24 / 26
魔動車レースに向けて、そして予選
しおりを挟む
新商品の販売も一息つき、日常に戻るセツナ。
新商品はその気になればたくさんあるか、やはり儲けないといけないから商人達と要相談で販売戦略を立てている。
慰問先で学校の事を聞かれたりするが、王都にしか無いので、王都に来てもらう事。
学校に来るなら毎日炊き出しをするので、家の事は考えなくて良いこと。
収入により有料だが、介護や看病ができる施設があるので心配しなくて良い事。
学費や制服、食住は無料なので学業に専念できる事。
ただし、問題を起こしたり、サボって成績が悪かったら退学になる事。
などを説明すると、是非という声が出てきたりした。
やはり親は子供の将来が心配だ。
しかし、その為に炊き出しをするのに常駐してもらわないといけないので、教会は建てさせて欲しいとお願いした。
すると領主に嘆願すると言った。
領主は渋った所もあったが、土地さえ用意してくれたら建設費はセツナ教が全額負担する事。
建設には地元の職人を使うので仕事が増える事を説明すると、大抵は許可が出た。
まぁ、大体セツナ教が広まっているのは女王派閥がメインだから、さほど難しい交渉ではなかった。
(サティナ魔王国筆頭魔道士 ナディア・サティナ ダークエルフ)
良いんですか?セツナ様。
(セツナ・レズマンコ)
うん?構わないよ。
子供達の将来がかかってるからね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そうですか……
子供達は学校に通う為に王都へ行き、学生寮に住む。
地方では教会ができると信者に住んでもらい、毎日炊き出しを開始した。
事業では莫大な収入を得ているが、教育・福祉でも莫大な出費になってきている。
ついにセツナは王族の給金の一部も投入しだした。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
もう無茶ですよ、王族としての給金まで投入しているじゃないですか!
(セツナ)
大丈夫、大丈夫。
それに教育・福祉に力を入れているのに、贅沢三昧してたらおかしくない?
これでも充分贅沢してるしね。
魔動車を何台も買って、レースに参戦できるだけの生活はできてるし。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
それも子供達の夢と希望、楽しみの為ですよね?
(セツナ)
自分の為でもあるよ、大好きで楽しいし。
魔動バイクのレースにも参するしね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
はぁ……
この事は中央も知っている。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
姉さん……
(サティナ魔王国女王 クイント・サティナ ダークエルフ)
分かっておる。
頃合いだ、今までの貢献の褒美として、事業等の収入に関しては税免除とする。
これからも、教育・医療・福祉に尽力するように勅命を出す。
周りの貴族連中には、異議があるなら教育・医療・福祉への財産提供を義務付けする。
あれほどの莫大な費用を払いたい奴など居らんだろう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
ですよねぇ~。
普通の貴族なら破産しますよ。
この事はセツナに伝えられた。
(セツナ)
え?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
今までの事に対する褒美よ。
(セツナ)
うーん、周りの貴族連中は大丈夫なん?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
文句があるなら、財産提供を義務付けるから大丈夫よ。
これだけの莫大な出費を払いたい貴族は居ないから。
その代わり、これからも尽力する事。
(セツナ)
分かった。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
表向きだからね。
これ以上、無茶したらダメよ!
(セツナ)
あ、ああ、分かった。
まぁ、リクエストが無いと動けないしね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
リクエストが無い事を祈るわ。
しっかり事業で儲けてね。
(セツナ)
うん。
とりあえずセツナに釘を刺したナディア・サティナ。
今のところ、行き渡っているからと安心はしていた。
(セツナ)
王都にわざわざ来さすのも……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
良いから、それで良いから!
わざわざ王都に来て学ぶことにステータスがあるから。
それだけやる気がある人物が来るんだから。
でないと、質が下がるよ?
地方は炊き出しを兼ねた、読み書き計算の勉強会で充分だから。
それ以上、目指したい人だけが王都に来るんだから。
(セツナ)
そうか……なるほどね。
広げ過ぎて、質が下がったら意味ないと。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そうそう。
ただでさえ希望者は全員受け入れて、増築を繰り返してるんだから、それで充分よ。
(セツナ)
分かった、じゃあそうしよう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
納得してくれて良かったわ(ボソっ)
(セツナ)
えっ?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
いえ、何でもない。
福祉関係への支出は何とかなっている。
孤児院への寄付や勉強会、貧民街への炊き出しと勉強会。
しかし、治癒院への資金提供による低価格化や病院、老人院の建設は、領主が難色を示すところが多かったので、支出は押さえられた。
いくら女王派閥といえども、そこまで介入されるのは嫌だったらしい。
領主の資質が問われているような気がしたらしい。
その代わり、セツナほどではないが領主も力を入れ出したとか。
(セツナ)
領主達も追従しだしてくれて嬉しいな。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そりゃ王族がここまでしてるのよ?
何もしなかったら、領主としての資質が問われるわ。
と言ってもほとんど女王派閥だけど。
(セツナ)
他の派閥はなかなかねぇ……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
まぁ、あまり率先してすると、派閥では無くなる可能性を危惧しているからね。
(セツナ)
そんな事して犠牲になるのは領民なのに……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
なんだかんだで学校には来てるみたいよ。
炊き出しとかは自分達でやるか、優秀なのを青田買いして、貧民のまま王都に送り込んだりしてるわ。
ただ、人数は少ないけど。
まず、読み書き計算ができないといけないっていう壁があるからね。
家庭教師を貧民街や孤児院に送り込み、優秀な者だけに技術を習得させる為にね。
だから、河川・街道専門学校と技師専門学校、農・漁・林業専門学校にしか行かせてないわね。
(セツナ)
なるほどね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
知識の活用による売り上げからは2割を納める書面に領主の署名をさせているから、収入はあるわよ。
監査も入れて、無断使用を取り締まってるから。
(セツナ)
それは助かる。
諦めてたから。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
美味しいとこ取りはさせないわよ。
それ相応の対価は払ってもらわないと。
(セツナ)
ありがとう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
ここまでやってるんだもん、私達もできる限り協力するわよ。
女王自ら勅命を出し、中央から査察が入る。
それを買収したり、誤魔化したりする事は……である。
余程のバカでない限り、どういう事か理解していた。
そのおかげで、セツナは確実に収入を得ることができていた。
反感を買いかけたりしたが、それをすると財産提供になる事、それだけの技術と知識が無い事、自領がそれなりに発展する事から、損得を理解している領主、貴族は黙っていた。
そうしていると、セツナに商人達から連絡が来た。
"そろそろ魔動車レース"の頃合いですよ、と。
という事で、商人と関係者を集めた。
(商人 狐獣人)
そろそろですよ、セツナ様。
お貴族達もかなり走り込んでいて、レース紛いの事はできそうです。
(商人 狼獣人)
現在23台が売れてます。
(セツナ)
じゃあ、ボクを入れて24台か、ちょうど良さそう。
レースは少々時間かかるけど良いかな?
2刻ぐらいをメドとして計算すると……そうだねぇ……40周ぐらいでどう?
最後尾でもチャンスあるようにするには、ある程度の周回数が要るから。
(商人 熊獣人)
そうですな、最初から無理というのも興醒めですからね……
(セツナ)
出場台数を半分にすれば、周回数も半分にできるけど……
(商人 豹獣人)
お貴族が黙ってないですな、なんてったって記念すべき第1回ですから。
(セツナ)
じゃ、出場台数は24台、レースは"鈴鹿"を40周という事で。
(治癒士 エルフ)
私、知り合いの腕の良い治癒士に声かけてみます。
(セツナ)
うん、お願い。
早速準備に入るセツナ達。
商人は得意先の魔動車購入貴族に伝えると、全員参戦してきた。
治癒室は5部屋用意してあるし、ベッドは一部屋5つある。
レース終了後は、一旦治癒室に入り、治癒士のチェックを受けるようにしている。
アフターケアも万全だ。
記念すべき第1戦は"鈴鹿"だ。
"鈴鹿"は単独サーキットなので、他のコースと仕切る必要はない。
練習走行に専念できるので選んだ。
まぁ、そうでなくても、記念すべき第1戦と言われたら"鈴鹿"を選ぶけどね。
開催は1ヶ月後、早くもサーキットは大盛況。
そこは貴族だけに、紳士だった……一部を除いて。
やっぱ、どこにでも居るんだ、そういうヤツ。
しかし、そこは近衛が動いて治った。
そしてついに前夜祭を迎えた。
(セツナ)
5階建てにしてて良かった。
1階はテイクアウト専門店、2階にレストラン、3~5階はスイートルームにしていた。
しかし、スイートルームは満室で、予約から溢れた者も居たぐらいだった。
前夜祭は予選をやり、1/4刻でどれだけ走れるか?という方式をとっていた。
時間はいい加減で、精密には測れないからだ。
そこに魔動具を併用し、24台全部の位置をオーロラビジョンに映した。
周回数も表示されているので、随時順位が分かるようになっている。
また、サーキット走行なので、同時走行にしたので、ミニレースっぽい形になったが、よくよく説明を聞いていた人はタイミングをずらしてコースインしていた。
コースインしてから1/4刻と説明していたからな。
しかも全体で3刻取ってあると説明したしな。
コースインすると魔動具が作動して、自動的に1/4刻で測定が終了する。
その間、止まらないから、タイミングよくコースインした方が距離を稼げる。
そこに気づいた人は、混雑を避けるようにコース状況を見ながら準備していた。
この時、一発限りより、何度かアタック出来た方が楽しいかもと関係者と話をしていた。
ピットインすれば止まり、コースインすれば作動するとかいう感じで、駆け引きができる方が良いのでは?と。
それは今回の反省点で、次戦から投入するようになった。
予選結果が発表される。
そこは隠れ接待、予選10位。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
忖度、接待は禁止ですよね。
(セツナ)
なんの事かな?
(サティナ魔王国近衛騎士団副団長 ギルナ・ゲオルグ 熊獣人)
接待、忖度は禁止と言ってなかったか?
(セツナ)
宣伝はしても良いよね(ニヤッ)
(商人 狐獣人)
悪ですなぁ……セツナ様。
(セツナ)
そう褒めないでよ(ニヤリ)
(商人 狼獣人)
で、明日の見せ場は?(ニヤッ)
(セツナ)
ふふふっ♡
(サティナ魔王国近衛騎士団長 ガルマン・ゲイン 熊獣人)
なんか企んでるな(ため息)
そして翌日、14刻スタート。
朝はゆっくりモーニング、レース自体は2刻で終わる為、時間にはゆとりがある。
(セツナ)
ラリーだったら、こうはいかないだろうな……
(商人 熊獣人)
そうなんですか?
(セツナ)
ラリーは1台づつのスタートなんだ。
各車、1SSを1/4刻の距離が限界。
4日かけてやるなら、1日5SSで20SSでチャンスはあるけど、1日5SSなら最大でも12台が限界か?
1SSが12台なら3刻、5SSで15刻。
うーん、終わったのから、次のSSに流したら、20台まで可能か?
20番手スタートは、最初のスタートから5刻後だから……
ただ、ラリーは昼だけとは限らないのも醍醐味だから、早朝や夜間とか入れたらなんとかなるか……
(商人 豹獣人)
そうですね、5刻遅れまでならなんとかなりそうですね。
(商人 狐獣人)
勝負の決め方は?
(セツナ)
今のところ、全日程の総走行距離にするか、その日の距離で翌日スタートの順位を決め、最終日の総走行距離で決めるか迷ってる。
(商人 狼獣人)
盛り上がりそうなのは、後者ですな。
成績自体で走行順位が変わるのは、駆け引きの要素が出てきます。
前者に同じ仕組みを入れても、全日程となると挽回は厳しいと思います。
(セツナ)
駆け引きも必要だから後者でいくか、ドキドキ要素が多い方が見てる方も盛り上がるよね。
(商人 熊獣人)
そうですね、その方が儲かります(ニヤッ)
(セツナ)
なら、それだね(ニヤッ)
なんかまた算盤を弾いているセツナと商人達。
商魂たくましいな、お前ら。
新商品はその気になればたくさんあるか、やはり儲けないといけないから商人達と要相談で販売戦略を立てている。
慰問先で学校の事を聞かれたりするが、王都にしか無いので、王都に来てもらう事。
学校に来るなら毎日炊き出しをするので、家の事は考えなくて良いこと。
収入により有料だが、介護や看病ができる施設があるので心配しなくて良い事。
学費や制服、食住は無料なので学業に専念できる事。
ただし、問題を起こしたり、サボって成績が悪かったら退学になる事。
などを説明すると、是非という声が出てきたりした。
やはり親は子供の将来が心配だ。
しかし、その為に炊き出しをするのに常駐してもらわないといけないので、教会は建てさせて欲しいとお願いした。
すると領主に嘆願すると言った。
領主は渋った所もあったが、土地さえ用意してくれたら建設費はセツナ教が全額負担する事。
建設には地元の職人を使うので仕事が増える事を説明すると、大抵は許可が出た。
まぁ、大体セツナ教が広まっているのは女王派閥がメインだから、さほど難しい交渉ではなかった。
(サティナ魔王国筆頭魔道士 ナディア・サティナ ダークエルフ)
良いんですか?セツナ様。
(セツナ・レズマンコ)
うん?構わないよ。
子供達の将来がかかってるからね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そうですか……
子供達は学校に通う為に王都へ行き、学生寮に住む。
地方では教会ができると信者に住んでもらい、毎日炊き出しを開始した。
事業では莫大な収入を得ているが、教育・福祉でも莫大な出費になってきている。
ついにセツナは王族の給金の一部も投入しだした。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
もう無茶ですよ、王族としての給金まで投入しているじゃないですか!
(セツナ)
大丈夫、大丈夫。
それに教育・福祉に力を入れているのに、贅沢三昧してたらおかしくない?
これでも充分贅沢してるしね。
魔動車を何台も買って、レースに参戦できるだけの生活はできてるし。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
それも子供達の夢と希望、楽しみの為ですよね?
(セツナ)
自分の為でもあるよ、大好きで楽しいし。
魔動バイクのレースにも参するしね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
はぁ……
この事は中央も知っている。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
姉さん……
(サティナ魔王国女王 クイント・サティナ ダークエルフ)
分かっておる。
頃合いだ、今までの貢献の褒美として、事業等の収入に関しては税免除とする。
これからも、教育・医療・福祉に尽力するように勅命を出す。
周りの貴族連中には、異議があるなら教育・医療・福祉への財産提供を義務付けする。
あれほどの莫大な費用を払いたい奴など居らんだろう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
ですよねぇ~。
普通の貴族なら破産しますよ。
この事はセツナに伝えられた。
(セツナ)
え?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
今までの事に対する褒美よ。
(セツナ)
うーん、周りの貴族連中は大丈夫なん?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
文句があるなら、財産提供を義務付けるから大丈夫よ。
これだけの莫大な出費を払いたい貴族は居ないから。
その代わり、これからも尽力する事。
(セツナ)
分かった。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
表向きだからね。
これ以上、無茶したらダメよ!
(セツナ)
あ、ああ、分かった。
まぁ、リクエストが無いと動けないしね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
リクエストが無い事を祈るわ。
しっかり事業で儲けてね。
(セツナ)
うん。
とりあえずセツナに釘を刺したナディア・サティナ。
今のところ、行き渡っているからと安心はしていた。
(セツナ)
王都にわざわざ来さすのも……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
良いから、それで良いから!
わざわざ王都に来て学ぶことにステータスがあるから。
それだけやる気がある人物が来るんだから。
でないと、質が下がるよ?
地方は炊き出しを兼ねた、読み書き計算の勉強会で充分だから。
それ以上、目指したい人だけが王都に来るんだから。
(セツナ)
そうか……なるほどね。
広げ過ぎて、質が下がったら意味ないと。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そうそう。
ただでさえ希望者は全員受け入れて、増築を繰り返してるんだから、それで充分よ。
(セツナ)
分かった、じゃあそうしよう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
納得してくれて良かったわ(ボソっ)
(セツナ)
えっ?
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
いえ、何でもない。
福祉関係への支出は何とかなっている。
孤児院への寄付や勉強会、貧民街への炊き出しと勉強会。
しかし、治癒院への資金提供による低価格化や病院、老人院の建設は、領主が難色を示すところが多かったので、支出は押さえられた。
いくら女王派閥といえども、そこまで介入されるのは嫌だったらしい。
領主の資質が問われているような気がしたらしい。
その代わり、セツナほどではないが領主も力を入れ出したとか。
(セツナ)
領主達も追従しだしてくれて嬉しいな。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
そりゃ王族がここまでしてるのよ?
何もしなかったら、領主としての資質が問われるわ。
と言ってもほとんど女王派閥だけど。
(セツナ)
他の派閥はなかなかねぇ……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
まぁ、あまり率先してすると、派閥では無くなる可能性を危惧しているからね。
(セツナ)
そんな事して犠牲になるのは領民なのに……
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
なんだかんだで学校には来てるみたいよ。
炊き出しとかは自分達でやるか、優秀なのを青田買いして、貧民のまま王都に送り込んだりしてるわ。
ただ、人数は少ないけど。
まず、読み書き計算ができないといけないっていう壁があるからね。
家庭教師を貧民街や孤児院に送り込み、優秀な者だけに技術を習得させる為にね。
だから、河川・街道専門学校と技師専門学校、農・漁・林業専門学校にしか行かせてないわね。
(セツナ)
なるほどね。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
知識の活用による売り上げからは2割を納める書面に領主の署名をさせているから、収入はあるわよ。
監査も入れて、無断使用を取り締まってるから。
(セツナ)
それは助かる。
諦めてたから。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
美味しいとこ取りはさせないわよ。
それ相応の対価は払ってもらわないと。
(セツナ)
ありがとう。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
ここまでやってるんだもん、私達もできる限り協力するわよ。
女王自ら勅命を出し、中央から査察が入る。
それを買収したり、誤魔化したりする事は……である。
余程のバカでない限り、どういう事か理解していた。
そのおかげで、セツナは確実に収入を得ることができていた。
反感を買いかけたりしたが、それをすると財産提供になる事、それだけの技術と知識が無い事、自領がそれなりに発展する事から、損得を理解している領主、貴族は黙っていた。
そうしていると、セツナに商人達から連絡が来た。
"そろそろ魔動車レース"の頃合いですよ、と。
という事で、商人と関係者を集めた。
(商人 狐獣人)
そろそろですよ、セツナ様。
お貴族達もかなり走り込んでいて、レース紛いの事はできそうです。
(商人 狼獣人)
現在23台が売れてます。
(セツナ)
じゃあ、ボクを入れて24台か、ちょうど良さそう。
レースは少々時間かかるけど良いかな?
2刻ぐらいをメドとして計算すると……そうだねぇ……40周ぐらいでどう?
最後尾でもチャンスあるようにするには、ある程度の周回数が要るから。
(商人 熊獣人)
そうですな、最初から無理というのも興醒めですからね……
(セツナ)
出場台数を半分にすれば、周回数も半分にできるけど……
(商人 豹獣人)
お貴族が黙ってないですな、なんてったって記念すべき第1回ですから。
(セツナ)
じゃ、出場台数は24台、レースは"鈴鹿"を40周という事で。
(治癒士 エルフ)
私、知り合いの腕の良い治癒士に声かけてみます。
(セツナ)
うん、お願い。
早速準備に入るセツナ達。
商人は得意先の魔動車購入貴族に伝えると、全員参戦してきた。
治癒室は5部屋用意してあるし、ベッドは一部屋5つある。
レース終了後は、一旦治癒室に入り、治癒士のチェックを受けるようにしている。
アフターケアも万全だ。
記念すべき第1戦は"鈴鹿"だ。
"鈴鹿"は単独サーキットなので、他のコースと仕切る必要はない。
練習走行に専念できるので選んだ。
まぁ、そうでなくても、記念すべき第1戦と言われたら"鈴鹿"を選ぶけどね。
開催は1ヶ月後、早くもサーキットは大盛況。
そこは貴族だけに、紳士だった……一部を除いて。
やっぱ、どこにでも居るんだ、そういうヤツ。
しかし、そこは近衛が動いて治った。
そしてついに前夜祭を迎えた。
(セツナ)
5階建てにしてて良かった。
1階はテイクアウト専門店、2階にレストラン、3~5階はスイートルームにしていた。
しかし、スイートルームは満室で、予約から溢れた者も居たぐらいだった。
前夜祭は予選をやり、1/4刻でどれだけ走れるか?という方式をとっていた。
時間はいい加減で、精密には測れないからだ。
そこに魔動具を併用し、24台全部の位置をオーロラビジョンに映した。
周回数も表示されているので、随時順位が分かるようになっている。
また、サーキット走行なので、同時走行にしたので、ミニレースっぽい形になったが、よくよく説明を聞いていた人はタイミングをずらしてコースインしていた。
コースインしてから1/4刻と説明していたからな。
しかも全体で3刻取ってあると説明したしな。
コースインすると魔動具が作動して、自動的に1/4刻で測定が終了する。
その間、止まらないから、タイミングよくコースインした方が距離を稼げる。
そこに気づいた人は、混雑を避けるようにコース状況を見ながら準備していた。
この時、一発限りより、何度かアタック出来た方が楽しいかもと関係者と話をしていた。
ピットインすれば止まり、コースインすれば作動するとかいう感じで、駆け引きができる方が良いのでは?と。
それは今回の反省点で、次戦から投入するようになった。
予選結果が発表される。
そこは隠れ接待、予選10位。
(ナディア・サティナ筆頭魔道士)
忖度、接待は禁止ですよね。
(セツナ)
なんの事かな?
(サティナ魔王国近衛騎士団副団長 ギルナ・ゲオルグ 熊獣人)
接待、忖度は禁止と言ってなかったか?
(セツナ)
宣伝はしても良いよね(ニヤッ)
(商人 狐獣人)
悪ですなぁ……セツナ様。
(セツナ)
そう褒めないでよ(ニヤリ)
(商人 狼獣人)
で、明日の見せ場は?(ニヤッ)
(セツナ)
ふふふっ♡
(サティナ魔王国近衛騎士団長 ガルマン・ゲイン 熊獣人)
なんか企んでるな(ため息)
そして翌日、14刻スタート。
朝はゆっくりモーニング、レース自体は2刻で終わる為、時間にはゆとりがある。
(セツナ)
ラリーだったら、こうはいかないだろうな……
(商人 熊獣人)
そうなんですか?
(セツナ)
ラリーは1台づつのスタートなんだ。
各車、1SSを1/4刻の距離が限界。
4日かけてやるなら、1日5SSで20SSでチャンスはあるけど、1日5SSなら最大でも12台が限界か?
1SSが12台なら3刻、5SSで15刻。
うーん、終わったのから、次のSSに流したら、20台まで可能か?
20番手スタートは、最初のスタートから5刻後だから……
ただ、ラリーは昼だけとは限らないのも醍醐味だから、早朝や夜間とか入れたらなんとかなるか……
(商人 豹獣人)
そうですね、5刻遅れまでならなんとかなりそうですね。
(商人 狐獣人)
勝負の決め方は?
(セツナ)
今のところ、全日程の総走行距離にするか、その日の距離で翌日スタートの順位を決め、最終日の総走行距離で決めるか迷ってる。
(商人 狼獣人)
盛り上がりそうなのは、後者ですな。
成績自体で走行順位が変わるのは、駆け引きの要素が出てきます。
前者に同じ仕組みを入れても、全日程となると挽回は厳しいと思います。
(セツナ)
駆け引きも必要だから後者でいくか、ドキドキ要素が多い方が見てる方も盛り上がるよね。
(商人 熊獣人)
そうですね、その方が儲かります(ニヤッ)
(セツナ)
なら、それだね(ニヤッ)
なんかまた算盤を弾いているセツナと商人達。
商魂たくましいな、お前ら。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~
桂
ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。
そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。
そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。
転生?したら男女逆転世界
美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。
※カクヨム様にも掲載しております
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる