万の称号を持つ男 〜称号が全てを決める世界〜

しょう

文字の大きさ
7 / 14
ディモンの過去

7話 裏で動く者

しおりを挟む


ある依頼を受け、前線都市アレスを出発したディモンは、1ヶ月掛け、依頼が受理された迷宮都市ネメシスに着いた


「…ここが迷宮都市ネメシスか…結構大きいんだな」

迷宮都市ネメシスの中にに入ったディモンは、周りを見渡した

「そして、あれが神罰のダンジョンか」

周りを見渡していたディモンは、都市の真ん中にある、天高くまで続く塔を見上げた

「…なんか、神聖さと邪悪さを感じるな…余り見るのは、よした方がいいな…」

天高く続く塔から、神聖さと邪悪さを感じたディモンは、天高く続く塔から目を離した


「さて、冒険者ギルドは何処だ?…おっ!…おっちゃん!串焼き3本くれ!」

塔から目を離し、冒険者ギルドを探し始めたディモンは、近くに串焼きを売っている屋台を見つけ、串焼きを注文した

「まいど!」

注文を受けた店主は、、ディモンが注文した串焼きを焼き始めた

「なぁ店主、冒険者ギルドって何処にある?」

ディモンは、串焼きを焼き始めた店主に、冒険者ギルドの場所を聞いた

「ん?なんだ兄ちゃんも冒険者なのか…冒険者ギルドなら、あの塔の前にあるぞ」

店主は、串焼きを焼きながら、チラッとディモンの格好を見た後、塔の方を指差して、冒険者ギルドの場所を教えた

「そうなのか、ありがとう(…マジかよ、よくあんな塔の前に、ギルドなんか建てたな)」

ディモンは、店主に感謝を伝えた後、もう一度塔を見た

「兄ちゃん焼き終わったぞ!」

ディモンが塔を見ていると、串焼きを焼き終えた店主が、ディモンに声を掛けた

「おっ、ありがとう!それでいくらだ?」

ディモンは、塔から目を離し、財布を取り出した

「銅貨6枚だ」

「なら、はい」

ディモンは、財布から銀貨を取り出し、店主に渡した

「じゃ、釣りの銅貨4枚と串焼き3本な」

店主は銅貨4枚を取り出し、串焼きと共にディモンに渡した

お釣りと串焼きを受け取ったディモンは、串焼きを食べながら、冒険者ギルドに向かった



「もぐもぐ…ごっくん…ここが冒険者ギルドか…よし入るか」

冒険者ギルドに着いたディモンは、口に含んでいる、最後の串焼きを飲み込み、チラッと塔を見てから、冒険者ギルドに入って行った

冒険者ギルドに入ったディモンは、真直ぐ受付に向かった

「…この依頼を受けに来たディモンだ」

受付に着いたディモンは、懐から依頼書を取り出し、受付嬢の前に出した

「分かりました、少しお待ち下さい」

依頼書を受け取った受付嬢は、席を立ち、後ろにいる職員に依頼書を渡し、書類を持ってくるように伝えた


暫くして、書類を職員から受け取った受付嬢は、書類を持って受付に戻って来た

「お待たせしました…ディモン様が受けた指名依頼は、行方不明者の捜索ですね」

受付に戻って来た受付嬢は、書類を見ながら、セイが受けた指名依頼の内容を確認した

「ああ、そうだ」

「では、詳しい説明をいたします」

ディモンが、依頼内容を認めると、受付嬢は、書類をめくり、詳しい説明をし始めた

「頼む」

「この依頼は、神罰のダンジョンで行方不明に成っている、第1王子のレオンハルト様を見つけ出してほしいという依頼です、王子は第5層…「おい!ちょっと待て!」…なんでしょう?」

依頼内容を聞いていたディモンは、淡々と依頼内容を話す、受付嬢の話を遮った

話を遮られた受付嬢は、不思議そうに首を傾げた

「(マジかこいつ!どう考えても、この依頼、可笑しいだろ!)…王子の探索に、なんで無名の俺を呼んだんだ?普通、そういうのは、騎士達の仕事だろ?」

依頼内容に、全く疑問を抱いていない受付嬢に、ディモンは内心苛立ち、気になっていた事を、受付嬢に聞いた

「…確かに、普通は騎士達の仕事ですが、今回は、どうしてもディモン様にやってもらいたいと、国王様から直々に依頼されまして…」

ディモンの、苛立ちを感じ取った受付嬢は、書類を横に置き、少し申し訳無さそうに答えた

「(ちっ!こいつ!)ふぅ~…分かった、なら王子が行方不明になった場所を教えてくれ」

ディモンは、受付嬢の申し訳無さそうにしている姿が、演技だと気づき、一瞬キレそうになり、全身から殺気を出したが、拳を力強く握り堪え、息を吐きながら殺気を抑え込み、無表情で王子の場所を聞いた

「っ!…レオンハルト王子は第5層で行方不明になっています」

ディモンの殺気を受けた受付嬢は、一瞬身体を硬直させだが、ディモンが殺気を抑え込むと、額から汗を出しながら、王子が行方不明になった場所を伝えた

「(5層か…ならなんとかなるな)…そうか、ならダンジョン内の地図を見せてくれ」

王子が行方不明になった場所を聞いたディモンは、冒険者ギルドが保管する、ダンジョン内の地図の閲覧を要求した

「それが…ギルドマスターから、貸出を禁止されていまして」

受付嬢は、申し訳なさそうな演技をしながら、ダンジョン内の地図の閲覧を拒否した

「(このクソが!マジでふざけんな!ぶっ殺すぞ!)…もういい、なら依頼の受理を済ませてくれ」

ダンジョン内の地図の閲覧を拒否されたディモンは、内心ブチキレそうになりながら、依頼の受理を頼んだ

「分かりました」

依頼の受理を頼まれた受付嬢は、素早く書類と依頼書に判を押した

「では、ご武運を」

判を押した受付嬢は、判を押した依頼書をディモンに手渡した

「ああ、分かってる(こいつ、よく思っても無いことを、平然と言えるな)」

判を押した依頼書を受け取ったディモンは、受付嬢を冷ややかな目で見ながら、冒険者ギルドを出て行った


冒険者ギルドを出たディモンは、冒険者ギルドの前にある、神罰のダンジョンを見つめながら、受けた依頼について考えていた

「(…この依頼、絶対に何かある…国王が俺を嵌める為に、態々動いたんだ…何かしらの罠だと考えるのが普通だ…国王も、罠だとバレていると分かっている筈…なのに、この依頼を出したって事は、確実に俺を罠に嵌める策が有るって事だ……クソっ!もし、この依頼を断ってたら、絶対に不敬罪で俺を亡き者にする気だったろ!絶対に断れない依頼出しやがって!ふざけんな!)」

ディモンは、依頼の裏にある罠を、読み解こうとしたが、分かるのは、この依頼が絶対に断れない様にしてある事だけだった

「(クソっ!…死なない為には、万全の準備をするしか、生き残る方法は無い!)」

ディモンは、依頼書を握り締め、万全の準備をする為に、動き始めた

万全の準備に取り掛かったディモンは、まず最初に、2ヶ月分の食料を買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ

次にディモンは、魔法薬店に向かい、初級毒消しポーションを50本、中級毒消しポーションを30本、上級毒消しポーションを10本、初級回復ポーションを50本、中級回復ポーションを50本、上級回復ポーションを30本買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ

最後にディモンは、武器屋を何軒か回り、予備の剣を20本、予備の装備を10着、予備の小手を20個買い込み、その全てをマジックバッグに突っ込んだ


「よし!これで、もし何かあっても、2ヶ月ぐらいならダンジョンの中で生きていけるな…さて、今日泊まる宿を探すか」

全ての準備を終わらせたディモンは、満足気な表情で、宿を探し始めた


~冒険者ギルド~

ディモンが出て行った後の冒険者ギルドでは、人目を避けて、受付嬢が、1人の騎士と密会していた

「これで良かったんですよね?」

受付嬢は、少し不安気な表情で、騎士を見ながら確認した

「ああ、これで国王陛下も安心なさるだろう…これは報酬だ」

騎士は、懐から硬貨が入った袋を取り出し、受付嬢に渡した

「っ!こんなに!」

袋を受け取った受付嬢は、袋の中の大量の金貨を見て、驚きの表情を浮かべた

「それ程までに、今回の件は、重要だったという事だ…もし、この秘密が漏れることがあれば、分かってるな?」

騎士は、受付嬢を脅す為に、剣の柄を握り、受付嬢に殺気を放った

「っ!分かってます!」

騎士の殺気を受けた受付嬢は、金貨の入った袋を懐にしまい、慌ててその場を離れて行った

「ふん、金で冒険者を売る、塵が…おっと、私も人の事は言えんな、上の命令で、罪無き冒険者を殺すのだから…」

冷めた目で、慌てて逃げる様に、その場を離れて行った受付嬢を見ていた騎士は、これから自身がするのを思い出し、自虐的に笑った









しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

処理中です...