42 / 69
第二章 炎の山
10. 冒険者登録
しおりを挟む
なんとかパルムの目を覚まし、ギルドの受付まで戻ってきた颯空は、懇切丁寧に冒険者の説明をしてくれている彼女の話をぼーっと聞き流していた。
「以上が大まかな内容になります!」
「あー」
「……私の話、ちゃんと聞いていましたか?」
気のない返事をする颯空に、パルムがジト目を向ける。
「あれだろ? 邪魔な魔物を排除すればいいんだろ?」
「魔物討伐だけが依頼じゃありません! 護衛だったり、素材の採取もあるんですよ!?」
「そういうのは面倒くさいから受けるつもりねぇ」
きっぱりと言い切った颯空を見て、パルムは戸惑いを隠せなかった。だが、この程度で心が折れていてはギルドの受付嬢は務まらない。気を取り直すように咳払いをする。
「とにかく免責事項だけは大事なので、もう一度説明させていただきます!」
「その説明はもうしなくていい。退屈すぎてそれ以上話聞く気が失せんだよ」
「で、ですが、免責事項を知らないと何かあった時に大変なことになってしまいますよ! 下手すれば冒険者を除籍されることだって……!!」
「そうなったらそうなったとき考える。重要なのはどうやって金を稼ぐかだ」
そんな保険の契約の時にされるような説明など興味がない。元の世界の知識でなんとなく冒険者ギルドのありようはわかるので、それとこの世界の冒険者ギルドが一致しているのか確認できればそれでよかった。
「……もし、除籍になっても私からそんな話は聞いてないって言わないでくださいよ? 私まで首になっちゃう」
「わーってるよ。それで? どうすれば金がもらえるんだ?」
全てを諦めたように、パルムが深々とため息を吐く。
「……冒険者ギルドのシステムは非常に単純です。あそこにあるクエストボードから依頼を選び、それをギルドカードに登録することで依頼を受注します。そして、その依頼票に書かれた事を達成し、それをギルドに報告すれば依頼完了。ギルドから報奨金が支払われます」
「ふーん……なるほどな」
冒険者ギルドの中央に置かれている巨大なボードに、多くの人が群がっているのを見ながら颯空が言った。
「とはいえ、全ての依頼を受けられるわけではありません。依頼の難易度をギルドが判定し、それに見合う冒険者ランクの方を対象に、依頼の募集がかけられます」
「実力以上の依頼に手を出して無駄死にを出さないためにか?」
「そういう事です」
クエストボードから自分のレベルにあった依頼を受け、それをこなせばギルドに言って金をもらう。システムとしては至極真っ当でかつシンプルだった。颯空にはありがたい話だ。
「冒険者になった人はFから冒険者ランクが始まります。そして、依頼の達成率やその人が行った功績によりランクが上がっていく仕組みです」
「普通だな。って事は、俺はFランクって事か」
「本来であればそうなのですが……」
そこでパルムが声のトーンを一段落とす。
「サクさんは特別なんです。だって、あのバジリスクを一人で倒しちゃうんですから。あれはBランクの魔物なんですよ? あなたいったい何者なんですか?」
「Bランク? 魔物にもランク分けされているのか?」
「はい。と言っても、冒険者ランクとは全然違います。簡単な指標としてBランクの魔物は村を、Aランクは町を、そして、Sランクともなれば国をも脅かす存在になりうるのです」
それを聞いた颯空が盛大に顔をしかめた。冒険者になりたい者を試す相手としてバジリスクは明らかに不適切な相手だ。どうやら、あの総ギルド長に一杯食わされたらしい。
「というわけで、サガット様からサクさんの冒険者ランクは本人の希望に添うように、と仰せつかっております。こんな事、前代未聞ですよ!? 自分の冒険者ランクを自由に選べるなんて!!」
なぜか興奮気味のパルムとは対照的に、颯空は心底どうでもよさそうだった。
「というわけで、どうしますか!? Cランク? Bランク? 行くとこまで行っちゃってAランクにしますか!?」
「Fランクで頼む」
「ふぇ?」
予想外の答えに、パルムの目が点になる。
「えー……Fランクというのは一番下のランクですよ?」
颯空の言葉を理解するのに数秒を要したパルムが、恐る恐るといった様子で颯空に問いかけた。
「冒険者の中で一番のひよっこですよ?」
「あぁ」
「当然、受けられる依頼は大したものがありませんよ?」
「あぁ」
「サクさんの大好きなお金をあまり稼ぐことはできませんよ?」
「人を金の亡者みたいに言うんじゃねぇ」
信じられないといった顔で聞いてくるパルムに、颯空が淡々と答える。受けられる依頼の難易度が低く、実入りが少ないのは少し痛手ではあるが、颯空にはそれ以上に大事なことがあった。それは目立たない事だ。冒険者になったばかりでいきなり高ランクになろうものなら、注目を集めること請け合いだ。異世界召喚され、城を抜け出した立場としては、悪目立ちはあまり好ましくない。
「……いやいやいや。おかしいですよね? バジリスクを単独で討伐できるFランク冒険者がどこにいますか?」
「ここにいんだろ」
「いませんよ! いちゃいけませんよ! サクさんはもっと高ランクから始めるべきです! そして、そんな異色の冒険者の担当に任命されたことを、私に自慢させるべきなんです!!」
「我欲丸出しじゃねぇか」
鼻息を荒くして顔を近づけるパルムに、颯空が呆れ顔で言った。
「というわけで、サクさんはAランクで登録しましょう」
「ふざけんな」
「えー! なんでですかー! Aランクいいじゃないですかー!」
「俺はFランクがいいんだ。……どうしてもって言うんなら、おっさんにいって担当を代えてもらうしかねぇな」
「……!? 今すぐFランクで登録してきまーす!!」
光の速さで事務室へと走っていたパルムを見て、颯空がため息を吐く。なんとも変わった受付嬢だ。いや、他の受付嬢と話したことはないが、パルムは変わっていると断言できる。とはいえ、変におどおどされたり気を使われたりするのはやりにくいので、あれはあれでいいのかもしれない。
程なくして、手帳サイズの紫色をしたカードを手にしたパルムが戻ってきた。
「お待たせしましたー! これがサクさんのギルド証です! サクさんのは特別仕様で、コールさんの専属冒険者であることが記されていまーす!」
「……あの男の専属というのは甚だ不愉快ではあるが、ようやくこれで俺も冒険者か」
「Fランク冒険者のギルド証は紫色です! ちなみにAランクは燃えるようなかっこいい赤色なんですよー? どうです? そっちがいいでしょ? じゃあ、早速そちらに切り替えて……」
「担当チェンジで」
「なーんて冗談です! 紫もばっちり似合ってますよ!」
素晴らしい笑顔でサムズアップしてくるパルムに、颯空が若干の頭痛を覚える。やっぱり、担当を代えてもらった方がいいのかもしれない。
「いやぁ、この時期に実力のある冒険者が増えるのは喜ばしい事ですね」
「あ? なんかあんのか?」
「そろそろ魔物大暴走の季節ですからね。その兆候があるという報告も受けていますし」
「魔物大暴走?」
聞き慣れない単語に颯空が眉を寄せる。その反応を見て、パルムが少し驚いた顔をした。
「知らないのですか?」
「……俺が生まれたのはドが付くほどの田舎だから、そういう世間の常識には疎いんだ」
「あー……イルム村のご出身でしたものね」
パルムが納得したように頷く。ここにきて初めて颯空はコールに感謝した。
「魔物大暴走というのは、魔物が異常発生する現象をさす言葉です。原因は様々ですが、主に繁殖期を迎えた魔物が群がった結果という事が多いです」
「……盛りの付いた魔物が大量に湧いて出てくるってわけか」
繁殖期の魔物が大人しいわけがない。パルムが強い冒険者を喜んだのもそういう事だろう。
「まぁ、明日明後日の話じゃないと思いますけどね! ですが、警戒しすぎることはありません! もし魔物大暴走が起こったら、ちゃんと街を守ってくださいね! あと私の事も!」
「俺に牙をむいてきたら容赦なく排除するが、後は知らん。自分で何とかしろ」
「そんなぁ! 冒険者として弱き者を守ってくださいよぉ!」
「Fランク冒険者に期待すんな」
泣きついてくるパルムに、颯空は突き放すように言った。魔物大暴走が起きたとしても、関わり合いになどなりたくない。自分の身を守るだけだ。
その後、パルムの案内で素材の買取所に赴き、颯空が取り出したバジリスクの胴体部分を見て、再びパルムが気絶するという一幕はあったものの、それ以外はなんの問題もなく冒険者登録を終えた。報奨金と素材の代金を受け取った颯空は、少しだけ悩んだ後、事の次第を報告するついでに文句言うために、コールの屋敷へと向かうのだった。
「以上が大まかな内容になります!」
「あー」
「……私の話、ちゃんと聞いていましたか?」
気のない返事をする颯空に、パルムがジト目を向ける。
「あれだろ? 邪魔な魔物を排除すればいいんだろ?」
「魔物討伐だけが依頼じゃありません! 護衛だったり、素材の採取もあるんですよ!?」
「そういうのは面倒くさいから受けるつもりねぇ」
きっぱりと言い切った颯空を見て、パルムは戸惑いを隠せなかった。だが、この程度で心が折れていてはギルドの受付嬢は務まらない。気を取り直すように咳払いをする。
「とにかく免責事項だけは大事なので、もう一度説明させていただきます!」
「その説明はもうしなくていい。退屈すぎてそれ以上話聞く気が失せんだよ」
「で、ですが、免責事項を知らないと何かあった時に大変なことになってしまいますよ! 下手すれば冒険者を除籍されることだって……!!」
「そうなったらそうなったとき考える。重要なのはどうやって金を稼ぐかだ」
そんな保険の契約の時にされるような説明など興味がない。元の世界の知識でなんとなく冒険者ギルドのありようはわかるので、それとこの世界の冒険者ギルドが一致しているのか確認できればそれでよかった。
「……もし、除籍になっても私からそんな話は聞いてないって言わないでくださいよ? 私まで首になっちゃう」
「わーってるよ。それで? どうすれば金がもらえるんだ?」
全てを諦めたように、パルムが深々とため息を吐く。
「……冒険者ギルドのシステムは非常に単純です。あそこにあるクエストボードから依頼を選び、それをギルドカードに登録することで依頼を受注します。そして、その依頼票に書かれた事を達成し、それをギルドに報告すれば依頼完了。ギルドから報奨金が支払われます」
「ふーん……なるほどな」
冒険者ギルドの中央に置かれている巨大なボードに、多くの人が群がっているのを見ながら颯空が言った。
「とはいえ、全ての依頼を受けられるわけではありません。依頼の難易度をギルドが判定し、それに見合う冒険者ランクの方を対象に、依頼の募集がかけられます」
「実力以上の依頼に手を出して無駄死にを出さないためにか?」
「そういう事です」
クエストボードから自分のレベルにあった依頼を受け、それをこなせばギルドに言って金をもらう。システムとしては至極真っ当でかつシンプルだった。颯空にはありがたい話だ。
「冒険者になった人はFから冒険者ランクが始まります。そして、依頼の達成率やその人が行った功績によりランクが上がっていく仕組みです」
「普通だな。って事は、俺はFランクって事か」
「本来であればそうなのですが……」
そこでパルムが声のトーンを一段落とす。
「サクさんは特別なんです。だって、あのバジリスクを一人で倒しちゃうんですから。あれはBランクの魔物なんですよ? あなたいったい何者なんですか?」
「Bランク? 魔物にもランク分けされているのか?」
「はい。と言っても、冒険者ランクとは全然違います。簡単な指標としてBランクの魔物は村を、Aランクは町を、そして、Sランクともなれば国をも脅かす存在になりうるのです」
それを聞いた颯空が盛大に顔をしかめた。冒険者になりたい者を試す相手としてバジリスクは明らかに不適切な相手だ。どうやら、あの総ギルド長に一杯食わされたらしい。
「というわけで、サガット様からサクさんの冒険者ランクは本人の希望に添うように、と仰せつかっております。こんな事、前代未聞ですよ!? 自分の冒険者ランクを自由に選べるなんて!!」
なぜか興奮気味のパルムとは対照的に、颯空は心底どうでもよさそうだった。
「というわけで、どうしますか!? Cランク? Bランク? 行くとこまで行っちゃってAランクにしますか!?」
「Fランクで頼む」
「ふぇ?」
予想外の答えに、パルムの目が点になる。
「えー……Fランクというのは一番下のランクですよ?」
颯空の言葉を理解するのに数秒を要したパルムが、恐る恐るといった様子で颯空に問いかけた。
「冒険者の中で一番のひよっこですよ?」
「あぁ」
「当然、受けられる依頼は大したものがありませんよ?」
「あぁ」
「サクさんの大好きなお金をあまり稼ぐことはできませんよ?」
「人を金の亡者みたいに言うんじゃねぇ」
信じられないといった顔で聞いてくるパルムに、颯空が淡々と答える。受けられる依頼の難易度が低く、実入りが少ないのは少し痛手ではあるが、颯空にはそれ以上に大事なことがあった。それは目立たない事だ。冒険者になったばかりでいきなり高ランクになろうものなら、注目を集めること請け合いだ。異世界召喚され、城を抜け出した立場としては、悪目立ちはあまり好ましくない。
「……いやいやいや。おかしいですよね? バジリスクを単独で討伐できるFランク冒険者がどこにいますか?」
「ここにいんだろ」
「いませんよ! いちゃいけませんよ! サクさんはもっと高ランクから始めるべきです! そして、そんな異色の冒険者の担当に任命されたことを、私に自慢させるべきなんです!!」
「我欲丸出しじゃねぇか」
鼻息を荒くして顔を近づけるパルムに、颯空が呆れ顔で言った。
「というわけで、サクさんはAランクで登録しましょう」
「ふざけんな」
「えー! なんでですかー! Aランクいいじゃないですかー!」
「俺はFランクがいいんだ。……どうしてもって言うんなら、おっさんにいって担当を代えてもらうしかねぇな」
「……!? 今すぐFランクで登録してきまーす!!」
光の速さで事務室へと走っていたパルムを見て、颯空がため息を吐く。なんとも変わった受付嬢だ。いや、他の受付嬢と話したことはないが、パルムは変わっていると断言できる。とはいえ、変におどおどされたり気を使われたりするのはやりにくいので、あれはあれでいいのかもしれない。
程なくして、手帳サイズの紫色をしたカードを手にしたパルムが戻ってきた。
「お待たせしましたー! これがサクさんのギルド証です! サクさんのは特別仕様で、コールさんの専属冒険者であることが記されていまーす!」
「……あの男の専属というのは甚だ不愉快ではあるが、ようやくこれで俺も冒険者か」
「Fランク冒険者のギルド証は紫色です! ちなみにAランクは燃えるようなかっこいい赤色なんですよー? どうです? そっちがいいでしょ? じゃあ、早速そちらに切り替えて……」
「担当チェンジで」
「なーんて冗談です! 紫もばっちり似合ってますよ!」
素晴らしい笑顔でサムズアップしてくるパルムに、颯空が若干の頭痛を覚える。やっぱり、担当を代えてもらった方がいいのかもしれない。
「いやぁ、この時期に実力のある冒険者が増えるのは喜ばしい事ですね」
「あ? なんかあんのか?」
「そろそろ魔物大暴走の季節ですからね。その兆候があるという報告も受けていますし」
「魔物大暴走?」
聞き慣れない単語に颯空が眉を寄せる。その反応を見て、パルムが少し驚いた顔をした。
「知らないのですか?」
「……俺が生まれたのはドが付くほどの田舎だから、そういう世間の常識には疎いんだ」
「あー……イルム村のご出身でしたものね」
パルムが納得したように頷く。ここにきて初めて颯空はコールに感謝した。
「魔物大暴走というのは、魔物が異常発生する現象をさす言葉です。原因は様々ですが、主に繁殖期を迎えた魔物が群がった結果という事が多いです」
「……盛りの付いた魔物が大量に湧いて出てくるってわけか」
繁殖期の魔物が大人しいわけがない。パルムが強い冒険者を喜んだのもそういう事だろう。
「まぁ、明日明後日の話じゃないと思いますけどね! ですが、警戒しすぎることはありません! もし魔物大暴走が起こったら、ちゃんと街を守ってくださいね! あと私の事も!」
「俺に牙をむいてきたら容赦なく排除するが、後は知らん。自分で何とかしろ」
「そんなぁ! 冒険者として弱き者を守ってくださいよぉ!」
「Fランク冒険者に期待すんな」
泣きついてくるパルムに、颯空は突き放すように言った。魔物大暴走が起きたとしても、関わり合いになどなりたくない。自分の身を守るだけだ。
その後、パルムの案内で素材の買取所に赴き、颯空が取り出したバジリスクの胴体部分を見て、再びパルムが気絶するという一幕はあったものの、それ以外はなんの問題もなく冒険者登録を終えた。報奨金と素材の代金を受け取った颯空は、少しだけ悩んだ後、事の次第を報告するついでに文句言うために、コールの屋敷へと向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。
日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。
両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日――
「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」
女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。
目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。
作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。
けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。
――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。
誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。
そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。
ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。
癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる