黒薔薇学園男子校

なぎさセツナ

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パーティーと即売会

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失神している渚をお風呂に運び、綺麗に洗う。
その後車に乗せ、ホテルに戻る。

(西園寺 渚)
うっ……うーん……

(西園寺 司)
渚、気がついた?(微笑み)

(龍崎 蘭)
どうだった?

(渚)
凄かった。
あれ何?目の前真っ暗で花火が見えた、息するのもしんどかった(照)

(龍崎 蘭)
だろ?あれが"腸内擦り"だ、天国に召されただろ(ニヤリ)

(渚)
召された!召された!あんなの初めて!

(龍崎 蘭)
司もできるだろ?
手応えさえ気をつけたら可能だ。
引っかかったらそれ以上押し込まない、それだけだ。
しっかりローション垂らす事とな。

(司)
分かった、今度挑戦してみるよ、良いかな?渚。

(渚)
うん!お願い!あれ、RUBBER着てやっても良いかも!

(司)
それも良いな!よし!専用衣装を作ろう!

(渚)
顔は今のままの方が興奮する(照)

(司)
変態だな、渚(ニヤッ)

(渚)
嫌?(上目遣い)

(司)
そういうところにまた惚れた!
やっぱり渚はボクの妻だ!(嬉)

(渚)
うふふっ♡

(龍崎 蘭)
で、明日の夜のパーティーだが、そこでも二人を紹介する。
渚にはドレスアップして着飾ってもらう。
ジュエリーコレクションも兼ねてな。

(渚)
ジュエリーコレクション(汗)

(龍崎 蘭)
まぁ、パーティーの後で即売会もやるんで、商品を身につけてもらう。
他にもメイドから選抜したのが着飾るから大丈夫だ。

(渚)
聞きたくないけど聞く。
全身おいくらぐらい?

(龍崎 蘭)
渚がメインだ。
今回の最高級品を付けてもらうから、総額5億ほどだ。

(渚)
きゅううぅぅぅっ♡(失神)

(龍崎 蘭)
まだ刺激が強かったか。

(司)
VIPだからか?

(龍崎 蘭)
あゝ、どこぞみたいに王族は居ない。
買える範囲に押さえた。
まぁ投資にもなる品物だ、買い手はつく。

(司)
なるほどな。

(龍崎 蘭)
渚は大丈夫か?
今回、中東とかも回るから、王族が居る。
身につけるのはこんな比じゃないぞ?

(司)
慣れさせれば良い。
経験を積まないとね。
たかだか15万のスニーカーを大切に履いてくれるんだよ。

(龍崎 蘭)
嫁の鏡だな。
普通、これだけの財産があると、もっとって言うヤツが多いがな。

(司)
結納で渡した車も軽だ、流石に中古は断ったけどね。

(龍崎 蘭)
経済的に苦労してきたんだなぁ……

(司)
テーブルマナーも知らなかったんだ。
ボクと一緒になってから、必死に覚えていたよ。
それこそ家の食事でも練習してたし。

(龍崎 蘭)
そんな事させたら、碌に味も楽しめんぞ。

(司)
そうなんだけど、パーティーとかあるって聞いたから、ボクに恥をかかせたくないって。

(龍崎 蘭)
良い嫁もらったなぁ。

(司)
その分、ボクが幸せにしないと。

(龍崎 蘭)
そうしてやれよ、旦那様。


良い話だ。
当人の渚は失神してるが。
復活した渚。

(司)
大丈夫?

(渚)
なんとか。
しかし5億って、そんなの付けたら身体が溶ける(涙目)

(司)
溶けないから、大丈夫だから。
着ければいわゆる汚れや傷は付く。
それ込みで値段がつく。
渡す為に手入れはするから、気にしなくて良い。

(渚)
こっ、コケたらどうしよう(冷汗)

(司)
その程度、大丈夫だ。


そしてパーティー当日。

(メイド)
奥様、こちらに。

(渚)
はっ、はい!


渚はメイドの手によって着飾せられる。
ドレスにも宝石が散りばめられている。
こうなれば、余計に食べ物も飲み物も溢せない。
食事を提供されない事を祈るばかりだ。
しかし……

(渚)
どうしてこうなった(涙目)


立食パーティー。
周りは飲み物食べ物を持ってくる。
取り入るのに必死だ。

(渚)
あっ、いや、お構いなく(汗)

(夫人)
まあまあ、そうおっしゃらずに。

(令嬢①)
そうですわ、そのネックレス、素敵です。
是非とも手に入れたいですわ。

(令嬢②)
私はそのイヤリングが良いですわ。
私も貴方と同じ、イヤリング派なんです。
ピアスはちょっと……

(令嬢③)
私、ピアス派なんですけど、同じデザインのピアスはあります?

(渚)
あはは(冷汗)


とりあえず情報はもらっていたので……

(渚)
同じになるかは分かりませんが、ピアスもあります。
是非ともご覧になってみてください。

(令嬢③)
それは楽しみですわ。

(夫人)
それで、お値段ですけど、いかほどになります?
出来れば……ねぇ(ニヤッ)


わぁ~、金持ちがそれとなく値切ってきたよ。
どうする渚?

(渚)
それは要相談ですが、このネックレスとセットにされますと、結構お得かと。

(夫人)
話が早くて助かるわぁ。
たしかにネックレスとセットの方が映えますよねぇ……

(渚)
色違いもございますから、是非ご覧になられたらと。

(夫人)
まぁ、ご商売が上手な事。
なかなかやり手ですわ(笑)

(渚)
お褒めにあずかり、恐悦にございます(微笑み)


遠目に見ていた蘭。

(龍崎 蘭)
なかなかのやり手だな。
もっとテンパるかと思ったが、なかなかの商売上手だ。

(司)
大阪生まれの血だろう。
情報を渡しただけで、いなしながら売り込んでるよ。


指輪も加えた3点セットもあると説明している。

(龍崎 蘭)
おいおい、3点セットは言ってないぞ(笑)

(司)
同じタイプのネックレスと指輪とイヤリングとピアスがあると言ったろ?
即席で3点セットにしたんじゃないか(笑)

(龍崎 蘭)
やるねぇ……こっちは値段、考えないとな。

(司)
提供価格の何%引きまでなら許容範囲だ?

(龍崎 蘭)
3割だな。


すると、渚の見える場所まで動いて指を立てる司。

(渚)
普通はプロ15%が限界だそうですが、組み合わせと種類によっては20、いえ、ご夫人なら23まで頑張ってくれるかと(汗)

(夫人)
私、端数は嫌いなの、25で手を打ってもらえるかしら?(ニヤリ)

(渚)
うーん、龍崎と相談してみます(汗)

(夫人)
その代わり、この3点セットと色違いのイヤリングと指輪をもらうわ。

(渚)
それなら尚更頑張らないとですね。

(夫人)
話の分かる子、好きよ(微笑み)


それを見て苦笑いする司。

(龍崎 蘭)
どうした?

(司)
渚の付けてる3点セットと色違いでイヤリングと指輪が売れたな、多分。
金持ちが口に出して断りはしないだろ?プライドあるしな(ニヤッ)

(龍崎 蘭)
それは良いが値切られるな……どれぐらいで話がついた?35か?いや40は言われたか……

(司)
焦らして25だ。
プロ15提示でご夫人価格を23と言った。
それで端数切りの25で決まった。

(龍崎 蘭)
マジか……やるなぁ、渚。


プロ30を許容範囲としていたが、なんと25で5点売ってみせた。
ドレスも言われたが、一点物で仕立て直しも可能と言って売った。
当たり前だ、ここに持って来てるのは全て一点物、仕立て直しなんて当たり前だ。
それを強調しながら、色違いの組み合わせもできると言った。

(龍崎 蘭)
おいおい、たしかに一点物だが、仕立て直しなんて当たり前だぞ?
しかも色違いを用意しろってか?
フルオーダーだから簡単にできるが(苦笑い)

(司)
で、10枚売れたな。
あそこまでのアドリブはメイドじゃ無理だろ。

(龍崎 蘭)
メイドなら売って1枚だな。
あそこまではビビって言えないわ。
フルオーダーって教えたのをあそこまでアドリブ利かすか?(苦笑い)

(司)
凄い才能だ、しかも度胸が座ってる。

(龍崎 蘭)
しかもドレスに関しては20ときたか。

(司)
大体10を17って言って端数切りの20だろ?
集まってきたのを良い事に競わせたからな。

(龍崎 蘭)
本来10を渚に集まってくれた人限定で17だろ?
金持ちなら高いと思っても周りの目があるから、引くに引けんわな。
そこに勇気を出したヤツの20を要相談で頑張るときた。
これで買わないヤツは冷やかしとバカにされる。
メイドなら最初から30って言って、枚数や付き合いひけらかされて、更に値切られてたな。

(司)
って事は、売れて2枚か。
同じヤツを3枚も買う奇特なヤツは居ないだろ?

(龍崎 蘭)
そうだ。
フルオーダーを逆手に取って10枚を20で売っちまうんだもんなぁ……
メイドに見習わせてやりたいわ(笑)


なかなかのやり手商人だな、大阪の血か?渚(笑)
なんとかパーティーを乗り切った渚。
即売の結果は今までの中で一番良かった。
当初の予定より利益が出たからだ。
メイド達は値切られた。
30で売った者は居ない。
それ以上に値切られた。
まぁ、いつもの事だ、マージンは取っていた。
そこに最高級品で武装した渚がどれも30では売ってない。
悪くて25、良くて15だ。
ヒールは流石に15だったが、10を12と刻んで、交渉成立のお礼に15で一緒に交渉しようと持ちかけた。
目の色が変わった夫人と令嬢。
予備と称して色違いも含めて集まった夫人と令嬢達に30足売った。

(龍崎 蘭)
渚はなんなんだ?
一人でこんなに売ったヤツは居ねぇ~ぞ?
しかもどれも予定の30より低いプロで売った。
天才か!

(司)
悪くて25、良くて15だからな。
かなり良かったんじゃない?

(龍崎 蘭)
過去最高の出来だ。
予定30として、メイドが出した赤を渚一人でカバーどころか黒にした。
大体、予定は理想だ。
如何に近づけられたか?が普通だ。
予定で黒にしたヤツなんて、少なくとも俺は知らん。

(司)
凄いな、渚は。

(龍崎 蘭)
良い嫁もらったなぁ。


そこに渚が来た。

(司)
おつかれ、渚。

(渚)
死ぬかと思った。

(龍崎 蘭)
ありがとな、凄まじい結果だ。

(渚)
良かった……

(司)
渚、ボクのサイン見てた?

(渚)
見てたよ。
最大引いても30%って事でしょ?
それは死守しろって。

(龍崎 蘭)
まぁそうだが、数買ってくれたら下回っても良いし、最悪割れても良い理想値だよ。

(渚)
えっ?

(龍崎 蘭)
悪くて25、良かったら15って……
そんな割引きで売ったヤツは俺は知らんぞ。
ウチのメイドでも、良くて30、足元見られて45なんてヤツも居る。
売った数はメイド全員と比べても倍は売ってる。
どうやって売ったんだ?信じられねぇ~よ(笑)

(司)
それに渚が最高級品を着けていた。
この利益は比べものにならないぐらい大きい。

(龍崎 蘭)
理想値比較で、メイドが出した赤を渚一人でカバーどころか黒にした。
こんな事、ウチのメイドじゃ無理だ。

(渚)
いや、その、必死だったんで……
上手くいって良かった、あはは(汗)

(龍崎 蘭)
次も頼んだ。

(渚)
無理です!偶然上手くいっただけです!

(龍崎 蘭)
初めてでこんな結果出したヤツは俺は知らん。
怖いぐらいだわ。

(渚)
司(涙目)

(司)
次も頑張ろうな(微笑み)

(渚)
うわああぁぁぁっん(涙)


龍崎グループのジュエリー即売会に渚のレギュラー出演が決まった。
この結果はもちろん龍崎家に知らされ、龍崎家から西園寺家にお礼の品が送られた。
プレッシャーに潰されかける渚だった。

(龍崎 蘭)
お疲れ様!乾杯!


即売会の打ち上げが行われた。
そこでは成績が発表された。
渚の数字に度肝を抜かれたメイド達。
どうやったらそんな事ができるのか?
質問攻めに合う渚。
中にはメモを取ってる者も居る。

(渚)
助けてぇ、司(涙目)

(司)
皆んなの為に頑張って。

(渚)
うわああぁぁぁっん!(涙)


渚は蘭と司のアドバイスのおかげという事と、偶然上手くいったと説明した。
しかし、中には弟子入りを希望する者も居た。


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