【完結】竜公子の婚約者

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コンコン

丁度支度もおえて
もう一度 紅茶を頂いているときに
ノックがひびく

「どうぞ」

「メル?支度は出来た?」
ハリ―様が 入ってこられて 
私を見て立ち止まっている

「はい 先程 マリアさんにしていただきました」

ハリ―様が動かない
お顔が 赤い様だが
お熱?
走ってこられたとか?

「ハリ―様?」

すると いきなり走り出し私の方へ
思わず 立ち上がり 足を一歩後ろに

「ハリ―様!」
マリアさんが 私とハリ―様の中に立ち
両手を広げ 遮る

「ハリ―様!
落ち着いて!
はい!
深呼吸
吐いて―
吸って―
はい!」

「ふう 
マリアありがとう
落ち着いたよ
メルの素晴らしさに
連れ去って そのまま 
空にんでいきそうだった
止めてくれて 助かった」

「嬉しかったのですよね
しかも あの様に 
美しくいらっしゃる
我慢できなくなるのも分かりますわ
でも ダメですわよ
両陛下に ご対面していただかなくては
それからは
メルベル様に許可をもらってですわ」

許可?
なんの?
ていうか
ハリ―様
私をそのまま空へ連れ去ろうとしたの?
少し 虚ろな目になったことは
誰からも 咎められないだろう

「メル ごめん
メル 綺麗で
なんか 僕の鱗の色着てくれてるし
嬉しくて
うれしくて
ウレシクテ

あたま
まっしろ

誰にも見せたくなくて
二人だけでいたくて

ちょっとコントロール出来なかった
こんなこと
ないんだけど

ビックリしたよね
ゴメン」


ハリ―様
そんなに 私の事
すきなのね

乙女心に
染み込み
もう 染まってしまった


「ハリ―様
嬉しいです」

「メル 嫌じゃない?」
「はい 嬉しいです
そのお心に 
どうやって お応えすればよいのでしょうか」

「メル メル メル」
私の所に来たいようだが
マリアさんに止められて

結局
しょぼん

「メルベル様も
煽るのは今ではありませんよ
微笑ましく見えるところですが
陛下達がお待ちでは?」

「そうだった!
行こう メル」

手を出して私を呼ぶ
その手に 自分の手を重ねて
ハリ―様に
ニッコリと微笑み
「はい」

それを 見守るマリア
今までのハリ―の我慢を思いだし
じわりと 目から溢れようとする
熱いものを ハンカチで押さえる

「良かったですわ ハリ―様」


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