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しおりを挟む「ぅ……、うぅ、っ、ひう、ン」
もう片方の胸を今度は痛くない程度に甘噛みされて、体がびくつく。怖くて集中していると、おのずと感じる気持ちよさが勝手に増えていく。
それに反して、反抗する気持ちの方は萎えてなくなって、ただ、与えられる感覚に従順になれば、情けなさに涙が出てきて、でもさっきよりもずっと気持ちいい。
「……、う。ぁ、っつ……、く」
「そうそう、こういうのは、変なプライド無いほうがいいよ。君は呑み込みが早くていい子だね。お酒、もう少し飲もうか?」
「!、う、ぐ、ンッ……んん」
先ほどのように、口元にグラスを近づけられて、言われた通りに、嚥下する。自分で決めている、アルコールのリミットはとっくにオーバーしていて、酔いすぎて目が回っているような気もするし、ロクに力も入らない。体ごと熱くて、ほぼ酩酊状態のようなものだった。
ショットグラス一杯を促されるまま飲み干して、愛撫に心地よい快感を覚えて、酒が胃を焼いていくのも気持ちがよくて、小さく嬌声を漏らす。
「は、ぅん……あ、ぅ、はぁ」
「腰上げて」
不意に、とんとんと下腹部をタップされていわれた指示に、何の疑問も持たずに素直に従う。体は重たいけれど、動けないわけではない。腰を少し浮かせると、ズボンが脱がされ、トランクスも取り払われる。
恥じらう余裕もなく、腿にセージの手が触れて、指が裏腿をなぞりやんわりと足を開かれる。
「ここ、もどかしい?」
言われて視線を向けると、ボクのそれは、情けないくらいそそり立っていて、鈴口からカウパーを溢れさせていた。先ほどまで、いやだなんだと言っていたのに、こんな有様では説得力などあったもんじゃない。
言っていた言葉はすべて、建前でもなんでもなかったはずなのに、今こうしてどうしようもないくらい、セージの愛撫に興奮して、ボクのをその手で扱って、自分の見知った快楽を与えてほしいとまで思っている。
そんな自分は情けなくて、同時にそれを出会ったばかりの同性の人間にさらしている悔しさと羞恥心から頭の中がぐちゃぐちゃだ。
ボクが答えずにいるとセージは、その間を楽しむように足の指にキスをしたり、腿を舐めあげて、わき腹をさする。
「自分で触ってもいいよ。慣れてる自分の手の方が気持ちいいって子も多いし。初めてだからリラックスして気持ちよくなろうね、ユキ」
……自分で……?あ、ああ、してもいいんだ。
まったく、抵抗も自分で動きもしない方がいいのだと勝手に解釈していたが、それは自由にしていいらしい。しかし、人前で自分のものを扱くなんてしたことがない。ただでさえ、こんなに恥ずかしい格好で、下半身をさらけ出しているのに、そんな醜態をさらすなんて嫌だ。
逡巡しているうちにセージは、何やらボトルを手に取って、内容物を手に取る。それがローションだと理解するのと同時ぐらいに彼の指は、ボクの後孔にあてがわれる。
「っ、う、っ!」
「力抜いて、ケガするよ」
力を抜けと言われても、やり方がわからない。力を抜かなければとは、考えられるのに、体は強張る。
それでも酒のおかげなのか、ローションのおかげなのか、するすると、彼の指がボクの中にうずめられていく。
「うん、うまいね。大丈夫、ちゃんとできてるよ、いい子だ、ユキ」
そんなはずないと反射的に思うけれど、できてるとセージか言うのなら、ケガをするような痛い目には遭わないのかもしれない、それだけで安心できていくらか緊張がほぐれる。そうして、ボクの気が緩むタイミングを見計らったように、ぐっと指を深いところまで押し入れられる。
「っつ!う、うあっ、く」
「ごめんね、ちょっと苦しいね」
セージは優しく笑って、ボクの膝をさする。まるで子供にするみたいな、あやし方なのに、やっていることは自分のそれを突き入れるための穴を拡張しているだけで、その優しさが、妙にアンバランスでいっそ、ボクの痛みだとか反応をまるきり無視されて乱暴に扱われたら、苦痛を耐えるだけになったはずなのに、そうはさせてくれない。
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