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第一章後編 ハイリヒ王国復興編
王都凱旋・戦後処理編
しおりを挟む王都に着くと、そりゃもう凄いことになっていた。
熱気が凄い、盛り上がりが凄い。
これは下手に正面からは入れない。
(なぎさ)2割壊って言ってたけど、結構壊れてないか?
(ユエ)見た目ほどではないって。それに復興チートやるんでしょ?
(シア)もっと壊れてた方がやりやすいですよね?(ニヤリ)
(なぎさ)シアさん、さらっと怖いこと言いましたよね?(笑)
(ティオ)で、どうするのじゃ?裏からコソコソする必要はないと思うが。
(フェロ)正面から行くには度胸がいるわな(苦笑)
(雫・ヤマト)しかし、この雰囲気にはあまりいい思い出がなぁ。
(玲・アカギ)古傷を抉られるような気分だなぁ。
(椿・シナノ)またかぁ感がねぇ……
(エルム)分かるわぁ~、コイツらどうせ……みたいな。
(なぎさ)あぁ、なるほど……
(レム)なぎさは違う意味でアレだもんね。たしかに嫌な思い出?は思い出したくないよね。
(なぎさ)何故に疑問系?
(レム)私は興味があるから。こんなのがある世界ってどんなのか見てみたいし。
(なぎさ)あ、あぁ。それなら、行き来出来るなら、行く?
片道なら絶対嫌だけど、行き来出来るなら、見に行くぐらいは付き合うよ?
(レム)やったぁ~!行き来出来たら、よね?
(なぎさ)あぁ、もう戻りたくないからね。こっちみたいな事はどう足掻いても出来ないから、つまらないしクソだ。
やり甲斐もない、楽しくない、チートも無いから金も無い。金が無ければ相手にもされない。
(レム)な、なんか怖い世界(怖)
(ユエ)でも、情報収集や資料入手には使えるんじゃない?
それならこっちが主導権握って徹底的に利用して復讐するとか(ニヤリ)
(なぎさ)おぉ、それもいいか!取れるだけ取って、チートで実現でしょ!
(シア)そうです!取れるだけ取って、こっちで実現!楽しい生活ですよ!
(なぎさ)わかった、それなら行き来出来るならやろう。あの世界、大嫌いやけど。
(フィル)どうするの?なぎさ。
(なぎさ)どうしよう……もう開き直って正面突破!コソコソするのもバカらしいし。
やってやったぜ恩にきろ!崇めたて祀って足舐めろ!
で行こう(笑)
(エンジェ)ぶっ!足舐めろ?いいねぇ、いいよ!その意気だ!この世界で見返してやれ(爆笑)
(なぎさ)わっ!エンジェ、いつの間に。
(エンジェ)えっ?さっきだけど?
(なぎさ)いやいやいや、ここ飛行船の中。どうやって?
(エンジェ)女神に出来ない事は無い!(笑)
ってか、普通に展望デッキから入って来たけど(爆笑)
(なぎさ)あぁ、なるほろ。
そうと決まるとやる事が派手だ!
加勢に向かった時に見てた人もいるから、出来るだけ目立つようにゆっくりと凱旋飛行!
そして、ゆっくり正門近くの着陸可能な場所に着陸!
正門が開き、近衛と騎士団の旗を掲げた大軍が押し寄せてきた。
飛行船の前に整列すると、シューマンが前に出て勝ち鬨をあげる。
恥ずかしいからやめて。
しかも勝手に呼ばれるからそれに合わせてハッチ開けて、ご降臨。
ほんとやめて、色々後が面倒くさそうだから。
横目で見ると、恥ずかしそうというより、なんかこっち見て笑ってません?
(近衛騎士団団長シューマン)
それではなぎさ様、こちらへお越しくださいませ。
ついて行くと……
(なぎさ)な、な、な…………
(シア)あはっ!なぎささん、ちょうどいいじゃないですか(爆笑)
(なぎさ)ほう、そうですか、そうですか。
シューマン、功労者は僕だけじゃないでしょ?
ユエ達も一緒じゃないとおかしくない?
(近衛騎士団団長シューマン)
はっ!ユエ様方のもご用意しております。
どうぞこちらへ!
(ユエ)えっ?
(シア)いやいやいやいや……
(ティオ)わ、妾達のは良いぞ?そこはほれ、代表としてなぎさ様だけで良かろう(汗)
(雫・ヤマト)そ、そうだな。皆の期待に応えて、なぎさ様だけで良かろう(焦)
(なぎさ)生け贄、ひでぇ(涙目)
そうだ、フィル、フェロ、レム。一緒に……
(フィル)頑張って、あなた。
(フェロ)旦那様の晴れ姿!見たい!
(レム)なぎさ、私、嬉しい(涙目)
(なぎさ)あ………………はい(ガクッ)
最早イジメ?ド派手でこの上なく目立つ特注の凱旋用の馬車に乗せられ、正門に向かう。
上手く言い逃れた一行は、そんななぎさを遠目に見ながらニヤニヤしていた。
こうなると開き直ったもん勝ち!
堂々と振る舞い、歓声に応えて手を振ったり、笑顔を振りまいていた。
それが火に油を注ぐ!紙吹雪に大歓声、中には名前を書いた何かを振っている者、祈りを捧げている者。
もう大フィーバーで凄い事に(笑)
(シア)うわぁ、開き直った。なぎささん楽しそう(笑)
(ユエ)えっ?何?なんて?
(シア)いやだから……
(ユエ)えー?聞こえない?ちょっと待って。
(シア)はあぁ?何て言ったんですかぁ~?
最早、隣に居るのに聞こえない。近づいて耳元でほとんど怒鳴ってる状態なのに聞こえない。
(ユエ) 【インカム】
(シア)はぁはぁはぁはぁ、なぎささん、楽しそうですね(笑)
(ユエ)ほんと、楽しそう。なんかムカつく。もっと恥ずかしがって、もじもじするところが見たかったなぁ(笑)
(フェロ)うわぁ、ユエさん鬼ですね(爆笑)
(フィル)ユエ、鬼畜(笑)
(レム)でも楽しそう、私も一緒に乗ればよかったなぁ……
(エルム)それはやめて、ひとり乗ったら、みんな乗らなきゃいけなくなるから(笑)
(雫・ヤマト)乗っていれば、吐いたかもな。
(玲・アカギ)たしかに。
(椿・シナノ)フラッシュバックですよね。思い出したくもない。
(ティオ)だからなぎさ殿はお主らに声をかけなかったじゃろ?
なんだかんだでツボは心得ておるところが憎いよのう(笑)
(ミヤビ)妾らの婿殿は、呆れるほどお人好しで、仲間の為には平気で無茶するが、こういう心遣いが泣かせるよのう(笑)
(エンジェ)それがなぎさのいいところ。でも、時には最大の弱点にもなりかねないから……
(シア)私たちが居るんですよね(笑顔)
(レム)なぎさを守るのは私たちですね。
王都一周凱旋パレードが終わり、王宮に入る。
それでも外は大フィーバー、地鳴りのような歓声が響く。
王宮内に入ると、かなり音声がカットされていた。
そりゃ確かに話も出来ないからね。
しかし、ある程度聞こえるのは万が一の場合と、こういう祝い事の時を楽しむ為だ。
(リリアナ女王)凄い事になっているな(笑顔)
(王宮メイド長 リトナ)
それはそうでしょう。あれだけの戦果を上げた大英雄ですから。
なぎさ様達が居なければ、このハイリヒも滅亡していましたし。
(近衛騎士団副団長シラン)
流石はなぎさ様、もはや神!(輝く目)
(近衛騎士団団長シューマン)
今後の事なのですが……
(リリアナ女王)わかっておる。まずは形式的な謁見の後、再度正式な謁見、労を労う祝勝会。
その後、婚姻の儀だな。
(近衛騎士団団長シューマン)
はあぁ?こ、婚姻の儀?ですか?
(リリアナ女王)そうだ、嫁に行くのだ。そうすれば、このハイリヒ王国も安泰であろう。
(近衛騎士団団長シューマン)
はぁ~、しかし、その様な下心は……
(リリアナ女王)下心ではない。本気だ、本気で惚れたのだ。
それがハイリヒ王国の発展と安寧にも繋がる。誰も文句は言うまい。
(近衛騎士団団長シューマン)
それではあの方々の過去の二の舞かと。
なぎさ様が、特になぎさ様の奥方様達が黙ってはいないかと。
せめてこの国の国民になっていただき、可能であれば、復興のお手伝いをしていただく。
が、限界かと。
(近衛騎士団副団長シラン)
そうですよ。でも私はなぎさ様の騎士になりますが(照)
雫様が騎士と認めてくださいましたし(嬉)
(リリアナ女王)はあぁ?ズルい!それはズルい!私は?私はどうなの?私にだって、チャンスあってもいいではないか!
(近衛騎士団副団長シラン)
では、直談判してみては如何でしょう?
(リリアナ女王)わかった、直談判しようではないか!ワンチャンあるかも。
こんなやりとりがされているとは知らず。用意された部屋で談笑をする。
女王様、ワンチャンって、言い方(笑)
(なぎさ)最後にこんな羞恥プレイがあるとは思わんかったわ(涙目)
(シア)いいじゃないですか(笑)結構楽しそうでしたよ?(笑)
(ユエ)絶対楽しんでた(笑)
(雫・ヤマト)すまんな、なぎさ。
(なぎさ)いいってことよ(笑)それに、意外と気持ちよかった(微笑)
(フェロ)見ててそんな感じだったわ(爆笑)
(ティオ)で、真面目な話じゃが、復興は手伝うのか?
(なぎさ)希望があればしたいけど、みんなはどうかな?
(雫・ヤマト)はぁ~。そう言うと思った。
(玲・アカギ)まぁ、仕方ない。付き合いましょ。バカな旦那の面倒をみるのは?
(なぎさ以外)私たちの役目!
(なぎさ)ひでぇ(笑)
でも気が進まないならしないよ?優先すべきは嫁たちだから。
(ユエ)なぎさはどうしたい?
(なぎさ)そうだなぁ、どっちでもいい。
(シア)意外です。絶対するって言うかと思った。
(なぎさ)本音を言うと、みんなのあの喜ぶ顔をみたら、復興も発展もやりたいとは思う。
所謂、内政チートってやつ。テストケースにもなる。
どこまで通用するか?どれだけ出来るか?どれだけ儲けられるか?
色々試せるいいチャンスでもある。
でも逆に、いいように使われるのも腹が立つ。だからなぁと。
その時は全部ぶっ潰す?いや、それは無い。
庶民は関係なくない?中央と扇動者が悪い。乗るのもバカと言えば何も言えんが。
それにぶっ潰して無法地帯にするのは避けたい。お気楽生活、冒険者にでもなる?がヤバくなる。
かと言って、国を乗っ取り統治なんて面倒なことはしたくない。
だからなぁ~と。
(ティオ)確かに、一理あるのう。
(フェロ)いいように使われた者の集団だしね(笑)
(雫・ヤマト)難しいなぁ……しかし、テストケースというのは気づかなかったなぁ。
(玲・アカギ)こちらが逆に利用する。なかなかいいな(微笑)
(椿・シナノ)前世の仕返しをここでやる。何倍返しになるんだ?当たれば過去などどうでもよくなりそう(笑)
(フェロ)いいねぇ、いいねぇ、やっちゃお、やっちゃお(笑)
ガンガン利用して、がっぽり儲ける。いいねぇ(ニヤリ)
(シア)たしかに色々計画はありますが、試す場がなければわからないですよね。
単なるお遊びで、全然儲けにはならないし。
(なぎさ)儲けなくても、今で充分と言えば何も言えんけど、やり甲斐というかなんというか……
(エルム)計画倒れで、面白くないですよね。いくら衣食住に困らなくても。
(ユエ)困るどころか、かなり豪華!でも飽きそうよね。別の世界探したくなる(笑)
(ミヤビ)いやいやいやいや、せっかくの足固めが出来たかもしれんという世界で楽しめそうなのに、
それを投げるのは勿体無い。
(なぎさ)それにミヤビは気に入ってるしな、ハイリヒ王国(笑)
(エンジェ)で、どうするの?
(なぎさ)要望があれば?
(なぎさ以外)やる!
(シア)無ければ、こっちで勝手に商売始めましょう。
(なぎさ)了解っす。
しかし、本気でやるなら結構大変そうやなぁ~(笑)
(ユエ)空白地帯があるからね。統治させないと無法地帯になる。
(フェロ)それに、今まで入ってきてた商品がない。どうするの?
(なぎさ)ハイリヒに統治させたらいい。開拓もやって国産にしてしまう。
取引先はアロンソ。フェアベルゲンも加わるなら取り引きしたい。
フェアベルゲンにしか無いものもあるだろうし、
フェアベルゲンも欲しいものがあるかもしれない。
そこはテーゼ族長に聞いてみないと。
独自でやる場合でも、その2ヶ所とは取り引き可能ならしたかったし。
フェアベルゲンはあくまで可能なら、ね。
アロンソは喰い物にしていい(ニヤリ)
(シア)あぁ、悪い顔してますねぇ(笑)
でも、フェアベルゲンには配慮してくれてるのは嬉しいな。
(なぎさ)シアの故郷でしょ?だ・か・ら。姫巫女様(微笑)
(シア)ぐはっ!その呼び方やめて(笑)
部屋の外で聞いていたシューマンは複雑だった。
これは付き合い方を間違えると大変なことになる。
間違えなければ、我がハイリヒは領土拡大と奇跡的な発展が出来る。
なんとかリリアナ女王の暴走は止めなければ!と。
逆にシランは目を輝かしていた。そのお手伝いが出来る。
一緒に居ていいということは、その恩恵、楽しい生活を送ることが出来る。
絶対逃してはならない。期待にお応えしなければ!と
お前、騎士の割に打算的だな、おい。そういうの、嫌いじゃない(笑)
(エンジェ)で、話は変わるけど、みんな結婚したんだよね?指輪してるし。
一斉に照れる(笑)
(エンジェ)で、私の分は?なぎさ。
(なぎさ)えっ?
(エンジェ)えっ?って言った?ねぇ、今、えっ?って言った?
(なぎさ)だって、天界に帰るんでしょ?ねぇ?
なぎさはみんなを見たが、一斉に目を逸らした。
それと同時に、何故か元に戻れない。戻るな!と本能が叫ぶ。
いや、わかりますって。感じたことの無い殺気を叩きつけられてるから、怖くて戻れないから。
しかし、強制的に戻される。女神のパワーって凄い(怖)
ガシッと掴むと、グイっと無理矢理顔を向けられる。そこには女神じゃなく、阿修羅が居た。
意識が飛びそうになるのを必死で堪える。
(なぎさ)は、はい、なんでしょうか(怖)
(エンジェ)私は"手伝う"って言ったよね?ちゃんと聞いてた?あ"あ"っ!(脅)
えっ?言っちゃうんですか?言っちゃうんですね?女神が『あ"あ"っ!』とか。
言っちゃうんだ……って、既に言ったか(怖)
(なぎさ)はひっ!聞いてました。でも、終わったらというか、目処ついたら帰らなきゃいけないですよね?
(エンジェ)それがどうした。それまで時間があるだろうが!あ"あ"っ!(怒)
ガタガタぬかさんと、出すもの出せ!
姐さん、それ、もはやヤクザです。女神じゃないです(怖)
(エンジェ)貧しい時も病める時も常に寄り添い、愛し合うことを誓います!
オラっ!口出せ!キスしろ!
もの凄いパワーで頬を持ち、無理矢理キスして舌を入れる。
えっ?舌を入れる?
(なぎさ)ふむ@&♪\%〒々〆……ぷはぁ~……ぜぇぜぇぜぇぜぇ……
(エンジェ)やる事やった。これで夫婦だ、文句あっか?あとは姦るだけだ、姦らせろ!
アンタほんとに女神?姦らせろ!とか言ってるし。
助けを求めて皆を見るが……下を向いて祈るの、やめてくれません?
(なぎさ)ほんとに大丈夫なん?天界……
(エンジェ)大丈夫だ。ミヤビは勝手に堕神して好き放題しやがった。
私も堕神しようとしたが、縋り付かれたんで条件を出した。
①ミヤビの堕神と好き放題には干渉しない事。
②私も堕神するが、管理者もやる。所謂、半堕神。これを認めろ。
③独自で管理するから、一斉干渉しない事。これにはこの世界に関わる世界も含む。
これを飲むなら管理者をしてやる。必要があれば天界にも来てやるとな。
(なぎさ)で、それを飲んだと。今ここに居るから。
(エンジェ)そうだ!その代わり、この世界がどうなっても他から援軍は来ないけどな。
まぁ、それはこっちでなんとかすればいい。消滅したらしたで構わん。それまでの世界だったってことだ。
援軍来たからって、その世界が消滅しなかったかと言えば、そうとは限らないからな。
これで私も心置きなく楽しめるってことよ(笑)
ん?どうした?
(なぎさ)姐さん、キャラ変わってますが……
(エンジェ)私は女神、貴方達に祝福を授けましょうってか?
あれはビジネストークだよ。営業スマイルにビジネスボイス(笑)
あんな堅苦しいの、普段からするわけないわ。息が詰まる(ニヤリ)
おいおい、女神様の御神託をビジネストークとか言っちゃった。
女神の微笑みが営業スマイル。
透き通り、癒しの女神の声がビジネスボイス。
それでいいのか?
今、全教会が泣いた。
(近衛騎士団団長シューマン)
なぎさ様、謁見の準備ができました。
とりあえず報告だけの形式的な謁見です。
後日、正式な謁見と祝勝会を致しますので、よろしくお願いします。
(なぎさ)わかった。じゃあ行こう。
シューマンの案内で謁見の間に行く一同。
今、揃っているメンバーで謁見が始まる。
(リリアナ女王)戦果を報告してほしい。
見ての通り、王都は2割壊といったところだ。
他はどうなのだ?
(雫・ヤマト)自由都市アロンソは、半壊ですね。
(シア)フェアベルゲン自治区は、無傷です。
(リリアナ女王)む、無傷!
シアの報告に周りがどよめく。
誰だ?誰が援軍で行ったのだ?
(リリアナ女王)んんんっ!ちなみにフェアベルゲンに向かったのは誰か聞いてもよいか?
(シア)はぁ~……私、フィル、レムそしてなぎささんです。
おぉ!
何故か周りが納得する。
(リリアナ女王)ちなみに、フェアベルゲンを襲撃した総数は確か……
(フィル)総数100万体。
(リリアナ女王)・・・は?ひ、100万体?なのか?なのに無傷なのか?
(近衛騎士団団長シューマン)
し、信じられん……しかし、なぎさ様なら可能かと。
(レム)なぎさは命がけで守ったんだ!極大魔法を連発し、もはや極大が撃てないとなると、ランクを下げて撃ち続けたんだ。
おい!そこの魔導士、1ランク下の魔法でも同等に近い魔法を撃つにはどうしたらいいか知ってるよな!!
(筆頭魔導士:女)
は、はい!1ランク下の魔法で同等に近い魔法を撃つには、魔力を限界ギリギリまで上げる必要があります。
そうすれば、1ランク下の魔法でも、同等の魔法の最小限の威力は出せます。
そうすることによって、同ランクの魔法を撃つときの魔力消費を抑えることは出来るのですが……
(リリアナ女王)そうすると、どうなるのだ?
(筆頭魔導士:女)
身体には、計り知れないほどの負荷がかかります。
放出口が狭いところに大量の水を一気に流すイメージをしてください。
無理矢理圧力をかけ続けるのですから壊れてしまいます。
その状態が身体の中で起こるのですから、連発すると身体が崩壊し、死に至ります。
どれだけ頑張っても数発が限界かと。
私なら7発撃てば、しばらくは使い物にはならないですね。そう簡単には回復出来るものではありません。
余程の緊急事態か、死を覚悟しての防衛戦での捨て身の攻撃です。
それと、わざわざ1ランク下げるのは、ランクにより放出口の大きさが違うと考えてください。
放出口を大きく開くのにも魔力が要りますし、その負荷によるダメージもあります。
同ランクの魔法が撃てないほどのダメージが蓄積したが、
どうしても最低限でもいいので、そのランクの魔法が要る時の決死の手段です。
(レム)なぎさはその魔法を数百発撃ち続けて、守りきったんだ。誰一人、死傷者を出さずに(大泣)
目、鼻、口、耳から血を流しながら、殲滅完了した時には膝から崩れ落ちるぐらいになってまで、
守りきったんだ!(絶叫)
レムの叫びに空気が凍る。
特になぎさ製武器を知っている騎士達は戦慄する。
100万相手に無傷なのにも絶句するが、それだけでなく死傷者0。
考えられない。その考えられない事が現実に起こった。
そこまでズタズタになりながら、完璧に防衛しきったのか。
賞賛すべきことなのだが、拍手喝采であるべき事なのだが……
怖い、怖くて仕方がない。恐怖なんてものじゃない。
味方になら、そこまでやるのか……
それ程にまで、フェアベルゲンは信頼され、大切にされているのか……
ダメだ、これはダメだ、絶対敵に回してはダメだ。
死ぬどころの話ではない、この世から消滅する。
下心を持っていた貴族達は血の気が引いた。背中に冷たいものが流れまくる。
震え上がっている者は大したもんだ。失神して倒れた者もいる。
リリアナは以前のことがあるので、耐えられているとはいえ、これは想定外。
震えが止まらない。玉座に座っていなかったら、倒れていたと確信していた。
最終的に被害は無し、死傷者すら0。
その為に、筆頭魔導士でさえ7発も撃つのが限界な魔法を数百発撃ちまくった。
その代償が尋常じゃない流血とダメージ。
欲しい。絶対欲しい。欲しくて欲しくて仕方がない。
結婚して繋ぎ止めたい。婿入りしてほしい。いや、嫁になりたい。此処に居る人達はみんななぎさ様の奥方様たち。
どうしたらいい?どうしたら気に入ってもらえる?どうしたら気を引ける?
もはやリリアナは、それが打算なのか?恋なのか?わからなくなっていた。
(近衛騎士団団長シューマン)
リリアナ様。
(リリアナ女王)あぁ、そうだった。なぎさ様方はこれからどうされるおつもりでしょうか。
(なぎさ)これからねぇ……どうしようかなと、みんなと相談しているところです。
将来的には商売もしたいし、冒険者ギルドからの話もあって。
というか、冒険者ギルドの話はもう確定だなと。
(ユエ)ギルドの話は最終段階。ギルマス会議でどの町の専属になるか、その報酬はどうするかの話し合いをしてるし。
(フェロ)元々、悠々自適のお気楽生活、商売やって冒険者してっていう計画だったからいいんだけどね。
(エルム)特にどこって縛られる気はないというか、無所属というのがいいんだけど。
(フィル)無所属だと依頼を選べる。
(シア)でも、なぎささんは気にはしてるよ。
私の故郷、フェアベルゲンは守れたけど、ミヤビさんのお気に入りのハイリヒ王国は壊れたよねって。
(ミヤビ)あと、サスティナ帝国、サンタナ帝国、エレノア共和国は滅亡したじゃろ?
そこを空白地にしておいた為に無法地帯になったりしたら、面倒じゃなと。
それに3国が滅亡したことで、今まで入ってきてた物がなくなるのも如何なものかのうと。
(筆頭魔導士:女)
国が欲しいと。
(エンジェ)いや。人の話、聞いてた?そんな面倒なことはしたいはずがないでしょう。
建国なんかしたら、お気楽生活って訳にはいかないでしょ。
しかも、ギルドの話はどうなるの?ありえない、ありえない。
(ティオ)リリアナ様、其方達が統治したらどうなのじゃ?
今まで国外から入ってきたということは、その場所で作ることが可能なのじゃろ?
それをもう国産化してしまえばよいではないか。
生憎、もうこの世界にはそれだけの統治能力があるのは、ハイリヒ王国とフェアベルゲン自治区だけじゃろ?
話し合いでどう統治するか、決めたら良いではないかのう。
周りが響めく。国など要らない。それどころか、治安維持の為に話し合いで決めた地域を我が国が統治すれば?と。
思いもよらない提案。フェアベルゲンとの話し合いだけで領土が増え、
今まで国外から買っていた物が、ある程度国産化出来る。こんな夢みたいな話、あっていいのだろうか。
しかし、その提案をしてくれているのは、他でもないなぎさ様方。
此処に居る誰もが思った。あなた方は神!と。
(リリアナ女王)わかった、早速フェアベルゲンとの話し合いをしようと思う。
で、それにあたり、話し合いの立ち合いや統治、復興について、協力を仰げば応じてくれるのでしょうか?
(なぎさ)直接統治はする気は更々無いけど、協力はしますよ。
それは皆とも話し合ってたところなんで。要請があれば応じようと。
(近衛騎士団団長シューマン)
では、復興や発展の協力も要請すれば……
(なぎさ)はい、僕らでやれる範囲で協力します。
ただ、その中で商売絡みの事も出てくると思いますが。
(リリアナ女王)当然条件は話し合おう。その前に何か要望などあるか?
(なぎさ)そうですね。商売絡みの条件として、それをしたからと言って増税はしない。というのはどうでしょう。
せっかくやったのに、税の為に利用出来ないとなれば本末転倒。
特に庶民にとっても娯楽は必要。みんなの喜ぶ顔が見たい。
庶民の生活が豊かになれば余裕ができ、必然的にある程度の嗜好品や娯楽用品が売れ、
自動的に税収が増えると思うのですが。
貴族も大事ですが、圧倒的に多い庶民市場の開拓が効率的かな?とか素人なりに思ったりしていますが……
(リリアナ女王)なるほどな。財務大臣、これについてはどう考える。
(財務大臣:女)はっ!かなり有効的な意見かと。
たしかに物が売れれば税収が増えます。広く浅く取るようになりますから不満も少なく、
いえ、生活に余裕が出来、物が手に入る。しかも増税無しとなれば国民の信頼も更に高まるでしょう。
商人から今まで通りに売り上げに対して税を取るのですから不満も無いですし、
逆に売り上げが伸びる分、喜ぶのではないかと。
(リリアナ女王)なぎさ様、大臣になりません?
(なぎさ)嫌!
(リリアナ女王)即答?
(シア)なぎささんはそういうのが好きなんですよ。どちらかというと商人ですね(笑)
販売戦略とか好きですよねぇ(笑)
(なぎさ)いいやん、楽しいし。それで喜んでくれてこっちも儲かれば(笑)
(リリアナ女王)なんだか、この先が楽しくなりそうでワクワクするな。
それとは別に、報奨の件があるので、欲しいものを考えておいてくれませんか?
正式な謁見の時に言って欲しいので。
(なぎさ)分かりました。考えておきますので、よろしくお願いします。
(リリアナ女王)こ!こちらこそよろしくお願いします。
謁見は終わった。正式な謁見って必要なくね?って感じだけど、ユエ曰く、形式美だそうです。貴族って大変だね。
その後、部屋を用意してくれたが、一度キャンパーに戻ると言って王宮を出ようとして、固まる。
忘れてた、外はお祭り騒ぎだった。
リリアナ女王にテキトーな理由をつけて、王宮の空き地にキャンパーを出し、中で休む事にした。
(シア)どうしたんです?なぎささん。
(なぎさ)ん?なんかねぇ。1人欠けるとなんかなぁ~って。
(ユエ)案外そういうとこ、あるよね。
(ティオ)寂しんじゃろ(笑)わからないではないがのう。
(なぎさ)とりあえず、風呂入って仮眠するわ。
(シア)あっ!私もお風呂♪
お風呂に入って部屋に戻る。なんかちょっと寂しい。
あれだけの激戦を共に戦っただけに、出来れば一緒にと思っていた。
別に全員一緒でも良かった。
迷宮でなく、外の世界で一緒に楽しく幸せになれたら、なんて思っていた。
(なぎさ)リリーは元気にしてるかなぁ~。
みんな一緒でも、全く問題無かったんだけどなぁ……
リムルやライムも元気なんだろうか……
そんな独り言を言って眠りについた。
何か顔をつたっていた。
もう寂しがりなんだから。仕方ないなぁ(微笑み)
そんなに思ってくれてるのは嬉しいよ。
包み込んで食べちゃうぞ♡
にゃはは、気持ちいいでしょう、癖になっても知らないぞ♡
実は私も……
夢か?夢にまで出てくるほど、惚れていたんだなぁ、やっぱり。
迷宮の場所はわかってるから、訪ねてみるかn
ぐぼっ、ぐがぎゃぐ@#/GAJ#&¥○〒*%々〆2GW……
く○$♪*567〒%々〆2GW……
や、やっべぇ、調子に乗りすぎた(冷汗)
おい!おーい、おーい、あ!ダメだ、しまった!
どうしよ、どうしよ!(大焦)
えーっと、あ!良かった、エンチャントしてくれてあった。
【リボーン】
(なぎさ)ぷはっ!はぁはぁはぁはぁ、あれ?凄い汗!ちょっとお風呂に入ってこ、ぎゃぁ!!
り、リリー。ビックリしたぁ!どうしたん?
(リリー)どうしたん?って偶然会ったんだよ?
(なぎさ)そっかぁ~、偶然だね。って、なんでやねん!!
ここ、キャンパー!偶然なわけないやろう(喜)
(リリー)何よ!来ちゃ悪い?なんか寂しそうにしてたから、わざわざ来たんじゃない。
って、嬉しそうねぇ~(ニヤリ)
(なぎさ)えっ?あっ!いや、その……
(リリー)わかってるって。寂しいんでしょ?甘えん坊なんだから(微笑)
なぎさって意外とそういうとこ、あるよね(笑)
たしかに背中預けあって、死地をくぐり抜けてきたしねぇ~。
(なぎさ)なんでわかるん(汗)
(リリー)えっ?分かるよう(笑)何年生きてると思ってるの。
しかも、色々話してるの聞いてたし(ニヤリ)
(なぎさ)色々話してるの?聞いてた?
(リリー)ちょっと分体仕込んでおいたからね(笑)それを通して全部聞いてた(爆笑)
(なぎさ)えっ?えっ?えっ?いつの間に?どこに?
(リリー)いつの間って、いつでもじゃん(笑)これが私の得意技(笑)
どこって、身体になんか変なことなかった?あれ?なんで?みたいな(笑)
(なぎさ)えっ?身体に??うーん……そう言えば、トイレに行かないなぁ……
それと、妙にお腹がすいたと思ったら、すぐ空腹感が消えたなぁ……
(リリー)気づいてるじゃん!
(なぎさ)へっ?
(リリー)鈍いなぁ。そんなんで大丈夫?これ、戦場なら死ぬよ??
(なぎさ)はぁ……
(リリー)なぎさのぉ~、膀胱と腸内に仕込んだの。
(なぎさ)・・・はあぁ?
(リリー)だ・か・ら、ちんことアナルからぁ~、にゅるにゅるって奥まで入れたの。
気持ち良さそうだったよ?(ニヤリ)
(なぎさ)いっ、いっ、いっ、いっ……
(リリー)いつ?そ・れ・はぁ~、フェアベルゲンでボロボロになってた時よ(笑)
ちなみにぃ~聞いてると思うけどぉ~擬態して情報もまるっと取れるってことはぁ~
接触してたら記憶とかも取れてぇ~どういうことしてたかわかるんよねぇ~(ニヤリ)
(なぎさ)捕食して、じゃなくて?
(リリー)あぁ、そう聞いてたね。捕食は証拠隠滅だよ。捕食しようが、包み込もうが、体内に入ろうが、情報は取れるよ。
い・ま・で・の・ぶ・ん・ぜ・ん・ぶ、ね(ニヤリ)
(なぎさ)そうなんだ、だから諜報のスペシャリストな……えっ?今までの全部??
(リリー)今までのぜ~んぶ(ニヤリ)
(なぎさ)じ、じゃあ……
(リリー)へぇ~みたいな。結構楽しかった(微笑)
姦り部屋や姦り風呂なんかあるんだねぇ~(微笑)
しかもかなり激しいこと、されてるねぇ~(微笑)
(なぎさ)わぁわぁわぁわぁ(焦)
(リリー)それに、フェアベルゲン攻防戦、かなり無茶したねぇ~。
目から流血するだけでも重症なのに、目、鼻、口、耳って、死ぬよ?死んじゃうよ?
ほんと、馬鹿よねぇ~(ぶっ!)
やっぱりバカな旦那には、しっかりした嫁達が必要よねぇ(ニヤリ)
(なぎさ)な、なんで、あっ!記憶見たからか。
(リリー)それもあるけど、みんなと会えば、いつもその話だからねぇ~。
シランの件があったから、なんかあるかもって思ってたけど、ここまでバカとは思わなかったよ(笑)
(なぎさ)うるさいわ。みんなバカバカって、程のいいイジメかよ(涙目)
(リリー)いいやぁ~、みんなそう言いながら感謝してるよ?だから結婚したでしょ?
(なぎさ)あ、あぁ。
(リリー)ってことで、バカには監視役が必要っすね(微笑)結婚しよ?私と。
いつも離れず、監視してみんなに報告するから(微笑)
ひとりにしたらダメだっていいながら、手段に困ってたから、私が引き受けた。
(なぎさ)えっ?あぁ……えっ?引き受けた?えっ?
(リリー)だ・か・ら、みんなと話はついてるの。私も嫁になること。だれも反対してないよ(笑)
(なぎさ)これからは自由に生きるって言ったのは……
(リリー)アンタが鈍いっつうか、引き止めないから、カッコつけただけた(微笑)
自由に生きるんだから、なぎさの嫁になっても別に矛盾はしてないよな(ニヤリ)
(なぎさ)あ、あぁ、そうだね。えっ?結婚?いいの?
(リリー)いいよ(微笑)後、スライム姦、気持ちいいよぉ~、癖になるよぉ~(笑)ふふふっ♡
(なぎさ)えーっ(照)って、おい(笑)
わかった。結婚してください、リリー。
(リリー)はい(笑)
(なぎさ)で、別の話なんだけど……一回殺してない?(ジト目)
(リリー)えっ?な、何のことかな?(焦)
(なぎさ)だから、一回殺したよね?やべぇとか言って、慌てて"リボーン"かけたよね?(ジト目)
(リリー)そ、そんな事あったかなぁ。ほら、夢見てたじゃん、夢。夢見てるのか、涙流れてたし、私の名前、言ってたよ?(照)
(なぎさ)・・・・(ジト目)
(リリー)ほう、そうか、そういう目で見るか。これはお仕置きが必要だなぁ~(ニヤリ)
(なぎさ)わっ!な、な@#¥$○*〒%46JP……
(リリー)安心しろ。初夜だ。心ゆくまでスライム姦、くらえ。えい!(エロ笑)
(なぎさ)#/&@GJDATWPMJGADTPW¥〒%〒々○*〆……
朝まで激しいスライム姦が繰り返される。
しっかり丸呑みしていただけに、誰にも気づかれず、存分に姦りまくったリリーであった(笑)
今度はちゃんと呼吸させることを忘れずに(爆笑)
朝を迎えると、ニヤニヤしたみんなが部屋に入ってきた。
(シア)ほんとだ!ピカピカ艶々になってる。
(ティオ)大変激しかったようじゃのう(エロ笑)
(フェロ)今度、私と一緒に姦らない?というか、絶対姦ろう!(ニヤリ)
(ユエ)私とも一緒に姦ろうね(エロ笑)
(レム)私も一緒がいい。っていうか、みんなで姦ろ♡
(雫・ヤマト)む、酷い、エナジードレインや吸血しながらのスライム姦。
(玲・アカギ)なんか、スゲーな(ニヤリ)
(椿・シナノ)いやいや、エナジードレインと吸血しながらのスライム姦でしょ?しかもレムが拘束して。
(フィル)なぎさ、エッチ。
(エルム)いやいや、かなりエグいことだと思うよ(爆笑)
(ミヤビ)見てみたいのう(エロ笑)
(エンジェ)プッ!癖になったりして。いやなるな(爆笑)
(なぎさ)酷~い(涙目)お婿さんに行けなくなっちゃうぅ~(爆笑)
で、リムル達は?せっかくだから、迷宮から出て一緒に事業とかしない?
(リリー)へぇ~、スライム輪姦がいいと(ニヤリ)
(なぎさ)なんでそうなる!いや、言われたら気になる……ゲフォゲフォゲフォ……
じゃなくて、以前、シアも言ってたんだけど、広報部隊は多ければ多いほどいいって。
それにせっかくなら、どうかなぁ~って思って。
(リリー)そうだなぁ。そういうことなら、声をかけるよ。
リムル達は私がなぎさと結婚したら諜報機関を立ち上げる計画をしていたから、ちょうどいいかもな。
私らの諜報能力はリリアナ女王もよくわかっただろうから、ハイリヒ王国にとって無くてはならない存在になるだろう。
って言ってたしな。隠れ蓑として、なぎさの事業の一環を担うというか、
手伝う事でより一層動きやすくなるかもしれんし、良いかもしれないわ。
この話は真剣に考えるように言っとく。表の顔もたしかに必要だしな。
(なぎさ)僕としては協力してくれれば非常に助かるし、お願いしたいぐらいやよ。
(リリー)わかった。打診しとくよ。
と言うと、分体を作り放り投げた。
(リリー)すぐ返事はくるよ。分体を行かせたから。多分、近くに誰か居ると思うし。
(なぎさ)わかった、待ってる。
で、そろそろ部屋に戻ろうか。せっかく用意してくれたから悪いし。
(リリー)バリバリ諜報されてる?(笑)
(なぎさ)普通やるでしょ。どんな話しててどう動いてくれるか、気が気でならないんじゃない?(ニヤリ)
(リリー)でも?
(なぎさ)魔法でどうにでもなる(微笑)
(リリー)だろうな(笑)
(なぎさ)食事も用意してくれてるだろうから、悪いしね。流石に薬は盛ってないし(笑)
(リリー)そりゃそうでしょ。それやったら終わりじゃん(笑)
(シア)ですよねぇ~。
(ティオ)だが、一応気はつけねばな(笑)
(リリー)大丈夫、分体放っとくから。
(なぎさ)しかし、アレだよな。貴族の食事だからか、意外と美味いよね。
(シア)なぎささんのメニューには完敗ですけど、貴族向けだと思います。
結構香辛料も使ってますし、ソースやスープの出来がレベル高い。
あれ、かなり手間暇かけてますよ。宮廷料理人だからやれることですね。
これを庶民でも気楽に味わえる様にしたら、当たると思います。
食事処でもいいですね。
(なぎさ)そうそう、個人的には粉末にしたい。
お湯で溶けるようにしたら手軽だし、ベースのソースやスープをそうしたら、具材は好みてやれるし。
(シア)それ名案です。それやりましょう。
まずは、この程度でいいですよね?
(なぎさ)あぁ。後々のバージョンアップを考えたらその方がいい。
それだけでもかなり変わる。食事処辺りからがいいだろう。
レストラン辺りが欲しくなるだろうから、その時は値段を上げる。ちょっと手を加えてな。
ゆくゆくはそれ専門のギルドを立ち上げての監視がいいと思う。
そこは冒険者ギルドと相談やな。
後は宣伝と規模がデカくなれば、シアのレシピを売る方法を考えたらいい。
まだまだ先になるけどね。
(ミヤビ)流石婿殿!抜かり無いのう。
(なぎさ)いや、みんなで考えて穴が無いか検討しよう。
(リリー)その監視の監視は私たちがやる。任せとけ(ニヤリ)
(なぎさ)あぁ、頼む。
そんな今後の計画を話しながら、宮殿内に戻る。
雑談用に用意された部屋で待っていると。
(王宮メイド リコル)
なぎさ様、ここにいらしたのですか。
食事の用意が出来ました。こちらに運ばせてもらってもよろしいでしょうか?
(なぎさ)あぁ、お願いします。
テーブルが用意され、続々と料理が運ばれてくる。
(シア)あのう、これ、多くないです?朝食でしょ?
(王宮メイド リコル)
いえ、なぎさ様方の中には沢山食べる方がいらっしゃるとお聞きしていますので、
これでも足りるかどうか料理長が心配しておりました。
(ユエ)ちなみに変なこと聞くけど、こんなに作って他の人達の分はあるの?
材料とか買って、庶民の生活には問題ない?値段が上がったりとかしない?
(王宮メイド リコル)
そんなことまで気にしてくださるのですか!それは大丈夫です。
私たちの分が減らされたり、余分な買い占めで値段が上がったりすることはございません。
安心してください。
それを聞いた事で安心した。
では、食べるとしよう。
この事は女王や料理長に報告が行き、そこまで気にしてくださるのか。
と、なぎさ達の神格化に拍車がかかるのに時間はかからなかった。
食後、なぎさはリリアナ女王に呼び出された。
何の用かと思いリトナに付いて行くと、謁見の間ではなくリリアナの私室に招かれた。
(なぎさ)何か御用でもあるのですか?リリアナ女王様。
(リリアナ女王)用というか、ちょっと聞きたい事があってな。
(なぎさ)はい、なんでしょうか?
(リリアナ女王)今なぎさ様方と一緒におられる方々は、皆なぎさ様の奥方と聞いたんだけど、間違いないのか?
(なぎさ)はい、そうですが。ひょっとして、法律とかに引っかかってしまいました?
(リリアナ女王)いや、それは問題無い。我が国は一夫多妻制であり、愛人、妾も問題無い。
奴隷すらおるぐらいだからのう。
(なぎさ)奴隷……ですか……
(リリアナ女王)奴隷に何か気になる事でも?
(なぎさ)場合によります。奴隷とは、どんな人達でしょうか?
(リリアナ女王)奴隷とは、大体3つに分けられる。
①犯罪を犯したものがなる、犯罪奴隷。鉱山など過酷な環境での労働が主だな。
あまり人がやりたがらない仕事をさせる奴隷。
②労働奴隷。借金の形や、身寄りが無い者が買われてなる奴隷。
ここで、気をつけなければならないのが、違法奴隷だな。
奴隷商人が金になりそうな者を攫い売り捌いたり、
法外な取り立てで、強制的に奴隷にし、売り捌く者がいる。
もちろん取り締まり、救済するが、貴族連中が絡むと巧妙に仕組まれ、すり抜ける場合がある。
奴隷も財産だけに、手が出せないこともあるのが悔しいが。
③愛玩奴隷。容姿の美しさなどから、
パーティーなどに同席させたり、社交界での補佐役のひとりとして同伴させたりする奴隷だな。
ただ、中には性的目的で買われる場合もあるのが問題なんだ。
愛玩奴隷なら、買ってから高度な教育を受ける為人気が高いが、
それと同じぐらい性的目的で買われた奴隷も物によっては値段が高い。
ただ、この区別がつきにくいのも実情なんだ。
愛玩奴隷の中には、高度な教育を受けながら、夜伽もする者がいるので、これはどっちなんだ?と。
強制でなく、かつ、拷問等潰す様なことが無ければ、愛玩奴隷にせざるをえんが、
元々、奴隷に拒否権が無いだけに判断が難しい。
明らかな場合は、救済し、使用者は処罰されるが、ここも巧妙に抜ける者がいるのも確かなんだ。
潜入させるにもそういう奴らは警戒心が強い為、ことごとく失敗しているのだよ。
帰ってきた者が居らんからなぁ……
(なぎさ)孤児院は無いのですか?
(リリアナ女王)孤児院はあるにはあるが、そこもまたな……
(なぎさ)よくあるやつですか(ため息)
(リリアナ女王)あぁ。貴族連中の出資で出来ているから、どうしても私物化しやすい。
まともな貴族が出資したところは、それは素晴らしいが、
ロクでも無い奴らのところは想像がつくだろう。
(なぎさ)そうですか……(はぁ~)
それを改革しようとは思わないんですね?
(リリアナ女王)そりゃ、改革出来るものならしたいが、予算が無い。
孤児院の国営化なども考えたが、運営費がなぁ~
(なぎさ)そこで、我々に運営費を出せと。
(リリアナ女王)いやいやいや、そんな事は考えてもいない!
世の中、出来るものと出来ないものがある。
理想ばかりじゃ、国は立ち行かんからな。
(なぎさ)いいですよ。出しても。
(リリアナ女王)だろう?出来ぬことは、諦め……はあぁ?今、何と……
(なぎさ)運営費、出してもいいって。
(リリアナ女王)いやいやいやいや、いくらかかると思ってるんですか!
そんな無茶苦茶な……
(なぎさ)ただし、条件があります。
①犯罪奴隷以外は無くすこと。奴隷商人の根絶。
②最低賃金の設定。この金額以下の賃金は違法で取り締まる。
③私たちの事業には干渉しない。
で、しばらくは税の免除をお願いしたい。
可能な限り早急に利益を出し、何とか運営費をかき集めたいので。
軌道に乗れば、税は支払います。運営費と要相談という形で。
莫大な利益を継続して出せれば、運営費を確保することができるので。
どうでしょうか?
(リリアナ女王)うーん。大臣と相談してみよう。
しかし、奴隷をどうやって無くすのだ。
(なぎさ)私たちが買い上げます。その上で、その家に居たいのであれば、契約書を交わさせます。
もちろん、そこには賃金と自由を約束して。奴隷じゃなく、人として扱うのです。
ただ、『私は奴隷で居たい!この生活が癖になる♡』みたいな危篤な方は知りませんが(笑)
(リリアナ女王)しかし、それでは人が余りだして、治安が……
(なぎさ)何言ってんです?空白地帯を統治するんですよね?フェアベルゲン自治区と話し合いながら。
これからしばらくは人手は完全に足りませんよ?
後、口を挟んで悪いですが、ほとんどの貴族は日和見でしたよね?
そんな奴に今以上の領地をあげる必要はないのでは?
功績を上げた家と、女王直轄地として信用できる人物に代理統治させてはどうです?
もちろん、領主にしてですけど。
そうすれば、復興も早い。こちらが慎重無しで行っていいと言うなら、やれるだけやりますが。
この際、開発費用は、私たちからハイリヒ王国に貸付ける形でやると、利息と返済金が安定して入るので、
その分、運営費を工面しやすくなります。ただし、増税無しですよ?
期限は決めませんし、利率はお任せしますから。
(リリアナ女王)ほ、ほんとですか?本当にやってもらえるんですか?
(なぎさ)要請があれば。ただ、軍事面でこれはマズいというところは手を出しませんが。
今回投入した武器を回収したように、一貴族が手に入れてしまうと国が滅ぶみたいな事になっては意味がないので。
(リリアナ女王)もちろん!それにより、国家転覆なんて洒落にならない。そこはお任せします。
では、復興をお願いしても?
(なぎさ)大規模な話ですし、莫大な費用もかかります。また、私たちだけに特例の恩恵があるようにも見えます。
一度信頼できる方々と話し合いをしてみては?
リリアナ女王様が孤立してもと危惧しますので。大きなお世話かもしれませんが。
(リリアナ女王)わかりました。慎重に人選をして会議を開くとします。
それからは早かった。即人選をし、会議を開く。
集められたのは、
近衛騎士団団長シューマン・マクレガー
近衛騎士団副団長シラン・リコリス
宰相 リコイル・キャストリン
筆頭魔導士 テトル・ギャザリン
王宮メイド長 リトナ・システィン
少数精鋭にしたのは流石である。
(宰相 リコイル)
確かに魅力的な話ですが、他の貴族連中が黙っているでしょうか?
(近衛騎士団団長シューマン)
それを黙らせるのが我々の役目です。そうだろ?シラン。
(近衛騎士団副団長シラン)
私は雫様の騎士。それは即ちなぎさ様の騎士でもあります。
私はこの命、尽きるまで支えると誓いました。
それを邪魔する貴族連中など、私が切り捨ててやりますよ!(真顔)
(筆頭魔導士 テトル)
いや、ちょっと待ちましょうよ。ねぇ、リトナ。
(王宮メイド長 リトナ)
私たち数十名もなぎさ様と運命を共にする覚悟です。
そんな貴族連中など排除してみせましょう。
社交シーズンが楽しみです。
王宮メイドの用意した物を口にしないなど、
そんな女王様の顔に泥を塗る行為など出来るはずもございません(ニヤリ)
(筆頭魔導士 テトル)
ちょっとおかしいって、アンタらおかしいって!
斬殺か、毒殺か、みたいな話になってるって!そうじゃなくてですね。
(リリアナ女王)そこまで守りを固めると言うのなら、
(筆頭魔導士 テトル)
待って!待って!女王様待ってください!待ってください!!(半泣)
(宰相 リコイル)
守りを固めるなら、この話、進めていいと思いますが。
(筆頭魔導士 テトル)
宰相!!!(号泣)
(近衛騎士団副団長シラン)
で、其方に聞こう。この話、どうする?
(筆頭魔導士 テトル)
どうする?って、どうしろと?
私も賛成しますよ。
聞いてしまったし、これだけの信頼出来る精鋭メンバーで決めたなら、賛成ですよ。
だから、剣から手を離してくれません?シランさん。
滅茶苦茶物騒ですよ!泣きますよ(半泣)
(リリアナ女王)では、話を進めます。守りはしっかり固めてください。
安全なのは分かり切ってますが、決してなぎさ様方に失礼の無いように。
貴族連中からの攻撃は針一本、水一滴も通さぬ様にお願いしますよ。
シューマン、シラン、そしてテトル。
(近衛騎士団団長シューマン)
はっ!
(近衛騎士団副団長シラン)
御意!
(筆頭魔導士 テトル)
もう、わかりましたよ!やりますよ!やればいいんでしょ!いざとなれば魔法ぶっ放していいですよね!
(リリアナ女王)それは構わぬ。
(筆頭魔導士 テトル)
いいんかい!
(宰相 リコイル)
帳簿上の細工は私から指示を出しておきます。
(王宮メイド リコル)
マヤノ財務大臣をお連れいたしました。
(財務大臣 マヤノ)
お呼びでしょうか?女王様。
(リリアナ女王)其方に話がある。
マヤノは宰相から凄い話を聞き、信じられない指示をされた。
(財務大臣 マヤノ)
本当にそれでよろしいのでしょうか……
(宰相 リコイル)
構わぬ。で、其方はこの事をどうする?
(財務大臣 マヤノ)
どうする?ですか?
(リリアナ女王)はっきり言う。このメンバーに加わり、この一大事業を成功させる事に尽力するか?
それとも、この事を貴族連中に報告し、反対派にまわるか?と聞いておる。
(財務大臣 マヤノ)
私は、メンバーに加わり、事業成功に尽力する方を選びます。
国の将来を考えると、この上なく良い話であることは間違いないですから。
この程度の事でお役に立てるなら、喜んでやらさせていただきます。
わお、帳簿操作を"この程度"とか言っちゃったよ。それでいいのか?財務大臣。
(宰相 リコイル)
くれぐれも内密に。
(財務大臣 マヤノ)
もちろんです。この命にかえてでも守ります。
あぁあ、守っちゃった、守っちゃったよ、財務大臣。
こんなメンツがガッチリ組んだら誰が勝てるというねん。
その頃、なぎさ達はというと。
(シア)フェアベルゲンには誰が行きます?私となぎささんは確定として。
(ティオ)そこはほれ、功労者メンバーじゃろ。
(なぎさ)いや、全員で行こうと考えてる。この際、しっかり顔合わせした方がいいと思うけど、どう?
(ユエ)たしかに絶好のチャンスではあるよね。そうしようよ。
フェアベルゲンの話し合いには、なぎさオールスターズが行くことに決定した。
(王宮メイド長 リトナ)
なぎさ様、リリアナ女王が来られました。
(なぎさ)は?来られた?なんで?行くんじゃないの?
(王宮メイド長 リトナ)
いえ、来られました。宰相のリコイル様、財務大臣のマヤノ様もご一緒です。
(なぎさ)はぁ……
(リリアナ女王)なぎさ様、先程の話なのですが、あのお話、実行していただきたいとお願いに参りました。
(宰相 リコイル)
ご挨拶が遅れました。宰相のリコイルと申します。
我々がガッチリサポート致しますので、よろしくお願いします。
貴族連中のことは、私にお任せください。
(財務大臣 マヤノ)
財務大臣のマヤノと申します。
帳簿関係や資金繰りはお任せください。
絶対後悔はさせません。
(なぎさ)わかりました。よろしくお願いします。
今、フェアベルゲンの事を話していまして、
私たちは全員行くつもりですが、そちらはどうされます?
移動は魔動飛行船を使いますので、ある程度なら一緒に行けますが。
それとも、やはり事が事だけに隊列組みます?
その場合は私たちが先に行き、少し話をしておこうと思ったりしてますが。
(リリアナ女王)そうですね。私たちはある程度の隊列を組みます。
やはり事が事ですから。
いつ行かれるおつもりですか?
(なぎさ)今から。
(リリアナ女王)・・・は?
(シア)今からですよ(微笑)ゆっくりみんなとお話しもしたいですし、待ってくれてますから。
(宰相 リコイル)
えっと、まだ正式な謁見が……
(なぎさ)あっ!そうだった。じゃあ、それ終わってから。
(財務大臣 マヤノ)
いえいえ、その後は祝勝会が……
(なぎさ)あっ!んじゃ、それ終わってからにする。
(王宮メイド長 リトナ)
何故そんなに急がれるんですか?
(なぎさ)いや単に……
(シア)みんなが祝勝会しようって待っててくれてるから?かな?
(なぎさ)シアの故郷でもあるしね。
(リリアナ女王)あっ……
(宰相 リコイル)
いや、うちでもやります、祝勝会!やらさせてください、祝勝会!
主役が居ない祝勝会なんて、勘弁してください(半泣)
(財務大臣 マヤノ)
特別予算組んでますから!もう、色々発注してますから!(涙目)
(なぎさ)はい……
リリアナ女王が早急に正式な謁見を開こうと勅令をリコイルに出す。
(なぎさ)ちょっと待って!それ、急がなくていいから!最初の予定通りでいいから!
テキトーに時間潰しておくから。今後の計画とか(焦)
(宰相 リコイル)
その話に我々も同席してよろしいでしょうか?
(なぎさ)もちろん!
とりあえず予定通り事が運ぶことにホッとしたリリアナ女王様達。
でも、早速動くのかと感心したりもしていたが……
やはりフェアベルゲンなんだ……
復興はしてくれるとはいうものの、心はフェアベルゲンなのかなぁと寂しくもなった。
(宰相 リコイル)
女王様……
(リリアナ女王)わかっている。やはり奥方の故郷となると仕方ないわ。寂しいけど。
(財務大臣 マヤノ)
いえいえ、なぎさ様は我がハイリヒも気遣ってくださっているではありませんか。
我々の出来る事は出来るだけお任せをし、それがスムーズに実行出来るようにお手伝いすることですよ。
その為にも、
(宰相 リコイル)
わかっている。貴族連中には徹底的に目を光らせる。
(財務大臣 マヤノ)
私は資金繰りをすることですね。
でも、ほんと無茶苦茶ですよ。
貸付けはするが増税は無し。
その代わり返済期日は設定しない。利息もこちらにお任せ。
こんな条件、見たことも聞いたことも無い。
それだけにこちらも誠意を見せなければいけないですね。
(リリアナ女王)あぁ、自分達は"不老"というスキルがあるから、いつまででも大丈夫だ。とな。
(宰相 リコイル)
それでも普通は回収を急ぐものですよ。
どれだけ我が国を信頼しているか、考えただけでもありがたい。
(リリアナ女王)ほんと、やる事なす事規格外だわ。
後日、正式な謁見が行われた。
戦果の報告でどよめいたのは想像できよう。
しかし、そこは貴族!社交の場での情報収集は早い。
中には難癖つける貴族も居たが、ことごとく撃退され、なぎさ達がどうこうする必要はなかった。
そして報奨の話になった。
(リリアナ女王)では、報奨についてだが、何か希望はあるか。
(なぎさ)では、報奨は二つございますが、よろしいでしょうか?
周りがザワついた。これだけ貢献したんだ、たしかにわかる。わかるが、ここで二つと言うかと。
(なぎさ)一つは、商売です。商売がしたいので、その許可をいただきたい。
またザワつく。は?二つと言ったが、そのうちの一つが商売の許可?と。領地や報奨金じゃなくて?
(リリアナ女王)は?そんなことでいいのか?商売の許可などいつでも取れる。
わざわざ報奨などにする必要はないぞ?
(なぎさ)いえいえ、許可したのが"国"となると話は別です。
よそ者の新参者になりますから、後ろ盾があれば助かります。
その為に許可をいただきたいのです。
(リリアナ女王)いやいや、よそ者の新参者という立場になるというが、貴方達にどうこうする者は居ないと思うが……
仮に居たとして、其奴らは我々が責任を持って排除するがのう……
周りに居た貴族達も頷く。
(リリアナ女王)では、もう一つはどういうものか?報奨金だろう。
商売するには元手がいる。だな?
周りも頷く。中には"上手く立ち回ったな"と囁いた者も居た。
(なぎさ)いえ、違います。二つ目は、私たちをこの国の国民にしていただきたいのです。
周りは何言ってんだコイツ。みたいな空気になる。
それもそうだろう。これ程の英雄たちを"他国民だ、出て行け!"と言うバカが何処に居る?
是が非でも我が国に……となるのが普通だろう。
それを報奨で?"爵位をくれ"ではなく"単なる国民"?庶民ということ?
無い無い無い無い!そんなバカな。これで庶民なら自分達の爵位はどうなる、ありえない。
(リリアナ女王)それはこちらとしても、願ったり叶ったりだ。
もちろんハイリヒ王国の国民として、喜んで受け入れよう。
しかし、そんなものでいいのか?
もっとほら、領地とか、報奨金とか。
あれなら、空白地帯で建国してもいいが。
(なぎさ)いえ、お断りします。統治とか面倒なんで。気楽に生きていきたいですから。
なぎさオールスターズが頷く。
周りは引く。領地どころか建国を勧めたのに、コイツら断りやがった。
なら、代わりにくれと言いたい。
(リリアナ女王)しかしなぁ……ちょっと困った。
気持ちはわかったが、貴方達を単なる一国民、庶民としては、国の沽券にかかわるからなぁ……
ならこうしよう、女王の勅命だ貴方に"大公"の爵位を与えよう。王族の一員として迎え入れる。
なぎさを大公、奥方様方を大公夫人とする。
家名はあるのか?
(なぎさ)えっ?一応無くは無いですが、心機一転変えたいと思ってます。
みんなのこともありますから、これから相談しようかと。
(リリアナ女王)では、家名を与えよう。家名は"フランチェスカ"。
周りが滅茶苦茶ザワついてますが……
そりゃそうだ、"フランチェスカ"はアンタの家名でしょ?
それ、問題になるぞ、おい。
(なぎさ)ちょっと待て!それ、女王様の家名でしょ!
(リリアナ女王)何か問題でも?
(なぎさ)あるわ!大問題だろ!!
(リリアナ女王)何故だ?わからないなぁ……これで今日から私の婿養子ではないか(笑顔)
(ユエ)リ・リ・ア・ナ・じょ・う・お・う・さ・ま?(氷のような目)
(リリアナ女王)(怖)い、いいじゃない!いいじゃない!女王だって恋したい!
好きになった者と結婚してもいいじゃない!(半泣)
(なぎさ)あのう、リリアナ女王様?何回お会いして、何回会話しましたっけ?
謁見とかじゃなくて……
(リリアナ女王)いいじゃん!いいじゃん!恋って、一目惚れや、ある時、急にトキメクことだってあるんだから!
あんた、女子高生か!
(なぎさ)それは今までの経験談で?
(リリアナ女王)・・・いや、そう乳母から教えてもらって……(涙)
そうです、そうですよ!恋なんてしたこと無いですよ!
生まれて16年、1度も無いですよ!
暗殺されかけた事は何度もありますが!そりゃもう、嫌と言う程!!(泣)
すげーカミングアウトに貴族連中がザワめく。
誰だ、誰の差し金だ。
お前も簒奪狙ってただろ!
いや、お前なんてクーデター企んでたくせに!
・・・・なんか物騒だな、この国。
(なぎさ)あのぅ~、なんか物騒な感じなんで、根無し草になろうかなと……
(リリアナ女王)ダメ、絶対!どんな手を使ってでも王族の一員として迎え入れます!
(なぎさ)・・・・あのね、王族が商売出来ます?
(リリアナ女王)出来ます!
(なぎさ)過去に事例が。
(リリアナ女王)ありません!誰も居ません!でも、言いましたよね?
型に囚われていたら進化はない!前例が無いなら作ればいいって。
(なぎさ)誰が?
(リリアナ女王)貴方です!なぎさ様。
(なぎさ)いつ??
(リリアナ女王)昨日!
(なぎさ)どこで??
(リリアナ女王)私の夢の中で!!
最早コント、必死過ぎる女王様に周りが引く。
(リリアナ女王)大体、毎食、媚薬と睡眠薬と痺れ薬を盛ってたのに、メイド達に気づかれて破棄されるんだもん!
どれだけ工夫して細工したと思うの!薬の勉強もしたんだよ!私の努力、返してよ!!(半泣)
うわぁ、またスゲーことカミングアウトした。完全に周りはどん引きしてるよ。
(なぎさ)・・・・(どん引き)
(なぎさ以外)・・・・(引き攣り)
(リリアナ女王)ダメですか?どうしてもダメですか?そんなこと言わずにいいって言ってくださいよ!!(土下座)
うわぁ、玉座から駆け降りてきて、みんなの前で土下座した。
これには貴族連中も引き攣ってどん引きした。
もういいって言ってやれよ。こんな女王見たくないからさぁ。
なりふり構わない女王様を見ている貴族達から、そんな空気が支配してきた。
(ユエ)もういいよ。リリアナ女王、貴方を嫁として迎え入れます。
その代わり、もう女王とは呼ばないよ?なんかおかしな状況になるし、リリアナと呼ぶけどいい?
流石に正式な場では、リリアナ女王様って呼ぶけど。それぐらいの常識はあるから。
(リリアナ女王)はい!喜んで!!
お前は何処かの居酒屋チェーンの店員か!
心の中でなぎさオールスターズは突っ込んだ。
スマホを渡したせいか、またまたなぎさの英才教育か、かなりネタを使いこなすようになっていた。
(リリアナ女王)では、婚姻の儀についてなんだけど……
(なぎさ)はぁ?いやいや先になんかやるんでしょ?あと、フェアベルゲンにも行かなきゃ行けないし。
っていうか、貴方も行かなきゃならないでしょ?
(リリアナ女王)えっ?あぁ、祝勝会ね、まあ適当にちゃっちゃと終わらせよう。
(財務大臣 マヤノ)
女王様!(半泣)
(なぎさ)なんかそういうの、嫌だなぁ。財務大臣が特別予算まで組んだんでしょ?
それをそんな風に扱うなんて。それなら今すぐフェアベルゲンに立つよ?
復興予算いるだろうに、財務大臣が予算組んで、宰相が仕切ったんでしょ?
それは無いわぁ。
(宰相&財務大臣)
なぎさ様!!(感涙)
(リリアナ女王)はい、ごめんなさい(しゅん)
その夜、祝勝会が執り行われた。
沢山の豪華な食事、酒が振る舞われる。
隙あらばお近づきになろうとする貴族達をユエオールスターズが排除する。
そりゃもう男だろうが女だろうがお構いなしに。
そのおかげで助かるなぎさであった。
(なぎさ)みんな、ありがとう。助かるわぁ(汗)
(ユエ)でしょうね。社交界なんて泥沼の伏魔殿なんで、慣れても大変だからね。
答え方ひとつで言質取ったみたいに押しかけてくるからねぇ。
(なぎさ)怖えぇ~(冷汗)
(シア)派閥がありますからねぇ。
(なぎさ)あぁ……
(フェロ)あるんですねぇ、アレにも。
(なぎさ)そういうのはどこも同じってことやね(ため息)
(エルム)ですね(はぁ~)
ユエオールスターズに守られながら、祝勝会を楽しむ。
それにはリリアナも含む。
食事を持ってきて、アピールするのはわかる。
でもなんで、その食事に薬が盛られているのかなぁ、リリアナさん?
祝勝会は無事に終わり、社交界の様になってきた。
そろそろ逃げますか。
ユエオールスターズに目で合図を送り、集合を待つ。
集合を待っていたのだが、待っていた為に足が止まった。
この時ほど人の怖さを身に染みるほど感じる事はなかった。
待ってましたとばかりに一気に囲まれた。
あれ?さっきまで射殺すような目で見てた、おっさんやガキは?
あぁ、弾き飛ばされたんですね?
なんか怯えてません?
あぁ、おっさんは夫人が、ガキは、誰あれ?あぁ、許嫁のお父さんか。
あそこも怖いな、おい。
しかし、許嫁のお父さん?肝心の娘さんは?
(貴族:少女①)あ、あのう、なぎさ様は本などはお好きでしょうか?♡
よろしければ自慢の書庫をお見せしたいのですが……♡♡
(貴族:少女②)あのう、なぎさ様。よろしければ、今度お茶会に来ていただきたいのですが……
この国でも美味と名高いお菓子をご用意させていただきますので(上目遣い)
(貴族:幼女)なぎさ、これあげるから、一緒に遊ぼ!
(貴族:少女③)あのう、今度王都に有名な劇団が復興イベントとして来られるので、私とご一緒に見にいかれませんか?(輝く目)
(貴族:女)近々、この国一の音楽団が来られます。なぎさ様、一緒にいかがでしょう?(捕食者の目)
(貴族:老女)私には、美人で気前よく家庭的なよく出来た孫がおるのだが、一度会ってはもらえないだろうか?(獲物を見る目)
なぎさは思った。
この人たち怖い!
魔物よりも怖い。
社交界ってこんなに怖いの?
もう帰りたい(半泣)
(ユエ)なぎさ、ごめん、お待たせ♡そろそろ戻りましょうか。
フェアベルゲンでの事で話をしないと。
(シア)なぎささん、ごめんね。私の故郷の事で色々相談に乗ってもらわなきゃいけないなんて。
静まり返った。今までの騒めきがウソのように。
えっ?
フェアベルゲンの事は女王様より聞いていた。
我が国の今後を左右する最も重大な事であると。
しかし、そのフェアベルゲンはシア夫人、なぎさ様の奥方様の故郷??
ヤバい、これはヤバい。邪魔したりしたら、砂漠に永久追放待った無し。家が潰れる。
取り囲んでいた人達がさぁ~っと離れた。
それはもう潮が引くように。
助かった。なぎさは涙目でユエとシアを見た。
一瞬微笑んだように見えたはずなんだが……
氷のような目で見る二人に引きずられて行く。
(なぎさ)あのぅ~、ユエさん、シアさん?
(ユエ)なんか嬉しそうな顔してたよねぇ(氷のような目)
(シア)そうですよ!お綺麗な女の人達に囲まれて、鼻の下伸ばしてましたよねぇ(冷たい目)
(なぎさ)ちょっと待て!そんな訳ないやろう。マジで怖かったんやから!
迷宮の最深部のボス魔物の方が数千万倍マシやぞ!
大体、半泣きになったんやから、わかってよ(涙目)
(ユエ)ぶっ!
(シア)ぶはっ!
(ユエ)はいはい、わかりました。そんなに怖かった?(笑)
(シア)まぁ、経験無かったら、そうなりますよ。ユエさん(爆笑)
(なぎさ)ひでぇ~。
だってアイツら、完全に獲物を前にした肉食獣の目になっていたやん。
隙あらば喰う!みたいな、っていうか、そのものやん(怖)
(フェロ)まぁ、対象が対象ですからねぇ。
(エルム)あわよくば、私達の末席に。って感じですかね。
(フィル)そんなに甘くはない。ひとりで迷宮のボス狩ってくれば、考えてもいい。
フィルさん、無理です。あり得ません。
相手はお貴族様のお嬢様やご婦人方です。
迷宮にすら行けません。
そんな話をしながらキャンパーに戻った。
リリアナが死ぬ気で探したけど、見つからないハズだ。
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