25 / 59
ヴェルメリオ編
25、夜明けの歌
しおりを挟む「あら、それはいいところを見逃したわねぇ」
夕食の星の輪熊のシチューを口に運びながら、アスモデウスは本当に残念そうに眉尻をさげた。
「でも! 私、見たとき絶叫しちゃったんですよ!?」
「ふん、たかだかキスくらいで騒ぐでない、グレシル」
ベルゼブブは余裕ぶってるが、プルプルとスプーンが震えている。何を我慢しているのか、今は考えないようにしよう。
「あの絶叫で二人のキスシーン、みんなでバッチリ見ちゃったんだよね」
「そうなの? ちょっと恥ずかしいな……」
「ノエル! 頼むから、お前まで会話に入らないで!! ベリアルも、恥ずかしがらないで! 俺も恥ずかしいから!!」
一晩明けて翌日の朝からは、城の修繕作業をすすめていた。さすが悪魔族だけあって、魔力をガンガン使い夕方にはすべての修理を終えていた。
今日もノエルが泊まっていく約束をしていたので、夕食は修理したばかりの大広間で、他の悪魔族たちも一緒に食べることになった。アスモデウスもすっかり回復して、いつも通りだ。……いや、いつも通りすぎない?
まぁ、つまり、城にいるヤツら全員で大宴会をやっている。
酒も入って、みんなほろ酔いだ。案の定というか、昨日の件について、からかわれまくっている。
いつまで続くんだ、この拷問…………!!
「え、恥ずかしがるレオンさま……可愛くないですか?」
「本当にねぇ、今日はいいものを見たわぁ」
「レオン様ったら、恥ずかしがり屋なんだから。もう可愛い!」
「いかんな。恥ずかしがる主人殿を、もっと見たくなってしまう」
「ああ、それなら、とっておきの話があるよ? 可愛いレオンをもっと見たい?」
「「「「見たい!!!!」」」」
くっ! コイツら!! 俺で遊びやがって!! 可愛いって言われても嬉しくないんだよ!! ノエルも馴染みすぎだ!! もう無理!! ここから脱出する!!
ガタリと席を立ちあがった。紫の瞳が淡く光りだす。
「大魔王の命令だ。お前ら明日の朝まで、誰も俺についてくるな」
ベリアルたちはピタリと動きを止める。
「ノエル、それ以上話すなら、お前の恥ずかしい話をアリシアにもバラすからな」
ノエルもピタリと動きを止めた。
態度に出さなくても、ノエルの好きな女くらいわかる。そう、実はあの二人相思相愛なんだ。なぜさっさと結婚でも何でもしないのか、よくわかんないけど。
二番隊副隊長のヨークが配属される時も、ノエルは「まぁ、既婚者で愛妻家なら、ギリギリ許せるかな……魔術攻撃の適正アホみたいに高いし」とか言ってたもんな。
首尾よく全員の口を封じた俺は、気分転換に大広間から続くバルコニーに出た。そこから庭園へ降りられるようになっている。
夜風が酒で火照った体に心地よかった。気分転換にちょうどいい。
色とりどりの花が穏やかな風に揺れて、庭に彩りをそえている。奥まで進んでいくと、噴水前のベンチに意外な先客がいた。
「シュナイク、こんなとこにいたんだ」
俺は声をかけながら、隣に腰を下ろした。
アスモデウスの部下たちに、師匠の命の恩人だと、手厚いもてなしを受けていたのは見かけた。そういえば、途中から姿が見えなかった。
「レオン……」
「そんなに気まずそうにすんなよ。シュナイクのせいじゃないし」
「いや、私の弱い心が原因だ。……本当にすまなかった。謝って許される事ではないが……」
やっと、シュナイクらしい会話ができた。この真面目で不器用なほど融通のきかない性格が、いつものシュナイクだったとしみじみ思う。
「いいよ、別に。ノエルに散々やられたんだろ?」
「うっ……それは、それだ」
そもそも取り憑かれて、おかしくなってただけだし。俺としては、もう、元凶を自分の手で処分できたから、スッキリしてるんだよな。
「それよりさ、シュナイクはこれからどうするんだ?」
「…………それを、考えていた」
少しうつむいた横顔は、答えを出しあぐねているようだった。よほど悩んでいるのか、珍しく語り始めた。
「私は……自分の弱い心のせいで、たくさんの人を傷つけた。罪を償わなければならないと思っている」
「うん」
静かにあいづちをうって、先をうながす。
「でも、国にはもう戻れないんだ。どのように償っていけばよいのか……わからない」
「いや、シュナイクはもう罪の清算をしただろ?」
「あんなもので、罪の清算などにはならないだろう!」
「でもさ、総帥が処分を決めて実行したんだろ? じゃぁ、決着ついてるじゃん」
だから、真面目を通り越して、堅物って言われるんだよ。なんか、俺の周りって、人の話聞かないヤツが多すぎない? 気のせいか?
「そう……かもしれないが……私は自分に納得できないのだ」
「何でそんなに後ろ向きなんだよ……。それならさ、国以外のところで、ヴェルメリオのためになる事を、すればいいんじゃないか?」
「……どういうことだ?」
めっちゃ期待に満ちた瞳で見つめてくる。あ、シュナイクのスイッチ、押しちゃったかもしれない。
こうなると、この真面目人間は、止まらないんだよな。ま、いいか。誰も困らないし。たぶん。
「たとえば、世界中を旅しながら、困ってる人を助けていくんだよ。そうしたら人族に感謝したヤツらが、他の人族に優しくしてくれるかもしれないだろ?」
「だが、普通の人族が国から出るなど……」
「これからは変わるよ。俺がルージュ・デザライトの大魔王だからな」
シュナイクはハッとしたあと、腕を組んで考え込んでしまった。今までは、悪魔族が襲ってくるから人族は狭い島国にたてこもっていたんだ。
それがなくなれば、きっと世界に出て行きたいってヤツが現れる。何年か、かかるかもしれないけど、きっと、人族は世界中のいろんな所で生きていくだろう。
それくらい、人族ってたくましいと思うけどな。
「そうか……それが罪滅ぼしになると言うなら、私はヴェルメリオの為に世に尽くそう」
何年かぶりのスッキリとした、決意に満ちたシュナイクの顔はとても凛々しいと思った。
「ハハッ……レオンに嫉妬していたのがバカらしいな」
「え!? 俺に嫉妬!? それ時間のムダ遣いだぞ?」
「そうだな、何年も無駄にした」
「バカだなー、シュナイク」
思わず本音が出てしまう。だけど、シュナイクはニカッと笑って穏やかな表情を浮かべている。
「ハハハ、たしかに愚かだった。欲しいものはいつも手にしていたのに、気づかなかったんだ」
「まぁ、目の前にあるものって、逆に見落としがちなのかもな」
「レオンは見落とさないように、しっかりと捕まえるのだぞ」
シュナイクのその言葉に明確な意図を感じたけど、何のことを言ってるのかよくわからなかった。
「あー、いたいた。へぇ、こんな場所あったんだね。気配感知しないとわからなかったよ」
後ろから聞こえてきたのは、ノエルの呑気な声だった。よっぽど俺やシュナイクと話がしたいのか、気配感知までして探してたらしい。
「ノエル様、すみません。少し考え事がしたくて、このような所に……」
「いや、ちょうど良かった。先にシュナイクに渡したいものがあって」
そう言ってノエルは胸元のポケットから、高級な布で作られた子巾着と小さなメモ紙をとりだした。
「私に、ですか……?」
「うん、シュナイクの母君からだよ。独房では差し入れやプレゼントは、一切禁止だったからね。国を出たらシュナイクに渡して欲しいって、頼まれてたんだ」
「母が……」
シュナイクが子巾着を開けてみると、小さい貝殻のネックレスが入っていた。貝殻は虹色に輝いて、とても美しかった。
メモ紙には、海王のお守りで、海を渡るときに加護してくれると書かれていた。常に首から下げておくようにと念押ししている。シュナイクはさっそく首から下げて、上着の中にしまい込んだ。
「ノエル様、本当にありがとうございます。もし、母に会うことがあれば……『大切にします』と伝えてもらえますか?」
「わかった。必ず伝える」
「では、私はそろそろ休みます。旅に備えなければなりませんので。……お先に失礼します」
そう言ってシュナイクは、改めて用意した客室へ戻っていった。旅の備えもあるだろうけど、きっと気を利かせてくれたんだろう。
しかし、シュナイクが去った後も、ノエルはただキラキラと月の光を反射する噴水を、眺めているだけだった。
俺はノエルが話し始めるのを、静かに待っていた。
「僕はアルブスの総帥として、レオンに聞きたい」
「それなら、俺は大魔王ルシフェルとして答えるよ」
「君は今後、ルージュ・デザライトをどのようにするつもりだ?」
つまり、本当にこれからは悪魔族は、ヴェルメリオに襲撃をしないのかと言うことを聞きたいんだろうな。だから敢えて、総帥としてなんて前置きしたのか。
「俺はルージュ・デザライトを豊かな国にしたい。奪い合うんじゃなくて、助け合う国にしたい」
「それは実現可能?」
「そうだな……この三ヶ月で何となく、やり方は見えたかな。最悪でも、悪魔族からは侵攻しないと約束できる。攻撃されたら返り討ちにするけどな」
「そうか、わかった」
いざとなったら、強制的に他者を襲わないようにもできるから、嘘はない。ノエルは今の約束で、納得してくれたらしい。
「それなら大魔王ルシフェル殿、我がヴェルメリオと同盟を結んではくれないか?」
「同盟?」
「ああ、いくつかの約束事を決めて、国同士としても助け合えるように同盟を結びたいと思う」
「うーん、悪魔族との契約を交わしてくれるなら……考える」
「宣誓書類ならちゃんと用意するけど?」
「いや、悪魔族の魔力で契約書を作って、必ず約束を守らせるようにするものだよ。条件とかは色々決めれるから、そこは相談だけど」
ノエルは頬杖をついて考え込んでいる。
まぁ、そうだよな。国の重鎮がほいほい悪魔族と契約なんて、できるわけないよな。でもさ、俺もアイツらを守らないといけないから、譲れないものがあるんだ。
「その契約の条件というのは、どういうもの?」
「たとえばだけど、お互いに嘘はつかないとか、命は奪えないとか、願いを叶えるとか、いろいろ自由に決められる」
「へぇ……それなら……僕とレオンにとって都合のいい条件にもできるね」
そう微笑うノエルは、今までみた中で最高に悪い笑顔だった。
これは……逆らったらいけないヤツだ。逆らったところで、あの手この手で最終的にはウンと言わせられるヤツだ。
でも、結果的にその方が後々よかったりするから、まぁ、任せても大丈夫だと思う。
「そう、なんだけど、アイツらの意見も取り入れてもらいたい」
「もちろんだよ。あくまで対等な契約だからね。おかしな横槍が入らないように、と思ってね」
そう言うノエルの背後に黒いオーラが見えたのは、きっと気のせいだと思う。
こちらの意見の取りまとめは、ベルゼブブに一任しよう。そうしよう。きっとベルゼブブなら、上手くやってくれるはずだ。
気づくと東の空が、うっすらと明るくなってきていた。
大宴会の翌日は休みにしてあるから、みんな騒いで飲んで歌っている。楽しそうな音楽や歌声が、俺とノエルの耳にも届いていた。
まるで、夜明けの歌のように。
1
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
家の全仕事を請け負っていた私ですが「無能はいらない!」と追放されました。
水垣するめ
恋愛
主人公のミア・スコットは幼い頃から家の仕事をさせられていた。
兄と妹が優秀すぎたため、ミアは「無能」とレッテルが貼られていた。
しかし幼い頃から仕事を行ってきたミアは仕事の腕が鍛えられ、とても優秀になっていた。
それは公爵家の仕事を一人で回せるくらいに。
だが最初からミアを見下している両親や兄と妹はそれには気づかない。
そしてある日、とうとうミアを家から追い出してしまう。
自由になったミアは人生を謳歌し始める。
それと対象的に、ミアを追放したスコット家は仕事が回らなくなり没落していく……。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる