21 / 24
再会
しおりを挟むヴィオレッタが初めて大公と出会った日のことだ。
その頃のヴィオレッタはカルロッタを筆頭に、ラヴァン家への復讐のための足掛かりを公国で築こうとしていた。
「死神伯爵」として死神《アンクー》は、他国の貴族という触れ込みで公国の宮廷に出入りできるように動いていた。
もし人脈を広げて大公に会えたなら、ヴィオレッタが自ら持ち込んだレースを売り込むつもりだった。この頃のヴィオレッタは、自分が後に大公の愛妾の地位に就くことなど思いもよらず、ただ、彼女の作るレース工房の後ろ盾になってもらえたら、としか考えていなかった。大公自身も女性を信用していないというのがもっぱらの評判だった。
運よく、ヴィオレッタは大公に会うことができた。
今から思えば、紹介者は愛妾候補のひとりのつもりでヴィオレッタと大公を引き合わせたかもしれないが、期待していなかったとも思う。
ヴィオレッタは大公の書庫に通された。現れた大公は開口一番に「諦めた方がいい」と警告をしてきた。
「君も愛妾になりたいのだろう? だが私にはそのつもりがないのだ。諦めてくれ」
「いえ、私はレースの話をしに参りました。レース職人ですので」
「は?」
「いえ、ですから……レースの話をしに参りました。もし気に入っていただけましたら御贔屓にしていただきたいのです」
ヴィオレッタはサンプルとして持ってきたレースを次々と見せようとしたが、「待て」と大公が手で制した。
「私自身はレースを好まない。第一、この国でレース産業が伸びようもないのだ。レースと言えば、ラザロなのだから。見込みのない産業に力を貸すというのも難しい……」
「私は、そのラザロから参ったレース職人でございます」
「なんだと」
大公の興味が初めて彼女に向いた。
「ラザロのレース職人といえば、技術をよそに渡さないために国側で厳重に守られていると聞くが」
「本来ならば、そうなっていたことでしょう。しかしながら、陛下。私の姓は『ラヴァン』です。ラヴァン・レースのラヴァンです。……私のレースを御引立ていただきたいというのは、陛下にお見せできるものがそれぐらいしか持ち合わせていなかったのです」
――復讐をしたいのです。
ヴィオレッタは覚悟を決めて、大公に告げた。これで彼女を気に入ってもらえるかは未知数だ。だが、同じように復讐の気持ちを抱いていたという大公であれば、あるいは、と期待した。
ヴィオレッタの復讐の話を一通り聞くと、大公は「持ってきたレースを見せてくれるかね?」と尋ねた。
「これを、すべて、あなたが?」
彼女が持ってきたサンプルをひとつひとつ穴が開くほど見つめた大公ハインリヒは、念を押す。ヴィオレッタは頷いた。
「よろしければ、レースを編むところを御覧に入れましょう」
手元に持ち合わせていた編みかけのレースと針、糸を取り出し、腰かけて少し編んでみせる。ややあって、大公は「……わかった」と根負けしたように呟いた。
「もう勘弁してほしい。あなたと話した時はまだ昼間だったのに、もう夕方になってしまった。……本当に、レースが好きなんだと思い知らされた」
「……ありがとうございます」
大公が戸惑っている気配を感じつつも、どう返事していいものかわからないままヴィオレッタは書庫を辞去した。
その時は、何の手ごたえも感じていなかった。この国が駄目ならば、次はどの国に行こうか、死神《アンクー》と相談しようと考えていたぐらいだ。
しかし、次の日。大公の侍従が、ヴィオレッタへの手紙を持ってきた。中のカードには図書室への招待の旨が書かれていた。そのようなことが積み重なり、彼女はやがて大公の愛妾としての地位を確立していったのだ。
「復讐をしたいというのなら、大公の愛妾という地位を使いなさい。私がそれを与えよう」
いつか、大公がヴィオレッタにそう言ったのをよく覚えている。
今、ヴィオレッタは公国ではなく、ラザロにいる。公国の宮廷に君臨するはずの大公が、ラヴァンの邸宅内にいる。
「本当に……大変ご無沙汰しておりました、陛下」
ヴィオレッタが公国の宮廷にいた頃と変わらない様子で、大公は使用人の淹れた紅茶に口をつけた。
いまだに信じられない。大公がわざわざラザロまで来る理由がわからなかった。
一方、大公はヴィオレッタの恰好を観察していた。工房に立ち入るために、機能性だけを考えた、飾り気のないワンピース。一国の君主に会うための服装でなかった、と今更後悔した。とはいえ、大公を着替えのために待たせるよりは、と考えての判断であったのはたしかだったけれど。
「うむ。あなたも変わりないようだ。……いや、以前よりも美しくなったね。生き生きとしている」
「は……?」
公の場でもないのに、ヴィオレッタを「美しい」とてらいもなく言ったものだから、彼女はいぶかしんだ。
「なんだね、私が女性をほめてもいいだろうに」
「い、いえ……なんだか、新鮮な気持ちになりまして」
「言わなくても伝わるなどという幻想は抱けないからね、もう」
「そう……ですか」
かちゃり、とハインリヒがカップをソーサーに置いた音が響く。
「事前にお知らせいただけたなら、もっとおもてなしができましたのに」
「それについては申し訳なかったね。事前に知らせた方があなたも構えてしまうかと思ったから」
「陛下はラザロにお越しになるのは初めてではありませんか? せっかくですからゆっくり滞在なさってください」
「そうだな。お忍びで長い休暇を取るのは初めてなものでね、楽しみにしていたのだ。それに、ラザロにはあなたがいる」
「光栄です、陛下の楽しみのひとつにしていただけるなんて」
しばらく近況報告など、とりとめない話をしていた。大公の前の妻の話は互いに避けた。
ヴィオレッタは少しの居心地の悪さを感じていた。
大公には、ヴィオレッタに会いに来た真の目的があると思ったのだ。
「あなたが復讐を終えたなら」
大公の話の核心部分は、そこから始まった。囁きかけるように、懇願するように、大公の柔らかな声音がヴィオレッタに訴える。
「復讐が終わったなら、私の気持ちも変わるかと思っていたよ。復讐の同志でなくなったのであれば、この繋がりも消え去り、何の感慨も抱かなくなるだろうと。しかし、今、こうしてあなたを前にしていると、元気そうにしているのを純粋にうれしく思っているのだ」
大公はおもむろに上着のポケットから小箱を取り出した。小箱に入っていたのは、小さな宝石のついた指輪だ。ためらいながらも、彼は震える手でヴィオレッタにそれを見せた。
「……私では、あなたを大公妃として遇することは難しいかもしれない。それでも、この先の人生を共にさせてくれないだろうか」
それは、だれも愛さないはずだった大公ハインリヒの、初めての告白だった。
ヴィオレッタは息を呑んだ。
彼は、秘密結婚をしようというのだ。公には認められないけれども、私的にする結婚だ。「大公妃」としての称号はないが、大公の私的な伴侶になるということを意味する。それは、愛妾としての地位をはるかに凌駕するものだ。秘密結婚をしているのならば、公的に結婚することはまずない。公私の別はあるものの、大公は生涯の伴侶として、ヴィオレッタを選んだのと同じだ。
「陛下……」
「どうか受け入れてほしい」
大公の熱烈な視線に心が震える心地になる。
だが、その時に。
『おいおいおい、お待ちくださいませよ、大公陛下?』
ジャンが、ぬっと大公とヴィオレッタの間に割って入った。いつの間に部屋に入ってきたのか、わからなかった。
『いやあ、困りますよ。彼女には夫がいるのですよ。夫はこの私です。別れるつもりはありませんね。ヨハン様のことと言い、親子そろって既婚の女にのめりこむ性癖をお持ちですか?』
「そなた……」
「おや、お忘れで? 死神伯爵でございます」
『死神伯爵』に扮したジャンが仰々しく礼を取る。小馬鹿にしているのが見え見えである。ジャンは大公に喧嘩を売って何をしたいのだろう。
なるほど、と鷹揚に頷く大公だが、さすがに不快感を隠せるものではない。
「申し訳ありません、陛下。彼が失礼なことを」
「構わない」
大公が眉間に皺を寄せる。
「死神伯爵よ、そなたは以前とまるで別人のようだね、前はもっと陰気な男であったように記憶しているが」
『……へえ。わかるのか。さすが公国の黄金期を築く君主であらせられる』
ジャンがにんまりする。
大公ハインリヒはジャンの態度に気を取られることなく、淡々と話を戻した。
「ヴィオレッタと『死神伯爵』の結婚は利害の一致だったと聞いている。公国の愛妾となる地位を得るにも、公国の宮廷に出入りするにも既婚であることがしきたりだ。……彼女の目的《復讐》が終わった今、夫婦でいる必要もない。そして、彼女は今も私の愛妾なのだ」
ハインリヒはヴィオレッタに向き直る。
「ヴィオレッタ、少しでもよい。考えてくれないだろうか。あの宮廷は、独りでいるにはもう寂しすぎるのだ」
『だめです、彼女は今、私と……この死神伯爵と愛し合っているのですよ! あなたには渡せない!』
ハインリヒが彼女に手を差し出せば、ジャンは突然、声を荒げた。
もちろん、ジャンとヴィオレッタが愛し合っているという事実はない。ジャンはあくまで大公ハインリヒの邪魔をしたいのだ。おそらく、ジャンが契約しているロレンツォにとって、その方が都合がよいから。聞いていて、気分が良いものではなかった。
そもそも、死神伯爵はジャンではない。元は彼女の死神《アンクー》が死神伯爵だった。契約を交わしたのも彼だ。けれど、死神《アンクー》はいなくなってしまった……。
それ以来、彼女の心にはぽっかりとした穴が開いている。きっと、それは大公が感じているものと同じ色をしているのだろう。その意味でも、二人はいまだに同志と言えるのかもしれなかった。
一触即発の雰囲気で言葉を交わす男二人を前に、ヴィオレッタは「やめましょう」と審判の女神のような冴えた声で告げる。
「大公陛下のお申し出は身に余るほどの光栄ではありますが、ここですぐに結論を出せるものではありません。また、日を改めていただけますでしょうか。私にも考える時間が必要なのです」
ああ、それでいい、と大公は頷く。ジャンは唇を尖らせ、頭の後ろで手を組み、全身で「不満です」と訴えている。だが、ヴィオレッタが非難の視線をやると、ふらっと部屋を出ていった。
客間は大公と二人きりに戻った。大公はラザロにしばらく滞在すると告げ、自分の宿泊先の住所を書いたメモをヴィオレッタに渡した。そこはラザロの迎賓館だった。
「気持ちが決まったら、訪ねてきてほしい」
「はい」
大公は名残惜しげに去っていく。玄関先まで彼を見送ると、ヴィオレッタはアルトゥルと話した別の客間へ急いで戻った。けれど。
「ヴィオレッタ様。お客様は、もう帰ってしまわれました」
「……何か、おっしゃっていた?」
「いえ。ただ、もう仕事しなければ、とだけ」
伝言を預かった使用人の言葉に眩暈を覚えた。
せっかく掴んだ、「三度目の偶然」。彼は最後、何を言いかけたのだろう。わざわざ、待ってくれ、と彼女を引き留めた後に、続くはずだった話。
ヴィオレッタは強い不安に襲われた。もう取り返しがつかないのではないか、と。
彼女は玄関を飛び出して、一番近い運河まで走った。さして広くない水路と大きく湾曲した橋。その下を、黒いゴンドラが通る。
ゴンドラ乗りの歌が遠ざかる。ヴィオレッタに聞かせてくれた、つややかな歌声が……。
歌声が消え、ヴィオレッタは水路の脇で長いこと佇んでいた。
ある瞬間、ふと我に返る。
今になって、彼女は人生の岐路に立たされたことに気付いたのだ。
大公ハインリヒに、死神《アンクー》のジャン、ロレンツォ……アルトゥル。
何かを選ばなければならない。何かを選んだならば、他のものは選ばなかったことになる。重い選択だった。
いまさらながらに怖気づいたヴィオレッタは、その場で蹲りたい気持ちになったが、実際には重い足を引きずるようにして邸宅に戻るほかなかったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
今日から悪役令嬢になります!~私が溺愛されてどうすんだ!
ユウ
恋愛
姉の婚約破棄により、公爵家だった我が家は衰退の一途をたどり。
嫉妬に狂った姉は壊れて行った。
世間では悪役令嬢として噂を流されてしまう。
どうしてこうなってしまったのだろうか。
姉はただ愛を望んだだけだったのに、そんなことを想いながらマリーは目を覚ますと体が小さくなっていた。
二度目の人生を終えて新たな転生を果たしたと思ったら何故か再び転生して、悪役令嬢の妹として転生するのだが…何故か姉のポジションになり私は誓った。
こうなったら私が悪役令嬢になって私が姉と家族を守ろうと誓ったが…
悪役令嬢ってどうしたらいいんだけっけ?
間違った方向に努力を続けたら、冷たい婚約者は何故か優しく微笑んで来たり、ライバル令嬢も何故か優しくしてくれる。
「あれ?おかしくね?」
自称悪役令嬢の奮闘劇が始まる!
離婚寸前で人生をやり直したら、冷徹だったはずの夫が私を溺愛し始めています
腐ったバナナ
恋愛
侯爵夫人セシルは、冷徹な夫アークライトとの愛のない契約結婚に疲れ果て、離婚を決意した矢先に孤独な死を迎えた。
「もしやり直せるなら、二度と愛のない人生は選ばない」
そう願って目覚めると、そこは結婚直前の18歳の自分だった!
今世こそ平穏な人生を歩もうとするセシルだったが、なぜか夫の「感情の色」が見えるようになった。
冷徹だと思っていた夫の無表情の下に、深い孤独と不器用で一途な愛が隠されていたことを知る。
彼の愛をすべて誤解していたと気づいたセシルは、今度こそ彼の愛を掴むと決意。積極的に寄り添い、感情をぶつけると――
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
身代わりの公爵家の花嫁は翌日から溺愛される。~初日を挽回し、溺愛させてくれ!~
湯川仁美
恋愛
姉の身代わりに公爵夫人になった。
「貴様と寝食を共にする気はない!俺に呼ばれるまでは、俺の前に姿を見せるな。声を聞かせるな」
夫と初対面の日、家族から男癖の悪い醜悪女と流され。
公爵である夫とから啖呵を切られたが。
翌日には誤解だと気づいた公爵は花嫁に好意を持ち、挽回活動を開始。
地獄の番人こと閻魔大王(善悪を判断する審判)と異名をもつ公爵は、影でプレゼントを贈り。話しかけるが、謝れない。
「愛しの妻。大切な妻。可愛い妻」とは言えない。
一度、言った言葉を撤回するのは難しい。
そして妻は普通の令嬢とは違い、媚びず、ビクビク怯えもせず普通に接してくれる。
徐々に距離を詰めていきましょう。
全力で真摯に接し、謝罪を行い、ラブラブに到着するコメディ。
第二章から口説きまくり。
第四章で完結です。
第五章に番外編を追加しました。
二度目の初恋は、穏やかな伯爵と
柴田はつみ
恋愛
交通事故に遭い、気がつけば18歳のアランと出会う前の自分に戻っていた伯爵令嬢リーシャン。
冷酷で傲慢な伯爵アランとの不和な結婚生活を経験した彼女は、今度こそ彼とは関わらないと固く誓う。しかし運命のいたずらか、リーシャンは再びアランと出会ってしまう。
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
白のグリモワールの後継者~婚約者と親友が恋仲になりましたので身を引きます。今さら復縁を望まれても困ります!
ユウ
恋愛
辺境地に住まう伯爵令嬢のメアリ。
婚約者は幼馴染で聖騎士、親友は魔術師で優れた能力を持つていた。
対するメアリは魔力が低く治癒師だったが二人が大好きだったが、戦場から帰還したある日婚約者に別れを告げられる。
相手は幼少期から慕っていた親友だった。
彼は優しくて誠実な人で親友も優しく思いやりのある人。
だから婚約解消を受け入れようと思ったが、学園内では愛する二人を苦しめる悪女のように噂を流され別れた後も悪役令嬢としての噂を流されてしまう
学園にも居場所がなくなった後、悲しみに暮れる中。
一人の少年に手を差し伸べられる。
その人物は光の魔力を持つ剣帝だった。
一方、学園で真実の愛を貫き何もかも捨てた二人だったが、綻びが生じ始める。
聖騎士のスキルを失う元婚約者と、魔力が渇望し始めた親友が窮地にたたされるのだが…
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる