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俺、有頂天 (アカイ25)
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両手の花とはまさにこのことなり! と俺は生まれて初めて自分に対してこの慣用句を使った。両手の虚空な前世を思えば素晴らしい言葉だ。大好き、座右の銘にしたいぐらいだと俺は心中で浮かれに浮かれまくった。
カオルさんは歳は20代半ばぐらいか。いつもニコニコしていてなんという親しみやすい雰囲気。薄めな地味顔だけど色白で素晴らしいおっぱいを持っている。思えば俺は巨乳とは縁のない人生だった、と嘆息。クラスにはいた。だが接点がなかった。そもそも自分の周りには女などいない、当然巨乳がいるはずがない。それに巨乳は速攻で売れてしまうのだ。顔よりもおっぱい、それが多くの男達の総意である。
そんな馬鹿なとお思いのあなたは試みに知り合いの男が使うマッチングアプリを見せてもらうがよろしい。そこには驚くべき実体を目の当たりにするだろう。顔があまり良くなくても出さなくても服の胸の部分の膨らみが大きければそれは「いいね」の数字で反映されているのだ。もろに出さなくていいのである。それは規制されているので出来ないが、そんなのは膨らみという可能性だけで十分。実物を出さなくても想像力で補えれば男はそれで良いのである。そう、だいたいの男はおっぱいの虜であり奴隷であり、当然この俺の行動がごく自然な男の行動となる。ここは俺はお前らと同じなのである。
それはさておき俺はウハウハである。おっぱいの揺れを間近で見られる。生の実感すらする。ウハッ、血が、滾る。シノブには……そういうことはない。だがシノブは、と俺の背筋に戦慄が走った。何を天秤にかけているんだ俺は! これは浮気ではないか? 別に浮気ではないのである、が俺は勘違いもいまだしくそう考えた。
俺はシノブと旅を経て結ばれなければならないのに、突然現れたおっぱいに心を奪われようとしてるだなんて。これは例えればゲームや漫画の主人公に許されることなのか? 実際とても許されているが許されるはずがない。俺はそういうのがあまり好きではなかったし。よってこれはいけないことだ。よくないことだと自覚はしているよ。そこは分かって欲しい。ああでも柔らかそうな毬が弾むのを見るのは楽しくて仕方がない……やめろ引力から解き放たれろ。
自由になれ、俺。
こんなにガン見したらカオルさんはドン引きするはずなのに一切気にせずに話してくれている……ひょっとして天然とか? そうだやたらと隙が多いのもそれだ。おっとり地味目な無自覚巨乳……大好き過ぎる。元亭主が悪党を雇ってでも連れ戻したい気持ちが痛いほどわかるが……渡すものか! これは俺のもの! って違う! やめろ俺! お前のじゃないだろ! だが誰のものにもしたくないこの気持ちはなんだ?
「アカイさんって結婚なさっておられますか」
「いいえ全然!」
大声で即答してしまった! まるであなたと結婚したいという欲望も添えられたような響きになったと俺は思った。ヤバい引かれる!
「ええそうなのですか! もったいないですね」
一山二束三文でも売れない自分に対してなんというもったいないお言葉! ほならねあんさんが買ってはどうです? と皮肉を返したくなる反感がこの時は無かった。それなら私がもらってもよろしいでしょうか? という言葉は言ってはいないが俺の耳にはそうにも聞こえた。
聞こえたのだ。異論は一切受け付けない。
その甘美な言葉が俺の鼓膜を通り抜け頭から天へと昇っていくと頂きにてファンファーレが鳴り響き脳内では未来予想図が展開されていく。交際期間を経て結婚式から初夜及び妊娠出産子育て入学式から卒業式そして再び結婚式……なんという無敵な未来。幸せな予感。カオルさんとだったらこんな未来があるんだ……現実的に有り得るのだ。
それに比べてシノブとの未来予想図はどんなに思い描き展開させようにも、理性が働くのかどこか嘘っぽくてご都合主義的なものがあり、イマイチ乗れない。俺だって分かっている。弁えているのだ。そこまで、図々しくはない。そちらの夢はどうしても現実的なツッコミを入れたくなってしまう。どう想像力を働かせてもいい年こいたオッサンの都合のよい夢物語になってしまう。オッサンなに夢見てんの? とか変に小賢しいのがいけないんだよな。馬鹿の癖に馬鹿になり切れないのが本物の馬鹿なんだよ。家出中の女子高校生を拾って結婚とかいう漫画と似たような代物となってしまう。奴隷少女を買って結婚も同様でさぁ。まずは世界を救ってからでないとシノブが心から俺に惚れてくれないはずだから妄想が開始できにくい。ここが俺の限界だ。
しかしもしかしてまさか運命の女とはこのカオルさんだったとしたら……酷い亭主から逃げ出した薄幸系元人妻を助けて……考えてみるとこれ家出女子高生や奴隷処女と変わらない気がするも、でもこれはなんか良さげな感じがするなぁ。来たるべく超高齢社会では元人妻や未亡人ヒロインの需要の拡大が予測されており母娘の場合は娘の方がこれまでとは逆にサブキャラという立場となって……己の幻聴による妄想の沼にどっぷりと浸り半ば溺れかけている俺の眉間にまるで刃物の切っ先のような衝撃が! 後頭部から突き刺さったなんらかの痛みによって振り返ると、シノブが睨んでいる。
今まででもっとも最恐の睨み付け。クールを通り越してもはやブリザート! 俺は狼狽える。それはどういうことだ? 俺はただカオルさんとの未来を妄想していただけなのに……はぅわ! それか、そういうことか! 俺の気分は落ちてからまた跳ね上がった。月に向かう程の跳躍! 想像ならどこへでも行ける!
シノブが嫉妬している。俺がカオルさんに心を奪われたことに対してイライラしている。これって、つまり、シノブは俺のことが好きってことか! いいや調子に乗るんじゃあないぞぉ、俺! 弁えろ! ただ単にうるさいだけかもしれないし、シノブがカオルさんのおっぱいに嫉妬している可能性だってある。貧乳は巨乳に嫉妬すると思うし。事実でなくても俺の知識と願望はそれを望んでいる!
かといって俺はシノブに好かれていると判断を安易には降さないが、しかし、その可能性だって十分あるとみても差し支えは無かろうて。いままで邪険にしてきたのも一対一のアダムとイヴ状態であったからであり、ここにもう一人のイヴが現れライバル関係となったからにはもう今までのような態度は取ってこないのではないか? ちょっとは愛嬌を振りまいて媚びを振ってくれるかもしれない。そうだ俺は己惚れてはいない。
シノブがそのような態度をとりだしても、それはあくまで俺がカオルさんにべた惚れとなってしまうのを防ぐための手段に過ぎない。そんなのは俺は知っている。だがそれでいいのだ。それだって嬉しくてたまらない。シノブが俺に優しくしてくれる。義務と演技でだっていい。俺が気持ち良くなれればそれが全てなのだ。男は女の子の笑顔を見るために金を払う生き物なんだしさ。これでもしもシノブが俺に対してのいつもの辛辣な態度が緩和され若干の優しさと好意的な態度に変わったとしたら! ああなんという素晴らしい展開だ。カオルさんの加入によって俺史上最高のモテ期の到来。この状態がずっと続けばいいのに、なんという甘美な時であろうか。
カオルさんは歳は20代半ばぐらいか。いつもニコニコしていてなんという親しみやすい雰囲気。薄めな地味顔だけど色白で素晴らしいおっぱいを持っている。思えば俺は巨乳とは縁のない人生だった、と嘆息。クラスにはいた。だが接点がなかった。そもそも自分の周りには女などいない、当然巨乳がいるはずがない。それに巨乳は速攻で売れてしまうのだ。顔よりもおっぱい、それが多くの男達の総意である。
そんな馬鹿なとお思いのあなたは試みに知り合いの男が使うマッチングアプリを見せてもらうがよろしい。そこには驚くべき実体を目の当たりにするだろう。顔があまり良くなくても出さなくても服の胸の部分の膨らみが大きければそれは「いいね」の数字で反映されているのだ。もろに出さなくていいのである。それは規制されているので出来ないが、そんなのは膨らみという可能性だけで十分。実物を出さなくても想像力で補えれば男はそれで良いのである。そう、だいたいの男はおっぱいの虜であり奴隷であり、当然この俺の行動がごく自然な男の行動となる。ここは俺はお前らと同じなのである。
それはさておき俺はウハウハである。おっぱいの揺れを間近で見られる。生の実感すらする。ウハッ、血が、滾る。シノブには……そういうことはない。だがシノブは、と俺の背筋に戦慄が走った。何を天秤にかけているんだ俺は! これは浮気ではないか? 別に浮気ではないのである、が俺は勘違いもいまだしくそう考えた。
俺はシノブと旅を経て結ばれなければならないのに、突然現れたおっぱいに心を奪われようとしてるだなんて。これは例えればゲームや漫画の主人公に許されることなのか? 実際とても許されているが許されるはずがない。俺はそういうのがあまり好きではなかったし。よってこれはいけないことだ。よくないことだと自覚はしているよ。そこは分かって欲しい。ああでも柔らかそうな毬が弾むのを見るのは楽しくて仕方がない……やめろ引力から解き放たれろ。
自由になれ、俺。
こんなにガン見したらカオルさんはドン引きするはずなのに一切気にせずに話してくれている……ひょっとして天然とか? そうだやたらと隙が多いのもそれだ。おっとり地味目な無自覚巨乳……大好き過ぎる。元亭主が悪党を雇ってでも連れ戻したい気持ちが痛いほどわかるが……渡すものか! これは俺のもの! って違う! やめろ俺! お前のじゃないだろ! だが誰のものにもしたくないこの気持ちはなんだ?
「アカイさんって結婚なさっておられますか」
「いいえ全然!」
大声で即答してしまった! まるであなたと結婚したいという欲望も添えられたような響きになったと俺は思った。ヤバい引かれる!
「ええそうなのですか! もったいないですね」
一山二束三文でも売れない自分に対してなんというもったいないお言葉! ほならねあんさんが買ってはどうです? と皮肉を返したくなる反感がこの時は無かった。それなら私がもらってもよろしいでしょうか? という言葉は言ってはいないが俺の耳にはそうにも聞こえた。
聞こえたのだ。異論は一切受け付けない。
その甘美な言葉が俺の鼓膜を通り抜け頭から天へと昇っていくと頂きにてファンファーレが鳴り響き脳内では未来予想図が展開されていく。交際期間を経て結婚式から初夜及び妊娠出産子育て入学式から卒業式そして再び結婚式……なんという無敵な未来。幸せな予感。カオルさんとだったらこんな未来があるんだ……現実的に有り得るのだ。
それに比べてシノブとの未来予想図はどんなに思い描き展開させようにも、理性が働くのかどこか嘘っぽくてご都合主義的なものがあり、イマイチ乗れない。俺だって分かっている。弁えているのだ。そこまで、図々しくはない。そちらの夢はどうしても現実的なツッコミを入れたくなってしまう。どう想像力を働かせてもいい年こいたオッサンの都合のよい夢物語になってしまう。オッサンなに夢見てんの? とか変に小賢しいのがいけないんだよな。馬鹿の癖に馬鹿になり切れないのが本物の馬鹿なんだよ。家出中の女子高校生を拾って結婚とかいう漫画と似たような代物となってしまう。奴隷少女を買って結婚も同様でさぁ。まずは世界を救ってからでないとシノブが心から俺に惚れてくれないはずだから妄想が開始できにくい。ここが俺の限界だ。
しかしもしかしてまさか運命の女とはこのカオルさんだったとしたら……酷い亭主から逃げ出した薄幸系元人妻を助けて……考えてみるとこれ家出女子高生や奴隷処女と変わらない気がするも、でもこれはなんか良さげな感じがするなぁ。来たるべく超高齢社会では元人妻や未亡人ヒロインの需要の拡大が予測されており母娘の場合は娘の方がこれまでとは逆にサブキャラという立場となって……己の幻聴による妄想の沼にどっぷりと浸り半ば溺れかけている俺の眉間にまるで刃物の切っ先のような衝撃が! 後頭部から突き刺さったなんらかの痛みによって振り返ると、シノブが睨んでいる。
今まででもっとも最恐の睨み付け。クールを通り越してもはやブリザート! 俺は狼狽える。それはどういうことだ? 俺はただカオルさんとの未来を妄想していただけなのに……はぅわ! それか、そういうことか! 俺の気分は落ちてからまた跳ね上がった。月に向かう程の跳躍! 想像ならどこへでも行ける!
シノブが嫉妬している。俺がカオルさんに心を奪われたことに対してイライラしている。これって、つまり、シノブは俺のことが好きってことか! いいや調子に乗るんじゃあないぞぉ、俺! 弁えろ! ただ単にうるさいだけかもしれないし、シノブがカオルさんのおっぱいに嫉妬している可能性だってある。貧乳は巨乳に嫉妬すると思うし。事実でなくても俺の知識と願望はそれを望んでいる!
かといって俺はシノブに好かれていると判断を安易には降さないが、しかし、その可能性だって十分あるとみても差し支えは無かろうて。いままで邪険にしてきたのも一対一のアダムとイヴ状態であったからであり、ここにもう一人のイヴが現れライバル関係となったからにはもう今までのような態度は取ってこないのではないか? ちょっとは愛嬌を振りまいて媚びを振ってくれるかもしれない。そうだ俺は己惚れてはいない。
シノブがそのような態度をとりだしても、それはあくまで俺がカオルさんにべた惚れとなってしまうのを防ぐための手段に過ぎない。そんなのは俺は知っている。だがそれでいいのだ。それだって嬉しくてたまらない。シノブが俺に優しくしてくれる。義務と演技でだっていい。俺が気持ち良くなれればそれが全てなのだ。男は女の子の笑顔を見るために金を払う生き物なんだしさ。これでもしもシノブが俺に対してのいつもの辛辣な態度が緩和され若干の優しさと好意的な態度に変わったとしたら! ああなんという素晴らしい展開だ。カオルさんの加入によって俺史上最高のモテ期の到来。この状態がずっと続けばいいのに、なんという甘美な時であろうか。
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