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帰って来たディモン
3話 幼馴染のカイン
しおりを挟むアスカの跡をついて行ったディモンは、カインが寝ている病室に着いた
「カイン!ディモンちゃんが来てくれたわよ!」
病室に着いたアスカは、ベッドの上で寝ているカインに近づき、ベッドの手すりを掴み、カインに声を掛けた
「これは…」
アスカの後に続き、病室に入ったディモンは、全身を包帯で巻かれ、所々血が滲み出ているカインを見て、絶句してしまった
「うっぅぅ…カイン…」
アスカは、呼び掛けても目覚めないカインを見て、ベッドの横にある椅子に、崩れ落ちるように座り、カインの頭をなでながら涙を流した
「カイン…」
ディモンは、アスカが居る、ベッドの反対側に行き、悲痛な表情でカインを見た
「…俺が治してやるから、安心しろ【再…「おやおや、まだ死んでいなかったんですか?」…あ゙?」
ディモンが、カインの胸に手を置き、カインを治そうとした時、1人の医者が、馬鹿にした様子で、部屋に入って来た
カインを治療しようとしていたディモンは、医者の馬鹿にした様子に腹が立ち、入って来た医者を睨みつけた
「アスカさん、こんな死にかけは、さっさと連れて帰って下さい、この死にかけが居ると、他の患者が入院出来ませんから」
入って来た医者は、ディモンに睨まれている事に気付かず、ベッドの横に居るアスカに向かって、見下した様子で話し掛けた
「ふざけないで!それが医者の言葉ですか!」
医者の言葉を聞いたアスカは、椅子から立ち上がり、医者を睨みつけた
「ふっ、やれやれ、どうせ後3日もせずに、この患者は死ぬんです、さっさと消えてほしいと思うのは当然じゃないですか」
アスカに、睨みつけられた医者は、薄ら笑いを浮かべ、ベッドに寝ているカインを見下しながら話した
「この!ヤブ医「ぐぇ!」…えっ?」
怒ったアスカは、医者に殴り掛かろうとしたが、いきなり横から拳が現れ、医者の顔面を殴り、医者を壁まで吹き飛ばした
アスカは、いきなりの事に、驚きの表情を浮かべた
「うるっせぇんだよ!だかだか中級ヒーラーの分際で、俺の邪魔をするな!」
「ぐぁぁぁぁぁ!」
アスカが驚いていると、ベッドの反対側に居たディモンが、壁際で倒れている医者に近づき、そのまま医者の顎を蹴り砕いた
「さて、アスカおばさん、さっさとカインを治すよ!」
医者の顎を蹴り砕いたディモンは、アスカの方に振り返り、笑顔を浮かべ、ベッドに寝ているカインに近づいた
「…それって、ディモンちゃんなら、カインを治せるの?」
「治せるよ…見てて【再生】!」
アスカが近付いてくるディモンを見ながら聞くと、ディモンは、カインの横まで行き、カインの胸に手を置き、【再生】を使った
【再生】は、どんな怪我を負っていたとしても、治すことが出来る魔法
状態異常は直せない
聖帝の称号を持つと覚えることが出来る
「嘘…」
ディモンが【再生】を使うと、カインの全身を優しい光が包み込み、カインの体を浮かび上がらせ、カインの傷を治し始めた
アスカは、その神秘的光景に、驚きの表情を浮かべ、一筋の涙を流した
暫くすると、カインを包み込んでいた光が収まり始め、浮かんでいたカインをベッドに戻した
「うっ、う~ん、ここは…」
光が完全に収まると、カインは目を覚ました
「カイン!」
アスカは、涙を流しながら、目を覚ましたカインに抱きついた
「…あれ?母さん?…誰だお前?」
アスカに抱きつかれたカインは、困惑した様子で、周りを見渡し、ベッドの横に居るディモンを見つけ、誰か分からず、不審者を見る目で、ディモンを見た
「ちっ!お前の命の恩人だ!」
カインに、不審者を見る目で見られたディモンは、カインの態度に苛立ち、カインの頭に拳骨をお見舞いした
「がっ!いってぇ!…てめぇ!」
拳骨を食らったカインは、両手で頭を抑え、ディモンを睨みつけた
「この馬鹿息子!」
カインがディモンを睨みつけていると、涙を拭いたアスカが、カインの頬をビンタした
「いったぁ!何すんだよ母さん!」
「うるさい!」
ビンタされたカインが、アスカに文句を言うと、アスカはもう一度反対側の頬をビンタした
「いってぇ!」
「この!」
「いっ!」
「どれだけ!」
「ってぇ!」
「心配したと!」
「やめっ…うっ!」
「思ってるの!」
「ぐっ!」
「それなのに!」
「がっ!」
「なんで!」
「ゔっ!」
「助けてくれた!」
「ぐぅ!」
「ディモンちゃんを!」
「がぁ!」
「忘れてるの!」
「ごふ!」
アスカは、文句を言いながら、カインの頬を、ビンタし続けた
「も゙ゔ、や゙べでぐれ゙」
「仕方ないわね、今日はここまでにしておいて上げる!じゃ私、退院の手続きしてくるから」
暫くして、両頬をパンパンに腫らしたカインが、涙ながらに、アスカに頼んみ、満足気な表情を浮かべていたアスカは、ビンタを止め、退院手続きに向かった
「うわ~御愁傷様」
カインの顔が、腫れていく様子を、一部始終見ていたディモンは、パンパンに腫れたカインの顔を見て、手を合わせ、目を閉じてから小さくお辞儀した
「ディ゙モ゙ン゙、びざじぶり゙だな゙、ずがり゙み゙ぢがえ゙だ」
「いや、何言ってるか分かんねぇよ」
アスカが部屋を出た後、顔をパンパンに腫らしたカインは、ディモンの方を見て、話し掛けたが、ディモンは、カインが何を言っているのか、全く理解出来なかった
「ずま゙ん゙、ごの゙がお゙だど…」
「はぁ~【治癒】!」
ディモンは、カインの頭に手を置き、【治癒】を使った
ディモンの【治癒】により、カインの顔は、みるみる治っていった
「おっ!治った!」
顔が綺麗に治ると、カインは、顔を触り、喜んだ
「はぁ~そろそろ帰る支度をしろ」
ディモンは、ベッドの下に有った鞄を取り出し、ベタベタと顔を触りまくっているカインに、鞄を渡した
「・・・・嫌だね!」
ディモンから、鞄を受け取ったカインは、少し考えてから、鞄をディモンに投げ返した
「はぁ?なんでだよ!」
鞄を投げ返されたディモンは、カインの態度に苛つき、カインに向かって力強く鞄を投げつけた
「ぐぼ!」
「あっ!ヤバ!【治癒】!」
ディモンが投げた鞄は、凄いスピードで、カインの鳩尾付近に直撃し、カインを気絶させた
カインが気絶したのを見たディモンは、慌ててカインに【治癒】を使った
「ディモン!コノヤロー!」
【治癒】を受けたお陰で、目覚めたカインは、ディモンに殴り掛かった
「馬鹿め!寝てろ!」
ディモンは、カインのパンチを躱し、逆にカインの首元を、優しく叩き、カインをもう一度気絶させた
カインを気絶させたディモンは、気絶したカインを放置し、荷物の整理をし始めた
「これで良いな…さてと」
荷物整理を終わらせたディモンは、気絶しているカインを肩に掛け、空いてる手で荷物を持ち、病室を跡にした
病室を出たディモンは、受付に居る、アスカの下に向かった
「ふざけないで!いったいどういう事よ!」
ディモンが、受付の近くまで行くと、アスカの怒鳴り声が響いていた
「アスカおばさん、どうかした?」
ディモンは、カインを担いだまま、受付嬢と揉めているアスカの下に向かい、声を掛けた
「ディモンちゃん!酷いのよ!白金貨250枚の入院費を払えって言うの!」
アスカは、ディモンの方に振り向き、受付嬢を指差して、怒鳴っていた理由を話した
「はぁ?白金貨250枚?ぼったくりすぎだろ!」
入院費の値段を聞いたディモンは、驚きの声を上げ、受付嬢を見た
「私もそう思いますが、上からそうしろと言われておりまして…」
受付嬢は、申し訳なさそうに理由を話した
「…上から?どういう事よ!それ!」
理由を聞いたアスカは、受付嬢に食って掛かった
「(なんか怪しいな)…なぁ、悪いけど警備隊か騎士を呼んで来てくれないか?」
病院の対応に、不信感を感じたディモンは、近く椅子にカインを寝かせ、椅子の近くに居た男に近づき、金貨1枚を握らせ、警備隊か騎士を呼ぶ様に頼んだ
「っ!分かった!任せろ!」
近くに居た男は、渡された金貨1枚を見て、笑顔を浮かべた後、急いで警備隊か騎士を呼びに向かった
「さて…アスカおばちゃん、少し落ち着いて」
近くに居た男が、警備隊か騎士を呼びに行ったのを見届けたディモンは、受付嬢に食って掛かってるアスカの方を振り返り、宥めに向かった
お金の価値
銅貨1枚~日本円で百円
銀貨1枚~日本円で千円
金貨1枚~日本円で一万円
白金貨1枚~日本円で十万円
黒金貨1枚~日本円で百万円
平民の1ヶ月の生活費は、平均金貨2枚
王族貴族の生活費は、平均白金貨3枚
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