万の称号を持つ男 〜称号が全てを決める世界〜

しょう

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ディモンの過去

9話 神罰のダンジョン 3層

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~神罰のダンジョン3層~

「グッルルルルル!」

「コボルトか…」

ディモンが3層に降りると、通路の先から、剣を持った1匹のコボルトが、威嚇しながら現れた

「グッルルルルル!!」

剣を持ったコボルトは、一直線走り、ディモン目掛けて剣を叩きつけるように振り下ろした

「よっと…ふっ!」

ディモンは、コボルトが振り下ろした剣を、横に避け、コボルトのガラ空きのお腹を、力強く殴った

「ガッ!」

ディモンに腹を殴られたコボルトは、お腹を押さえながら、後ろに数歩下がった

「…グッルルル!!」

お腹を押さえ、後ろに下がったコボルトは、ディモンを睨みつけ、もう一度ディモン目掛けて剣を振り下ろそうとした

「【拳技正拳突き】!」

ディモンは、コボルトが剣を振り下ろす前に、コボルトの懐に入り込み、コボルトのお腹目掛けて、【拳技正拳突き】を放った

【拳技正拳突き】は、中級格闘家で覚えることが出来る技

「ガッハ!…」

ディモンの【拳技正拳突き】を受けたコボルトは、お腹に穴を開けて絶命した

「…やっぱ、こうなるから、【拳技】は嫌いだな」

ディモンは、コボルトのお腹から腕を抜き、血がべったり付いている腕を見て、嫌そうな顔をした

「…えっと…確かここに石鹸があった筈」

ディモンは、汚れてない手を、マジックバックに突っ込み、石鹸と水を取り出し、血がべったり付いている腕を洗い始めた

「ちっ、相変わらず魔物の血は、落ちづらいな」

べったりと、血の付いた腕を洗っているディモンは、中々落ちない血に、苛立ちを募らせていた

「…なんで魔物の血は!こんなに落ちづらいんだよ!」

「グァッ!」

5分程腕を洗い続けたディモンは、とうとう苛立ちが頂点に達し、後ろから忍び寄っていたコボルトを、力の限り、思いっきり殴り飛ばした

ディモンに忍び寄っていたコボルトは、気づかれてないと油断しており、いきなりの攻撃に、全く反応できずに絶命した

「あっ!クソッ!また付いた!」

ディモンは、コボルトを殴った拳を見て、綺麗に成りかけていた腕に、もう一度血が付いていることに気づき、ショックを受けていた

「やっと、やっと綺麗に成った」

それからディモンは、また5分程腕を洗い続け、ようやく綺麗に成った腕を見て、1人感動していた


「…さて、腕を洗うのに時間かけ過ぎたな、ここからは急ぐか」

腕を洗い終わったディモンは、残っている水と石鹸を、マジックバッグに仕舞い、代わりにマッピング道具を取り出し、腰に差してあった剣を抜き、3層を進み始めた


「邪魔!」

「ガッフ!」

「ふぅ~、ようやくここまで来たな」

ディモンは途中、何度も襲ってくるコボルトを、剣で倒しながら、3層にある巨大な穴の所まで来ていた

「う~ん、やっぱ場所的に、2層の穴と繋がってるのは、ほぼ確実だな」

ディモンは、マッピングした、2層と3層の地図を見比べ、巨大な穴が繫がっている事を確認した

「(ちょと詳しく調べてみるか)」

巨大な穴を見ていたディモンは、徐ろに、マジックバックから、長いロープを何本も取り出し、ロープの端と端を結んで繋げ、近くの岩に先端を括り付けた

「これを…よっと」

ディモンは、岩に括り付けたロープを持ち上げ、巨大な穴に向かって投げ入れた

「…さて、ボス部屋を探すか」

ディモンは、ロープが落ちていくのを確認した後、3層のボス部屋を探し始めた


ディモンがボス部屋を探していると、1匹づつしか襲って来なかったコボルトが、途中から、集団で襲い掛かってくるようになっていた

「シッ!」

「「「ガッ!」」」

「ハッ!」

「「「「グッルル…」」」」

ディモンは、集団で襲い掛かってくるコボルトを、剣を使い倒していた

「…コボルトが集団で動くようになったって事は、この先にボス部屋がある可能性が高いな」

集団のコボルト達を倒し終えたディモンは、剣についた血を拭いた後、集団のコボルト達が現れた方向に進み始めた

「グッルルルル!」

「あれ?今度は一体だけか?」

ディモンが、集団のコボルト達が現れた方向に進んでいると、1匹のコボルトが威嚇しながら現れた

「ワォーン!!!」

ディモンの前に現れたコボルトは、威嚇を止め、上を見ながら、大声で遠吠えをした

「っ!(こいつ!声に魔力を乗せてやがる!)くっ!」

コボルトが遠吠えをした瞬間、ディモンは、剣を地面に突き刺し、両手で耳を押さえたが、コボルトが声に魔力を乗せたせいで、耳を押さえた意味がなくなり、ディモンは両耳から血を流した

「クソ!くたばれ!【剣技一閃】!」

両耳から血を流したディモンは、耳を押さえるのを止め、地面に突き刺していた剣を抜き、遠吠えをしているコボルに近づき、【剣技一閃】を放った

「ォーン!ワォ…」

上を見て、遠吠えをしていたコボルトは、近づいて来るディモンに気づかず、遠吠え中に剣で斬られて絶命した

「クソッ!早くポーションを…」

コボルトが絶命いたのを確認したとディモンは、聞こえなくなった耳を治すために、マジックバックから上級ポーションを2本取り出し、血が出ている両耳に掛けた

「…よし!治って…っ!」

両耳にポーションを掛けたディモンは、両目を閉じ、聴覚が治るのを感じていが、遠くから、複数の足音が近付いてくるのが聞こえ、慌てて両目を開け、足音がする方向の通路を見た

「「「「「ワォーン!!!」」」」」

ディモンが、複数の足音が聞こえた方向の通路を見ていると、通路の奥から5匹のコボルトが遠吠えをしながら現れた

「ちっ!さっきの遠吠えは、仲間を呼ぶ為だったのか!」

5匹のコボルトを確認したディモンは、素早く剣を構え、5匹のコボルトを警戒しながら、さっき倒したコボルトを睨みつけた

「「「「「ッ!グッルルルルルルル!!!!」」」」」

ディモンの前に現れた5匹のコボルトは、ディモンの近くで、死んでいるコボルトの亡骸に気づき、そばにいるディモンを睨みつけた

「(最悪だな…この5匹、今まで3層で戦ったコボルトより強い…ある程度本気で殺らないと、こっちが怪我する…)…ふぅ~、仕方ない【身体強化(中)】!」

5匹のコボルトに睨まれているディモンは、5匹のコボルトの強さを感じ取り、息を吐いた後、覚悟決めた表情を浮かべ、【身体強化(中)】を使った

【身体強化】は、戦闘の称号を持つ者が誰でも習得出来る魔法
初級の称号の場合【身体強化(小)】
中級の称号の場合【身体強化(中)】

「「「「「グッル!?…」」」」」

ディモンが、【身体強化(中)】を使った瞬間、5匹のコボルトは、ディモンに殺されるイメージが頭に浮かび、怯えた表情を浮かべた

「さぁ、さっさと済ませるぞ!…【上級奥義、剣技二閃)】!」

【身体強化】を使ったディモンは、怯えているコボルトに、一瞬で近づき、【上級奥義、剣技二閃】を使った

【上級奥義、剣技二閃】は、剣を常人では見る事させ出来ない速さで2回振る事が出来る技
上級剣士の称号を持つと覚える事が出来る

「「グル…」」

ディモンが【上級奥義、剣技二閃】を使うと、5匹のコボルトの真ん中2匹の首を斬り飛ばした

「【剣技一閃】!」

2匹の首を斬り飛ばしたディモンは、残りの3匹のコボルトが反応するより早く、体勢を整え、1番近くに居るコボルトの首目掛けて【剣技一閃】を使った

「グル…」

ディモンの1番近くに居たコボルトは、何も分からないまま、首を斬り飛ばされた

「【上級奥義、剣技二閃】!」

ディモンは、【剣技一閃】で首を斬り飛ばした後、直ぐに残り2匹のコボルト目掛けて、【上級奥義、剣技二閃】を使った

「「グリル…」」

残った2匹のコボルトは、防御する為に、腕を上げようとしたが、ディモンの【上級奥義二閃】の速さに追いつけず、何も出来ないまま、胴体を真っ二つにされ絶命した

「…ふぅ~【身体強化(中)】解除…ぐっ!」

5匹のコボルトを倒し終えたディモンは、【身体強化(中)】を解いたが、解いた瞬間、全身に痛みが走り、その場に膝を付いた

「クソッ!これだから【身体強化】は使いたくないんだよ!」

膝を付いたディモンは、悪態を付きながら、マジックバックから、中級回復ポーションを取り出し、そのまま一気飲みした

中級回復ポーションを飲んだディモンは、その場で座り座禅を組み始めた 

「すぅ~、ふぅ~、すぅ~、ふぅ~、すぅ~、ふぅ~…よし、大分収まったな…さてと」

息を整え、全身の痛みが収まるのを待っていたディモンは、痛みが収まると、ゆっくり立ち上がった

「うん?あれは…」

立ち上がったディモンが、周りを見渡すと、コボルトの亡骸が有った場所に、首飾りが落ちているのを見つけた

「…っ!この首飾り、マジックアイテムだな!」

首飾りに近づいたディモンが、落ちている首飾りを拾い上げると、首飾りには、微弱だが魔力が流れており、魔力に気づいたディモンは、嬉しそうに首飾りを見た

「…危険なマジックアイテムの可能性もあるし、帰ってから、本職の鑑定屋に持ってくか」

首飾りを見ていたディモンは、少し残念そうにしながら、首飾りをマジックバックに入れた

「さて、行くか」

首飾りを、マジックバッグに入れたディモンは、剣を握り、周りを警戒しつつ、マッピングをしながら、5匹のコボルトが来た方向に進み始めた





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