万の称号を持つ男 〜称号が全てを決める世界〜

しょう

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帰って来たディモン

4話 病院の悪事

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「…アスカおばさん、少し落ち着いて、俺が話すから」

ディモンは、受付嬢に食って掛かっているアスカの横に移動し、アスカを受付嬢の前から移動させた

「ちっと!ディモンちゃん!」

「俺に任せれば大丈夫だから」

「…もう!分かったわよ!カインの横で待ってるわ!」

移動させられたアスカは、ディモンに文句を言おうとしたが、ディモンの自信満々の様子に、諦めてカインが寝かされている横に座った


「…それで?上から言われたって言ってたけど、もしかして、この病院って、カインを怪我させた奴と、取引してる?」

アスカが、大人しく椅子に座るのを見届けたディモンは、受付嬢の方に振り返り、威圧しながら質問した

「…わた、私には、わかっ、分かりません!」

ディモンの威圧を受けた受付嬢は、体を震わせ、噛みながら返事をした

「そう…なら、君の上司を呼んでくれるかな?」

ディモンは、威圧を強め、有無を言わせない様にした

「はっはい!す、すぐに!」

体を震わせていた受付嬢は、逃げる様に上司を呼びに行った


「貴様!ここにいたか!」

ディモンが、受付嬢を待っていると、ディモンが病室で顎を蹴り砕いた医者が、ディモンの下へ向かって来た

「…誰だ?」

ディモンは、向かって来た医者を見て、少し考えた後、誰か分からず、首をかしげた

「なっ!私の顎を砕いておいて、私を忘れたと言うのか!」

医者は、忘れられていた事に驚き、自身の顎を指差しながら、ディモンを睨めつけた

「…あ~いたなそんな奴、なんだ自分で治したのか」

ディモンは、医者の顔をよく見た後、医者の事を思い出し、治っている顎を、残念そうに見た

「この!中級ヒーラーの称号を持つこの私に!よくもそんな態度を取れるな!」

ディモンの残念そうな表情を見た医者は、大声で怒鳴り散らした

「っ!うるさい!たかだか中級ヒーラーごときが!」

「ぐぁぁ!」

ディモンは、自身の近くで大声を出された事に苛立ち、もう一度医者の顎を殴り砕いた

「少し寝てろ!」

「ごふっ!」

医者の顎を殴り砕いたディモンは、続けて医者の鳩尾を殴り、医者を気絶させた

「…邪魔だから、壁際で寝てろ!」

ディモンは、気絶した医者を持ち上げ、壁際に向かって医者を放り投げた

「ぐぇ!」

放り投げられた医者は、壁に激突し、そのまま動かなくなった

「(…やばっ死んだか?)」

ディモンは、動かなくなたった医者を見て、表面上は平然としていたが、内心焦っていた


ディモンが内心焦っていると、少し離れた所から、受付嬢とその上司の声が聞こえてきた

「…早く来て下さい!貴方が来ないと私が殺されるんですよ!」

「いや~多分だけど、そんな事は起きないと思うよ?」

「っ多分なんて、そんな無責任な事言わないで下さい!…連れて来ました!」

ディモンが、声が聞こえてきた方向を見ていると、受付嬢が上司の腕を掴んで連れて来た


「…で?入院費を白金貨250枚も請求する理由、ちゃんと聞かせてくれるよな?」

ディモンは、素早く、受付嬢が連れて来た上司の前に移動し、上司の肩に手を置き、威圧しながら質問した

「…えっと…その…あの…」

ディモンに威圧された上司は、体を震わせ、言い訳を言おうとしたが、声を詰まらせるしか出来なかった


「…俺が優しく質問している間に、さっさと答えろよ?」

声を詰まらせ、何も言わない上司に腹が立ったディモンは、威圧するのを止め、殺気を出して上司を脅した

「は、はい!カ、カインさんの入院費は、剣王殿が決めたことです!」

ディモンの殺気を受けた上司は、漏らしをしながら、大声で全てを話した

「汚っ!」

上司が漏らしたのを見たディモンは、素早く上司から距離を取った

「っ~!」

自身が、漏らした事に気が付いた上司は、顔を真っ赤に染め、股を抑えて、その場から逃げ出した

「あっ!おい!止まれ!」

ディモンは、逃げ出した上司を止めようと、大声を出しが、上司は、止まる事も振り返る事せず、そのまま逃げて行った

「…なぁ、あいつが逃げたら、カインの入院費って、どうなるんだ?」

上司が逃げ出した後、ディモンは、横に居る受付嬢に質問した

「っ!院長を呼んできます!」

ディモンに声を掛けられた受付嬢は、逃げる様に、その場を離れて行った

「はぁ~仕方ない、待つか」

受付嬢が院長を呼びに向かった後、1人その場に残されたディモンは、カインとアスカの下に向かった


「…アスカおばちゃん、もう少し掛かるみたい」

「ディモンちゃん!すごいじゃない!いつの間にそんな頼もしくなったの!」

ディモンが、椅子に座ってるアスカの前まで行き、声を掛けると、やり取りを見ていたアスカは、立ち上がり、ディモンの肩を叩きながら、ディモンを褒めた


「…あれ?まさかディモン坊か?」

ディモンが、アスカに褒められていると、通報を受けた警備隊員達が病院に入って来て、アスカに褒められているディモンを見付け、声を掛けた

「ん?なんだおっちゃん達か」

声を掛けられたディモンは、声を掛けられた方向に振り返り、病院に入って来た警備隊員達の顔を見て、がっかりした表情を浮かべた

「おいおい、なんだとはなんだ、通報を受けて来た警備隊を、少しは敬え!」

「そうだぞ、通報を受けて、急いで来たんだ、なのにその態度は駄目だろ!」

「本当昔から、ディモン坊は生意気なんだよ!」

「ディモン坊が、また悪さしたって、ボルド隊長に言いつけるぞ!」

ディモンの、がっかりした表情を見た警備隊員達は、笑顔を浮かべ、からかいながらディモンを注意した

「あっ!そういえば、親父って未だに上級剣士なの?」

警備隊員達に、からかわれたディモンは、ボルドの名前を聞いて、気になっていた事を聞いた

「ああ、上級剣士として、隊長の仕事を日々頑張ってるぞ」

ボソ「なんだ、全く成長してないのか」

1人の警備隊員が上級剣士だと答えると、ディモンは、少し残念そうな表情を浮かべ、小声で独り言を話した

「「「「????」」」」

ディモンの残念そうな表情を見た警備隊員達は、ディモンが残念そうな表情を浮かべた理由が分からず、首をかしげた


「親父の事は、まあいいや…それより、この病院、カインを怪我させた剣王とグルになって、カインの入院費に、白金貨250枚も請求したんだよ」

ボルドの事を後回しにしたディモンは、椅子の上で気絶しているカインを指差し、病院と剣王の悪事を、警備隊員達に伝えた

「「「「なんだと!それは本当か!」」」」

病院と剣王の悪事を、ディモンが警備隊員達に伝えると、警備隊員達は、一斉にアスカの方を向き、事実か確認した

「…はい」

「「「「っ!」」」」 

「よし!俺が応援を呼んでくる!」

「俺は、院長を取っ捕まえに行く!」

「俺は、病院関係者が、外に出ないよう、見張りに回る!」

「見張りは1人じゃ無理だろうから、俺も見張りに回る!」

アスカが事実と認めると、警備隊員達は顔を見合わせ、他の隊員に自分が何をするか伝え、一斉に動き出した

「ちょい待ち!」

警備隊員達が一斉に動き出すのを見ていたディモンは、1人の警備隊員の服を掴み止めた

「離せ!ディモン坊!これから忙しくなるんだ!」

服を掴まれた警備隊員は、振り返り、ディモンに文句を言った

「いや、それは分かってるけど、終わるの待つの嫌だから、俺とアスカおばちゃんは、カインを連れて、家に戻ってるから、何か聞きたい事が出来たら、家の方に来て」

文句を言われたディモンは、心配した表情で、アスカとカインの方を見ながら、先に家に帰っている事を伝えた

「あ~そうだな、分かった、帰って良いぞ」

ディモンの表情を見た警備隊員は、納得の表情を浮かべ、家に帰ることを認めた

「そう、なら頑張って!」

帰る許可を貰って、安心したディモンは、掴んでいる警備隊員の服を離し、笑顔で応援した

「おう!」

ディモンに応援された警備隊員は、笑顔で返事をし、自身の持ち場に向かった


「アスカおばちゃん、帰ろっか」

警備隊員を見送ったディモンは、アスカの下に向かい、カインを持ち上げ、空いた手で荷物を持った

「えぇ、帰りましょう」

椅子から立ち上がったアスカは、騒がしくなり始めた病院を、ディモンと共に跡にした




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