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ディモンの過去
7話 裏で動く者
しおりを挟むある依頼を受け、前線都市アレスを出発したディモンは、1ヶ月掛け、依頼が受理された迷宮都市ネメシスに着いた
「…ここが迷宮都市ネメシスか…結構大きいんだな」
迷宮都市ネメシスの中にに入ったディモンは、周りを見渡した
「そして、あれが神罰のダンジョンか」
周りを見渡していたディモンは、都市の真ん中にある、天高くまで続く塔を見上げた
「…なんか、神聖さと邪悪さを感じるな…余り見るのは、よした方がいいな…」
天高く続く塔から、神聖さと邪悪さを感じたディモンは、天高く続く塔から目を離した
「さて、冒険者ギルドは何処だ?…おっ!…おっちゃん!串焼き3本くれ!」
塔から目を離し、冒険者ギルドを探し始めたディモンは、近くに串焼きを売っている屋台を見つけ、串焼きを注文した
「まいど!」
注文を受けた店主は、、ディモンが注文した串焼きを焼き始めた
「なぁ店主、冒険者ギルドって何処にある?」
ディモンは、串焼きを焼き始めた店主に、冒険者ギルドの場所を聞いた
「ん?なんだ兄ちゃんも冒険者なのか…冒険者ギルドなら、あの塔の前にあるぞ」
店主は、串焼きを焼きながら、チラッとディモンの格好を見た後、塔の方を指差して、冒険者ギルドの場所を教えた
「そうなのか、ありがとう(…マジかよ、よくあんな塔の前に、ギルドなんか建てたな)」
ディモンは、店主に感謝を伝えた後、もう一度塔を見た
「兄ちゃん焼き終わったぞ!」
ディモンが塔を見ていると、串焼きを焼き終えた店主が、ディモンに声を掛けた
「おっ、ありがとう!それでいくらだ?」
ディモンは、塔から目を離し、財布を取り出した
「銅貨6枚だ」
「なら、はい」
ディモンは、財布から銀貨を取り出し、店主に渡した
「じゃ、釣りの銅貨4枚と串焼き3本な」
店主は銅貨4枚を取り出し、串焼きと共にディモンに渡した
お釣りと串焼きを受け取ったディモンは、串焼きを食べながら、冒険者ギルドに向かった
「もぐもぐ…ごっくん…ここが冒険者ギルドか…よし入るか」
冒険者ギルドに着いたディモンは、口に含んでいる、最後の串焼きを飲み込み、チラッと塔を見てから、冒険者ギルドに入って行った
冒険者ギルドに入ったディモンは、真直ぐ受付に向かった
「…この依頼を受けに来たディモンだ」
受付に着いたディモンは、懐から依頼書を取り出し、受付嬢の前に出した
「分かりました、少しお待ち下さい」
依頼書を受け取った受付嬢は、席を立ち、後ろにいる職員に依頼書を渡し、書類を持ってくるように伝えた
暫くして、書類を職員から受け取った受付嬢は、書類を持って受付に戻って来た
「お待たせしました…ディモン様が受けた指名依頼は、行方不明者の捜索ですね」
受付に戻って来た受付嬢は、書類を見ながら、セイが受けた指名依頼の内容を確認した
「ああ、そうだ」
「では、詳しい説明をいたします」
ディモンが、依頼内容を認めると、受付嬢は、書類をめくり、詳しい説明をし始めた
「頼む」
「この依頼は、神罰のダンジョンで行方不明に成っている、第1王子のレオンハルト様を見つけ出してほしいという依頼です、王子は第5層…「おい!ちょっと待て!」…なんでしょう?」
依頼内容を聞いていたディモンは、淡々と依頼内容を話す、受付嬢の話を遮った
話を遮られた受付嬢は、不思議そうに首を傾げた
「(マジかこいつ!どう考えても、この依頼、可笑しいだろ!)…王子の探索に、なんで無名の俺を呼んだんだ?普通、そういうのは、騎士達の仕事だろ?」
依頼内容に、全く疑問を抱いていない受付嬢に、ディモンは内心苛立ち、気になっていた事を、受付嬢に聞いた
「…確かに、普通は騎士達の仕事ですが、今回は、どうしてもディモン様にやってもらいたいと、国王様から直々に依頼されまして…」
ディモンの、苛立ちを感じ取った受付嬢は、書類を横に置き、少し申し訳無さそうに答えた
「(ちっ!こいつ!)ふぅ~…分かった、なら王子が行方不明になった場所を教えてくれ」
ディモンは、受付嬢の申し訳無さそうにしている姿が、演技だと気づき、一瞬キレそうになり、全身から殺気を出したが、拳を力強く握り堪え、息を吐きながら殺気を抑え込み、無表情で王子の場所を聞いた
「っ!…レオンハルト王子は第5層で行方不明になっています」
ディモンの殺気を受けた受付嬢は、一瞬身体を硬直させだが、ディモンが殺気を抑え込むと、額から汗を出しながら、王子が行方不明になった場所を伝えた
「(5層か…ならなんとかなるな)…そうか、ならダンジョン内の地図を見せてくれ」
王子が行方不明になった場所を聞いたディモンは、冒険者ギルドが保管する、ダンジョン内の地図の閲覧を要求した
「それが…ギルドマスターから、貸出を禁止されていまして」
受付嬢は、申し訳なさそうな演技をしながら、ダンジョン内の地図の閲覧を拒否した
「(このクソが!マジでふざけんな!ぶっ殺すぞ!)…もういい、なら依頼の受理を済ませてくれ」
ダンジョン内の地図の閲覧を拒否されたディモンは、内心ブチキレそうになりながら、依頼の受理を頼んだ
「分かりました」
依頼の受理を頼まれた受付嬢は、素早く書類と依頼書に判を押した
「では、ご武運を」
判を押した受付嬢は、判を押した依頼書をディモンに手渡した
「ああ、分かってる(こいつ、よく思っても無いことを、平然と言えるな)」
判を押した依頼書を受け取ったディモンは、受付嬢を冷ややかな目で見ながら、冒険者ギルドを出て行った
冒険者ギルドを出たディモンは、冒険者ギルドの前にある、神罰のダンジョンを見つめながら、受けた依頼について考えていた
「(…この依頼、絶対に何かある…国王が俺を嵌める為に、態々動いたんだ…何かしらの罠だと考えるのが普通だ…国王も、罠だとバレていると分かっている筈…なのに、この依頼を出したって事は、確実に俺を罠に嵌める策が有るって事だ……クソっ!もし、この依頼を断ってたら、絶対に不敬罪で俺を亡き者にする気だったろ!絶対に断れない依頼出しやがって!ふざけんな!)」
ディモンは、依頼の裏にある罠を、読み解こうとしたが、分かるのは、この依頼が絶対に断れない様にしてある事だけだった
「(クソっ!…死なない為には、万全の準備をするしか、生き残る方法は無い!)」
ディモンは、依頼書を握り締め、万全の準備をする為に、動き始めた
万全の準備に取り掛かったディモンは、まず最初に、2ヶ月分の食料を買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ
次にディモンは、魔法薬店に向かい、初級毒消しポーションを50本、中級毒消しポーションを30本、上級毒消しポーションを10本、初級回復ポーションを50本、中級回復ポーションを50本、上級回復ポーションを30本買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ
最後にディモンは、武器屋を何軒か回り、予備の剣を20本、予備の装備を10着、予備の小手を20個買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ
「よし!これで、もし何かあっても、2ヶ月ぐらいならダンジョンの中で生きていけるな…さて、今日泊まる宿を探すか」
全ての準備を終わらせたディモンは、満足気な表情で、宿を探し始めた
~冒険者ギルド~
ディモンが出て行った後の冒険者ギルドでは、人目を避けて、受付嬢が、1人の騎士と密会していた
「これで良かったんですよね?」
受付嬢は、少し不安気な表情で、騎士を見ながら確認した
「ああ、これで国王陛下も安心なさるだろう…これは報酬だ」
騎士は、懐から硬貨が入った袋を取り出し、受付嬢に渡した
「っ!こんなに!」
袋を受け取った受付嬢は、袋の中の大量の金貨を見て、驚きの表情を浮かべた
「それ程までに、今回の件は、重要だったという事だ…もし、この秘密が漏れることがあれば、分かってるな?」
騎士は、受付嬢を脅す為に、剣の柄を握り、受付嬢に殺気を放った
「っ!分かってます!」
騎士の殺気を受けた受付嬢は、金貨の入った袋を懐にしまい、慌ててその場を離れて行った
「ふん、金で冒険者を売る、塵が…おっと、私も人の事は言えんな、上の命令で、罪無き冒険者を殺すのだから…」
冷めた目で、慌てて逃げる様に、その場を離れて行った受付嬢を見ていた騎士は、これから自身がするのを思い出し、自虐的に笑った
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