自由に自在に

もずく

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骸骨の家主

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 11:05 復活したジャイアントスケルトンを討伐

 11:06 セイクリッドサークル発動

 11:06 ストレージから外套を取り出す
 15:22 気絶から回復

 16:00 干し肉をコピー、疲労感による吐き気
 16:08 ほぼ回復

 16:10 ストレージに外套を入れる
 16:26 気絶から回復

 17:00 サークル内の真ん中にテレポートする

 僕は手元の和紙に小さく記録を書き込んだ。
 今は一六時半だ。
 僕はサークルの端に移動し、さっきコピーした干し肉を囓る。クリエイトウォーターで水筒に水を補充する。
 クレアボヤンスで街の時計塔の針を確認する。一七時になったらテレポーテーションを使う予定だ。

 ここは大根の地下二階のジャイアントスケルトンが出るボスエリアだ。
 僕がここに来て、もう三日目になる。
 僕が新たに創造した三つの魔法超能力を使いこなすのはなかなか難しく、もっと手軽に使えるようになる為に繰り返し使っているところだ。
 この空洞の主であるジャイアントスケルトンやスケルトン達は、一度倒すと約一日は復活しないことが分かった。
 そう、僕はここで寝泊まりをしているのだ。
 ボスを倒す度に宝箱が現れ、木の根っこのよう物と魔石を手に入れている。
 超巨大モグラの所ではスクロールか金貨が手に入ったけど、ここは今のところ、木の根っこ率百パーセントだ。
 まあ、僕の目的は人に出会わない場所で安全に魔法の訓連をすることだから、副産物の木の根っこについては特に気にしてない。
 体をほぐす為にストレッチをしてから、一七時になると同時に僕はテレポーテーションを使った。
 ほんの少しだけ視界に変化を感じて、瞬間移動ができたと認識できたその瞬間、僕は意識を失った。
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