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ギルディラン魔王国、滅亡
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ドラコ王国が条件付きとはいえ、ロロア魔王国と軍事協定を結んだ事に慌てたギルディラン魔王国。
ロロア魔王国は"不干渉"ではなかったのか?
早速使者が来た。
(ギルディラン魔王国使者)
ロロア魔王国がドラコ王国と軍事協定を結んだ事に抗議する。
(ロロア魔王国魔王 カイン・ロロア サキュバス)
そういうが、基本"不干渉"だ。
それにドラコ王国にはシルフィア様の弟子が居る。
師匠が弟子を見捨てるわけにもいかぬだろう。
とはいえ、貴国がドラコ王国に侵攻したからといって参戦するわけではない。
ある条件を満たした時のみだ。
しかもその時も、我が軍が挙兵するわけではない。
シルフィア様がドラコ王国に助力するだけだ。
(使者)
・・・は?
(カイン・ロロア)
貴国と同じ、もはや交易をしていると言っても良い関係だ。
国としては"不干渉"だぞ?
(使者)
は、はぁ……
しかし、そのシルフィア様が……
(カイン・ロロア)
もう知っているだろう、ドラコ王国の椿を。
椿はシルフィア様の弟子だ、仕方あるまい。
(使者)
そ、そう言われると……
なんとも言えなくなったギルディラン魔王国の使者。
仕方なく帰国した。
ギルディラン魔王国も何も言えなくなり、しかし、それならドラコ王国に侵攻しても大丈夫なのでは?
と考える者も居た。
(ギルディラン魔王国魔王 ゲイル・ギルディラン エルフ)
しかし、どう解釈すれば良いのだ?
(ギルディラン魔王国近衛騎士団団長 熊獣人)
ドラコ王国に侵攻しても、ロロア魔王国自体は"不干渉"。
しかし、女神シルフィア様は条件が揃えば、弟子の勇者椿を助けにくる。
という事かと。
(ゲイル・ギルディラン)
その女神シルフィアが問題なのだ。
ギアラ魔王国滅亡、ロロア魔王国建国の立役者。
その実力はあの勇者椿を凌ぐと思うが。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
それは間違いないかと。
いくら勇者といえど、所詮弟子。
師匠には敵わないかと。
(ギルディラン魔王国近衛騎士団副団長 鬼族)
その椿にさえ手を焼いたのは事実。
しかもドラコ王国は軍事強化を開始している。
それも女神シルフィアからの教えを椿が受けている。
(近衛騎士団副団長 鬼族)
それが不気味だ。
一体どんな軍事強化をしているのか。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
普通に考えて武器の補充。
しかし強化もしているかもしれん。
どうやら新兵器、"ボーガン"や"バリスタ"、"投石機"に"攻城兵器"とは思ってないみたいだ。
それもそうだ、この時代には存在しない新兵器だからだ。
その頃。
(ドラコ王国近衛騎士団団長:男)
こ、これは……
弓兵の命中精度が飛躍的に向上した。
しかも弓が苦手だった者まで命中させることができる。
バリスタの威力は凄まじい。
丸太のような矢を発射できる。
そして投石機。
抱えるような石を飛ばせる。
ある程度の小石なら、ばら撒く事もできる。
(近衛騎士団団長:男)
これで火の玉を飛ばせれば。
(ナギサ)
そこまでなら良いよ。
でも、本体を燃やさないように気をつけてね。
(近衛騎士団団長:男)
良いのですか?
(ナギサ)
それぐらいはやるでしょ。
城壁の上からも落とすでしょ?
(近衛騎士団団長:男)
ええ、まぁ。
(ナギサ)
そこまでだよ。
(近衛騎士団団長:男)
それ以上とは?
(ナギサ)
毒薬の入った壺を飛ばしてみたり、とかね。
(近衛騎士団団長:男)
それはいくらなんでも……
(ナギサ)
でしょ。
しかし、これを真似したギルディラン魔王国がしないとは限らない。
その時はぶっ潰す、技師も関係者もその子孫も全員皆殺しだ。
(近衛騎士団団長:男)
・・・はい(冷汗)
攻城兵器を見て驚く。
(ドラコ王国近衛騎士団副団長:女)
こんな方法で城壁を越えるとは……
(ナギサ)
でも、デカくて重いのが難点だよね。
(近衛騎士団副団長:女)
風魔法で浮かすとか。
(ナギサ)
それもアリだけどね。
(近衛騎士団副団長:女)
ロロア魔王国ではどのように?
(ナギサ)
魔法陣を刻んで浮かせて運ぶ。
魔道士は戦力として使いたいから。
(近衛騎士団副団長:女)
なるほど!
魔石を使えばできますね。
(ナギサ)
そうそう。
しかし実は違う。
ナギサ製の特別仕様は重力魔法で浮かし、"無限精製システム"で魔力を補充している。
風魔法で浮かすより動かしやすく、組んだまま長距離も簡単に運べる。
この魔法陣は椿は描けない。
よって魔石と風魔法で代用するしかないのだ。
そしてそれは全ての大型兵器には使われていた。
しかし、どちらも欠点はある。
どうやっても通らない道ではバラすしかない。
高く浮かせば問題ないとはいえ、敵に見つかりたくなかったら、そうするしかない。
居場所を教えているようなものだから。
活用法に関しては教えるか迷っていた。
椿の立場を考えると、何でもかんでも教えるわけにはいかない。
(ナギサ)
椿さん。
(椿)
はい。
(ナギサ)
活用法は工夫してね。
(椿)
えっ?
(ナギサ)
これはボクからの課題。
それに全部やったら、椿さんの立場がなくなるよ?
(椿)
うーん、そっかぁ……
分かりました、頑張ります。
(ナギサ)
それか一緒に考えて共有する?
(椿)
その方が良いです。
(ナギサ)
分かった。
そこでボーガンの三段撃ちを伝授した。
(椿)
なるほど!
これなら連射できる!
(ナギサ)
でしょ。
ナギサが参考にしたのは、某武将が鉄砲でやったあれだ。
ボーガンといえど、装着にはある程度時間が要る。
それを三列に並べる事で発射間隔を短縮したのだ。
(近衛騎士団団長:男)
こんな撃ち方があるとは……
(近衛騎士団副団長:女)
これは凄い事になりますよ!
どうやら画期的な作戦らしい。
ロロア魔王国軍は既に習得済みだが。
まぁ、大体こんなもんかと新兵器を教えたナギサ。
これ以上はとりあえず禁止としっかり言い聞かせてロロア魔王国に戻った。
その半年後、ギルディラン魔王国はドラコ王国に侵攻した。
(国王)
やはり来たか!
(近衛騎士団団長:男)
迎え打ちます!
(椿)
私も行きます!
(ドラコ王国王妃)
頼みましたよ、椿。
(椿)
はい!
この情報はドラコ王国の使者によってロロア魔王国にも知らされた。
(カイン・ロロア)
遂にきたか。
(ナギサ)
あゝ、まぁ、遅かれ早かれって感じですね。
(使者)
ナギサ様より伝授された新兵器を持って、椿殿と迎え打ちます。
戦況は逐次報告させていただきたく、伝令を走らせます。
然るべき時はよろしくお願い致します。
(ナギサ)
分かった。
そうならない事を祈ってます。
(使者)
はっ!
新兵器の威力は凄まじく、戦況はドラコ王国の押せ押せムードだった。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
なんだあの武器は!
(近衛騎士団副団長 鬼族)
ドラコ王国の新兵器かと。
あの勇者椿、いや、シルフィア様の仕業では?
(近衛騎士団団長 熊獣人)
クソッ、そうなるとロロア魔王国にも配備されているな。
(近衛騎士団副団長 鬼族)
弟子がやるんです、師匠が知らないわけがないかと。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
あの武器を入手できるか?
(近衛騎士団副団長 鬼族)
難しいかと。
我々が触ると自壊します。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
なら、見よう見真似なら可能だな、偵察を出せ!
(近衛騎士団副団長 鬼族)
はっ!
それから頻繁に偵察隊がドラコ王国軍に出された。
"不干渉"のロロア魔王国に出せば戦線布告になり、ナギサが出てくる。
それは避けないといけないからだ。
しかし、"ある条件"という言葉が気になっていた。
"ある条件"、それはなんだ?と。
それを踏むと、弟子を助けにナギサが来る。
まさか模倣なのか?
それなら我が国は永久に作れない。
いくら武器商人に言っても、それだけは断られる。
入手はダメだ、しかし自国製は?
しかし、自国で作ったと言っても、模倣はしている。
これが"ある条件"なら自滅する。
何度も御前会議が行われた。
買う事はできない、回収しようにも自壊して塵となる。
模倣対策は取られている。
しかし、ドラコ王国の快進撃は新兵器だ。
そこへ更に最悪な情報が入った。
ドラコ王国とロロア魔王国の軍事協定が改定された恐れがあると。
何故か。
軍事協定が更新されたからだ。
これはまず間違いないと伝えられた。
それなら、内容が更に強固な物に改定されていてもおかしくない。
沈黙を続けるロロア魔王国、それだけに不気味だ。
しかし、ギルディラン魔王国の予想は当たっていた。
ナギサと椿は下手な進化は未然に防ぎたいと、模倣品が出た時点でナギサが参戦すると改定していたのだ。
更なる快進撃を続けるドラコ王国。
模倣したいギルディラン魔王国。
しかし、怖い。
模倣品が見つかった時点でナギサが参戦してきたら、ギルディラン魔王国は滅亡だ。
戦況は日に日に悪化していく。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
魔王様……
(ゲイル・ギルディラン)
うぐぐぐぐ……
仕方ない、休戦いや、終戦しよう。
我々の負けだ。
ギルディラン魔王国が降伏した。
ドラコ王国と和平条約が結ばれた。
ギルディラン魔王国は多額の賠償金と領土の一部を失った。
これにより、ギルディラン魔王国は建国時に比べて領土は半分になった。
今更独立国に打診しても、どこも同盟は結ばない。
小国といえど、ロロア魔王国と同盟を結ぶか中立を保っている方が良いからだ。
また、商人の行き来は盛んに行われている。
同盟国からは条件に合う人物を専門学校に留学させたりしている。
他国の場合、知識の利用には一定の権利金を払う事を約束させて。
それでも留学させて、知識を活用するのはメリットが大きい。
今更ギルディラン魔王国に付くメリットは無い。
ギルディラン魔王国とロロア魔王国は相容れない関係の為、"不干渉"である。
"不干渉"なだけに留学をさせる事ができない。
留学させれば"不干渉"でなくなるからだ。
国力を考えると、留学させるにはロロア魔王国の軍門に降る事になる。
それだけは耐えがたい。
また、あれだけ庶民を考えるナギサでさえ、ギルディラン魔王国に対しては冷淡だった。
しっかり線引きはしていたのだ。
貴族は無理でも、庶民の中には脱国する者も出てきた。
しかし、新天地で簡単にやっていけるわけがない。
相当の覚悟と自信が無くてはできない。
ましてロロア魔王国となると尚更である。
また、あまり多くの移民は他国も受け入れない。
自国の治安も心配だからだ。
移民が暴れても困る、自国民の職を取られても困る。
なかなか実現しないのが現実だ。
そうなるとギルディラン魔王国内が不穏になってくる。
今まで"人族総奴隷化"の教育を受けていたが、別に"不干渉"でも良いんじゃないか?
いや、"不干渉"でないから、今の自分達の状況に置かれている。
小国では"人族総奴隷化"を教育している国もあるが、小国故に戦争は出来ない。
ドラコ王国に簡単に敗北するからだ。
間違ってもロロア魔王国に戦線布告するわけにはいかない。
段々"人族総奴隷化"はどうでも良くなってきた。
"不干渉"なら今の状態が維持できるからだ。
王族も代替わりをする。
他国を見ている後継者は、バカらしくなってきて、段々"不干渉"に傾いてきている。
中には頑固な王侯貴族も居るが、孤立化していき、次期当主などは辟易していたりする。
それが伝わってくるギルディラン魔王国の王侯貴族は、庶民の高まる不満と共に、ガチの"人族総奴隷化"との付き合いを考え出してきた。
このまま行くと、クーデターか内乱でも起こりそうだ。
それでもナギサは動かない。
椿は心配していたが、師匠のナギサが動かないので動けなかった。
椿は居ても立っても居られなくなり、ナギサを訪れた。
(ナギサ)
ギルディラン魔王国の事か?
(椿)
はい、師匠。
どうにかなりませんか?
(ナギサ)
放っておくんだ。
自分達が考え、行動する事に意味がある。
下手に手を貸すと、"あの時、手を貸してくれたからやった、自分達の意思じゃない"と言い出す。
そして歴史は繰り返される。
自分達で決め、切り開く事が大事なんだ。
クーデターや内乱が起こっても無視が基本。
動くとしても、援軍を求めて来てから慎重に考える必要がある。
まぁ、物資を買いに来たら、売れば良い。
どっちが来てもね。
そこは商人に任せたら良い。
商人もバカじゃない、どっちについた方が得か考える。
目先で動くのはそれだけの視野しか無いんだから放っておけば良い。
後、武器供与は禁止ね。
下手したら、寝首掻かれるよ。
あくまで自力でが基本ね。
(椿)
分かりました、師匠。
しばらく時間はかかったが、遂にクーデターが起こった。
内乱までいきそうな勢いだったが、意外とあっさり勝負がついた。
"人族総奴隷化"の中でも裏切りが起こったのだ。
勝ち目が無い、もしくは勝ったところで国内情勢を考えたらメリットが無いと考えたのが次々と反旗を翻したからだ。
まさか魔王が反旗を翻すわけにはいかないと思っていたが、まさかの"人族総奴隷化"軍を賊軍認定、ギルディラン家の次期魔王が現魔王を討伐したのだ。
こうなれば事は早い。
あっという間に制圧され、ギルディラン魔王国は"不干渉"を宣言した。
その上で国名をカルマ魔王国と改名し、カルマ・ギルディランが新魔王に就任した。
(椿)
意外でしたね。
(ナギサ)
まさか次期魔王が反旗を翻すとはね。
まぁ、先見の明があったんでしょ。
(椿)
これからお付き合いするんですか?
(ナギサ)
分からん。
相手の出方次第じゃない?
気をつけないといけないのは、損得勘定で反旗を翻した"人族総奴隷化"の派閥ね。
(椿)
あっ、そうか。
久しぶりにお茶会をしていたナギサと椿。
今後の予想を話し合っていた。
(ナギサ)
魔王や国王が居るんだ、任せたら良い。
それより椿さんはどうするん?
ギルディラン魔王国も無くなったし、元の世界に帰る?
(椿)
うーん、どうしようかなぁ……
(ナギサ)
迷うんだ。
(椿)
爵位と領地をもらったけど、"子爵"って柄じゃないし……
でも領民が居るから投げ出すわけにもいかないし……
(ナギサ)
流されるのも一つだよ。
"不老"なんだ、普通に生きたら寿命は長い。
歳なんて、ただの数字だからね。
(椿)
そうなん?
(ナギサ)
老いないんだから、身体も老化しないやん。
老衰で死ぬ事は無い。
(椿)
なんか、ちょっと後悔しそうかな?
(ナギサ)
なんで?
(椿)
考えようによっては化け物じゃん。
それに周りは老いるって事は、好きな人が出来ても看取るばっかりなんだよね。
(ナギサ)
基本はね。
"不老不死"じゃないから、事故とかでは死ぬよ?
魔法を上手く使わなきゃ、病死もするし、暗殺もされる。
自分で身を守らないと。
(椿)
あゝ、そっか!
(ナギサ)
世界を渡るスキルは付与してあるから、元の世界に戻りたいなら戻れるよ。
ボクみたいに、またどっかに召喚されたりしたら、その世界とも行き来できる。
でも、領地もらって領民居るなら、領主としての責務は果たした方が良くない?
領民から嫌われてるなら別だけど。
(椿)
領地経営とかできるかな?自信無いな……
(ナギサ)
何事も経験じゃない?
(椿)
手伝ってくれます?師匠。
(ナギサ)
嫌だ(笑)
(椿)
酷い!
(ナギサ)
自分の領地やん、それに国跨ぐぞ?
(椿)
あゝ……
でも、せめて相談役に……
(ナギサ)
領地経営なんて、やった事ないよ?
(椿)
でも、国、動かしてるじゃないですか。
それが出来るなら、領地経営も……
(ナギサ)
なら、国王の許可取りなよ、魔王もな。
二人が了承したら、薮坂でもない。
多分前向きに善処するつもりでいるかもしれない。
(椿)
それ、遠回しにしないって言ってますよね(涙目)
(ナギサ)
いや、そんなつもりはないはずだと思うぞ、多分。
(椿)
言ってるじゃないですか!(半泣)
(ナギサ)
分かったよ。
ただし相談役ね。
今でも二つの世界の二つの国、行き来してるでしょ。
それに二人の許可は必ず取る事、いい?
(椿)
やったぁ~!
(ナギサ)
必ず許可取れよ、揉めるの嫌だから。
それから椿はドラコ王国の国王とロロア魔王国の魔王に泣きついて許可をもらった。
まぁ、ナギサは椿の師匠だし、自国に多大な恩恵をもたらしているから、苦笑いしながら納得したらしい。
(キリア)
お前、時間あるのか?
(ナギサ)
まぁ、相談役だから、用がなかったら行かないし。
って言うか、聞くだけなら出向いて来るんじゃない?
(キリア)
顔出してやらないのか?
(ナギサ)
必要ない。
呼ばれてからで良い。
彼女も領主なんだから、立場を潰すような事はできないよ。
(キリア)
まぁ、そういえばそうだな。
とはいえ、椿からのお茶会の招待状が頻繁に届くのであった。
ロロア魔王国は"不干渉"ではなかったのか?
早速使者が来た。
(ギルディラン魔王国使者)
ロロア魔王国がドラコ王国と軍事協定を結んだ事に抗議する。
(ロロア魔王国魔王 カイン・ロロア サキュバス)
そういうが、基本"不干渉"だ。
それにドラコ王国にはシルフィア様の弟子が居る。
師匠が弟子を見捨てるわけにもいかぬだろう。
とはいえ、貴国がドラコ王国に侵攻したからといって参戦するわけではない。
ある条件を満たした時のみだ。
しかもその時も、我が軍が挙兵するわけではない。
シルフィア様がドラコ王国に助力するだけだ。
(使者)
・・・は?
(カイン・ロロア)
貴国と同じ、もはや交易をしていると言っても良い関係だ。
国としては"不干渉"だぞ?
(使者)
は、はぁ……
しかし、そのシルフィア様が……
(カイン・ロロア)
もう知っているだろう、ドラコ王国の椿を。
椿はシルフィア様の弟子だ、仕方あるまい。
(使者)
そ、そう言われると……
なんとも言えなくなったギルディラン魔王国の使者。
仕方なく帰国した。
ギルディラン魔王国も何も言えなくなり、しかし、それならドラコ王国に侵攻しても大丈夫なのでは?
と考える者も居た。
(ギルディラン魔王国魔王 ゲイル・ギルディラン エルフ)
しかし、どう解釈すれば良いのだ?
(ギルディラン魔王国近衛騎士団団長 熊獣人)
ドラコ王国に侵攻しても、ロロア魔王国自体は"不干渉"。
しかし、女神シルフィア様は条件が揃えば、弟子の勇者椿を助けにくる。
という事かと。
(ゲイル・ギルディラン)
その女神シルフィアが問題なのだ。
ギアラ魔王国滅亡、ロロア魔王国建国の立役者。
その実力はあの勇者椿を凌ぐと思うが。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
それは間違いないかと。
いくら勇者といえど、所詮弟子。
師匠には敵わないかと。
(ギルディラン魔王国近衛騎士団副団長 鬼族)
その椿にさえ手を焼いたのは事実。
しかもドラコ王国は軍事強化を開始している。
それも女神シルフィアからの教えを椿が受けている。
(近衛騎士団副団長 鬼族)
それが不気味だ。
一体どんな軍事強化をしているのか。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
普通に考えて武器の補充。
しかし強化もしているかもしれん。
どうやら新兵器、"ボーガン"や"バリスタ"、"投石機"に"攻城兵器"とは思ってないみたいだ。
それもそうだ、この時代には存在しない新兵器だからだ。
その頃。
(ドラコ王国近衛騎士団団長:男)
こ、これは……
弓兵の命中精度が飛躍的に向上した。
しかも弓が苦手だった者まで命中させることができる。
バリスタの威力は凄まじい。
丸太のような矢を発射できる。
そして投石機。
抱えるような石を飛ばせる。
ある程度の小石なら、ばら撒く事もできる。
(近衛騎士団団長:男)
これで火の玉を飛ばせれば。
(ナギサ)
そこまでなら良いよ。
でも、本体を燃やさないように気をつけてね。
(近衛騎士団団長:男)
良いのですか?
(ナギサ)
それぐらいはやるでしょ。
城壁の上からも落とすでしょ?
(近衛騎士団団長:男)
ええ、まぁ。
(ナギサ)
そこまでだよ。
(近衛騎士団団長:男)
それ以上とは?
(ナギサ)
毒薬の入った壺を飛ばしてみたり、とかね。
(近衛騎士団団長:男)
それはいくらなんでも……
(ナギサ)
でしょ。
しかし、これを真似したギルディラン魔王国がしないとは限らない。
その時はぶっ潰す、技師も関係者もその子孫も全員皆殺しだ。
(近衛騎士団団長:男)
・・・はい(冷汗)
攻城兵器を見て驚く。
(ドラコ王国近衛騎士団副団長:女)
こんな方法で城壁を越えるとは……
(ナギサ)
でも、デカくて重いのが難点だよね。
(近衛騎士団副団長:女)
風魔法で浮かすとか。
(ナギサ)
それもアリだけどね。
(近衛騎士団副団長:女)
ロロア魔王国ではどのように?
(ナギサ)
魔法陣を刻んで浮かせて運ぶ。
魔道士は戦力として使いたいから。
(近衛騎士団副団長:女)
なるほど!
魔石を使えばできますね。
(ナギサ)
そうそう。
しかし実は違う。
ナギサ製の特別仕様は重力魔法で浮かし、"無限精製システム"で魔力を補充している。
風魔法で浮かすより動かしやすく、組んだまま長距離も簡単に運べる。
この魔法陣は椿は描けない。
よって魔石と風魔法で代用するしかないのだ。
そしてそれは全ての大型兵器には使われていた。
しかし、どちらも欠点はある。
どうやっても通らない道ではバラすしかない。
高く浮かせば問題ないとはいえ、敵に見つかりたくなかったら、そうするしかない。
居場所を教えているようなものだから。
活用法に関しては教えるか迷っていた。
椿の立場を考えると、何でもかんでも教えるわけにはいかない。
(ナギサ)
椿さん。
(椿)
はい。
(ナギサ)
活用法は工夫してね。
(椿)
えっ?
(ナギサ)
これはボクからの課題。
それに全部やったら、椿さんの立場がなくなるよ?
(椿)
うーん、そっかぁ……
分かりました、頑張ります。
(ナギサ)
それか一緒に考えて共有する?
(椿)
その方が良いです。
(ナギサ)
分かった。
そこでボーガンの三段撃ちを伝授した。
(椿)
なるほど!
これなら連射できる!
(ナギサ)
でしょ。
ナギサが参考にしたのは、某武将が鉄砲でやったあれだ。
ボーガンといえど、装着にはある程度時間が要る。
それを三列に並べる事で発射間隔を短縮したのだ。
(近衛騎士団団長:男)
こんな撃ち方があるとは……
(近衛騎士団副団長:女)
これは凄い事になりますよ!
どうやら画期的な作戦らしい。
ロロア魔王国軍は既に習得済みだが。
まぁ、大体こんなもんかと新兵器を教えたナギサ。
これ以上はとりあえず禁止としっかり言い聞かせてロロア魔王国に戻った。
その半年後、ギルディラン魔王国はドラコ王国に侵攻した。
(国王)
やはり来たか!
(近衛騎士団団長:男)
迎え打ちます!
(椿)
私も行きます!
(ドラコ王国王妃)
頼みましたよ、椿。
(椿)
はい!
この情報はドラコ王国の使者によってロロア魔王国にも知らされた。
(カイン・ロロア)
遂にきたか。
(ナギサ)
あゝ、まぁ、遅かれ早かれって感じですね。
(使者)
ナギサ様より伝授された新兵器を持って、椿殿と迎え打ちます。
戦況は逐次報告させていただきたく、伝令を走らせます。
然るべき時はよろしくお願い致します。
(ナギサ)
分かった。
そうならない事を祈ってます。
(使者)
はっ!
新兵器の威力は凄まじく、戦況はドラコ王国の押せ押せムードだった。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
なんだあの武器は!
(近衛騎士団副団長 鬼族)
ドラコ王国の新兵器かと。
あの勇者椿、いや、シルフィア様の仕業では?
(近衛騎士団団長 熊獣人)
クソッ、そうなるとロロア魔王国にも配備されているな。
(近衛騎士団副団長 鬼族)
弟子がやるんです、師匠が知らないわけがないかと。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
あの武器を入手できるか?
(近衛騎士団副団長 鬼族)
難しいかと。
我々が触ると自壊します。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
なら、見よう見真似なら可能だな、偵察を出せ!
(近衛騎士団副団長 鬼族)
はっ!
それから頻繁に偵察隊がドラコ王国軍に出された。
"不干渉"のロロア魔王国に出せば戦線布告になり、ナギサが出てくる。
それは避けないといけないからだ。
しかし、"ある条件"という言葉が気になっていた。
"ある条件"、それはなんだ?と。
それを踏むと、弟子を助けにナギサが来る。
まさか模倣なのか?
それなら我が国は永久に作れない。
いくら武器商人に言っても、それだけは断られる。
入手はダメだ、しかし自国製は?
しかし、自国で作ったと言っても、模倣はしている。
これが"ある条件"なら自滅する。
何度も御前会議が行われた。
買う事はできない、回収しようにも自壊して塵となる。
模倣対策は取られている。
しかし、ドラコ王国の快進撃は新兵器だ。
そこへ更に最悪な情報が入った。
ドラコ王国とロロア魔王国の軍事協定が改定された恐れがあると。
何故か。
軍事協定が更新されたからだ。
これはまず間違いないと伝えられた。
それなら、内容が更に強固な物に改定されていてもおかしくない。
沈黙を続けるロロア魔王国、それだけに不気味だ。
しかし、ギルディラン魔王国の予想は当たっていた。
ナギサと椿は下手な進化は未然に防ぎたいと、模倣品が出た時点でナギサが参戦すると改定していたのだ。
更なる快進撃を続けるドラコ王国。
模倣したいギルディラン魔王国。
しかし、怖い。
模倣品が見つかった時点でナギサが参戦してきたら、ギルディラン魔王国は滅亡だ。
戦況は日に日に悪化していく。
(近衛騎士団団長 熊獣人)
魔王様……
(ゲイル・ギルディラン)
うぐぐぐぐ……
仕方ない、休戦いや、終戦しよう。
我々の負けだ。
ギルディラン魔王国が降伏した。
ドラコ王国と和平条約が結ばれた。
ギルディラン魔王国は多額の賠償金と領土の一部を失った。
これにより、ギルディラン魔王国は建国時に比べて領土は半分になった。
今更独立国に打診しても、どこも同盟は結ばない。
小国といえど、ロロア魔王国と同盟を結ぶか中立を保っている方が良いからだ。
また、商人の行き来は盛んに行われている。
同盟国からは条件に合う人物を専門学校に留学させたりしている。
他国の場合、知識の利用には一定の権利金を払う事を約束させて。
それでも留学させて、知識を活用するのはメリットが大きい。
今更ギルディラン魔王国に付くメリットは無い。
ギルディラン魔王国とロロア魔王国は相容れない関係の為、"不干渉"である。
"不干渉"なだけに留学をさせる事ができない。
留学させれば"不干渉"でなくなるからだ。
国力を考えると、留学させるにはロロア魔王国の軍門に降る事になる。
それだけは耐えがたい。
また、あれだけ庶民を考えるナギサでさえ、ギルディラン魔王国に対しては冷淡だった。
しっかり線引きはしていたのだ。
貴族は無理でも、庶民の中には脱国する者も出てきた。
しかし、新天地で簡単にやっていけるわけがない。
相当の覚悟と自信が無くてはできない。
ましてロロア魔王国となると尚更である。
また、あまり多くの移民は他国も受け入れない。
自国の治安も心配だからだ。
移民が暴れても困る、自国民の職を取られても困る。
なかなか実現しないのが現実だ。
そうなるとギルディラン魔王国内が不穏になってくる。
今まで"人族総奴隷化"の教育を受けていたが、別に"不干渉"でも良いんじゃないか?
いや、"不干渉"でないから、今の自分達の状況に置かれている。
小国では"人族総奴隷化"を教育している国もあるが、小国故に戦争は出来ない。
ドラコ王国に簡単に敗北するからだ。
間違ってもロロア魔王国に戦線布告するわけにはいかない。
段々"人族総奴隷化"はどうでも良くなってきた。
"不干渉"なら今の状態が維持できるからだ。
王族も代替わりをする。
他国を見ている後継者は、バカらしくなってきて、段々"不干渉"に傾いてきている。
中には頑固な王侯貴族も居るが、孤立化していき、次期当主などは辟易していたりする。
それが伝わってくるギルディラン魔王国の王侯貴族は、庶民の高まる不満と共に、ガチの"人族総奴隷化"との付き合いを考え出してきた。
このまま行くと、クーデターか内乱でも起こりそうだ。
それでもナギサは動かない。
椿は心配していたが、師匠のナギサが動かないので動けなかった。
椿は居ても立っても居られなくなり、ナギサを訪れた。
(ナギサ)
ギルディラン魔王国の事か?
(椿)
はい、師匠。
どうにかなりませんか?
(ナギサ)
放っておくんだ。
自分達が考え、行動する事に意味がある。
下手に手を貸すと、"あの時、手を貸してくれたからやった、自分達の意思じゃない"と言い出す。
そして歴史は繰り返される。
自分達で決め、切り開く事が大事なんだ。
クーデターや内乱が起こっても無視が基本。
動くとしても、援軍を求めて来てから慎重に考える必要がある。
まぁ、物資を買いに来たら、売れば良い。
どっちが来てもね。
そこは商人に任せたら良い。
商人もバカじゃない、どっちについた方が得か考える。
目先で動くのはそれだけの視野しか無いんだから放っておけば良い。
後、武器供与は禁止ね。
下手したら、寝首掻かれるよ。
あくまで自力でが基本ね。
(椿)
分かりました、師匠。
しばらく時間はかかったが、遂にクーデターが起こった。
内乱までいきそうな勢いだったが、意外とあっさり勝負がついた。
"人族総奴隷化"の中でも裏切りが起こったのだ。
勝ち目が無い、もしくは勝ったところで国内情勢を考えたらメリットが無いと考えたのが次々と反旗を翻したからだ。
まさか魔王が反旗を翻すわけにはいかないと思っていたが、まさかの"人族総奴隷化"軍を賊軍認定、ギルディラン家の次期魔王が現魔王を討伐したのだ。
こうなれば事は早い。
あっという間に制圧され、ギルディラン魔王国は"不干渉"を宣言した。
その上で国名をカルマ魔王国と改名し、カルマ・ギルディランが新魔王に就任した。
(椿)
意外でしたね。
(ナギサ)
まさか次期魔王が反旗を翻すとはね。
まぁ、先見の明があったんでしょ。
(椿)
これからお付き合いするんですか?
(ナギサ)
分からん。
相手の出方次第じゃない?
気をつけないといけないのは、損得勘定で反旗を翻した"人族総奴隷化"の派閥ね。
(椿)
あっ、そうか。
久しぶりにお茶会をしていたナギサと椿。
今後の予想を話し合っていた。
(ナギサ)
魔王や国王が居るんだ、任せたら良い。
それより椿さんはどうするん?
ギルディラン魔王国も無くなったし、元の世界に帰る?
(椿)
うーん、どうしようかなぁ……
(ナギサ)
迷うんだ。
(椿)
爵位と領地をもらったけど、"子爵"って柄じゃないし……
でも領民が居るから投げ出すわけにもいかないし……
(ナギサ)
流されるのも一つだよ。
"不老"なんだ、普通に生きたら寿命は長い。
歳なんて、ただの数字だからね。
(椿)
そうなん?
(ナギサ)
老いないんだから、身体も老化しないやん。
老衰で死ぬ事は無い。
(椿)
なんか、ちょっと後悔しそうかな?
(ナギサ)
なんで?
(椿)
考えようによっては化け物じゃん。
それに周りは老いるって事は、好きな人が出来ても看取るばっかりなんだよね。
(ナギサ)
基本はね。
"不老不死"じゃないから、事故とかでは死ぬよ?
魔法を上手く使わなきゃ、病死もするし、暗殺もされる。
自分で身を守らないと。
(椿)
あゝ、そっか!
(ナギサ)
世界を渡るスキルは付与してあるから、元の世界に戻りたいなら戻れるよ。
ボクみたいに、またどっかに召喚されたりしたら、その世界とも行き来できる。
でも、領地もらって領民居るなら、領主としての責務は果たした方が良くない?
領民から嫌われてるなら別だけど。
(椿)
領地経営とかできるかな?自信無いな……
(ナギサ)
何事も経験じゃない?
(椿)
手伝ってくれます?師匠。
(ナギサ)
嫌だ(笑)
(椿)
酷い!
(ナギサ)
自分の領地やん、それに国跨ぐぞ?
(椿)
あゝ……
でも、せめて相談役に……
(ナギサ)
領地経営なんて、やった事ないよ?
(椿)
でも、国、動かしてるじゃないですか。
それが出来るなら、領地経営も……
(ナギサ)
なら、国王の許可取りなよ、魔王もな。
二人が了承したら、薮坂でもない。
多分前向きに善処するつもりでいるかもしれない。
(椿)
それ、遠回しにしないって言ってますよね(涙目)
(ナギサ)
いや、そんなつもりはないはずだと思うぞ、多分。
(椿)
言ってるじゃないですか!(半泣)
(ナギサ)
分かったよ。
ただし相談役ね。
今でも二つの世界の二つの国、行き来してるでしょ。
それに二人の許可は必ず取る事、いい?
(椿)
やったぁ~!
(ナギサ)
必ず許可取れよ、揉めるの嫌だから。
それから椿はドラコ王国の国王とロロア魔王国の魔王に泣きついて許可をもらった。
まぁ、ナギサは椿の師匠だし、自国に多大な恩恵をもたらしているから、苦笑いしながら納得したらしい。
(キリア)
お前、時間あるのか?
(ナギサ)
まぁ、相談役だから、用がなかったら行かないし。
って言うか、聞くだけなら出向いて来るんじゃない?
(キリア)
顔出してやらないのか?
(ナギサ)
必要ない。
呼ばれてからで良い。
彼女も領主なんだから、立場を潰すような事はできないよ。
(キリア)
まぁ、そういえばそうだな。
とはいえ、椿からのお茶会の招待状が頻繁に届くのであった。
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