自重を知らない異世界英雄たち

なぎさセツナ

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第一章後編 ハイリヒ王国復興編

商売繁盛

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 娘たちに慰められ立ち直ったなぎさは、遊びに行くことにした。

(なぎさ)皆んな、どこ行きたい?

(娘一同)自転車遊技場!!

(なぎさ)よし、行こう!!


 自転車遊技場で楽しむ一行。

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      お父様、こっちこっちぃ~。

(なぎさ)うわぁ~しまったぁ~。

(猫人族 次女 レナ・パトリエット)
      お父様ぁ~、一周回ってくださいねぇ~、"ル・マン"(笑)

(なぎさ)のぉ~!!

(狐人族 長女 ティナ・スタシア)
      一番長いコースですよぉ~、お父様ぁ~(笑)

(狐人族 次女 ルナ・スタシア)
      競争ですよぉ~、お父様ぁ~(笑顔)

(なぎさ)よぉ~し!先に行って待ってるねぇ~(笑)

(蛇人族 リナ・オスマヤヒ)
      あはは、無理無理ぃ~(笑)

(熊人族 ナジヌ・タニア)
      親バカ全開で砂糖吐きそうだわ(苦笑)

(豹人族 シズク・アストラ)
      あんたバカかぁ~?!良いじゃない、微笑ましくて(苦笑)

(狐人族 アナ・スタシア)
      そう言いながら、苦笑してますよね(爆笑)

(蛇人族 クレ・オスマヤヒ)
      これで心配はないですね(笑顔)

(蛇人族 マラ・オスマヤヒ)
      なぎさ様にそんな心配は不要ですよ(笑顔)

(犬人族 タニラ・ストラス)
      私たちのなぎさ様はそんな方じゃないのは、私たちが一番よく分かってるじゃないですか(笑顔)


 自分達が老いていくなか、やはり子供の事は心配だった。
 しかし、なぎさの親バカぶりと娘たちの懐き方を見れば、何も心配ないと確信出来た。
 というか、なぎさの親バカぶりの方が心配なので、後でユエ様にお願いする事になり、
 ユエも苦笑しながら了承した。

 ある日
 
(なぎさ)今日はどこ行きたい?

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)そうですねぇ~。

(猫人族 次女 レナ・パトリエット)サーキットが良い。お父様、レースしよ。

(なぎさ)分かった、やろう!

(娘一同)わーい!!

(なぎさ)で、どのコース?

(娘一同)"ラグナ・セカ"!

(なぎさ)わお!


 なんとコークスクリューのある"ラグナ・セカ"

(なぎさ)よーし、魔動車出したぞー!

(狐人族 長女 ティナ・スタシア)違うよ?魔動バイクだよ?

(なぎさ)マジ?

(娘一同)マジで~す(笑顔)


 なんつぅ~お転婆娘たち、あの度胸試しのコークスクリューがある"ラグナ・セカ"を魔動バイクでレースすると。

(なぎさ)わ、分かった。はい。

(蛇人族 フェラ・オスマヤヒ)
      あれ?お父様、ビビってます?(ニヤリ)

(豹人族 リナ・オスマヤヒ)
      引き攣ってますけど?(笑顔)

(犬人族 ラチア・ストラス)
      お父様に限って、そんなことないですよねぇ~(ニヤッ)

(なぎさ)もちろんだよ(引き攣り)

(熊人族 ナジヌ・タニア)
      ありゃ、ビビってるな(笑)

(豹人族 シズク・アストラ)
      ええ、娘たちにね(笑)


 レースは20周、ピットから順番に入り、そこそこのスピードで1周して、そのままスタート。
 それに気付いた周りの魔動車が続々とピットイン。
 見た事がない魔動車に興味を示し、それがレースをしだすのだから、そりゃ見たくもなる。
 一旦レースを中止し、オーロラビジョンをつける。
 そしてレースを仕切り直す。
 それにスタートを"ローリングスタート"という新しいスタートを見せる。

(貴族:男①)変わったスタートの仕方だな。

(猫人族 ユナ・パトリエット)
      あれば"ローリングスタート"と言うそうです。
      止まらず、そのままスタートする方法です。
      しかし、あの白線を越えるまでは追い抜き禁止だそうです。
      並ぶまでは良いそうですが、前に出れば失格だそうですよ。

(貴族:女①)へぇー、なかなか面白そうな方法ですね。

(貴族:女②)これ、スタートから駆け引きが始まってますよね。

(貴族:男②)今度、言ってみようか?その"ローリングスタート"でレースをしたいと。

(騎士:女①)良いねぇ~、その駆け引きをしてみたいな。

(騎士:男①)あの魔動車は?

(蛇人族 クレ・オスマヤヒ)
      魔動バイクと言うそうです。
      近々発表すると言われてました。

(騎士:男②)それは楽しみだ、当主に報告せねば。
                 

 そんな事はよそ目に、激しいレースが始まっている。
 魔動車に比べて小さく細い為、かなり激しいレースに見える。
 もう、身体が地面に擦るんじゃないか?というほど倒れた状態でコーナーを曲がっていく。
 しかも9台が団子状態で抜きつ抜かれつのレースが行われている。

(なぎさ)おっと。

(熊人族 ナジヌ・ルミナ)
      隙あり!ですよ、お父様。

(なぎさ)やられた。負けないぞ!

(犬人族 ラチア・ストラス)
      私のことを忘れてません?お父様(ニヤリ)

(なぎさ)うわっ、外から来たか!


 インカムが内蔵されたフルフェイスヘルメットをつけている為、会話が可能である。
 それはユナ達が居るピットにも繋がっている為、娘たちの会話を聞くことができる。
 わいわい楽しそうにやり取りしながらレースをしているのを見るので、否が応でも盛り上がる。
 一緒に聞いていた周りの人達も、ビジョンを見ながら会話を聞き、応援を始める。

(貴族:女③)しかし、お父様って誰?

(騎士:女①)そうなんだよ、どこの家の者なんだ?

(猫人族 ユナ・パトリエット)
      ご挨拶が遅れました。
      私、なぎさ太公の夫人、ユナ・パトリエットと申します。
      あの者達は私たちの娘です。

(貴族:男①)こ、これは失礼致しました。
      なぎさ様のご夫人方と、その御息女方でございましたか!
     

 周りに緊張が走った、貴族の夫人方とは分かっていたが、まさかなぎさ様のご家族とは思わなかったらしい。
 その場に全員、跪いた。
 
(猫人族 ユナ・パトリエット)
      そんなに緊張されないでください。
      夫は公私を分ける人ですから(笑顔)

(貴族:男②)はっ!ありがたきお言葉、誠にありがたき幸せにございます。

(猫人族 クレ・オスマヤヒ)
      今はレースを楽しみましょう(笑顔)

(騎士:女①)はいっ!


 激しく繰り広げられるレースを皆で観戦する。
 時に歓声、時にハイタッチをしながら、皆で楽しんだ。

(なぎさ)そろそろピットに戻ろう。

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      えぇ~!後5周、後5周したらにしましょうよ、お父様。

(なぎさ)うーん、分かった。じゃあ、後5周したらピットインね。

(娘一同)はーい!
       

 5周してピットに戻ってきた。

(なぎさ)ふうぅ~。

(猫人族 ユナ・パトリエット)
      お疲れ様、あなた。

(なぎさ)お疲れ。キツいわ、流石に。

(狐人族 次女 ルナ・スタシア)
      えーっ。私たち、まだまだいけますよ?(笑顔)

(なぎさ)マジか!凄いな(驚)
    なんだかんだで、50周。
    ここで50周はかなりくるよ(笑)

(蛇人族 フェラ・オスマヤヒ)
      あはは。楽しかったから、ついつい忘れちゃいました(笑顔)


 一緒に居た貴族や騎士達は、なぎさに挨拶した後、早速いつ販売開始か?レースは開催されるのか?
 矢継ぎ早に質問をしていた。
 その目はまるで子供が新しい玩具を見つけた時のように輝いていた。

(なぎさ)今、技師と整備士を育てています。
    そうですねぇ~、販売開始はギルドと相談してから発表します。
    しばらくお待ちください。
    後、レースですが、もちろん開催します。
    開催方法は魔動車の時と同じです。
    ご期待ください。


 歓声があがる。
 気の早い者は、予約をしたいと言うほどに。

(なぎさ)予約は販売開始時期の発表と同時に受け付けますから、楽しみにしていてくださいね。


 また歓声があがる。
 なぎさに挨拶をし、楽しみだと嬉しそうに話しながら、自分のピットに戻って行った。

(蛇人族 リナ・オスマヤヒ)
      また儲かりますね、お父様(ニヤッ)

(熊人族 ナジヌ・ルミナ)
      まいどあり!ですね、お父様(ニヤリ)

(なぎさ)そうやね(ニヤリ)

(親一同)・・・(遠い目)


 SHIAで食事をして、甘味処クレハでデザートを買い、王宮(なぎさ)に戻った。

 またある日
 
(なぎさ)今日はどこに行く?

(娘一同)王都をぶらぶらしたい!

(なぎさ)よし行こう。屋台もあるから、食べ歩くか!

(娘一同)わーい!!


 食べ歩くと言っても限度がある。
 何日もかけて、王都の屋台、食事処やレストランを制覇した。

(犬人族 ラチア・ストラス)
      メニューを全部、制覇したいけど(笑)

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      また今度の楽しみにしましょう。

(猫人族 次女 レナ・パトリエット)
      そうね。それにそろそろフェアベルゲンに戻らないと。

(狐人族 長女 ティナ・スタシア)
      そっか!完全に忘れてた(笑)

(豹人族 クリス・アストラ)
      統治区経営の勉強もしないとね。

(蛇人族 フェラ・オスマヤヒ)
      そうそう、早く一人前になって、お父様とお母様を安心させないとね。


 よく出来た娘たちだ。
 これならフェアベルゲンの未来も明るいな。

(なぎさ)じゃあ、帰ろうか。

(娘一同)はーい。


 しかし、次の瞬間、なぎさの足元が光り、姿が消えた。

(蛇人族 リナ・オスマヤヒ)
      えっ?

(蛇人族 フェラ・オスマヤヒ)
      な、何?何が?

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      お、お父様、お父様ぁ~!!(半泣)

(猫人族 次女 レナ・パトリエット)
      なんで?どうして?お父様は??(涙目)

(狐人族 長女 ティナ・スタシア)
      は、早く戻ってユエ様に伝えなきゃ!!

(熊人族 ナジヌ・ルミナ)
      皆んな、行くよ!早く王宮(なぎさ)へ!!

(熊人族 ナジヌ・タニア)
      行くぞ!トロトロすんな!早い奴は先に行け!!

(猫人族 ユナ・パトリエット)
      早くこの事をユエ様に伝えて!!


 猛然と走り出す一同、一秒でも早く伝えないと。
 今はそれしか頭になかった。

(豹人族 クリス・アストラ)
      ユエ様!!大変です!!!


 やはりそこは豹獣人、足の速さはピカイチである。
 クリス・アストラは、一連の現象を必死に説明する。

(ユエ)いつかはそんな時が来るかもしれないと思ってた。
   シア!

(シア)了解です!エンジェさんを呼んで来ます!


 エンジェが走ってやってきた。

(エンジェ)シアから聞いた。
     やはりあったか、なぎさが言ってた通りだ。

(ユエ)アレは?

(エンジェ)もちろん、みんな来て。他は…

(シア)私が連れて行くわ、場所を教えて。

(エンジェ)3-C-1、分かった?

(シア)了解です!


 続々と到着する娘たち、嫁たちが遅れるのは歳のせいか?(笑)
 全員揃ったところで、シアの案内で3-C-1へ。
 そこには見たことがない、大きな機械があった。

(エンジェ)ターゲットを探索する。


 そう言うと、機械を操作する。

(猫人族 ユナ・パトリエット)
      これは?

(ユエ)なぎさが言ってた事の対策よ。
   これで転送された世界を特定して、強引にゲートで繋ぐ。
   絶対逃さない、必ず見つけて捕まえる!

(エンジェ)分かった!見つけた!ゲート繋ぐぞ!カチコミだ!!

(ユエ)皆んなは残って、危険だから。

(猫人族 長女 リサ・パトリエット)
      でも…

(シア)大丈夫、任せるです(微笑み)

(ミヤビ)妾が残る。こちらは任せよ。

(ユエ)あっ!居たの?ミヤビ(笑)

(ミヤビ)ユエ様!(涙目)


 ミヤビとフェアベルゲン組を残して、ユエ達はゲートでなぎさのもとに向かった。


                                                  
                  
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