万の称号を持つ男 〜称号が全てを決める世界〜

しょう

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ディモンの過去

6話 始まりの依頼

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「…ここまでは、カイン達も知っていることだろ?」

修行の旅に出る前の話をしたディモンは、リビングの天井を見ながら、話し掛けた

「ああ、そこまでは、俺も母さんも知ってる」

「そうね」

カインとアスカは、懐かしそうにしながら、答えた

「じゃぁ、俺が旅に出てからの話をしようか」

「ああ、頼む」

カインに頼まれたディモンは、街を出てからの事を話し始めた


「俺は、この街を出た後、近くの村で、冒険者登録を済ませてから、強くなる為に、旅をしながら、魔物と戦い始めた…見たことも無い魔物や景色、知らない人や街、毎日が新鮮で、楽しい日々だった」

ディモンは、懐かしそうにしながら、自慢するかのように話した

「…ん?だった?」

ディモンの言葉に、カインが違和感を感じ、ディモンを見ながら、首をかしげた

「…ああ、だっただ!最初の1年は、それはもう楽しい日々だった!そこからは地獄だった!」

「ディモン、っ!」

ディモンの声に怒りが籠もっているのを感じたカインが、ディモンの方を見ると、ディモンは拳を握りしめ、憎しみが籠った目をしていた

「っ!俺は!あの日!あのゴミクズに!…「「っ!ディモン!?」ちゃん!?」…神罰のダンジョンに落とされた!」

「「なっ!」」

ディモンの体から殺気が手始め、カインとアスカが、ディモンを鎮めようと声を掛けたが、続いて出た言葉に、驚きの表情を浮かべた


「それって!どういう事!ディ!」

カインとアスカが、驚いていると、リビングのドアから怒った様子の1人の女性が入って来た

「っ!母さん!」

ディモンは、入って来た女性を見て、驚きの表情を浮かべた

「答えなさい!神罰のダンジョンに落とされたって、どういう事よ!」

ディモンの母アルティーナは、驚いているディモンに、怒った表情で近づき、ディモンの肩を掴み、ディモンを揺らしながら問い詰めた

「はぁ~、聞いてたのか…分かったよ、話すから落ち着いて」

ディモンは揺らされながら、アルティーナを落ち着かせる為、肩を優しく叩いた

「何言ってるの!落ち着けるわけ無いでしょ!」

ディモンに、肩を優しく叩かれたアルティーナは、よりいっそう強くディモンを揺らした

「アルティーナさん、落ち着いて!」

ディモンを揺らすアルティーナを,アスカが止めに入った

「アスカさん…でも、この子が…」

アスカに止められたアルティーナは、泣きそうな表情を浮かべ、手で顔を覆った

「母さん、ちゃんと全部話すから、取り敢えず座ってくれ」

ディモンは、手で顔を覆っているアルティーナに近づき、肩を支えながら、ソファに座らせた


アルティーナを、ソファに座らせたディモンは、アルティーナの横に座り、話の続きを話し始めた

「…旅に出てから1年経った頃、俺はある依頼で、神罰のダンジョンが有る街、迷宮都市ネメシスに居た」

「ある依頼?それって、どういう依頼だったの?」

ディモンの話を聞いていたアスカは、依頼内容が気になり、ディモンに聞いた

「あの依頼は…」

依頼内容を聞かれたディモンは、依頼を受けた日を思い出しながら、アスカ達に話し始めた



~約4年前~

約4年前、ディモンは、迷宮都市ネメシスから離れた街、前線都市アレスにて、日々魔物と戦い続けていた

前線都市アレスの近くの森は、約300年前から、原因不明の魔物の大量発生が起きており、前線都市アレスは、大量の魔物を迎え撃つ為に作られた都市


修行の旅をしていたディモンは、旅に出てから約10ヶ月経つ頃に、前線都市アレスに着き、2ヶ月程、魔物と戦いながら暮らしていた

そんなある日、いつもの様に、魔物を倒して帰って来たディモンを、冒険者ギルド、ギルドマスターが、ディモンを執務室に呼び出した

「はぁ?俺に指名依頼が来てる?」

ギルドマスターに呼ばれ、ギルドマスターの執務室に入ったディモンは、自分に指名依頼が来ている事を知らされた

「ああ、何故お前を指名したかは不明だが、この依頼は、迷宮都市ネメシスから来ている」

ギルドマスターは、ギルドに届いた依頼書を、ディモンに手渡した

「何々、依頼内容は、行方不明者の捜索で、依頼人は…ん?いや、これ、差し出し場所が迷宮都市ネメシスに成ってるだけで、依頼人の名前書いてないぞ」

依頼書を手渡されたディモンは、軽く依頼書を読み、依頼書の依頼人の名前が、空欄に成っている事を、指摘した

「うむ、それは俺も不思議に思うが…その依頼書は、迷宮都市ネメシスの冒険者ギルドが受理しているんだ」

ギルドマスターは、ディモンの持つ、依頼書に書かれている、受理をした場所が書かれた場所を指差した

「…つまり、この依頼人は、依頼書に名前を書かなくても、依頼が受理される程の権力者って事だろ?」

ギルドマスターが、指を差した場所を見たディモンは、嫌そうな顔をしながら、依頼人について聞いた

「ああ、多分そうだな」

「なら、この依頼、断れる物なのか?」

ディモンは、全身から、受けたくないという雰囲気を出しながら、ギルドマスターに質問した

「断れはするが、多分受けるまで、依頼を出され続けるぞ」

ディモンの、受けたくない雰囲気を感じ取ったギルドマスターは、苦笑いしながら、自身の考えを話した

「うっそれは面倒だな…はぁ~仕方ない、受けるよ」

ギルドマスターの考えを聞いたディモンは、何度も依頼を出されるのを想像し、嫌そうな顔を浮かべた後、諦めて依頼を受ける事にした

「そうか、なら依頼の詳しい内容は、迷宮都市ネメシスの冒険者ギルドで聞くと良い、これが紹介状だ」

ギルドマスターは、紹介状を取り出し、ディモンに渡した

「ありがとうギルドマスター、じゃぁ直ぐに出発するよ」

紹介状を受け取ったディモンは、感謝を伝えてから、執務室を後にし始めた

「ディモン、気を付けろよ、長年ギルドマスターをしていたが、その依頼は、何か嫌な予感がする」

ギルドマスターは、執務室を出ようとしているディモンに、真剣な表情で忠告した

「…分かってるよ、この依頼に、何か裏が有る事ぐらい、じゃぁ世話になったな」

ギルドマスターに忠告されたディモンは、覚悟を決めた目でギルドマスターを見た後、執務室を後にした

「頑張れよディモン、危険と判断したら、直ぐ逃げるんだぞ」

ギルドマスターは、ディモンが出て行ったドアを、心配そうに見ていた


ギルドマスターの執務室を出たディモンは、そのまま冒険者ギルドを出て行き、迷宮都市ネメシスに向かう準備を済ませた

準備を済ませたディモンは、宿に戻り、宿の女将や仲の良かった常連客に、別れの挨拶済ませた

次の日の朝、ディモンは、宿の女将と常連客に見送られ、迷宮都市ネメシスに向かって出発した



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