俺の彼女はいつも隣に

作このえ りのん:校正ヴァルキュリア

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暗雲立ち込める拓斗「私を変態とはいい度胸ねBy早雪那由」

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『誰にもバレずに天竺へ』ミッション成功!!
次のミッションへ移行。探索し目当てのお経を購入する。

いざ、天竺へ潜入!!


何も知らない拓斗は意気揚々と天竺へ足を踏み入れた.......


――――――


にぃを追いかけたら『悪魔』の書物が売買されているであろう場所に到着。そこは昔コンビニだったような雰囲気のテナントで、窓の内側からカラーテープを貼り付け、外側には窓1つにつき1文字で「男」「の」「D」「V」「D」と書かれている。『悪女』と密会する、なんてことは無かった。まぁ、私の予想が当たってるみたい。

(作者)「なんでも『悪』って付ければいいってもんじゃn……」

うるさい!
作者(こんなやつ)なんかほっとこう。作者(こんなやつ)の作る世界は、作ったやつより私らキャラの方が偉いのよ!!
それよりも私の隣にいる、いつの間にか合流した息を荒げる寝間着姿の『変態』が1人いるんだけど.......

「那由ちゃんどうしたの?  」

興奮してる理由は容易に想像ついた。けど聞きたいのは別。

「……え?  …いや、その……拓ちゃんって私や玉響ちゃんにそういう本を隠されたり燃やされたりとかされちゃうのにまた買うんだって。……そもそも、買っても無駄だってなんで思わないんだろ。拓ちゃんは私を興奮させる天才だわ……」

吐息混じりな『変態』はちょっと的外れな事を言う。

「いや、《なんで興奮してるのか?  》って聞いてた意味もあったけど、もっと聞きたいのは《なんで拓斗が『悪魔』の書物を買いに行く話を私は言ってないのに気付いて私と合流出来たの?》って聞きたいんだけど」

私は話してもいないのに合流出来たのか不思議でしかたない。

「センサー」

『変態』はドヤ顔で答えた。思わず私はぽかんとしてしまった。
私と同じように、にぃが『悪魔』の書物を買いに行くことに気付けば、家が隣なんだし家を出る音にも気付ければ簡単な事か。
『変態』は、にぃみたいなダメなやつが好きみたいだから、多少はね?にぃ以外のダメ人間は惹かれないみたいだけど反応はするみたい。
まぁ?  私は?  にぃの事?  別に?  好きじゃないから?

(作者)「何?  その典型的なツンデレ」

うるさいって言わなかったっけ?次またそういう風な反応したらわかるよね?

(作者)(たぶんビンタされるんだと思うけど、女の子からビンタされるの嬉しいけど、流石に痛そうだから黙ってないと.......)

まぁ、にぃにここで『悪魔』の書物を買われるのは私にとって、メリットはある。隠したり燃やしたりした時のにぃの顔は、とても私を興奮させるモノがある。それは『変態』も同じなのだろう。そのメリットがなければ今より前に、にぃを止めに行くと思うし。

「那由ちゃん……しっかりしてよ。生徒会長でしょ?  よだれ垂れてるよ?  」

全く。『変態』も、にぃの事を言えないんじゃない?  いつもはしっかりしてると思うけど、にぃの事になるといつもこんな感じだし。

「はっ!!  」
ジュル
『変態』は急いで、口の端から溢れ出る欲望を拭いている。
そんなやり取りをしていると、お店の出入口が開いた。

「あざっさー、まーおあっせー」

店員あるあるのやる気ない声が聞こえた。たぶん「ありがとうございます。またお越しくださいませ」と言ってるんだろう。にぃがお腹を四角く膨らませお店を出てきた。そういう風にコソコソしている方が逆に怪しい事になんで気づかないんだ?

「あっ!  」

私は、にぃに気づき、声を漏らし、身を隠した。『変態』はそんな私の動きを見て察し、同じように身を隠した。

にぃはとても好みのものを見つけたのか、ニヤニヤしている。にぃは本当にだらしないんだから。

(うへへへへ……て、気持ち悪い事言ってそうな顔してるわね///)

とても興奮しながら『変態』は小声で話す。あ、ここにもだらしない人が。

(那由ちゃんもしてるよ?)

私はすかさずツッコミを入れた。だって一瞬、自分の事を言ってるのかと思ったから。


《あっ》

私と『変態』は、思わず声を漏らした。
なぜなら、にぃと同じような姿をした不審者がお店の前を通り掛かり、その不審者はちょうどお店から出てきたにぃと衝突したから。

出会い頭事故とはこの事だ。

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