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8章 始まりの地へ
8_①
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災禍の元凶を封じ、レマが天使と呼ばれるようになった始まりの地。そこは、幾つもの災禍を遡る昔、繁栄を極めていた都市の廃墟だ。土地の名は忘れ去られ、いつしか「廃れたもの」を意味する古語、メネ・ウロスが当てられた。
次にライカ達が目指すのはその場所で、災禍の元凶と戦う覚悟はできていた。旅立つ前に、かつての英雄であり、玉石に精神を残しているキートとセイルの所へ決意を表明しに行く。決心がついたらもう一度来るように言われていたからだ。
ところが、以前のようにキート達が姿を現して、何かを語ることはなかった。どうやら後から置いたセイルの玉石が影響し、一時的に場の力が足りないようだ。
「私達、行きます。メネ・ウロスへ!」
沈黙する玉石にライカが語りかけると、キートの玉石は応えるように少し光った。
村に戻った夜、ウッドデッキで夕涼みをするライカの隣には、ヒスイが座っている。何か話したいらしいが、なかなか口を開けずにいるので、ライカは他愛のない話をしてみた。
「なんか思い出すなあ。前にさ、船の見張り台で話したこと、あったよね」
ヒスイ達が薬草を手に入れて、シャインヴィルに帰る船の上でのことだ。ライカは歌っていて、ヒスイは物悲しさを感じたのを覚えている。
「あの時、ライカが歌っていたのってレイフラウの歌?」
「ううん、トロムメトラの歌。……メディスに、教わったんだ」
少しだけうつむいた横顔には、やはり悲しみが映る。ライカはそれを涙としては落とさずに、微笑みに変えた。
今なら、聞いてもいいのかもしれない。ヒスイは意を決した。
メディス。誰にも等しく接する心を持った少女。旅を始めるきっかけであった友人は、ライカにとってどんな存在だったのだろう。
「……どんな子だったの?」
やわらかな問いかけに、ライカは「うーん」と首を伸ばして、目を上に向ける。しばらく考えて、途切れ途切れに答えていった。
「ヒスイと少し似てる。……あ、ナバナとかトラメも? おっとりした感じはユニマっぽい」
皆の中に少しずつ、彼女がいるように感じるのだ。そこまで言って、急にライカは真剣な顔つきでヒスイと目を合わせる。紅色の瞳は、暗い中でも目線がはっきりわかる。
「だけどね。皆と重ねてるんじゃないの……なんか、説明むずかしいなあ」
ライカにとっては、どちらも等しく大事な友人だった。やがて言葉がまとまると、ぱっと笑った。
「私は、こう思う! メディスがいたから皆に会えた。皆がいるから、メディスのこと覚えていられる。……帰る場所があるから、戦える」
ヒスイははっとした。この言葉を待っていたような気がする。かつてのライカは、メディスの心を帰る場所とした。ヒスイは、今のライカの中に、自分の存在を問いかけたのだ。
「待っててね、きっと帰ってくるから」
ライカの目には、ちゃんとヒスイが映っている。帰る場所の一部なのだと確信すると、ヒスイもほっとして笑うことが出来た。
「ええ。みんなで、待ってる」
ヒスイがライカ達と共に戦うとしたら、それは、村を守ることだと思った。
メネ・ウロスまでは距離があるので、大式神で飛ぶのは心もとない。村の船を貸してくれるというが、最近は使っていないらしく、修理が必要だ。中心になって船を直すトラメによると、出発まで数日かかる。ライカ達はもちろん、村人も修理に加わって、急ピッチで作業が進んだ。
時折、魔物の襲来を知らせる半鐘が鳴り、自警団と共に戦うこともあった。ナバナは、「今までより随分いっぱい来るね」とぼやいた。
ある日、トラメが作業を終えて集合住宅へ戻ると、アキレアの姿を見つけた。月が明るい晩で、夜でも建物の影がある。集合住宅を囲むウッドデッキの上にできた影の中、壁に寄りかかって立っていた。
「どうした? 元気なさそうだな」
声をかけると、アキレアはきょろきょろ辺りを見回してから目を丸くした。自分に声がかかったと思わなかったようだ。
「な、なんでもない……」
普段は誰かに会うのを恐れるように、あまり外に出ずにいるアキレアだ。つい口から出た言葉は心と違っていた。トラメがここを通るとわかっていて、外に立ったのだ。それを察してか、トラメは立ち止まって言葉の続きを待っている。アキレアはデッキを降り、月光の下に出た。
「あの……この前は、ごめんなさい」
一瞬、何のことだろうと首を傾げてから、トラメは半分笑い顔になった。アキレアが深刻な様子でいるので、笑いにくかったのかもしれない。
「ピンピンしてるんだから、あんまり気に病むなよ」
お互いに剣を手にして向き合っていたら、こんな風には言えないな、と内心で思いながら、トラメは改めていつもの笑顔を見せる。敵じゃないなら仲直りで、仲直りしたら友達だ。
アキレアは戸惑った。村に来てから、思いがけない言葉をもらうことが多い。ほとんど返す言葉を見つけられずにいた。しばし考えて、今浮かんだ疑問を言ってみた。
「どうして、誰も、私のこと……怒らないの? 責めないの?」
声は微かに震えていた。それは不安から来るものだったが、構ってほしいためにいたずらをする子供のような、いじけた感じもある。どこか、アキレアは時間の止まったところがあるようだ。
同族からも虐げられる生い立ちだから、誰かに責められることが当たり前だった。辛くても、無関心よりはましだと思うように、自ら心を強制して生きてきたのだ。
「そりゃあ、アキレアが一番、自分のこと責めてる気がするからなあ。もう十分なんだろ」
トラメは、何も考えないで疑問に答えた。責任を持って言えるのは、自分の頭にあることだけだ。勘だけを信じるのはまずいが、今あれこれ考えては、言葉を見失う。
「あの時は正直、悔しかったし情けなかったけど……腹が立ったのは自分に対してだ。俺には、アキレアを責める理由が見つからない」
会って間もないのに、自身の心に踏み込んだことをさらりと口に出す。開けっ広げな性格は、アキレアにとって遠くにある眩しいものだった。なんとなく、あたたかな気持ちになる。
「……ライカの仲間が、あなた達でよかった」
心から思って、ぽつりと呟きながら、アキレアの顔に少しだけ淋しそうな笑顔が浮かんだ。
次にライカ達が目指すのはその場所で、災禍の元凶と戦う覚悟はできていた。旅立つ前に、かつての英雄であり、玉石に精神を残しているキートとセイルの所へ決意を表明しに行く。決心がついたらもう一度来るように言われていたからだ。
ところが、以前のようにキート達が姿を現して、何かを語ることはなかった。どうやら後から置いたセイルの玉石が影響し、一時的に場の力が足りないようだ。
「私達、行きます。メネ・ウロスへ!」
沈黙する玉石にライカが語りかけると、キートの玉石は応えるように少し光った。
村に戻った夜、ウッドデッキで夕涼みをするライカの隣には、ヒスイが座っている。何か話したいらしいが、なかなか口を開けずにいるので、ライカは他愛のない話をしてみた。
「なんか思い出すなあ。前にさ、船の見張り台で話したこと、あったよね」
ヒスイ達が薬草を手に入れて、シャインヴィルに帰る船の上でのことだ。ライカは歌っていて、ヒスイは物悲しさを感じたのを覚えている。
「あの時、ライカが歌っていたのってレイフラウの歌?」
「ううん、トロムメトラの歌。……メディスに、教わったんだ」
少しだけうつむいた横顔には、やはり悲しみが映る。ライカはそれを涙としては落とさずに、微笑みに変えた。
今なら、聞いてもいいのかもしれない。ヒスイは意を決した。
メディス。誰にも等しく接する心を持った少女。旅を始めるきっかけであった友人は、ライカにとってどんな存在だったのだろう。
「……どんな子だったの?」
やわらかな問いかけに、ライカは「うーん」と首を伸ばして、目を上に向ける。しばらく考えて、途切れ途切れに答えていった。
「ヒスイと少し似てる。……あ、ナバナとかトラメも? おっとりした感じはユニマっぽい」
皆の中に少しずつ、彼女がいるように感じるのだ。そこまで言って、急にライカは真剣な顔つきでヒスイと目を合わせる。紅色の瞳は、暗い中でも目線がはっきりわかる。
「だけどね。皆と重ねてるんじゃないの……なんか、説明むずかしいなあ」
ライカにとっては、どちらも等しく大事な友人だった。やがて言葉がまとまると、ぱっと笑った。
「私は、こう思う! メディスがいたから皆に会えた。皆がいるから、メディスのこと覚えていられる。……帰る場所があるから、戦える」
ヒスイははっとした。この言葉を待っていたような気がする。かつてのライカは、メディスの心を帰る場所とした。ヒスイは、今のライカの中に、自分の存在を問いかけたのだ。
「待っててね、きっと帰ってくるから」
ライカの目には、ちゃんとヒスイが映っている。帰る場所の一部なのだと確信すると、ヒスイもほっとして笑うことが出来た。
「ええ。みんなで、待ってる」
ヒスイがライカ達と共に戦うとしたら、それは、村を守ることだと思った。
メネ・ウロスまでは距離があるので、大式神で飛ぶのは心もとない。村の船を貸してくれるというが、最近は使っていないらしく、修理が必要だ。中心になって船を直すトラメによると、出発まで数日かかる。ライカ達はもちろん、村人も修理に加わって、急ピッチで作業が進んだ。
時折、魔物の襲来を知らせる半鐘が鳴り、自警団と共に戦うこともあった。ナバナは、「今までより随分いっぱい来るね」とぼやいた。
ある日、トラメが作業を終えて集合住宅へ戻ると、アキレアの姿を見つけた。月が明るい晩で、夜でも建物の影がある。集合住宅を囲むウッドデッキの上にできた影の中、壁に寄りかかって立っていた。
「どうした? 元気なさそうだな」
声をかけると、アキレアはきょろきょろ辺りを見回してから目を丸くした。自分に声がかかったと思わなかったようだ。
「な、なんでもない……」
普段は誰かに会うのを恐れるように、あまり外に出ずにいるアキレアだ。つい口から出た言葉は心と違っていた。トラメがここを通るとわかっていて、外に立ったのだ。それを察してか、トラメは立ち止まって言葉の続きを待っている。アキレアはデッキを降り、月光の下に出た。
「あの……この前は、ごめんなさい」
一瞬、何のことだろうと首を傾げてから、トラメは半分笑い顔になった。アキレアが深刻な様子でいるので、笑いにくかったのかもしれない。
「ピンピンしてるんだから、あんまり気に病むなよ」
お互いに剣を手にして向き合っていたら、こんな風には言えないな、と内心で思いながら、トラメは改めていつもの笑顔を見せる。敵じゃないなら仲直りで、仲直りしたら友達だ。
アキレアは戸惑った。村に来てから、思いがけない言葉をもらうことが多い。ほとんど返す言葉を見つけられずにいた。しばし考えて、今浮かんだ疑問を言ってみた。
「どうして、誰も、私のこと……怒らないの? 責めないの?」
声は微かに震えていた。それは不安から来るものだったが、構ってほしいためにいたずらをする子供のような、いじけた感じもある。どこか、アキレアは時間の止まったところがあるようだ。
同族からも虐げられる生い立ちだから、誰かに責められることが当たり前だった。辛くても、無関心よりはましだと思うように、自ら心を強制して生きてきたのだ。
「そりゃあ、アキレアが一番、自分のこと責めてる気がするからなあ。もう十分なんだろ」
トラメは、何も考えないで疑問に答えた。責任を持って言えるのは、自分の頭にあることだけだ。勘だけを信じるのはまずいが、今あれこれ考えては、言葉を見失う。
「あの時は正直、悔しかったし情けなかったけど……腹が立ったのは自分に対してだ。俺には、アキレアを責める理由が見つからない」
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