異世界で通販を使って成り上がる

なぎさセツナ

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クロイツ辺境伯領のインフラなど

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泣きながら執務をこなす椿。

(早乙女 椿)
師匠ぉ~(涙目)

(ナギサ)
どんな感じですかね?執事長。

(椿領執事長)
そうですね、この束が終われば3日ほど休んでも良いかと。

(ナギサ)
だそうだ、頑張れ(笑)

(椿)
うにゅうぅぅぅっ!


死ぬ気でこなしていく椿。

(椿)
終わったぁ~!

(ナギサ)
次、これだな。

(椿)
なんでですか!これ終わったらって言ったじゃないですか(涙目)

(ナギサ)
緊急案件だ。

(椿)
そんなの師匠がパパッとやっちゃってくださいよぉ~(半泣)

(ナギサ)
お前が領主だ、やれ(冷たい目)

(椿)
ううぅぅぅっ(涙)


なんとか終わらせた椿。

(ナギサ)
次は……

(椿)
師匠ぉ~!!(泣)

(執事長)
後は私の方でやっておきますので……

(ナギサ)
甘やかすとクセになりますけど……

(執事長)
いえ、もう魘されて寝てますからこの辺で……

(椿)
執事長ぉ~!!(感涙)

(ナギサ)
分かりました。

(執事長)
3日ほどは休んで大丈夫です。

(ナギサ)
これ、渡しておきますね。
何かあれば連絡ください。


そう言うと、転送ポスト口を渡した。

(ナギサ)
これは手紙を転送する魔動具なんで、これに入れてくれるとこちらに届きますから。

(執事長)
分かりました、よろしくお願いします。


そして世界を渡る。
今回は椿と二人だ。
予定が立たない為、今回は他には声をかけなかった。

(椿)
推しのグッズ、推しのグッズ♡


いつものショップに行くと、新しく発売された推しグッズを片っ端から買っていく。

(ナギサ)
凄いな。
まぁ、気持ちは分かるが……

(椿)
終わりました、師匠!

(ナギサ)
じゃ、帰るか。

(椿)
なんでですか!まだ2日ありますよね!

(ナギサ)
どこで寝泊まりするんだ?

(椿)
それは師匠が……あっ、ダメだ、勝手に野営できないや。

(ナギサ)
だろ。


そう言うと、椿領主邸に転移した。

(椿)
師匠ぉ~!休んでる気がしません(涙目)

(ナギサ)
自分家だろ?

(椿)
自分家だからです!(半泣)

(ナギサ)
ったく、仕方ないなぁ……


ナギサは魔王宮のナギサの部屋に転移した。

(椿)
うーん、休みだぁ~!

(ナギサ)
お前床な。

(椿)
師匠ぉ~!!(涙)

(ナギサ)
野営気分、味わえるやん。

(椿)
別に味合わなくても良いです。


仕方ないのでソファーに寝さす。

(椿)
師匠ぉ~、ベッド、余ってますよね?

(ナギサ)
あ?もったいない。

(椿)
師匠ぉ~!!(涙)


泣くので仕方ないからベッドに寝さした。
その後、2日間行き来し、領地に送る。

(椿)
師匠。

(ナギサ)
なんだよ。

(椿)
なんか悩んでません?

(ナギサ)
どうやったら共同統治をやめられるかなと。

(椿)
師匠ぉ~!(涙目)

(ナギサ)
アンネだよ。
あの辺境伯領、インフラどうするかなと。

(椿)
やれば良いじゃないですか。

(ナギサ)
どうやって技師を育てる?
学校は作れないぞ。

(椿)
なんでです?

(ナギサ)
商売してないだろ、資金が無い。

(椿)
あっ……

(ナギサ)
識字率の問題もある。
教育は任せるしかない。

(椿)
そっか……

(ナギサ)
向こうの都合もある。
押し付けるわけにはいかんからな。

(椿)
ですよねぇ……

(ナギサ)
となると、技師の育成の問題な。
技師さえ確保できたらやっても良い。
他領から見にきても、技師が指導できる。
それが居なきゃ、ただ妬みが増えるだけだ。

(椿)
こっちに連れてくるとか。

(ナギサ)
キリアですら人外だ。
こっちで普通にぶつかっただけで死にかねん。
強化したら、向こうに帰ったら人外になる。

(椿)
それがありますね……

(ナギサ)
その問題が解決できたら、インフラやっても良いんだけどなぁ……

(椿)
難しいですね……
こっちから送り込むとか。

(ナギサ)
事故起こしたら終わりだぞ。
こっちの一般人が人外になる世界だ。

(椿)
うーん……
なんか良い方法、無いですかねぇ……

(ナギサ)
そこで行き詰まってんだよな……


なかなか良い手が見つからないナギサと椿だった。
とりあえず手紙を送る。
するとすぐに返事が来た。
是非ともやって欲しいと。
という事で、ナギサは優秀な技師と魔道士を用意するように打診した。
数日後、領内でも屈指の技師と魔道士を召集したと返事がきた。

(ナギサ)
行ってくるわ。

(椿)
いってらっしゃい、師匠。

(ロロア魔王国女王 カイン・ロロア サキュバス)
お気をつけて、シルフィア様。


という事で、やってきましたクロイツ辺境伯領。

(クロイツ辺境伯家当主 ゲラン・クロイツ:男)
女神様、我が領屈指の技師と魔道士を揃えました。

(ナギサ)
ありがとう。
ここからは時間との戦いです。
しっかり身につけてください。

(技師&魔道士一同)
はい!


早速、上下水道から取り掛かる。
魔法陣はあえて簡単な物にし、魔道士が魔力を注ぐと稼働するタイプにした。
"無限変換システム"はオリジナルだ、しかも悪用されたら取り返しがつかない。
軍事転用なんてされたら最悪だ。
その代わり、魔力効率を可能な限り上げた。
ここまでなら優秀な魔道士なら理解できて描けるだろうという限界まで。
なので、各区画ごとに魔石を設置した。
貧民街にも届くように、貴族邸と庶民と貧民街は一纏めにした。

(クロイツ辺境伯家次女 アンネ・クロイツ)
これは……

(ナギサ)
庶民や貧民街だけ魔力が届かないようにならない仕組みだよ。
やはり色々あるだろ?

(アンネ・クロイツ)
は、はぁ、確かに、恥ずかしながら。

(ナギサ)
供給を止めたら貴族邸にも被害が出る。
そうなれば、供給は止められないだろ。

(アンネ・クロイツ)
そうですね。


しかし、真似た他領まではどうしようもない。
そこは諦めたナギサだった。
しかし、魔力経路が絶たれたら、どうにもならない。
そこまではどうしようもできないので任せるしかなかった。

(アンネ・クロイツ)
女神様の国では?

(ナギサ)
上下水道、風呂トイレなんて当たり前だ。
後、識字率は王都なら貧民も含めて約100%だ。

(アンネ・クロイツ)
し、識字率約100%!

(ナギサ)
真面目に勉強していれば、読み書き計算ができない者は王都には居ない。
学校も作ったろ?

(アンネ・クロイツ)
は、はい、そうでした……


アンネはロロア魔王国の王都の事を思い出した。
それと、周りの、特に女王派の貴族達の事も。
最も発展している王都はそうだった。
派閥の貴族達もそこまではできなくても追従していた。
王都には優秀な人材が揃っていて、要請があれば他領に派遣されていた。
技師達は構造を、魔道士達は魔法陣を理解する為に必死に食らいついていく。
上下水道が終われば道の整地だ。
これは土魔法が使える魔道士と整備修理を担当する技師の出番だ。
土魔法で整地し、技師が調整していく。
分からない事はどんどん聞いてくる。
領地は広い。
最後の方には、何とか自分達でも拙いながらできるようになっていた。
そして河川工事だ。
ここでも必死についてくる。
ナギサは、最悪分からない時は呼んでも良いが、他領から見せてくれとくるだろう。
その時、出来なければ、下手したら王族に領地を取り上げられ、やり方を教えるまで拷問される可能性があると釘を刺した。
自分達の行く末が想像できるだけに、皆、必死だった。
そしてインフラは完成した。
必死だっただけに、魔道士も技師も感動していた。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
見違えるようになった。
これは本当に私の領地なのか!?

(ナギサ)
技師も魔道士も必死についてきてくれました。
他領から聞かれても答えられるでしょう。
まとめた資料も渡します、当主も理解しておいてください。
何を聞かれるか分かりませんから。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
分かりました。

(ナギサ)
農業では"肥料"という概念が無いみたいです。
これも時期をみて投入しましょう。
今はこれの理解をお願いします。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
ははっ、御心のままに。


それからゲランは必死に資料を読み込んだ。
領地が凄まじく発展したんだ、必ず王家も視察に来る。
その時に答えられないと洒落にならない。
"神からの授かり物"といえど、目の色が変わる。
それだけに技師や魔道士を育成してくれたのだ、恩には報いらなければならない。
技師や魔道士も必死に復習し、自分の物にしていった。
ナギサの予想通り、王家が視察に来た。

(第1王子)
なっ、なんだこれは……

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
神からの授かり物でございます。
我々も知恵を授かり、それがようやく理解できるようになりました。

(第1王子)
という事は、王都でも再現可能と。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
全てこの通りとはいかないまでも、可能です。
行き詰まれば女神様がお教えくださると言われました。
可能な限り再現し、至らぬところは女神様のお知恵を借りれるよう、お願いする所存にございます。

(第1王子)
なるほど。
女神はよほど其方を気に入ったようだな。
ならは王都に出向き、再現せよ。
費用はいくらでも出す。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
ははっ、仰せのままに。


ゲランとその技師達は王都に向かった。
必死に覚えた技師達は作業にかかる。
上下水道の整備、風呂トイレの完備、河川工事、道路整備。
ゲランも積極的に指示を出し、ナギサのようにはいかないが、3倍の日数をかけて成功させた。

(国王)
この度の其方の働き、大義であった。
しかし、貧民街まで整備するとは、なぜか?

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
はっ、女神様のご意志にございます。
我が領地でも、貴族、庶民、貧民、分け隔てなく整備しております。
女神様は"弱者を救済せよ"と申され、貧民街より着手されました。
そのご意志に従い、整備させていただきました。

(国王)
なるほどな。
女神に逆らい、見捨てられるぐらいなら、貧民街を整備する費用など微々たるものよのう……
これからも女神に愛され、我が国の為に尽くしてくれ。

(当主 ゲラン・クロイツ辺境伯)
はっ、仰せのままに。


ゲランは褒賞をもらい、領地に帰った。
その後、何と王族から婚姻の話があった。

(アンネ・クロイツ)
えぇぇぇっ!!!嫌です!女神様に会えなくなったらどうするんですか!
お姉様は良いかもしれませんが、私は嫌です。
女神様にお仕えします。


という事でナギサに泣きついてきた。

(ナギサ)
良い話じゃないの?

(椿)
そうよ、相手は王族でしょ?

(アンネ・クロイツ)
嫌です!もっと一緒に居たいです。

(ナギサ)
なんで?

(アンネ・クロイツ)
もっとあの世界で遊びたい!あっ……

(椿)
短いお付き合いだったけど……

(ナギサ)
お前の事は忘れるよ。

(アンネ・クロイツ)
なんでです!嫌です!ってか忘れないでください!(涙目)

(ナギサ)
忘れなきゃ良いんだな?

(アンネ・クロイツ)
忘れても良いから、一緒に居させてください!

(ナギサ)
いや、忘れたら……

(椿)
誘いにくるのを忘れちゃいますよ?

(アンネ・クロイツ)
忘れないで、もっと連れてってください!!
そうだ!教会に行きます!女神の御使として出家します!

(ナギサ)
しかし、子孫は残さないとダメだろう。

(アンネ・クロイツ)
むうぅぅぅっ……

(椿)
でも結婚したらどうするんですか?

(ナギサ)
それまでだ。

(アンネ・クロイツ)
えぇぇぇっ!!!

(ナギサ)
子供はまぁ良いかもだが、育ち方によるが……
旦那を連れて行くわけにはなぁ……

(椿)
それ、言えますよね……

(ナギサ)
そこまでの人数は手が回らない。
問題が起きたらどうにもならない。
しかし、旦那を放っておくわけにもいかないやろ?
夫婦の問題になるぞ。

(椿)
確かに夫婦間の問題に発展しかねませんよね……

(アンネ・クロイツ)
手が回る範囲で……

(ナギサ)
こっちも仕事をしてるんだ。
遊んでばっかじゃいられないんだよ。

(椿)
私も領主として、師匠にしごかれています(涙目)

(アンネ・クロイツ)
では……

(ナギサ)
"肥料"と"ルアー"を教えたら、しばらくは来ない。
連絡は取れるようにはしとくけど。

(椿)
しばらく?

(ナギサ)
お前のお守りだよ。

(椿)
えぇぇぇっ!!!(涙)

(ナギサ)
順番に回らないといけないやん。
クラン王国のギルド、ロロア魔王国、で、何故か増えたお前の領地。
お前のが増えなかったら……

(椿)
わぁ~!わぁ~!わぁ~!わぁ~!(涙)

(ナギサ)
特に問題が無かったら来れるけど、何投入する?

(椿)
娯楽は?師匠。

(ナギサ)
娯楽か……
そうなると商人と相談だなぁ……
信頼できる商人が居ればだね。
模倣品対策とか要るし、儲けはきちんともらわないとダメだから、誤魔化さない商人がいるね。

(アンネ・クロイツ)
うちのお抱え商人が居ます。
信頼できるはずです。
そこはお父様に確認します。

(椿)
いくら取るんです。

(ナギサ)
交渉次第かな。

(椿)
それ使って学校ですか?

(ナギサ)
なんで?

(椿)
いや商売したら……

(ナギサ)
それ、クロイツ家の分だよ?
何に使うかはお任せ。
学校はめちゃくちゃお金がかかる、一つや二つじゃ全然足りない。
それに識字率を上げるなら、貧民や庶民だろ?
貧民は食が安定しないと勉強どころじゃない。
炊き出しは毎日要る、治癒院の充実までいかなくても、治癒士ぐらいは派遣しないといけない。
読み書き計算の勉強会から始める必要がある。
その教師を派遣する必要があるし、身の安全を保証する護衛も要る。
言ったろ?ロロア魔王国での成功は、立場あってのものだって。
そこにチートで身の安全ぐらいはどうにでもなる。
治癒士もできる。
だから皆んながついて来たんだよ。
後、貧民、後から最低所得者の学校を作ったやろ?
あれ、無償にしないと誰も来れないよ?
庶民の学校とは別でしょ?
そうしないと色々問題が起こる。
イジメとかの潰し合いをしても意味がない。
その為に分けたんだから。
その費用が要るよ?

(椿)
今や専属メイドの数も凄いよね。

(アンネ・クロイツ)
そんなにですか?

(ナギサ)
武装メイドが1万5000、専属メイドが2000、もはやロロア魔王国が軍として認めているよ。
予算も出てるし。

(椿)
その一人一人が一騎当千!
うちの近衛騎士団長を一撃で瞬殺するからね。
それがそれだけ居るんだから、世界最強って言われてるよ。

(アンネ・クロイツ)
そんな部隊、いえ、軍を率いているんですか!

(ナギサ)
まぁ、そうねぇ~……

(椿)
師匠の部隊を来させたらダメですか?

(ナギサ)
人族の国に魔族をか?
調査はこの国しかしてないぞ。

(椿)
うにゅうぅぅぅっ……
でも、こっちでは人外の力が発揮できますよね。
それに人族以外の方が女神の使徒として目立ちません?
そうなると下手に手が出せないと思うけど……

(ナギサ)
しかし、予算はどうする?
後々の事を考えると、それを確保しないと話は始まらないぞ?
それにクロイツ家は辺境伯としての立場がある。
それに影響が出る事はできないぞ?

(椿)
うーん……縛りが多すぎる……

(ナギサ)
儲けの使い道は任せたら良い。
クロイツ家が考えるだろう。
こっちはできるだけ大きな利益を上げる事だよ。
ただ時間がかかる。
タイミングを間違えたら、出るはずの利益も出なくなるから。

(椿)
なかなか動きが取れないですね。

(ナギサ)
これだけは仕方がない。
まぁ、まずは"肥料"と"ルアー"だね。


という事で、"肥料"と"ルアー"を伝授する事にした。


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