万の称号を持つ男 〜称号が全てを決める世界〜

しょう

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ディモンの過去

8話 神罰のダンジョン 1層〜2層

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万全の準備を済ませ、宿で一晩泊まったディモンは、朝から神罰のダンジョンに向かい、ダンジョンに入る手続きをしていた

「今回、ダンジョンに入る目的は?」

「…俺を罠に嵌める為に出された依頼のせいだ」

ダンジョンに入る手続きをする職員に、ダンジョンに入る理由を聞かれたディモンは、素直に話した

「はぁ?どういう意味だ?」

ディモンが話した内容に、意味が分からなかった職員は、ディモンを怪しんだ目で見た

「言葉の通りだ、俺をどうしても殺したい奴が、ダンジョン内で待ち構えてるって事だ」

職員に、怪しんだ目で見られているディモンは、ダンジョンの入口を睨みながら、素直に話した

「そんな依頼、ギルド受けるわけ…っ!コイツは!」

職員は、手続きの時に渡された依頼書を見て、驚きの表情を浮かべた

「あんたなら分かるだろ、その依頼のヤバさが」

ディモンは、ダンジョンの入口から目を逸らし、驚いている職員の方を見た

「…お前、何をやらかしたんだ?普通、こんな依頼をギルドが通すわけが無い」

依頼書を読んだ職員は、ディモンが受けた依頼が、確実にディモンを殺す為の依頼だと気づき、ディモンを憐れんだ目で見ながら、依頼を出された理由を聞いた

「それが全く分からないんだよ、俺は、冒険者に成って、まだ1年しか経ってない新人だぞ?」

職員の質問にディモンは、首から下げている冒険者カードを外し、職員に渡した

「本当に、冒険者になって1年だな」

ディモンの冒険者カードを受け取った職員は、カードに書かれている登録日を見た

「ふぅ~…一応、俺の方で調べて置いてやる、だから必ず生きて帰れよ」

冒険者カードを見ていていた職員は、息を吐いた後、真剣な表情を浮かべ、冒険者カードをディモンに返した

「ああ、絶対に生きて帰って来るさ」

冒険者カードを受け取ったディモンは、冒険者カードを首からかけ直し、職員に手を振りながら、ダンジョンに入って行った

「…気を付けろよ」

職員は、ダンジョンに入って行くディモンを、心配そうに見ていた



~ 神罰のダンジョン1層~

神罰のダンジョンの中に入ったディモンは、いつ襲われても良いように、剣を抜いたまま、周りを警戒しながら、進み始めた

「これは…」

暫くダンジョンを進んでいると、ディモンの目の前に、巨大な穴が現れた

「そうか、ここが神罰のダンジョンの中心か」

ディモンは、上から下に続く、巨大な穴を覗き込んだ

「…やっぱり、下の階層は見えないな」

ディモンが覗き込んでいる巨大な穴は、1メートル先さえ真っ暗で、その先を見ることが、全く出来ない様になっていた

「…ちっ!やっぱり、ズルが出来ないようになってたな!…仕方ない、ボス部屋を探すか」

出来れば、巨大な穴を使って、近道をしようと考えていたディモンは、諦めてボス部屋を探し始めた

ボス部屋を探し始めたディモンは、周りを警戒しながら、通った道をマッピングしていた

「ぎゃぎゃ!」

ディモンがマッピングをしていると、一匹のゴブリンが、ディモンの背後から、棍棒を振り下ろした

「ふん!」

「ぎゃ…」

背後から来るゴブリンに、気付いていたディモンは、裏拳一発で、ゴブリンの頭を吹き飛ばした

「ちっ、血が付いた」

ディモンは、拳に付いている血を見て、凄い嫌そうな顔をした

「えっと…確か…ここに…おっ!あったあった!」

ディモンは、汚れてない方の手で、マジックバッグから布を取り出し、ゴブリンの頭を吹き飛ばしたせいで付いた血を、綺麗に拭き取った

拳の血を拭き終えたディモンは、マッピングをしながら、ボス部屋を探し始めた


「…やっと見つけた」

ディモンは途中、何度もゴブリンに襲われながら、3時間かけ、ようやく1層のボス部屋の前に着くことが出来た

「さて、1層のボスは何だろうな」

ボス部屋の前に着いたディモンは、少しワクワクしながら、ボス部屋の門を開けた

「はぁ~、なんかやる気、無くなったな」

ディモンが開けた門の向こうには、5匹のゴブリンが棍棒を持って待ち構えており、やる気が無くなったディモンは、面倒くさそうにボス部屋に入って行った

「「「「「ぎゃぎゃぎゃ!」」」」」

ディモンがボス部屋に入ると、5匹のゴブリン達は、連携もしずに、ただ本能のままに、ディモンに襲い掛かった

「はぁ~」

「ぎゃ!?」

ディモンは、襲い掛かって来る、先頭のゴブリンの首を、手に持っている剣で切り落とした

「「「「ぎゃぎゃ!!」」」」

先頭のゴブリンを殺された事に、驚いた残りの4匹は、ディモンに襲い掛かるのを躊躇した

「やっぱ、所詮ゴブリンか…」

「「「「ぎゃ!?」」」」

ゴブリン達の動きが止まった瞬間、ディモンは、一気にゴブリン達に近づき、ゴブリン達が反撃する間もなく、ゴブリン達を剣で斬り殺した

「よし、綺麗に成った…うん、刃こぼれも無いな」

ゴブリン達を斬り殺したディモンは、ゴブリン達の血が付いた剣を拭き、刃こぼれが無い事を確認した

「さて、宝箱の中身は…」

剣を確認したディモンは、ボス部屋の奥に有る、木で出来た宝箱に近づき、中身を確認し始めた

「はぁ~やっぱハズレるよな」

ディモンが開けた宝箱には、銅貨3枚と銀貨2枚だけが入っていた

ディモンは、銅貨と銀貨取り出し、そのまま2層に続く門を開け、2層に続く階段を下り始めた


~神罰のダンジョン2層~

「「「ぎゃぎゃぎゃ!!!」」」

ディモンが2層に着くと、3匹のゴブリンが待ち構えていた

「またゴブリンかよ…」

ゴブリンを見たディモンは、面倒くさそうに剣を鞘から抜いた

「「「ぎゃぎゃぎゃ!!!」」」

ゴブリン達は、ディモンが剣を抜いた瞬間、一斉にディモン目掛けて走り出し、ディモン目掛けて棍棒を振り下ろした

「シッ!」

「「「ぎゃ!?」」」

ディモンは、棍棒を振り下ろしてきたゴブリンの首を、一太刀で切り落とした

ゴブリン達を斬り殺したディモンは、剣に着いた血を拭いた後、マッピング道具を取り出し、マッピングしながら2層を進み始めた

「「「「ぎゃぎゃぎゃ!!」」」」

「ふん!」

「「「ぎゃぎゃぎゃ!!!」」」

「シッ!」

ディモンは、途中、何度もゴブリンに襲われ、毎回剣か拳で、ゴブリン達を倒し続けていた

「ここは…」

マッピングしながら進んでいたディモンは、1層で見た巨大な穴と、全く同じ巨大な穴の前まで来ていた

「やっぱり、この穴の上が1層だよな…」

ディモンは、マッピングした地図を確認して、巨大な穴がある場所が、同じ場所だと確信した

「…この穴を使えば、下に降りられるとは思うが、上手く5層に着地する自信はないな…仕方ない、やっぱ正攻法で行くしかないか」

巨大な穴を使うのを、諦めたディモンは、マッピングしながら、2層のボス部屋を探し始めた

「「「「「ぎゃぎゃぎゃ!」」」」」

「ふん!」

「「「ぎゃぎゃぎゃ!!!!」」」

「はっ!」

「「ぎゃぎゃぎゃ!」」

「シッ!」

「ふぅ~漸く見つけたぞ」

ディモンは、何度もゴブリンに襲われながら、2時間掛け、漸くボス部屋の前に、着くことが出来た

「少し休んでから、ボス部屋に入るか」

ディモンは、マッピング道具をマジックバックに仕舞い、周りを警戒しながら、マジックバックからサンドイッチを取り出し、食べ始めた


「さて、行くか」

サンドイッチを食べ終えたディモンは、剣を鞘から抜いてから、ボス部屋の門を開けた

「げぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

「「「「ぎゃぎゃぎゃぎゃ!」」」」

ディモンが門を開けると、そこには、1匹のボブゴブリンと4匹のゴブリンが待ち構えていた

「げぎゃ!ぎゃぎゃ!」

ボブゴブリンは、ボス部屋に入って来たディモンを指差しながら、4匹のゴブリンに指示を出した

「「「「ぎゃ!ぎゃぎゃ!!!」」」」

ボブゴブリンの指示を受けたゴブリン達は、左右からディモンに襲い掛かった

「はぁ~やっぱ2層だと、こんなもんだよな【剣技一閃】!」

「「「「ぎゃ…」」」」

ディモンは、左右から襲い掛かって来たゴブリン達を、【剣技一閃】を使い、一太刀で斬り殺した

【剣技一閃】は、剣を常人では見る事させ出来ない速さで振る事が出来る技
上級剣士の称号を持つと覚える事が出来る

「次!【剣技一閃】!」

「ぎゃぎゃ…」

ゴブリンを斬り殺したディモンは、そのままボブゴブリンに近づき、【剣技一閃】を使いボブゴブリンを斬り殺した

ボブゴブリンは、近づいて来るディモンに反撃を仕様としたが、【剣技一閃】の速さに、何も出来ずに斬り殺された

「さて、宝箱の中身は…」

ボブゴブリンを斬り殺したディモンは、血の付いた剣を拭きながら、ボス部屋の奥にある、木の宝箱に近づき、宝箱を開けた

「おっ!2層でこれは当たりだな!」

ディモンが開けた宝箱には、短剣と下級回復ポーションが入っていた

「う~ん、この短剣、何も付与されてない、ただの鉄の短所だな」

ディモンは、木の宝箱から短剣を取り出し、短剣を目の前に掲げ、目を凝らし短剣を鑑定した

「…後は、下級回復ポーションだな」

短剣を鑑定したディモンは、短剣をマジクックバッグに仕舞いながら、木の宝箱に入っている下級回復ポーションを取り出した

「う~ん、このポーション、なんか色が変だな」

ディモンが、取り出した下級回復ポーションを、光に当てよく見てみると、下級回復ポーションは、本来の淡い青色ではなく、くすんだ青色をしていた

「これは、地上に帰ったら、鑑定眼を持ってる人に調べてもらったほうが良いな」

ディモンは、くすんだ青色をしている下級回復ポーションを、他の下級回復ポーションと区別する為に、紙で巻き付け、マジックバックに仕舞った

「さて、次は3層だな」

下級回復ポーションを、マジックバッグに仕舞ったディモンは、3層に続く門を開け、3層に続く階段を降りて行った




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