invincible

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chapter1 信じるものは救われる

劇場

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目を開けると、馴染みのある場所

ふかふかで心地が良い

…けれど、頭が痛い…。

リリー「う~ん…」

「おはようございます、ボス」

聞き覚えのある凛とした声…また私の部屋にいたのね。

リリー「…おはよう、シュルト」

シュルト、冷徹で真面目な彼女は元軍人。
私に関して非常に従順であり優秀な"番犬"

シュルト「…ローブがはだけています」

リリー「あら…紐がちゃんと縛れていなかったのね…」

シュルト「酷く泥酔していましたね」

リリー「お酒…?」

シュルト「昨日、ルシファー様と都心の方へ飲みに行かれたのを覚えていますか」

リリー「……そうだったかしら」

シュルト「お酒、飲む量は考えてください」

リリー「ごめんなさいね、次は気をつけるわ」

シュルト「そんなことよりボス、どうやらにてギャングが集っているそうです。おそらく財宝目的かと。構成員を向かわせましたが、よろしかったでしょうか」

リリー「ええ、ありがとう。跡地を荒らすのはあまりいい気がしないわ。」

シュルト「このような事をお聞きして良いか分かりませんが、ボスはなぜ、ルーカス財閥にご執着なさるのですか?」

リリー「何故かしらね、私にも分からないわ。」

リリー「理由をつけるなら、あそこの匂いがすきだから、かしらね?」

シュルト「匂い…ですか」

リリー「そう。私、鼻は敏感なの。」

リリー「シュルト、あなたの匂いも、私は好きよ」

シュルト「……はしたないです。ボス。着替えてください。」

リリー「あはは、シュルト、変なの。」

シュルト「変では無いです…変なのは…ボスです。」

リリー「はは、そうね。少し意地悪しちゃったわね。シュルト、今の時間は?」

シュルト「13日、16時です」

リリー「そう…もう少ししたら、BARに行きましょう。きっと彼も待ってるわ」

シュルト「分かりました」



ジン「メロウ君、今日は早いんだね」

メロウ「中々寝付けなくってね…。白湯を貰えるかい」

ジン「白湯だね。少し待ってね」

ジン「それにしても、君が寝付けないなんて珍しいじゃないか」

ジン「ペットのシロヘビ君と一緒にいるとすぐに寝ちゃうとアルアに聞いたけど…」

メロウ「あぁ…包まれると温かくてすごく心地いいよ。けれど、昨日はちょっと…過去のことが色々とフラッシュバックしすぎて…」

ジン「話せるところだけでいいから、聞かせてくれないかな」

メロウ「ジンさんになら、なんでも話せる気がするよ」

ジン「そう言ってくれて嬉しいよ。君に信用して貰えている気がしてね。」

メロウ「ジンさんのことは、とても信頼しているよ。考えていたことは…タヴァンオーナーの事とか……アイツのこととか」

ジン「アイツ?」

メロウ「……」

カランカランー

ジン「おや、いらっしゃい」

ウルー「マンハッタンひとつ」

メロウ「こんにちは、ウルーさん。」

ウルー「久しぶりだな、メロウ」

メロウ「久しぶり、帰ってきてたんですね」

ウルー「ああ。ひと段落着いたからね」

この男、ウルーもアヴァンのメンバー。任務のため海外へ飛んでいたが、帰ってきていたみたいだ

メロウ「帰ってきて早々、マンハッタンか。オシャレだね」

ウルー「仕事先で飲んできたんだ。あの味が忘れられなくてね、ジンさんなら作れるかとも思ってな。真っ先に戻ってきてしまったよ。」

ステアをして、カクテルグラスに注がれる琥珀色の液体は、バーの明かりによって輝いてみえた。最後にチェリーを飾って終了。ウルーに出される

ジン「ノブクリークライをベースにした深みのあるマンハッタンに仕上げました。カクテルの女王をどうぞご堪能くださいませ」

ウルー「…あぁ、とても美味しいよ」

ウルー「やっぱりジンは凄いな、マンハッタンまで作れるなんてな」

メロウ「マンハッタンを作るのって難しいのか?」

ウルー「あぁ、コイツはかなり繊細でね、さじ加減を間違えるだけで味もだいぶ変わってくるんだ。バーテンダー泣かせのカクテルとも言われているみたいだよ」

メロウ「そう考えると、本当にジンさんってすごいな。何者なんだ?酒を作る技術はおろか、戦闘能力だってある。その上頭もいい。」

ジン「はは、私はただのアヴァンソルジャーだよ。酒を作るだけの叔父さ」

ウルー「……」

メロウ「それに比べたら俺なんて…」

ウルー「どうしたんだよ、元気ないな」

メロウ「ちょっとな…君は知らないかもしれないけど、最近アヴァンの中では孤児院の暗殺者育成プログラムで持ち切りなんだ…俺はこの話、聞くだけで吐き気がする…」

ウルー「あぁ、そういえば戻ってきた時にキリルから少し聞いたな。子供が改造されてるどうたらこうたらって話だろ?」

メロウ「あぁ、簡単に言ってしまえばそうさ。」

ジン「何故子供達が改造されるようになったか知っているかい?」

メロウ「知らないけど…ジンさん何か知ってるのか…?」

ジン「うーん…真実かは分からないけれど、軍事戦力の為に捨てられた子供を利用していると聞いたよ」

メロウ「どういうこと…?」

ジン「これは私の友人から聞いた話なんだけどね、この国は戦争が絶えなかったみたいで、ほとんどの大人が戦争で死んでいくものだから、孤児を暗殺者にしてしまって、戦場に放り込む予定だったみたいだよ」

ウルー「…人間離れしてるな。」

メロウ「この国じゃ今更って話…。」

ジン「確かにね、でもどうして、戦争が終わった今でも子供達が被害にあっているのかは、私には分からない」

メロウ「…はぁ。」

ウルー「元気出せよ、そんなに辛いなら、俺が代わってやろうか?」

メロウ「いや…いいよ。昨日ボスから電話があったんだ…」



メロウ「もしもし」

リリー「久しぶり」

メロウ「…またあの件ですか」

リリー「この仕事には、貴方も加わるべきだと思ってね」

メロウ「加わったって…俺に得がない。それに…俺はあそこに骨を埋めたくない…」

リリー「報酬なら出すわ。あなたの安全も保証する」

メロウ「どうしてそこまでして…。俺の過去、知らない訳じゃないでしょう」

リリー「ええ。もちろん知ってるわ、貴方の過去も…あの子のことも…。」

メロウ「…分かりました。」

リリー「そう言ってくれると思ったわ。今晩、あそこでね。」



メロウ「なーにが、そう言ってくれると思ったわ。だよ…嫌々だってーの。」

ウルー「はは、ボスは思いどおりになるまで諦めない人だからな」

メロウ「ったく…やってられないよ」

ウルー「今晩…って、昨日何処かでボスと会ったのか?」

メロウ「あぁ、少し話がしたかったようで待ち合わせしてたんだけど…来なかったんだ」

ウルー「来なかった?」

メロウ「ああ、ボスはあまり約束を守る人じゃないから期待していなかったけれど。」

ウルー「なんで来なかったんだ?」

メロウ「泥酔してたんだ。ご友人様と呑みに行かれていたみたいで…酔っ払ってかえってきてそのままぐっすり。本当にふざけた話だよ」

ウルー「ボスらしいや」

シュルト「少し抜けてるというか、なんというかですよね」

ウルー「ちょっと抜けてるよなぁ~ボスってば。…は?シュルト?」

シュルト「おかえりなさい。ウルー殿」

メロウ「いつの間に…」

リリー「悪かったわねー…ぶー」

シュルト「ボス、もう少し頑張りましょう」

リリー「いやーん、シュルトが私を否定したぁ」

メロウ「でも本当に…シュルトさんの言う通りです。貴方はアヴァンのボスという自覚はあるんですか…」

リリー「そりゃもちろんあるわよ失礼ね~…メロウ、最近アンダーボスに似てきたんじゃないの~?」

メロウ「そんなことないです」

ウルー「反省点がたんまり出てきてしまったな」

リリー「ボスはこのくらい愛嬌があった方がいいのよ」

メロウ「愛嬌って…単純にもっとですね…」

リリー「はーいはい。気をつけまーす…ジン、私いつものね」

シュルト「この後仕事ですよ、ボス。控えた方がよろしいのではないでしょうか」

リリー「あら、仕事前の楽しみを取るつもり?」

シュルト「…そういう訳では…仕事後でいいのではないでしょうか」

リリー「シュルトったら真面目なのね…」

シュルト「私は至って普通だと思いますが」

ジン「…シュルトさんは、本当にボスを信用できるようになったんだね」

シュルト「…え?」

ジン「入ってきたばかりの頃は、本当に口を開かなかったからね」

シュルト「…」

ウルー「さすがジンさん、人のことをよく見ているね」

ウルー「確かに、シュルトはよく口を開くようになったな」

シュルト「そういうウルー殿だって…」

シュルト「カーラ君としか話さなかった貴方が、いつの間にか色んな人と話すようになっている。心を開くというのは、美しいものですね」

ウルー「ま、まぁ…俺らの仕事柄、人と話す機会は増えるしな…少しは」

リリー「私はどう?」

シュルト「…」

リリー「ちょっと!無視しないでよ~」

シュルト「ボスは、昔からボスのままです」

リリー「あら、そうかしら?…まぁ、貴方が言うならそうなのかもね」

シュルト「サボり癖に関しては…頑張りましょう」

リリー「なるべく頑張るわぁ~」

ジン「改めて、皆さんご注文は?」

シュルト「私とボスはコーヒーで」

リリー「…」

メロウ「俺もコーヒーで。」

ウルー「なんだ、お前もこの後仕事か?」

メロウ「あぁ、ちょっとな。」



オルガ「っと…仕事の支度はこんくらいかな。しっかしまぁ、孤児院の地下に研究室があったなんてねぇ、政府が知ったら、どうなる事やら。」

エイル「…子供達は…。」

オルガ「あ?どうしたの、エイル」

エイル「いや…よくよく考えてみれば…ココが無くなったら、残された子達の居場所はどこなんだろうって」

オルガ「うーん…施設ごとこっちが頂いちゃえばいい。長年使われている孤児院にプログラム研究室…きっとなにか貴重な道具もあるだろう。ロットのおっさんも喜ぶ。子供達には適当に大人をつけときゃいいさ。それくらいの資金はあるだろう。それに」

エイル「それに?」

オルガ「アンタが見ればいい。昔やってたんだろ?」

エイル「…ええ。」

オルガ「まだ時間だいぶあるし、一旦まとめるか」

オルガ「本日の18時から、カリスシティ西部、協会裏孤児院にて行われている暗殺者育成プログラムの根絶。孤児院長のジョゼフ・シールドと、各責任者の捕縛。研究者の推定人数は20人…。任務遂行者が俺、エイル、キリルと…後からボスとシュルトさん?なんだか人が多いな。俺ら3人で十分な気がするが。」

エイル「私もそう思う。アンダーボスが気合を入れすぎたのかしら。ボスはきっと来ない気がするわ…。」

オルガ「そうだなー…ボスが来ないんじゃシュルトさんも多分来れないし…ココにいる3人だな」

アルア「おー!?なになにー!?オルガにエイルにキリルだー!やっほー!」

エイル「あら、アルアに…レオナルドじゃない」

アルア・バルーナ
実親に捨てられた後自然に多く触れる村で育てられた、サバイバル術においては長けている。とにかく元気で瞬発力においては人一倍強い。

レオナルド・バルトロッツィ
イタリア出身の元工作員。人当たりがとても良く、基本誰とでも組める優秀なソルジャー。暗殺や諜報、潜入や拷問など、なんでも一通りこなせるオールラウンダー。色んな人からもよく頼りにされる。

レオナルド「こんにちは、エイル、オルガ、キリル」

エイル「仕事終わりかしら?」

アルア「んーや。ちょっとね。アタシの用に付き合ってもらってたんだ」

エイル「アルアの用?珍しいね」

アルア「そうでも無いよ、レオちゃんにゃ何度も付き合ってもらってるし」

エイル「どんな用なの?私も手伝うわよ」

アルア「うーん…少し長くなるんだけどいい?」

エイル「ええ、問題ないわ」

アルア「まずアタシがアヴァンに入ったキッカケとして、アタシの村で相次ぐ子供失踪事件の捜索をしてる途中に力尽きて、ボスに拾われたからなんだけど…」

アルア「村では子供が居なくなることを神隠しって言ってるけれど…アタシはきっと、人間の仕業だと思ってる。だって、子供がいなくなる時、必ず人間の匂いがするんだ。だから…レオナルドと一緒に犯人を探してる。」

エイル「それって…」

エイルとオルガが気まずそうに顔を見合せた

レオナルド「俺は、例の件に繋がってるんじゃないかって思ってる」

エイル「貴方も聞いたの?」

オルガ「…奇遇だな、俺も繋がってると思う」

エイル「アルア、神隠しにあった子達の資料ってある?」

アルア「顔写真と名前、生まれとかメモしてるアタシ自作の資料ならあるけど」

エイル「それでいいわ。コピーして私にくれないかしら?」

アルア「いいけど…なんで?」

エイル「今回私たちの仕事内容なんだけど…」

エイルは、孤児院で行われている暗殺者育成プログラムについて説明した

メロウが話していた誘拐説が本当ならきっと村の神隠しの正体もそれだろう

本当に…思っているより大規模な計画なのかもしれない

アルア「なるほど、だいたい分かったよ。そういうことならアタシにも手伝わせてくれ!」

レオナルド「俺も協力する」

エイル「有力な情報が得られたわ。ありがとう、2人とも」

オルガ「アルアの資料に記載されている子供たちの名前を、あの研究室の個体資料から探し当てられたらビンゴだな」

エイル「ええ、多少時間はかかるけれど…見つけられたら、アルアの村の事件の理由も明るみになるわね。」

アルア「要は、あの研究所をぶっ潰すってわけね!」

キリル「アルア、君はくれぐれも足を引っ張らないでくれよ」

アルア「はぁ?何、アタシってあんたにとっちゃ足枷なわけ?」

キリル「そんなこと言ってないじゃないか、ただね、君は頭より先に体が動く子だろう?まず考えてから行動しないと、いずれ足を掬われる。」

アルア「むっ…気をつけるよ」

オルガ「いいんだ、得意分野を活かしてくれ。欠けている所はほかのやつが補えばいい、これが協力ってやつだろ?」

レオナルド「君もいい事を言うんだね」

オルガ「別に…そんな事ないよ、アンダーボスから教えてもらったんだ」

キリル「ふぅん…マリアちゃんが…あの子ってば、本当に可愛らしいよね」

エイル「キリル…あんた怖いわよ」

キリル「ふふっ…そんなことないよ」

エイル「今回の指揮…レオナルドに任せてもいいかしら」

レオナルド「俺でいいのかい?」

オルガ「俺も賛成だ。レオさん、期待しているよ」

エイル「孤児院内は広いから、いずれいくつかのチームに別れて行動することになるわ。皆、気をつけて」

レオナルド「もう17時前だ。ここから孤児院まで40分はかかる。せめて10分前には着いているようにしたいから、もうそろそろ出るか」

エイル「分かったわ。行きましょう」

キリル「運転、どうしようか」

オルガ「パス。孤児院周辺は交通整備が悪い。俺は事故るかもだから他のやつ頼むよ」

アルア「じゃあアタシが運転してやろうか!」

オルガ「オイオイ…冗談よせよ。」

レオナルド「俺が担当しよう。キーをくれるかい」

エイル「レオナルド、お願い。残念だけどここにまともな運転が出来そうな人間は貴方しか居ないわ」

キリル「おや、酷いことを言うんだね。アルアはともかく、俺は普通に運転することくらいできるよ。」

アルア「っ…」

オルガ「そんなにキリルのこと、睨んでやるなって。キリルも、あんまりアルアに意地悪するなよ」

キリル「あはは、ついつい…」

オルガ「久しぶりのまともな仕事だ。腕が鳴るな」

キリル「本当だね、頑張ろうね、皆」

エイル「えぇ、くれぐれも無茶はしないで」

レオナルド「それじゃ、行こうか」

レオナルドの言う通り、孤児院に着くまでに40分程かかった

車の中の空気は最悪で、エイルに関しては体が震えていた

エイルは、今回の任務を担当する必要はあったのだろうか?
荷が重すぎるような気がするが、どうして?

大丈夫、大丈夫。何度も繰り返して、エイルの背中をさすった

きっと大丈夫。
俺達アヴァンが、このプログラムを終わらせるんだ

エイル「久しぶり…この風の匂い…」

アルア「んー!空気がウメぇ!!」

孤児院の周りには植物が多く、緑の匂いが心地よかった

エイル「本当なら…此処には元気なあの子達が…」

オルガ「…エイル、大丈夫。」

背中を軽く2回叩くと、エイルは暗い顔からフッと明るくなる

というより、引きつったような笑顔を見せた

エイル「そうよね、大丈夫よね」

そう言いながらも、震える体はおさまらない

レオナルド「ひとりじゃない、俺達もついているよ。」

キリル「さて、まずは建物の構造と作戦の内容を確認しようか」



_西部孤児院

1700年代西部教会裏に設立された孤児院は、国で最も信望のある施設として苛烈な評価を得ていた

身寄りがなく心身ともに半壊してしまっていた子供も、施設の仲間や教会聖職者、そして神の加護によって更生し、立派な大人になっていった

西部孤児院出身であった男児が大人になってから政治家になり、沢山のメディアに男児がとり上げられた事から、この孤児院の評価もますます上がっていった

1800年頃
他国との友好関係に亀裂が入り起こった戦争の中で、西部孤児院は住民の避難場所としても活躍した_



孤児院は主にA棟B棟C棟の3棟がある
A棟は表向き、子供用玄関や食堂、メディアにも公開できる大部屋が何ヶ所かあり、ハロウィンやクリスマス等のイベントはそこでパーティーをする

B棟は子供達の部屋が3階に分けられている
1階は0~7歳 2階は8~12歳 3階は13~16歳

C棟は、孤児院を管理する大人達が利用するための部屋が数々存在し、孤児院で生活する子供達にとっては立ち入り禁止区域。情報資料室、配電室、職員室、院長室


A班:エイル、アルア、オルガ
昨日アンダーボスにて配布された子供達の資料、神隠し資料を元に孤児院で生活する子供の身元判明とアルアの村の子供失踪事件を判明させる。


B班:レオナルド、キリル
建物地下層にて行われている暗殺者育成プログラム責任者もとい孤児院長ジョゼフ・シールド、孤児院の各責任者全員の捕縛、研究者の殺害

キリル「…こんなものかな」

レオナルド「資料を見る限り…子供達の数が多そうだ。女性陣は子供達の保護をしっかり…頼むよ」

エイル「ええ、分かったわ」

キリル「B班は俺とレオナルドさんの2人か…。研究者は20名ほどいるって話だけど…大丈夫そう?」

レオナルド「おや、君が不安げにものを言うなんて珍しいね、俺と2人じゃ不安かい?」

キリル「そういう事じゃないんだけどね、なんだかな…嫌な予感がするよ」

オルガ「アタシがそっちに移ろうか、A班はエイルとアルアだけでも大丈夫だろう」

キリル「いや、大丈夫だよありがとう、レディに銃剣は持たせたくないからね」

エイル「えっと…こっちは準備万端だけど…」

レオナルド「それじゃ、これを君たちに渡しておくよ」

アルア「…なにこれ?」

レオナルドはカバンから何かを取り出すと、一人一人に手渡していった

それは、とても小型の機械だった。

レオナルド「これはロットが作ってくれたトランシーバーだよ、無線で繋がって君たちと連絡がとれる。音を聞き取る力が凄いから、小声で話していても十分伝わるみたいだ。このトランシーバーは耳珠に装着するように。話した声は全員のトランシーバーに発信されるから個人で連絡を取り合うことは出来ない。1度本体を押すと、通信を遮断できる。もう一度押して、通信再開」

アルア「りょーかいりょーかい!さっそくつけてみようっと…!おぉ…雑音とかも聞こえるんだね!」

エイル「ロット…いつの間にこんなものを作ってたのね」

キリル「役に立つものも作ってくれるんだね」

オルガ「これで…緊急時の連絡もできるな」

レオナルド「そろそろみんな配置につこうか、健闘を祈る」


エイル、アルア、オルガのA班は
孤児院裏側、C棟2階からの侵入を成功させた

エイル「けほけほっ…埃がすごい…。この部屋どのくらい使われていないのかしら…」

アルア「どうして2階から入るの?」

エイル「この部屋…外から見てもわかる通り埃まみれなの。きっと長年人が立ち入っていないとみたわ。」

アルア「この部屋から入れば、バレないって訳ね!」

オルガ「壁掛けになにか書いてある…旧面会室、この部屋の名前かな」

旧面会室_
孤児院として機能していた頃、孤児を預ける際に、役人、孤児院施設管理人、孤児の3人で話し合いをする部屋として使われていた

アルア「随分使い古されたソファーだね…傷や埃が多いけど、きっと高級品だ。」

オルガ「そんなの…どうしてわかるのか?」

アルア「触ってみたらわかるよ。この肌触り、この国で作られるような素材じゃない。」

エイル「本当…。面会室…一般人もここに来る訳だから、それなりに良い物を置いていたのね」

アルア「このソファーだけじゃない。その古時計やカーペット、テーブルだって同じ高級品だ。ましてやこんな高級品ばかり置いている部屋を、ろくに使わずに長年放置しているわけだから、この施設、よっぽど金があるみたいじゃないか」

オルガ「なるほど、金の出処は考える間もなく政府だな。表向きいい顔して子供と遊んでりゃ、金がポンポン入ってくるんだから、羨ましいったらないよ」

アルア「んーっと、ここから管理室に移動だっけ…そんで資料室に移動して…」

オルガ「いや、先に資料室に行こう、ここから近い」

アルア「ここ、徘徊してる警備員さんとか居ないんだね」

エイル「いや…そんな事ないわ。本当はもっと沢山いるはずなのだけれど…どうしてかしら、入ってきてから一人も見かけないわ」

オルガ「きっと、キリルとレオさんだな、流石だよ」

アルア「なら、コソコソする必要は無いね。資料室に移動しよう。この部屋にはもう用はない。」

オルガ「あぁ、そうだな」

エイル「油断は禁物よ。周囲に目を配りながら、私の後ろを着いてきて。」

C棟地下一階 資料室_
エイル「まず初めの難所ね…。資料室にはココに囚われてる子供達についての資料が置いてある。生年月日…生まれた地…顔写真…特徴…収容された日…細かく記載されているわ」

エイル「持ってきた資料と照らし合わせて…っと」

オルガ「そんなことしてないで…子供達の所にいって確認しちゃった方がいいと思うけど…」

エイル「私も最初はそれがいいんじゃないかって思ったわ。簡単だし…早いし」

アルア「じゃあなんでそうしないの?」

エイル「資料室に置いてある資料には…子供達の改造経過についても記録されているみたいなの。残念だけど、やっぱり保護も各グループに分けて行うわ。全く何も施されていない子、改造途中の子、完全にされてしまっている子…。各グループに分けないと、きっと子供たちの中で暴動が起きてしまうかもしれないから…。それで、資料には1から5の段階で分けられているわ、1が何も施されていない子、5が…分かるわね、その数字でグループ分けするの」

アルア「そっか…わかった」

オルガ「…それが一番いいよ」

エイル「C棟地下一階の…奥の部屋…ここね」

アルア「お邪魔しますよ~っと」

錆びた鉄製のドアを開けると、狭い部屋に数え切れないほどのファイルが保管されていた

アルア「ひぇっ…このなかから探すの…!?」

エイル「そうよ。この後の仕事もあるから急いで」

アルア「多すぎ…。けほけほ、ホコリもすごい…」

エイル「仕方ないわ、たまにしか入ってこないみたいだから」

アルア「おっ、早速1人目みっけ、奇跡だね」

エイル「私はもう4人見つけたわ、頑張って」

アルア「早すぎ…!えっとこいつは2か…」

アルア「ん?何してるのオルガ」

オルガ「……待って」

アルア「どうしたの、オル…」

オルガ「しっ…」

オルガはしゃがみこみ、手を床に着けていた

オルガ「……人がいる。」

歩く振動、呼吸のリズム、床に伝わってくる

呼吸のリズムが度々かさなって響いてくる…5人だ

エイル「っ…」

エイルは腰に装備した拳銃に手をかける

オルガ「近い…右の棚…。」

アルア「…」

アルアが2人に目線を送り、自分が始末する。の合図を送った

急いで棚を周り、警備員の裏に回った

男「~♪」

警備員の男は呑気に鼻歌を歌っていた

きっとお前も分かっているんだろう

この施設でクソみたいなプログラムが行われている事を

このプログラムが世間に流れないように、お前はここで監視しているんだろう

さぞかし給料も良いだろう

その金ももう

アルア「…貰えないけどね」

男「…は?…ぐっ…!!」

すかさず男にのしかかり、口、鼻を片手で抑えもう片方の手で首を絞めた

アルア「声を出されたらほかの警備員にバレちゃうからさ…ごめんね?苦しいよね」

男「ん''ん''っ…」

アルアは自身の足を男の腕に絡みつけ、両腕も使えないようにした

アルア「でも結局…」

他の警備員「お前ら!何をしている!」

アルア「あーぁ、こうなると思った。足ばたつかせてたら聞こえちゃうって」

エイル「オルガ…」

オルガ「俺とアルアで処理してくる、エイルはここで探してて」

エイル「分かった」

オルガ「アルア」

アルアはオルガの呼ぶ声に反応し、全身にグッと力を込めて男を殺めた

アルア「おっけー…次」

警備員「お前ら、どこかで見たことが…」

オルガ「あぁ、ちょっと有名なグループにつとめててねぇ。」

警備員「…止まれ」

男は拳銃を突きつけた

オルガ「判断するのが遅いんだよ」

オルガは男の足元に駆け寄り、手に持っていた銃を取り上げて捨てた

そして、警備員の腕骨を折った

その間にも、アルアは淡々とほかの警備員を殺めていた

警備員「ぐぁぁぁぁっ!!」

オルガ「言え。知ってること全部。プログラムについて何も知らないわけじゃないだろ」

警備員「ぐっ…」

オルガ「早く、もう一本いかれたいか?」

警備員「何も…知らないんだ」

オルガ「何も知らないわけないだろ」

警備員「本当に…何も知らないんだ。俺もほかの警備員も、研究者からしたらただの道具、情報漏洩を防ぐ為の道具としてしかなくて、何も情報は教えられないんだ」

警備員「俺たちは…待遇のいい仕事を見つけて入ったら、とんでもない犯罪組織に巻き込まれてしまった被害者なんだ、見逃してくれ」

エイル「…そんなの、見過ごせるわけないでしょ」

そういってエイルは立ち上がり、警備員の顔面を撃ち抜いた

オルガ「エイル…!?」

エイル「御託はいらない、時間も必要性もない。どれだけ命乞いをしても…許さないから」

オルガ「……エイル…」

エイルの瞳には、もうひとつの光すら入っていなかった

アルア「ふぅ~…こっちは終わったよ」

オルガ「あ、あぁ、4人も任せて悪い。ちょっとこっちも色々やっててな…」

アルア「ああ、いいよいいよ、なかなか面白いのが見れたから」

オルガ「面白いもの?」

アルア「うん、この前村のジィちゃんに教えて貰ったんだ、目潰しってやつ」

そう言ってアルアは、目を輝かせながら、どす黒く汚れた二本の指を見せてきた

オルガ「…もうきかないでおくわ」

アルア「ここのヤツら、みんなプログラムについては知っているみたいだよ」

エイル「嘘、こいつは知らないって言ってたけど」

アルア「他の奴らはみんな知ってた、多分こいつも分かってる」

エイル「……」

エイルは顔面を撃ち抜いた男の後頭部に足を乗せた

エイル「絶対…許さないから」

オルガとアルアの格闘術によって、情報資料室を徘徊していた5
名の警備員は処理された

残念ながらやはりこいつらは、ここで行われているプログラムについては知っていたみたいだ

知っていて、情報漏洩を恐れた

こいつらも立派な殺人者だ

エイル「血、出てるわよ」

オルガ「いいよ、気にしないで」

オルガの手には複数の傷がついていた

人を殺めた手は、こんなにも重く苦しいのか

私は、子供達が大人によって血を流し…自身の体を弄くり回され、自分が自分でなくなる様を見て、絶望する姿を想像してしまった

きっとそれは、オルガの手よりも痛々しく、重苦しいものなのだろう

オルガ「…エイル?」

エイル「…なんでもない。これ使って」

そういって、エイルは小さめの包帯を渡した

オルガ「ありがと、助かるよ」

エイル「余計なのが入ってこないように、扉を封鎖して作業に戻りましょうか」

アルア・オルガ「了解」



トランシーバー『エイル:こっちは5名の警備員を処理したわ。これで作業に集中出来る。そっちは?』

レオナルド「ああ、こっちも順調だよ。やっぱり重要な施設だからか、研究室周辺にはかなり大勢の警備員がいた」

レオナルド「もっとも、キリルくんの活躍で、順調すぎるけれどね」

キリル「そんなことないよ、あっちが弱いだけさ」

赤く染った刀を、いちいちタオルでふくキリル

キリル「はい、綺麗になった」

トランシーバー『エイル:わかった。気は抜かないで、そっちもそっちで頑張って。それじゃ』

プツン_

キリル「…元気がないね」

レオナルド「仕方ないさ」

レオナルド「さて、このまま進めば、院長室があると思うよ」

キリル「この素晴らしい孤児院の院長と…やっとご対面出来るだなんて、本当に光栄だよ…」

レオナルド「……」

おちゃらけた調子のキリルと共に、死体が転がる廊下を歩いた

コツコツ、とキリルのヒール音が更に恐怖をそそらせた

レオナルド「ここだな」

キリル「…鍵がかかってる」

レオナルド「少し離れててくれ」

キリルを少し後ろに下げると、ファイバースコープで鍵穴を覗いた

レオナルド「…少し複雑かもしれない。拳銃で壊してしまっても良いが…些か音が大きい。地道に開けていったほうが良いだろう」

レオナルド「キリル、俺はこの扉をピッキングしてみるよ、君はそこで見張っててくれ」

キリル「了解。怪我しないでね」

レオナルド「あぁ、任せてくれ」

キリル「…エイル、大丈夫かな」

レオナルド「あの子はしっかりしているから、大丈夫だろう、オルガとアルアもついてる」

キリル「そうだよね。大丈夫だよね」

数十分もの間ピッキングは続いたが、警備員は一人たりとも来なかった

キリル「……ひまだよぉ。誰も来ない」

レオナルド「おかしいな…周辺の警備員を全員処理した訳では無いのに…。1人も来ないのは…」

キリル「皆でお茶会してるんじゃなーい?」

レオナルド「……よし」

ガチャ_

キリル「成功したみたいだね」

レオナルド「ああ、時間をかけてしまってすまない」

キリル「ううん。それじゃあ、入ろうか」

時間をかけて開けた扉の向こうには、忌々しい院長の姿が

キリル「……ない」

レオナルド「…!」

キリル「どうした?」

レオナルド「…死んでる」

キリル「…え?」

レオナルド「院長が…死んでいるんだ」

青ざめたレオナルドに駆け寄ると、机の下に男の死体があった

アンダーボスに渡された資料に記載されていた院長の特徴と全く同じことから、院長で間違いない

キリル「話と違うんだけど…?」

レオナルド「こちらB班。西部孤児院長ジョゼフ・シールドの死体を確認。まだ新しい。気をつけろ…俺たち以外にも誰かいる…!!」

レオナルドはトランシーバーでA班に状況を説明した

院長が殺されていたこと、巡回しているはずの警備員を見かけなくなったこと

トランシーバー『エイル:わかった。気をつけて、私たち以外に誰かいたとしても…味方とは限らないわ』

トランシーバー『アルア:仕事が減ったってことじゃん!ラッキーラッキー!』

キリル「…匂い」

レオナルド「え?」

キリル「この匂い…あぁ」

キリル「ぜーんぶ、分かっちゃった」

ニヤッと口角をあげたキリルは、肩に入れていた力をスっと抜いた

キリル「今も聞いてるんでしょう?」

キリルはトランシーバーを口元に近づけた

キリル「なぁ、聞いてるんだろ?」



聞こえているよ



レオナルド「君は…」

エイル「その声…」



私の名前は



タヴァン・オーナー
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