宝くじが当たったけど、異世界にも転移した

なぎさセツナ

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牛丼と缶詰

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017   牛丼と缶詰


何か変わった物が無いか、イマゾンやイクテン、イフーを検索する雪夜。

(佐々城 雪夜)
これどうかな、松重の牛丼。
安いし、美味いし、レトルトとは違うしな。
ならついでに中吉家、すき庵のも取り寄せてみるか。
好みがあるしな。
これなら余ってもボクが食べる。


という事で、中吉家、すき庵はイマゾンで、松重はイフーの50%OFFのをポチッた。
そこは割引きプライスを注文するんだ。
ちゃっかりしてるな。
それを持ってクラウド邸を訪れる雪夜。

(雪夜)
アぁ~ン~ネ!まいど!


ゴン!ガチャン!
庭の方で音がした。

(アンネ・クラウド:娘)
あ、アンタねぇ!!
って、バニーガールはやめなさい!!

(雪夜)
そうか?

(アンネ・クラウド)
当たり前でしょ!
って、今日は何!

(雪夜)
美味しい牛丼持って来たんだけど……

(アンネ・クラウド)
あの海沿いの町に行く途中で食べた?

(雪夜)
そうだよ。
まだ紹介してなかったなって、アレなら帰ろうか?

(アンネ・クラウド)
入りなさいよ!

(雪夜)
"ストレージ"ある?
あれ、凍らせてるから、ストレージ保管しないと傷むんよ。

(アンネ・クラウド)
あるわよ、っていうか、貴族邸なら大体キッチンに"ストレージ"があるわ。

(雪夜)
そうだった、忘れてた。

(アンネ・クラウド)
覚えてなさいよ!

(雪夜)
って事で、帰るね。

(アンネ・クラウド)
入りなさいって言ってるでしょ!

(雪夜)
やっぱり?

(アンネ・クラウド)
あれ、美味しかったし。


という事で、キッチンへ行き、品物を出す。

(料理長:女)
おぉ、これは肉が違うな。
湯煎でできるのが手軽だな。
それでこの味は凄い。

(雪夜)
3店舗の味があるんだ、好みだと思うけど。

(料理長)
たしかにな。
しかし、どれも美味いぞ。
気分で変えるのも良いかもな。

(雪夜)
皆んなで試食して。


そう言うと、通販の1セット分渡した。

(料理長)
おいおい、こんなに……

(雪夜)
まぁ、試食だから。

(料理長)
しかし、これ、金貨1枚は取れるぞ。

(雪夜)
そんなに!

(料理長)
あゝ、"異世界産"のこの手は金貨1枚が相場だ。
しかも、この味でこの手軽さ、アレンジもやりやすそうだ、充分価値はある。

(雪夜)
なら、ついでにこんなアレンジを。


と言うと、雪夜は"豆腐"を出した。
それと中吉家の牛丼の素を合わせて"肉豆腐"を作った。

(料理長)
この白いのは何だ?

(雪夜)
"豆腐"っていう大豆から作った食べ物なんだ。

(料理長)
ほう、ヘルシーだな。
うーん、大豆の風味はあるが、ほとんど味が無い。
これは味付け次第で使える。

(雪夜)
で、早速作ったのが"肉豆腐"。
食べてみて。

(料理長)
おっ、美味い!これだけで一品だな。

(雪夜)
こんな感じで色々試してみて。
豆腐は仕入れられるよ。
同じ大豆からのおからや豆乳もある。
それも置いとくね。


そう言うと、出来上がった味付きおからと豆乳も出した。

(料理長)
どれも美味いな!作り方、分かるか?

(雪夜)
分かるよ、作ってみる?


そう言うと大豆を用意してもらい、料理長と一緒に作る雪夜。
"にがり"は面倒なので、仕入れた物を使った。

(料理長)
おいおい、豆乳もおからも豆腐も一緒に出来るんかよ、凄いな。

(雪夜)
でしょ。

(料理長)
これなら作れるが、"にがり"とかいうのが分からんな。

(雪夜)
ボクも作り方は知らないから仕入れとくよ。

(料理長)
あゝ、頼む。


雪夜はとりあえず、スーパーの安い豆腐は仕入れを止め、高い豆腐を仕入れる事にした。
それから1週間してクラウド邸を訪れる雪夜。
今度は何も言わずにグランに教えてもらい庭に行く。

(雪夜)
よっ!アンネ!

(アンネ・クラウド)
ん”ぶぶぶぶうぅぅぅっ♡
い、いきなり何よ!


飲んでたお茶を全部吹いたアンネ。

(雪夜)
うわっ、もったいない、高級茶なのに……

(アンネ・クラウド)
アンタが悪いんじゃない!

(雪夜)
早く舐め啜らないと。

(アンネ・クラウド)
しないわよ!

(雪夜)
じゃ、帰るね。

(アンネ・クラウド)
何しに来たのよ!

(雪夜)
さぁ?

(アンネ・クラウド)
さぁ?って……
なら私、お茶吹いただけ損じゃない!

(雪夜)
だから、早く舐め啜って。

(アンネ・クラウド)
だからしないわよ!

(雪夜)
この前持って来たのより高級な豆腐を持って来たんだ。

(アンネ・クラウド)
早速食べさせなさいよ!

(雪夜)
仕方ないなぁ……はい、あーん♡

(アンネ・クラウド)
嫌よ!

(雪夜)
要らないんだ。

(アンネ・クラウド)
わ、分かったわよ、あーん♡

(雪夜)
何してんの?

(アンネ・クラウド)
あっ、アンタがあーん♡って言うから口開けたんじゃない!

(雪夜)
あっ……

(アンネ・クラウド)
絶対忘れてないよね!

(雪夜)
んじゃはい。

(アンネ・クラウド)
あーん♡

(雪夜)
はい、あぁ~げない!(笑)

(アンネ・クラウド)
ムッキいぃぃぃぃぃっ!


また引っかかるアンネだった(笑)
で、キッチンに行くと……

(雪夜)
ちょっと高級な豆腐を持って来たんだ、どうかな?

(料理長)
おっ、どれどれ?


試食会が始まった。

(料理長)
これは濃厚だな、美味い。
これはこのまま食べたいぐらいだ。

(雪夜)
味噌や醤油も合いますよ。
焼いても良いかも。

(料理長)
だな、やってみよう。


そう言うと、味噌を塗って焼いてみた。

(料理長)
美味い!これは酒のつまみにもなるぞ!

(雪夜)
じゃあ、これもやりますか。

(料理長)
あゝ、これも投入してくれ。
ここまで濃厚だと金貨1枚の価値はある。
こっちで作ったのとこの前のは銀貨10枚で酒場や食事処に卸し、コレはお貴族向けに売ろう。

(雪夜)
分かった、じゃあ仕入れるね。

(料理長)
あゝ、頼む。
安いのはこっちでも作るが、完成品も欲しい。
顧客層が広そうだ。

(雪夜)
了解。


という事で、豆腐の投入も決まった。
雪夜は仕入れに戻る。

(雪夜)
他に何かあるかなぁ……缶詰!
保存も利くし、持ち運びも便利、プルトップのヤツにしよう。


という事で、雪夜は焼肉、マトン、コンビーフ、焼き鳥、さんまの蒲焼き、シーチキン、味付きイカとか色々買った。
サバ缶もとりあえず買った。
そしてクラウド邸へ。
今度はグレンの案内でキッチンへ。

(雪夜)
"缶詰"ってのを持って来たんだけど。

(料理長)
おっ、また聞いた事の無いもんだな、期待するぜ。

(雪夜)
これなんだけど。


そこにアンネが走り込んで来た。

(アンネ・クラウド)
はぁ♡はぁ♡はぁ♡ はぁ♡アンタねぇ~、来たんなら声かけなさいよ!

(雪夜)
必要?

(アンネ・クラウド)
当たり前じゃない!


という事で、缶詰試食会が行われた。

(料理長)
どれも美味いな。
しかもこのままで保存が利くのもポイント高い。
上位ランクの冒険者や軍なんかは飛びつきそうだ。

(雪夜)
軍、ですか……

(料理長)
どうした?軍がなんか問題か?

(雪夜)
仕入れ量が……軍となると、半端な数じゃないでしょ?

(料理長)
あゝ、その問題があるか……
一応、考えていてくれ。
仕入れルートが確保できたら、軍にも売り込もう。

(雪夜)
分かった。
どれぐらい仕入れれるか、方法を探してみる。
かなり難しいと思っていてね。

(料理長)
分かった。


戻った雪夜は仕入れに回るが、缶詰の大量仕入れの方法に頭を悩ませる。

(雪夜)
もう業者並みの仕入れが必要になる。
ペーパーカンパニーはバレるだろうし、決済の取り引き先もペーパーカンパニーになる。
どちらにしろ、ややこしい事になるのは間違いない。
どうやって仕入れるかな……
とりあえず、小口の分を買い込もう。

 
スーパーやネット通販を使って集めまくる雪夜。
やはり、軍となると場合によってはトラック単位になりかねない。
流石に個人じゃ無茶だ。
店を出しても決算で困る、しばらくは考えない事にした。
そのうち良い案が浮かぶかもなんてな。

(料理長)
よう、缶詰の仕入れ方法、見つかったか?

(雪夜)
見つからない。
魔法の無い世界だから、"ストレージ"が使えない。
となると、一時的にでもストックする場所が要る。
これが厄介だ。
色々な証明だのなんだのって、そう簡単にはいかない。
国の許可まで必要になるから、今までみたいにいかなくなる。

(料理長)
そうか……それは厄介だな。
国の許可までって、そんな事にまでなるのか?

(雪夜)
うん、それに納品先は軍だ。
誤魔化しても、軍と分かれば軍事物資を提供した事になる。
これの規制が半端なく厳しい。
基本禁止のとこだから。

(料理長)
それは無理だな。
それでアンタに何かあったら、こっちが困る。
この話は無かった事にしよう。

(雪夜)
まぁ、可能な限りかき集めるけどね。
例えば、軍でも上層部だけとか仕入れ量の範囲内での提供なら可能だよ。

(料理長)
それで話してみても良いが……
それに手一杯になって、こっちに回って来なくなると困るからな……

(雪夜)
それも言える。
まぁ、やれるだけやってみるよ。


雪夜は毎日、スーパーを回り、缶詰を買い回った。
場所を変えて回るから、カゴ1個でも10軒回れば10個分集まる。
毎日場所を変え、全国を回って集めた。
便利だな、"ストレージ"と"転移"って。
行った事なくても、Googleマップで住所が分かれば"転移"できるからな。
そして料理長の所へ行く。

(雪夜)
1週間で集められたのは、ちょっと無茶してこれだけ。


と言って、サバ缶1個出した。
ガン!
カウンターで頭を打った料理長。

(料理長)
んなわけあるかぁ~!
裏来てくれ、見せてくれるか。

(雪夜)
了解。


料理長と裏に行き、かき集めた缶詰を積み上げた。

(料理長)
これが1週間の限界か……

(雪夜)
そうだね、仕入れ先次第ではこれだけ集まる保証はない。

(料理長)
しかし、軍と言っても月一納品だと思うぞ。
それに高価な食糧だ、この4倍と、いや、3倍と考えれば可能だな。
こっちも要るだけに、全部持っていかれるわけにはいかないからな。

(雪夜)
量の確約はできないよ?それでも大丈夫?

(料理長)
なら倍前後という事で話を持っていこう。

(雪夜)
クラウド家で大丈夫ですか?
相手が軍だけに心配ですが……

(料理長)
そこは当主と相談する。

(雪夜)
分かった。


という事で、ケインに話が行った。
 

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