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富国強兵と軍事協定
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ロロア魔王国に帰ってきたナギサとキリア。
(ナギサ)
ただいま。
(ロロア魔王国魔王 カイン・ロロア サキュバス)
おかえりなさいませ、シルフィア様。
(ナギサ)
そろそろ"ボールベアリング"と"リッジドサス"を投入しようと思うけれど。
馬車を改造するんだ。
乗り心地が劇的にかわるよ。
(カイン・ロロア)
よろしくお願いします。
それから技師達を集めてもらう。
(ナギサ)
皆さん、今度は馬車を改良しようと思います。
そう言うと、ナギサは"リッジドサス"が装置された馬車を出した。
(ナギサ)
かなり劇的に乗り心地が変わると思います。
まずは乗ってみましょう。
そう言うと、技師達に乗ってもらった。
(技師 狐獣人)
なんだこれは!
まるで乗り心地が違う!
(ナギサ)
更にその上がありますが、まずこれができないとなので、これからいきましょう。
小出しの方が儲けますし。
(技師 熊獣人)
たしかにな(ニヤリ)
早速馬車をバラしだず技師達。
(技師 狼獣人)
この軸受けはなんだ?
見た事が無ぇ~が。
(ナギサ)
それは"ボールベアリング"だよ。
いきなりは無理だと思う。
(技師 熊獣人)
言うねぇ~。
そう言うとバラしてみた技師達。
(技師 狐獣人)
これは!こんな金属球が要るのか!
(技師 熊獣人)
たしかにここまでの球を作るのは骨が折れる。
(ナギサ)
まずは青銅でやって、その後、進化版で出そうと思うんだ。
(技師 鬼族)
たしかに、これだけ抵抗を減らせれば、馬も楽になるから一回の航続距離が伸びる。
(技師 狐獣人)
まずはそれより簡単な青銅製でか、なかなか商人だな(ニヤリ)
(ナギサ)
ふふふっ♡
流石優秀な技師、"リッジドサス"は簡単に再現した。
(商人 熊獣人)
よし、新時代の馬車だ。
早速売り込むぞ!
(ナギサ)
お願いします。
それと……
ナギサは魔動車を出した。
(ナギサ)
"ボールベアリング"ができたら、この魔力で動く魔動車を作りましょう。
これは速度が異常に出るようになりますので、街中ではなく専用の走行場所を作り、レースをする予定です。
王族が乗っても骨折程度の怪我しかしない安全設計です。
走行場所には治癒室も作りますから、そこで治癒して完全無傷に治るようにします。
既にクラン王国では完成してますから、任せて下さい。
その為にもお願いします。
(技師 狐獣人)
怪我するのか?
(ナギサ)
はい、怪我もすれば壊れもします。
修理、整備で費用を取り、買い替えも見込みます。
お貴族相手です、がっぽり儲けましょう。
価格は金貨200枚、工房はたくさん参加してもらって色んなオリジナルを作ってもらう。
レースの種類を増やして専用車両を作ればより売れる。
レースには上位にポイントを与えて年間王者も決める。
財力誇示と名誉の良いとこ取り、お貴族好きでしょ?財力誇示と名誉(ニヤッ)
(商人 狐獣人)
悪い事考えてますなぁ(ニヤッ)
これは力を入れなくては(ニヤリ)
(ナギサ)
でも、娯楽だから専属は禁止ね。
必ず家の者が参加する事にする。
専属を許せば、負けたからクビとかしだすのが出て楽しくないでしょ。
(商人 熊獣人)
たしかに本気になりすぎたら娯楽の範囲を越えるわな。
職業になってもつまらんかも知れんですな。
(ナギサ)
そういう事。
(技師 鬼族)
絶対、完成させてやるぜ。
これは技師魂を揺さぶられる!
(ナギサ)
よろしくお願いします。
魔動車投入までの道のりは説明した。
後はカインと相談するだけだ。
(カイン・ロロア)
そんなものを投入できるのですか?
それはもう、クラン王国では。
(ナギサ)
投入してませんが、完成しています。
走らせる土地を一商人が用意するには、なかなか中央の目が……
それで、ロロア魔王国には完成次第、投入したいのですが……
(カイン・ロロア)
もちろん、よろしくお願いします。
土地はご用意します。
必要とあれば、仰ってください。
(ナギサ)
分かりました、ありがとうございます。
これで投入時期は、技師達の腕と商人の見極めになった。
ナギサは食文化として"ホルモン"を投入したいのだが、どうするか迷っていた。
そこで"ストレージ"を付与した袋を提供しようか相談した。
その為に、まず魔物を狩りに行った。
魔王宮に持ち込み、料理長に手伝ってもらい、調理をした。
(料理長 狐獣人)
しかし、こんなゴミを調理してもなぁ……
(ナギサ)
騙されたと思ってやってみて、お願い。
(料理長 狐獣人)
まぁ、女神様がそう言うなら……
そして、焼き、鍋を作った。
(料理長 狐獣人)
ん?なんか食欲が唆るな。
(ナギサ)
じゃあ、食べてみよう。
そう言うとナギサが試食した。
(ナギサ)
うん、狙い通り!
(料理長 狐獣人)
そう、ですか……
料理長も試食する。
(料理長 狐獣人)
なっ!美味い!こんなに美味いのか!!
(ナギサ)
そうだよ、しっかり下処理したら、こうなるんだ。
早速、魔王様にも献上した。
(カイン・ロロア)
なっ、魔物の内臓と……
(ナギサ)
はい、是非食べてみてください、美味しいです。
(カイン・ロロア)
そう……ですか……
そう言うと、カインが試食する。
(カイン・ロロア)
なっ!これは美味しい!これを今まで捨てていたのか!
(ナギサ)
ただ、念入りな下処理と新鮮でなければ食べれません。
そこで"ストレージ"を付与した袋を提供しようかと。
そうすれば、庶民の食堂でも提供できるかと。
"ストレージ"の袋はギルドか貸し出すなり、魔動具として売るなりすれば良いかと。
"ストレージ"があれば、他の物も新鮮なまま運べますから、食文化も向上するかと。
内地で新鮮な魚が食べられるようになりますし。
(カイン・ロロア)
それは良い、早速お願いします。
(ナギサ)
後、こんなのも。
そう言うと、ナギサは大豆からできる、豆腐や揚げ類、調味料と美容液。
米ができる、ご飯と酒、化粧水を出した。
そしてその料理を一部披露した。
(カイン・ロロア)
これは。
(ナギサ)
こちらは大豆からできる物、こちらは米からできる物です。
(カイン・ロロア)
米から!
(キリア サキュバス)
お前、米って家畜の餌だぞ。
あっ……そうか、あったな、クラン王国に。
あれ、こんなモンからできてたのか?
(ナギサ)
そうだよ。
(キリア)
凄ぇ~な、それは気づかなかったぜ。
その言葉にカインも料理長も期待の眼差しを向ける。
(ナギサ)
とりあえず食べましょう。
そう言って試食をした。
(カイン・ロロア)
なんと!
(料理長 狐獣人)
これは革命ですな!
(カイン・ロロア)
これは化粧品なのか?
(ナギサ)
はい、そうです。
肌がしっとりしますよ。
早速、米糠化粧水を試すカイン。
(カイン・ロロア)
こっ、これは!肌がしっとりする。
(ナギサ)
それだけでも良いんですが、この乳液を付けると更に効果的です。
という事で、早速生産に入った。
ナギサは酒蔵、味噌蔵、醤油蔵を次々ポチり、配った。
技師達にも配り、制作と修理ができるようになってもらうように頼んだ。
また、豆腐製造機や精米機、化粧品製造機も惜しみなくポチる。
これも技師達にお願いした。
とりあえずはナギサのポチッた機械で作った。
出来るだけ構造が簡単で、技師達が再現しやすい物を選んで。
粉挽きは出来る技術があったので、米粉も作りパンも作った。
そして麺類や粉物にも使えないか、料理長と挑んだ。
意外と作れたので、小麦と米の二段構えでレシピを開発した。
材料により、お金のかかる物は貴族向け、コストダウンできるのは庶民向けに広めた。
これはクラン王国でもギルドとラミング商会で披露し、早速製品化した。
ただ、価格はロロア魔王国ほど安くならなかった。
専属契約の農家の限界である。
大きさに見合わない生産量は怪しまれる。
それだけに嗜好品的な位置付けになり、お貴族向けになってしまった。
まぁ、仕方ない。
(キリア)
なんかクラン王国を抜いた感じがするんだが……
(ナギサ)
立場的なのの限界だね。
(キリア)
中央に打って出ないのか?
(ナギサ)
国を動かすほどの功績のない国民は……
(キリア)
搾取か……たしかにな。
お前、そういうとこ冷てぇ~よな。
(ナギサ)
自己防衛だよ。
(キリア)
まぁ、そう言われるとそうなるか……
この事はカインに報告された。
(カイン・ロロア)
シルフィア様。
(ナギサ)
まぁ、立場的な違いです。
このような立場を用意してくださったので出来たんです。
ありがとうございます。
(カイン・ロロア)
そんな……我が国の為にここまでしてくださり、感謝してもしきれません。
(ナギサ)
他にも可能な物は投入していきますから。
(キリア)
そういえば、軍事には全く手を付けないな。
(ナギサ)
とりあえず今のままが良いと思う。
一発で王都を吹っ飛ばせるのや、子供でも騎士団長を指一本で殺せる武器もあるけど、そんなの投入したら世界が変わる。
空は聖域にした方が良いし。
飛べる魔道士や魔法の届かない高さから攻撃できるのもあるしね。
有事の際に、必要となれば貸し出すから。
でないと、良からぬ事を考えるヤツが手に入れたら、取り返しがつかない。
(カイン・ロロア)
分かりました、その時はよろしくお願いします。
(キリア)
まぁ、お前が居れば心配ないか。
また、もしもとか言うなよ。
(ナギサ)
あはは、分かった。
しかし、現在ある武器で強化できる物は強化した。
火薬も考えたが、まだ早いかと自粛した。
(騎士団団長 熊獣人)
この投石機って言うのはすごいな。
(ナギサ)
更に強化はできなくはないけど。
(騎士団団長 熊獣人)
どういう風にだ?
(ナギサ)
相手を無差別に吹っ飛ばしたり、毒薬投げ込んだり、流行り病の元を投げ込んだり。
(騎士団団長 熊獣人)
悪魔も裸足で逃げ出すような事はやめとこうな(冷汗)
(ナギサ)
毒薬ぐらいは相手も考えそうだから、注意してね。
(騎士団団長 熊獣人)
お、おお……
ボーガンと攻城兵器も開発してみた。
(ナギサ)
これ、使い道あるかな?
(騎士団団長 熊獣人)
非常に戦力になる。
投石機を運ぶ時点で、大型兵器を運ぶのには問題ない。
城壁が登りやすいのは非常に助かる。
(ナギサ)
なら良かった。
しかし、ここで困ったのがドラコ王国だ。
椿の扱いである。
教えて良いのか悪いのか……
(ナギサ)
どうしましょう、カイン。
(カイン・ロロア)
たしかに……
椿の立場を考えるとな。
しかし、こちらが禁止とした物を作られても困る。
どうしたものか……
(ナギサ)
椿を呼び、教える代わりに誓約を交わすとか。
破った場合、椿は処刑、ドラコ王国は滅亡させ、"人族総奴隷化"を実行すると宣言すれば。
(カイン・ロロア)
それは良い足枷になるやも知れん。
それでいこうと思う。
(ナギサ)
なら、椿を呼びますね。
そう言うと、ナギサは椿に連絡をした。
早速、椿はやって来た。
(ナギサ)
椿さん、軍事はどれぐらい開発しました?
(椿)
ぐ、軍事!?
そんなの手を出していません。
(ナギサ)
うーん、ロロア魔王国は軍事を強化しました。
(ドラコ王国近衛騎士団副団長:女)
なっ!
(ナギサ)
どうします?投入します?
(近衛騎士団副団長:女)
それは是非!!
(ナギサ)
しかし、条件があります。
ボクが伝授する物以外、作らない事。
強化もダメです。
これを誓約してもらいます。
破った場合、私は貴方を処刑し、ドラコ王国を滅亡させます。
"人族総奴隷化"もやり、二度と歯向かえないようにしますが良いですか?
(近衛騎士団副団長:女)
なんだと!!
(ナギサ)
それぐらい大事な事です。
それ以上やれば世界が変わります。
近衛騎士団長を子供が指一本で殺せるようになります。
貴族社会は崩壊しかねません。
責任持って管理できますか?
(近衛騎士団副団長:女)
えっ?……そ、そんなに……
(ナギサ)
調子に乗って強化すれば、そうなる代物です。
(近衛騎士団副団長:女)
それは困る、参ったな……私達では返答ができない……
一旦持ち帰っても良いか?
これは国王陛下の判断を仰ぐ必要がある。
(ナギサ)
もちろん。
貴方達の国にも関わりますから。
クーデターでも起こされたら、目も当てられませんし。
(近衛騎士団副団長:女)
そ、それがあった!
そんな武器、こちらに向けられたら堪らない。
という事で、一旦持ち帰る事になった。
ドラコ王国は多いに悩んだ。
軍事面を強化したロロア魔王国。
しかし、今は"不干渉"を保っている。
それどころか商人が行き来し、事実上交易しているようなものだ。
この友好関係は維持したい。
この先、おそらく間違いなくギルディラン魔王国とは開戦するだろう。
今でさえ結んでいるのは"休戦協定"だ。
その為には軍事面は強化したい。
(ドラコ王国国王)
しかし、それを真似されてギルディラン魔王国が強化したらどうする。
戦争中なら使用する為、真似されるぞ。
あちらが強化したらどうする。
(椿)
ナギサさんに何か考えがあると思います。
こちらが破った場合、私を処刑してドラコ王国を滅亡、"人族総奴隷化"をやると言うぐらいですから。
(ドラコ王国近衛騎士団団長:男)
最初に浮かぶのは、ギルディラン魔王国の滅亡と奴隷化だな。
そんな国、残しておくわけにもいかないだろう。
隷属化してしまえば、好き放題できる。
武器は破壊、技師も関係者も処刑してしまえば支配下における。
(近衛騎士団副団長:女)
そうなると、ロロア魔王国が強大になりまが、どうします?
(国王)
しかし、我々が魔族を奴隷化したら、良からぬ事になりかねん。
魔族同士で奴隷解放を旗印に戦争が起きかねん。
あちらにはナギサが居る、下手な手出しは我が国が滅亡しかねん。
(椿)
恐れながら、ナギサさんは私の師匠です。
あれだけの事が出来る師匠にどこまで太刀打ちできるか……
(近衛騎士団副団長:女)
あっさりお前を処刑すると言い放つところをみると、底が知れぬ。
敵に回すのは得策ではないかと。
(国王)
なら、それに賭けよう。
万が一、ギルディラン魔王国が真似し強化した場合、協力を仰げるように軍事協定を結ぶのはどうか?
(近衛騎士団団長:男)
強化した場合、ですか。
(国王)
"不干渉"を宣言している国に共闘は求められんだろ。
あわよくば、それに業をにやしたギルディラン魔王国が"不干渉"を破り、ロロア魔王国に侵攻してくれれば椿殿とナギサで手を組み潰してもらえれば助かる。
(近衛騎士団団長:男)
しかし、その場合、賠償は?
(国王)
椿殿に交渉役を頼みたい。
(椿)
わっ、私?!
(国王)
弟子の頼みなら、善きにはからってくれるやもしれん。
下手な隷属、属国化は後々の火種になりかねん。
如何なる結果も許容しよう。
椿達はナギサに連絡をし、ロロア魔王国に向かった。
(ナギサ)
なるほどねぇ~。
(キリア)
そりゃそうだろ、敵が投入した武器が有効なら真似するに決まっている。
(ナギサ)
どうしましょう、魔王様。
(カイン・ロロア)
シルフィア様の御心のままに。
(ナギサ)
いや、それは困る。
ロロア魔王国の将来がかかっている。
魔王様がご判断ください。
(カイン・ロロア)
うーん、そうですね……
(近衛騎士団副団長:女)
魔王様、どうかよろしくお願いします。
"不干渉"は重々承知しております。
今も友好関係を維持できており、我が国はこのままの関係を続けたいのです。
その為にもギルディラン魔王国に負けるわけにはいきません。
どうか、ご助力をお願い致します。
(カイン・ロロア)
たしかに。
ギルディラン魔王国はドラコ王国の次は、我が国に狙いを定めるであろう。
(キリア)
魔王様、しかしナギサが居ます。
それを分かっていながら侵攻して来るでしょうか?
ドラコ王国には椿が居ます、そう簡単にドラコ王国が負けるとは……
(椿)
しかし、強化されたら、此方も強化するしかなくなります。
技術力が付いてしまえば戻す事は……
(キリア)
その時は此方も強化する。
ナギサが居るんだ、フルボッコに出来るぐらい強化できるぞ。
(ナギサ)
フルボッコできるぐらい強化はしないよ。
有事の際に武器は貸し出すけど、必ず回収する。
理由は同じ、クーデターでも起これば取り返しがつかない。
日和見派が居る事を忘れたらダメだよ。
(キリア)
これだけ恩恵を受けてるのにか?
そんなヤツはバカだ。
全てを失いたい破滅願望があるとしか思えねぇ~よ。
また万が一とか言うんだろ、万が一は無ぇ~!
どんな事をしても俺が守る……いや、守ってもらう方か……
なんでも良い、とにかく万が一は無ぇ~!!
(ナギサ)
しかしバランスがあるからね。
あれの強化版は、無差別大量虐殺兵器になると考えて。
(キリア)
なっ……マジか……
(椿)
そんな武器……
(ナギサ)
椿さんは聞いた事あるでしょ?
"爆弾""生物兵器"。
(椿)
・・・は?
(ナギサ)
あれのこの時代版になる。
(椿)
あわあわあわ……
(近衛騎士団副団長:女)
なんだそれは?
(椿)
詳しくは知らないけど、簡単にこの世界でも数十人は一発で殺せるかも……
(近衛騎士団副団長:女)
・・・は?
(ナギサ)
この時代には無理だよ。
"爆弾"で多分、十数人。
"生物兵器"は踠き苦しんで死ぬのも含めたら数十人かな?
それ以外にも後々後遺症で苦しむのも居るだろうね。
(近衛騎士団副団長:女)
嘘……だろ……
(ナギサ)
後、ボクが居る。
武器だけでも、一発で王都を吹っ飛ばせるのも持ってるよ。
(近衛騎士団副団長:女)
そ、そんな……
(キリア)
お前、魔法で数百人以上、蟻を潰すみたいに消し飛ばしたじゃねぇ~か。
しかも一発だったよな、あんな魔法、見た事ねぇ~ぞ。
(椿)
えっ?……そんな力が……私は無理!
(キリア)
"不干渉"って言ったのに、侵攻したバカが居た。
3万の兵を一人で殲滅だ。
(近衛騎士団副団長:女)
嘘だ……嘘だと言ってくれ!
(キリア)
なら、やってみるか?(ニヤリ)
(近衛騎士団副団長:女)
やめてくれ!!
(椿)
でも、どうします?
ギルディラン魔王国が何するか分からないですよ?
(ナギサ)
たしかに。
一度上げたレベルは戻せない。
でも、無ければマズいか……
(近衛騎士団副団長:女)
だからこそ軍事協定を!
ギルディラン魔王国が真似した時は、一緒に叩き潰して欲しい。
(ナギサ)
武器を利用した脅迫外交になるか……
(キリア)
仕方ねぇ~じゃねぇ~か。
今でも軍を背にした外交はやってるよ。
(ナギサ)
なら仕方ないか。
(カイン・ロロア)
シルフィア様、軍事協定を結びます。
ギルディラン魔王国の暴走は止めなければなりませんから。
(近衛騎士団副団長:女)
ありがたい、恩にきます。
という事で、条件付きでロロア魔王国はドラコ王国と軍事協定を結んだ。
(ナギサ)
ただいま。
(ロロア魔王国魔王 カイン・ロロア サキュバス)
おかえりなさいませ、シルフィア様。
(ナギサ)
そろそろ"ボールベアリング"と"リッジドサス"を投入しようと思うけれど。
馬車を改造するんだ。
乗り心地が劇的にかわるよ。
(カイン・ロロア)
よろしくお願いします。
それから技師達を集めてもらう。
(ナギサ)
皆さん、今度は馬車を改良しようと思います。
そう言うと、ナギサは"リッジドサス"が装置された馬車を出した。
(ナギサ)
かなり劇的に乗り心地が変わると思います。
まずは乗ってみましょう。
そう言うと、技師達に乗ってもらった。
(技師 狐獣人)
なんだこれは!
まるで乗り心地が違う!
(ナギサ)
更にその上がありますが、まずこれができないとなので、これからいきましょう。
小出しの方が儲けますし。
(技師 熊獣人)
たしかにな(ニヤリ)
早速馬車をバラしだず技師達。
(技師 狼獣人)
この軸受けはなんだ?
見た事が無ぇ~が。
(ナギサ)
それは"ボールベアリング"だよ。
いきなりは無理だと思う。
(技師 熊獣人)
言うねぇ~。
そう言うとバラしてみた技師達。
(技師 狐獣人)
これは!こんな金属球が要るのか!
(技師 熊獣人)
たしかにここまでの球を作るのは骨が折れる。
(ナギサ)
まずは青銅でやって、その後、進化版で出そうと思うんだ。
(技師 鬼族)
たしかに、これだけ抵抗を減らせれば、馬も楽になるから一回の航続距離が伸びる。
(技師 狐獣人)
まずはそれより簡単な青銅製でか、なかなか商人だな(ニヤリ)
(ナギサ)
ふふふっ♡
流石優秀な技師、"リッジドサス"は簡単に再現した。
(商人 熊獣人)
よし、新時代の馬車だ。
早速売り込むぞ!
(ナギサ)
お願いします。
それと……
ナギサは魔動車を出した。
(ナギサ)
"ボールベアリング"ができたら、この魔力で動く魔動車を作りましょう。
これは速度が異常に出るようになりますので、街中ではなく専用の走行場所を作り、レースをする予定です。
王族が乗っても骨折程度の怪我しかしない安全設計です。
走行場所には治癒室も作りますから、そこで治癒して完全無傷に治るようにします。
既にクラン王国では完成してますから、任せて下さい。
その為にもお願いします。
(技師 狐獣人)
怪我するのか?
(ナギサ)
はい、怪我もすれば壊れもします。
修理、整備で費用を取り、買い替えも見込みます。
お貴族相手です、がっぽり儲けましょう。
価格は金貨200枚、工房はたくさん参加してもらって色んなオリジナルを作ってもらう。
レースの種類を増やして専用車両を作ればより売れる。
レースには上位にポイントを与えて年間王者も決める。
財力誇示と名誉の良いとこ取り、お貴族好きでしょ?財力誇示と名誉(ニヤッ)
(商人 狐獣人)
悪い事考えてますなぁ(ニヤッ)
これは力を入れなくては(ニヤリ)
(ナギサ)
でも、娯楽だから専属は禁止ね。
必ず家の者が参加する事にする。
専属を許せば、負けたからクビとかしだすのが出て楽しくないでしょ。
(商人 熊獣人)
たしかに本気になりすぎたら娯楽の範囲を越えるわな。
職業になってもつまらんかも知れんですな。
(ナギサ)
そういう事。
(技師 鬼族)
絶対、完成させてやるぜ。
これは技師魂を揺さぶられる!
(ナギサ)
よろしくお願いします。
魔動車投入までの道のりは説明した。
後はカインと相談するだけだ。
(カイン・ロロア)
そんなものを投入できるのですか?
それはもう、クラン王国では。
(ナギサ)
投入してませんが、完成しています。
走らせる土地を一商人が用意するには、なかなか中央の目が……
それで、ロロア魔王国には完成次第、投入したいのですが……
(カイン・ロロア)
もちろん、よろしくお願いします。
土地はご用意します。
必要とあれば、仰ってください。
(ナギサ)
分かりました、ありがとうございます。
これで投入時期は、技師達の腕と商人の見極めになった。
ナギサは食文化として"ホルモン"を投入したいのだが、どうするか迷っていた。
そこで"ストレージ"を付与した袋を提供しようか相談した。
その為に、まず魔物を狩りに行った。
魔王宮に持ち込み、料理長に手伝ってもらい、調理をした。
(料理長 狐獣人)
しかし、こんなゴミを調理してもなぁ……
(ナギサ)
騙されたと思ってやってみて、お願い。
(料理長 狐獣人)
まぁ、女神様がそう言うなら……
そして、焼き、鍋を作った。
(料理長 狐獣人)
ん?なんか食欲が唆るな。
(ナギサ)
じゃあ、食べてみよう。
そう言うとナギサが試食した。
(ナギサ)
うん、狙い通り!
(料理長 狐獣人)
そう、ですか……
料理長も試食する。
(料理長 狐獣人)
なっ!美味い!こんなに美味いのか!!
(ナギサ)
そうだよ、しっかり下処理したら、こうなるんだ。
早速、魔王様にも献上した。
(カイン・ロロア)
なっ、魔物の内臓と……
(ナギサ)
はい、是非食べてみてください、美味しいです。
(カイン・ロロア)
そう……ですか……
そう言うと、カインが試食する。
(カイン・ロロア)
なっ!これは美味しい!これを今まで捨てていたのか!
(ナギサ)
ただ、念入りな下処理と新鮮でなければ食べれません。
そこで"ストレージ"を付与した袋を提供しようかと。
そうすれば、庶民の食堂でも提供できるかと。
"ストレージ"の袋はギルドか貸し出すなり、魔動具として売るなりすれば良いかと。
"ストレージ"があれば、他の物も新鮮なまま運べますから、食文化も向上するかと。
内地で新鮮な魚が食べられるようになりますし。
(カイン・ロロア)
それは良い、早速お願いします。
(ナギサ)
後、こんなのも。
そう言うと、ナギサは大豆からできる、豆腐や揚げ類、調味料と美容液。
米ができる、ご飯と酒、化粧水を出した。
そしてその料理を一部披露した。
(カイン・ロロア)
これは。
(ナギサ)
こちらは大豆からできる物、こちらは米からできる物です。
(カイン・ロロア)
米から!
(キリア サキュバス)
お前、米って家畜の餌だぞ。
あっ……そうか、あったな、クラン王国に。
あれ、こんなモンからできてたのか?
(ナギサ)
そうだよ。
(キリア)
凄ぇ~な、それは気づかなかったぜ。
その言葉にカインも料理長も期待の眼差しを向ける。
(ナギサ)
とりあえず食べましょう。
そう言って試食をした。
(カイン・ロロア)
なんと!
(料理長 狐獣人)
これは革命ですな!
(カイン・ロロア)
これは化粧品なのか?
(ナギサ)
はい、そうです。
肌がしっとりしますよ。
早速、米糠化粧水を試すカイン。
(カイン・ロロア)
こっ、これは!肌がしっとりする。
(ナギサ)
それだけでも良いんですが、この乳液を付けると更に効果的です。
という事で、早速生産に入った。
ナギサは酒蔵、味噌蔵、醤油蔵を次々ポチり、配った。
技師達にも配り、制作と修理ができるようになってもらうように頼んだ。
また、豆腐製造機や精米機、化粧品製造機も惜しみなくポチる。
これも技師達にお願いした。
とりあえずはナギサのポチッた機械で作った。
出来るだけ構造が簡単で、技師達が再現しやすい物を選んで。
粉挽きは出来る技術があったので、米粉も作りパンも作った。
そして麺類や粉物にも使えないか、料理長と挑んだ。
意外と作れたので、小麦と米の二段構えでレシピを開発した。
材料により、お金のかかる物は貴族向け、コストダウンできるのは庶民向けに広めた。
これはクラン王国でもギルドとラミング商会で披露し、早速製品化した。
ただ、価格はロロア魔王国ほど安くならなかった。
専属契約の農家の限界である。
大きさに見合わない生産量は怪しまれる。
それだけに嗜好品的な位置付けになり、お貴族向けになってしまった。
まぁ、仕方ない。
(キリア)
なんかクラン王国を抜いた感じがするんだが……
(ナギサ)
立場的なのの限界だね。
(キリア)
中央に打って出ないのか?
(ナギサ)
国を動かすほどの功績のない国民は……
(キリア)
搾取か……たしかにな。
お前、そういうとこ冷てぇ~よな。
(ナギサ)
自己防衛だよ。
(キリア)
まぁ、そう言われるとそうなるか……
この事はカインに報告された。
(カイン・ロロア)
シルフィア様。
(ナギサ)
まぁ、立場的な違いです。
このような立場を用意してくださったので出来たんです。
ありがとうございます。
(カイン・ロロア)
そんな……我が国の為にここまでしてくださり、感謝してもしきれません。
(ナギサ)
他にも可能な物は投入していきますから。
(キリア)
そういえば、軍事には全く手を付けないな。
(ナギサ)
とりあえず今のままが良いと思う。
一発で王都を吹っ飛ばせるのや、子供でも騎士団長を指一本で殺せる武器もあるけど、そんなの投入したら世界が変わる。
空は聖域にした方が良いし。
飛べる魔道士や魔法の届かない高さから攻撃できるのもあるしね。
有事の際に、必要となれば貸し出すから。
でないと、良からぬ事を考えるヤツが手に入れたら、取り返しがつかない。
(カイン・ロロア)
分かりました、その時はよろしくお願いします。
(キリア)
まぁ、お前が居れば心配ないか。
また、もしもとか言うなよ。
(ナギサ)
あはは、分かった。
しかし、現在ある武器で強化できる物は強化した。
火薬も考えたが、まだ早いかと自粛した。
(騎士団団長 熊獣人)
この投石機って言うのはすごいな。
(ナギサ)
更に強化はできなくはないけど。
(騎士団団長 熊獣人)
どういう風にだ?
(ナギサ)
相手を無差別に吹っ飛ばしたり、毒薬投げ込んだり、流行り病の元を投げ込んだり。
(騎士団団長 熊獣人)
悪魔も裸足で逃げ出すような事はやめとこうな(冷汗)
(ナギサ)
毒薬ぐらいは相手も考えそうだから、注意してね。
(騎士団団長 熊獣人)
お、おお……
ボーガンと攻城兵器も開発してみた。
(ナギサ)
これ、使い道あるかな?
(騎士団団長 熊獣人)
非常に戦力になる。
投石機を運ぶ時点で、大型兵器を運ぶのには問題ない。
城壁が登りやすいのは非常に助かる。
(ナギサ)
なら良かった。
しかし、ここで困ったのがドラコ王国だ。
椿の扱いである。
教えて良いのか悪いのか……
(ナギサ)
どうしましょう、カイン。
(カイン・ロロア)
たしかに……
椿の立場を考えるとな。
しかし、こちらが禁止とした物を作られても困る。
どうしたものか……
(ナギサ)
椿を呼び、教える代わりに誓約を交わすとか。
破った場合、椿は処刑、ドラコ王国は滅亡させ、"人族総奴隷化"を実行すると宣言すれば。
(カイン・ロロア)
それは良い足枷になるやも知れん。
それでいこうと思う。
(ナギサ)
なら、椿を呼びますね。
そう言うと、ナギサは椿に連絡をした。
早速、椿はやって来た。
(ナギサ)
椿さん、軍事はどれぐらい開発しました?
(椿)
ぐ、軍事!?
そんなの手を出していません。
(ナギサ)
うーん、ロロア魔王国は軍事を強化しました。
(ドラコ王国近衛騎士団副団長:女)
なっ!
(ナギサ)
どうします?投入します?
(近衛騎士団副団長:女)
それは是非!!
(ナギサ)
しかし、条件があります。
ボクが伝授する物以外、作らない事。
強化もダメです。
これを誓約してもらいます。
破った場合、私は貴方を処刑し、ドラコ王国を滅亡させます。
"人族総奴隷化"もやり、二度と歯向かえないようにしますが良いですか?
(近衛騎士団副団長:女)
なんだと!!
(ナギサ)
それぐらい大事な事です。
それ以上やれば世界が変わります。
近衛騎士団長を子供が指一本で殺せるようになります。
貴族社会は崩壊しかねません。
責任持って管理できますか?
(近衛騎士団副団長:女)
えっ?……そ、そんなに……
(ナギサ)
調子に乗って強化すれば、そうなる代物です。
(近衛騎士団副団長:女)
それは困る、参ったな……私達では返答ができない……
一旦持ち帰っても良いか?
これは国王陛下の判断を仰ぐ必要がある。
(ナギサ)
もちろん。
貴方達の国にも関わりますから。
クーデターでも起こされたら、目も当てられませんし。
(近衛騎士団副団長:女)
そ、それがあった!
そんな武器、こちらに向けられたら堪らない。
という事で、一旦持ち帰る事になった。
ドラコ王国は多いに悩んだ。
軍事面を強化したロロア魔王国。
しかし、今は"不干渉"を保っている。
それどころか商人が行き来し、事実上交易しているようなものだ。
この友好関係は維持したい。
この先、おそらく間違いなくギルディラン魔王国とは開戦するだろう。
今でさえ結んでいるのは"休戦協定"だ。
その為には軍事面は強化したい。
(ドラコ王国国王)
しかし、それを真似されてギルディラン魔王国が強化したらどうする。
戦争中なら使用する為、真似されるぞ。
あちらが強化したらどうする。
(椿)
ナギサさんに何か考えがあると思います。
こちらが破った場合、私を処刑してドラコ王国を滅亡、"人族総奴隷化"をやると言うぐらいですから。
(ドラコ王国近衛騎士団団長:男)
最初に浮かぶのは、ギルディラン魔王国の滅亡と奴隷化だな。
そんな国、残しておくわけにもいかないだろう。
隷属化してしまえば、好き放題できる。
武器は破壊、技師も関係者も処刑してしまえば支配下における。
(近衛騎士団副団長:女)
そうなると、ロロア魔王国が強大になりまが、どうします?
(国王)
しかし、我々が魔族を奴隷化したら、良からぬ事になりかねん。
魔族同士で奴隷解放を旗印に戦争が起きかねん。
あちらにはナギサが居る、下手な手出しは我が国が滅亡しかねん。
(椿)
恐れながら、ナギサさんは私の師匠です。
あれだけの事が出来る師匠にどこまで太刀打ちできるか……
(近衛騎士団副団長:女)
あっさりお前を処刑すると言い放つところをみると、底が知れぬ。
敵に回すのは得策ではないかと。
(国王)
なら、それに賭けよう。
万が一、ギルディラン魔王国が真似し強化した場合、協力を仰げるように軍事協定を結ぶのはどうか?
(近衛騎士団団長:男)
強化した場合、ですか。
(国王)
"不干渉"を宣言している国に共闘は求められんだろ。
あわよくば、それに業をにやしたギルディラン魔王国が"不干渉"を破り、ロロア魔王国に侵攻してくれれば椿殿とナギサで手を組み潰してもらえれば助かる。
(近衛騎士団団長:男)
しかし、その場合、賠償は?
(国王)
椿殿に交渉役を頼みたい。
(椿)
わっ、私?!
(国王)
弟子の頼みなら、善きにはからってくれるやもしれん。
下手な隷属、属国化は後々の火種になりかねん。
如何なる結果も許容しよう。
椿達はナギサに連絡をし、ロロア魔王国に向かった。
(ナギサ)
なるほどねぇ~。
(キリア)
そりゃそうだろ、敵が投入した武器が有効なら真似するに決まっている。
(ナギサ)
どうしましょう、魔王様。
(カイン・ロロア)
シルフィア様の御心のままに。
(ナギサ)
いや、それは困る。
ロロア魔王国の将来がかかっている。
魔王様がご判断ください。
(カイン・ロロア)
うーん、そうですね……
(近衛騎士団副団長:女)
魔王様、どうかよろしくお願いします。
"不干渉"は重々承知しております。
今も友好関係を維持できており、我が国はこのままの関係を続けたいのです。
その為にもギルディラン魔王国に負けるわけにはいきません。
どうか、ご助力をお願い致します。
(カイン・ロロア)
たしかに。
ギルディラン魔王国はドラコ王国の次は、我が国に狙いを定めるであろう。
(キリア)
魔王様、しかしナギサが居ます。
それを分かっていながら侵攻して来るでしょうか?
ドラコ王国には椿が居ます、そう簡単にドラコ王国が負けるとは……
(椿)
しかし、強化されたら、此方も強化するしかなくなります。
技術力が付いてしまえば戻す事は……
(キリア)
その時は此方も強化する。
ナギサが居るんだ、フルボッコに出来るぐらい強化できるぞ。
(ナギサ)
フルボッコできるぐらい強化はしないよ。
有事の際に武器は貸し出すけど、必ず回収する。
理由は同じ、クーデターでも起これば取り返しがつかない。
日和見派が居る事を忘れたらダメだよ。
(キリア)
これだけ恩恵を受けてるのにか?
そんなヤツはバカだ。
全てを失いたい破滅願望があるとしか思えねぇ~よ。
また万が一とか言うんだろ、万が一は無ぇ~!
どんな事をしても俺が守る……いや、守ってもらう方か……
なんでも良い、とにかく万が一は無ぇ~!!
(ナギサ)
しかしバランスがあるからね。
あれの強化版は、無差別大量虐殺兵器になると考えて。
(キリア)
なっ……マジか……
(椿)
そんな武器……
(ナギサ)
椿さんは聞いた事あるでしょ?
"爆弾""生物兵器"。
(椿)
・・・は?
(ナギサ)
あれのこの時代版になる。
(椿)
あわあわあわ……
(近衛騎士団副団長:女)
なんだそれは?
(椿)
詳しくは知らないけど、簡単にこの世界でも数十人は一発で殺せるかも……
(近衛騎士団副団長:女)
・・・は?
(ナギサ)
この時代には無理だよ。
"爆弾"で多分、十数人。
"生物兵器"は踠き苦しんで死ぬのも含めたら数十人かな?
それ以外にも後々後遺症で苦しむのも居るだろうね。
(近衛騎士団副団長:女)
嘘……だろ……
(ナギサ)
後、ボクが居る。
武器だけでも、一発で王都を吹っ飛ばせるのも持ってるよ。
(近衛騎士団副団長:女)
そ、そんな……
(キリア)
お前、魔法で数百人以上、蟻を潰すみたいに消し飛ばしたじゃねぇ~か。
しかも一発だったよな、あんな魔法、見た事ねぇ~ぞ。
(椿)
えっ?……そんな力が……私は無理!
(キリア)
"不干渉"って言ったのに、侵攻したバカが居た。
3万の兵を一人で殲滅だ。
(近衛騎士団副団長:女)
嘘だ……嘘だと言ってくれ!
(キリア)
なら、やってみるか?(ニヤリ)
(近衛騎士団副団長:女)
やめてくれ!!
(椿)
でも、どうします?
ギルディラン魔王国が何するか分からないですよ?
(ナギサ)
たしかに。
一度上げたレベルは戻せない。
でも、無ければマズいか……
(近衛騎士団副団長:女)
だからこそ軍事協定を!
ギルディラン魔王国が真似した時は、一緒に叩き潰して欲しい。
(ナギサ)
武器を利用した脅迫外交になるか……
(キリア)
仕方ねぇ~じゃねぇ~か。
今でも軍を背にした外交はやってるよ。
(ナギサ)
なら仕方ないか。
(カイン・ロロア)
シルフィア様、軍事協定を結びます。
ギルディラン魔王国の暴走は止めなければなりませんから。
(近衛騎士団副団長:女)
ありがたい、恩にきます。
という事で、条件付きでロロア魔王国はドラコ王国と軍事協定を結んだ。
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