異世界に召喚されたらなぜか呪われていた上にクラスメートにも殺されかけたので好き勝手生きることにしました

 御子柴颯空。十八歳。高校三年生。過去にトラウマあり。
 学校に友人と呼べる相手はいない。そういう存在を作ることを恐れていた。だから、誰とも関わろうとはしない。
 面倒事からは目をそらし、厄介事には首を突っ込まない。それこそ、自分が傷つかずに生きていくための最善策だと信じていた。
 そんな彼のクラスが忽然と姿を消した。剣と魔法の世界にあるアレクサンドリア王国が魔王への対抗手段として異世界召喚を行ったためであった。
 突然の事に戸惑いながらも魔族と戦うことを了承する颯空達。王国は喜び、彼らを労った。
 異世界の勇者はこの世界の人間とは一線を画するポテンシャルを持ち、強大な力を持つ魔王に唯一対抗しうる存在とされていた。そのため、アレクサンドリアの神官は期待に満ちた眼差しで異世界の勇者である颯空達の力を確かめようとしたのだ。だが、その時事件は起こった。

 御子柴颯空だけがなぜか呪われていたのだった。
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