳慣れない音がして立ち止まる。しゃくりあげる代わりのように、泣き声の合間に響いてくる。
「鈴に似てても、花が鳴るわけないからね」
成り行き上、様々な霊に会っている。こういう違和感は、声に出しておいたほうがいい。ぼうっとしていて、憑かれては面倒だ。こちらは警戒しているぞと態度で示す。
「憎めない……」
「私の用があるのは、この声だから」
形をなくし、悪意だけ残ったようなものは手に負えない。添花はただ見えるだけの人。霊と対話し、未練を代わりに晴らして成仏を助けてきた。ここを訪れたのも、さめざめ泣く女の声を聞いてのこと。
「あんた、なんで泣いてるの?」
白い花の背景に溶け込むように、死装束の女性がしゃがんでいる。後ろからかかった声には、一度で気付かない。この装いなら、死んだ自覚があるだろう。その分は話が早そうだが。
「ねえ」
隣で膝をつき、肩に手を置く。霊はやっと添花をみとめ、あたたかい方に顔を向けた。
「なんで泣いてるの」
「憎めない……」
「誰を?」
「あのひと」
あのひとって誰だよ。出かかった返し言葉は一旦飲み下す。強すぎる感情により、この霊は形を留めているようだ。まともに話せるくらい落ち着いてもらう必要がある。
「なんで、恋する女って男の名前を伏せるのかね」
色恋沙汰だと想像はつくが、それだけだ。一言文句をこぼしたら、女の霊に睨まれる。
「周りに知れたら、いけないからよ。古い町では、暗黙の決まりがあるの。愛していても、あのひとと私は釣り合わない……」
「で、悲観的になって自死とか? そのひとだって悲しむでしょうに」
自分の膝に肘をつけて頬杖。添花の顔は苦いものを食べたようだ。
「それとも、一方的に思ってただけ?」
投げやりな問いかけは、霊の凝り固まった思考に一石を投じた。霊の意識をもっと添花に引き寄せる。垂れ流す涙が減った。
「あのひとだって、愛していると言ったもの。抱きしめる腕の強さが、嘘だったとは思わない」
「気持ちがなくたって、筋力があれば力は出せるからねぇ」
「あなた、いきなり話しかけてきて何なの? 同じ女とは思えない意見ね」
「泣いてるのを心配してみただけ。戸惑ってるのはお互い様だよ、私はそんな溺れるような恋したことない」
霊の涙は拭いてやれないから困る。呆れた声音と裏腹に、添花の目に優しさが感じ取れる。
「変なひと、幽霊を慰めようなんて。今のところ、喧嘩を売ってるようだけど」
「悲しくて泣くなら、怒れば止まるかと思って。話が出来なきゃ、成仏の助けにもなれない」
「成仏……したところで、私の気持ちの行き場は、どこなんだろう」
涙は止まったものの、急に虚ろな目をする。姿まで揺らいで、髪や足の先、着物の裾が煙のようになる。宙にたゆたうと、周りの花に絡みついた。
「道連れにするつもりは無さそうだもんね。憎めないんでしょ」
「ええ。あのひと、家が決めた女と、なんにもなかったように家庭を築いているわ。私の姿も声も届かない。君影草のおまじないも、はじめから無意味だったのかな」
「最寄りの町で聞いたけど、恐ろしいおまじないだよね。毒の根を食うなんて、まずそう」
君影草の毒ならば、命は尽きずに眠るだけ。意中の相手の口付けで息を吹き返すなど、添花にとっては寒気のする話だ。おとぎ話ならまだしも、分別のある年齢で実行する者がいるとは。
(女たらしが、厄介払いに毒を食わせるための作り話なんじゃないの?)
仮説は伏せておいた。
「美味しいわけないわ。あのひと、葬儀で泣くでもなく……裏切られたはずなのにね。今の幸せそうな顔を見たら憎めないなんて、ばかみたい」
「そうだね、ばかばかしい」
「そこは否定するところでしょう」
自嘲の言葉に同意したら、呆れられた。語尾は笑っていたから、怒られる事はなさそうだ。
「馬鹿だとは言ってないよ。難しいな、オンナゴコロって」
「女のくせに。私のを溺れるような恋と言ったけど、あなた初恋もまだなんじゃない?」
「あぁ、そうかも」
言われてみれば確かに。ただ納得の顔をするから、霊は拍子抜けしてしまう。
「嘘でしょう。いじわるし甲斐のない……あなたにその気がなくても、誰かから声がかかるはずよ」
さっぱりと短い髪は、手入れが行き届いていない。それでも、癖のまま暴れる藍鼠色の下には大きな瞳。清く澄んだ青は底深い水のようで、男の目にも魅力的に映るはずだ。
「なんで自信満々なのかな。本当に何もないんだよ。あっても面倒だからいいけどさ」
「あら、恋って楽しいのよ。終わり方ひとつで、こんな風になっちゃうだけで」
楽しみと紙一重に、非業の死。割に合わない。青が曇るのを見て、霊は肩をすくめた。
「終わったんでしょうね、あのひとにとっては。私はここで、君影草に縋りついて……まだ、待ってるのに」
憎さ百倍と恨んだら、とうに悪霊に転じている。そうなった魂は黒いらしい。花に囲まれ、死装束を纏った姿は、どこまでも白い。いっそ寒気がするほどの愛情が、彼女をこの世に縛っていた。
今度受けた依頼は商人の護衛と、土器地区への相談事。添花が単独で送り出されたのは、後者を詳細に説明できるからだ。
ちょうどいいので、かつて見送った魂と縁の土地を再訪しよう。暑い町の巫女が、忘れた幼名を取り戻して成仏したことがあった。護衛をこなした後に土器地区を目指す途中、耳に引っかかる声。
(赤ん坊……でもこれ、生きてる子の声だ。どうして気になるんだろう)
心身を鍛え、泣くこと少なく生きてきた添花だ。あやすのだって苦手に決まっている。ただ、足が勝手に泣き声に近づいて行く。
白いおくるみの中で、元気な女の子が泣いていた。生まれてしばらく経っているようだが、まだ首は据わっていない。抱く母親は、見慣れない服装の添花と目を合わせる。嬉しそうな顔を前に立ち去ることも出来ず、話せるそばまで寄った。
「こんにちは、旅のお方ですよね」
抱っこに揺られて、泣き声はだんだん落ち着いていく。
「呼び止めたみたいで悪いんですが、少し手を貸してくださいな。この町の風習というか、おまじないみたいなのがありまして」
「おまじない」
ひやりとする言葉を、つい復唱する。背筋が固まるのは、近くで見たおくるみに君影草の地模様があるせいか。添花は、その毒で死んだ女性を知っていた。
茎にころころ連なって、風が吹けばちりんと鳴りそうな花がある。鈴に似た小花は愛らしい姿で見る人を楽しませた。再び幸せが訪れるとの花言葉から、祈りの図柄に使われる。
ただ、根には毒があるという。美しい見た目に反した性質を持つ植物は、存外多い。諸事情により旅していた添花は、食えないものがこんなに生えてもな、とため息をついた。足元から、花のひとつひとつが霞むような遠くまで、君影草の群生地が広がっている。
綺麗な景色だとは思うが、第六感が受け取るのは泣き声。商売人が使う道から逸れた山奥、町からも遠い。切花を手に入れるには不便な場所だ。声の主を探して、添花は君影草の間を進んでいった。
ころん、と耳慣れない音がして立ち止まる。しゃくりあげる代わりのように、泣き声の合間に響いてくる。
「鈴に似てても、花が鳴るわけないからね」
成り行き上、様々な霊に会っている。こういう違和感は、声に出しておいたほうがいい。ぼうっとしていて、憑かれては面倒だ。こちらは警戒しているぞと態度で示す。
「憎めない……」
「私の用があるのは、この声だから」
形をなくし、悪意だけ残ったようなものは手に負えない。添花はただ見えるだけの人。霊と対話し、未練を代わりに晴らして成仏を助けてきた。ここを訪れたのも、さめざめ泣く女の声を聞いてのこと。
「あんた、なんで泣いてるの?」
白い花の背景に溶け込むように、死装束の女性がしゃがんでいる。後ろからかかった声には、一度で気付かない。この装いなら、死んだ自覚があるだろう。その分は話が早そうだが。
「ねえ」
隣で膝をつき、肩に手を置く。霊はやっと添花をみとめ、あたたかい方に顔を向けた。
「なんで泣いてるの」
「憎めない……」
「誰を?」
「あのひと」
あのひとって誰だよ。出かかった返し言葉は一旦飲み下す。強すぎる感情により、この霊は形を留めているようだ。まともに話せるくらい落ち着いてもらう必要がある。
「なんで、恋する女って男の名前を伏せるのかね」
色恋沙汰だと想像はつくが、それだけだ。一言文句をこぼしたら、女の霊に睨まれる。
「周りに知れたら、いけないからよ。古い町では、暗黙の決まりがあるの。愛していても、あのひとと私は釣り合わない……」
「で、悲観的になって自死とか? そのひとだって悲しむでしょうに」
自分の膝に肘をつけて頬杖。添花の顔は苦いものを食べたようだ。
「それとも、一方的に思ってただけ?」
投げやりな問いかけは、霊の凝り固まった思考に一石を投じた。霊の意識をもっと添花に引き寄せる。垂れ流す涙が減った。
「あのひとだって、愛していると言ったもの。抱きしめる腕の強さが、嘘だったとは思わない」
「気持ちがなくたって、筋力があれば力は出せるからねぇ」
「あなた、いきなり話しかけてきて何なの? 同じ女とは思えない意見ね」
「泣いてるのを心配してみただけ。戸惑ってるのはお互い様だよ、私はそんな溺れるような恋したことない」
霊の涙は拭いてやれないから困る。呆れた声音と裏腹に、添花の目に優しさが感じ取れる。
「変なひと、幽霊を慰めようなんて。今のところ、喧嘩を売ってるようだけど」
「悲しくて泣くなら、怒れば止まるかと思って。話が出来なきゃ、成仏の助けにもなれない」
「成仏……したところで、私の気持ちの行き場は、どこなんだろう」
涙は止まったものの、急に虚ろな目をする。姿まで揺らいで、髪や足の先、着物の裾が煙のようになる。宙にたゆたうと、周りの花に絡みついた。
「道連れにするつもりは無さそうだもんね。憎めないんでしょ」
「ええ。あのひと、家が決めた女と、なんにもなかったように家庭を築いているわ。私の姿も声も届かない。君影草のおまじないも、はじめから無意味だったのかな」
「最寄りの町で聞いたけど、恐ろしいおまじないだよね。毒の根を食うなんて、まずそう」
君影草の毒ならば、命は尽きずに眠るだけ。意中の相手の口付けで息を吹き返すなど、添花にとっては寒気のする話だ。おとぎ話ならまだしも、分別のある年齢で実行する者がいるとは。
(女たらしが、厄介払いに毒を食わせるための作り話なんじゃないの?)
仮説は伏せておいた。
「美味しいわけないわ。あのひと、葬儀で泣くでもなく……裏切られたはずなのにね。今の幸せそうな顔を見たら憎めないなんて、ばかみたい」
「そうだね、ばかばかしい」
「そこは否定するところでしょう」
自嘲の言葉に同意したら、呆れられた。語尾は笑っていたから、怒られる事はなさそうだ。
「馬鹿だとは言ってないよ。難しいな、オンナゴコロって」
「女のくせに。私のを溺れるような恋と言ったけど、あなた初恋もまだなんじゃない?」
「あぁ、そうかも」
言われてみれば確かに。ただ納得の顔をするから、霊は拍子抜けしてしまう。
「嘘でしょう。いじわるし甲斐のない……あなたにその気がなくても、誰かから声がかかるはずよ」
さっぱりと短い髪は、手入れが行き届いていない。それでも、癖のまま暴れる藍鼠色の下には大きな瞳。清く澄んだ青は底深い水のようで、男の目にも魅力的に映るはずだ。
「なんで自信満々なのかな。本当に何もないんだよ。あっても面倒だからいいけどさ」
「あら、恋って楽しいのよ。終わり方ひとつで、こんな風になっちゃうだけで」
楽しみと紙一重に、非業の死。割に合わない。青が曇るのを見て、霊は肩をすくめた。
「終わったんでしょうね、あのひとにとっては。私はここで、君影草に縋りついて……まだ、待ってるのに」
憎さ百倍と恨んだら、とうに悪霊に転じている。そうなった魂は黒いらしい。花に囲まれ、死装束を纏った姿は、どこまでも白い。いっそ寒気がするほどの愛情が、彼女をこの世に縛っていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる