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ハウニーコートの恋
どうしてまた会ってしまうの?
朝。冷静になった。死にたい。
彼は今朝も部屋の隅の壁にへばりついて眠っていた。寒くないのだろうか。毛布の一枚でもかけようと忍びよった時、目が開いた。
「……おはよう」
「おはようございます」
彼は盛大にあくびをすると、のそのそと洗面台に向かい、顔を洗って出て来た。
「落ち着いた?」
「落ち着きました」
「今日はどうする? カフェにでも行くか? 昨日行ってみたいと言っていたところがあるだろう?」
「そうしてもいいですか?」
「うん。もちろん」
部屋に運ばれてきた朝食を食べ、身支度を整えていると、ホテルの従業員から郵便物が届いたと知らせが来た。受け取ると、見覚えのある筆跡だった。我が家の執事だ。封筒は一つだけれども、中身は夫婦それぞれに便箋が一枚ずつ入っている。彼はすぐに私の分を手渡したので、それを読んで内容を要約するとこう。
『旦那様は存外、本音で向かい合えば本音で返してくれる方と存じます。奥様はいまごろそれができているころでしょうか?』
すごいよ、執事。まるっと当たっている。
「サルマンさんの方はなんとありましたか?」
彼は渋い顔をしてから手紙を破り捨てた。
「お怒りの言葉だよ。まったく。彼は有能すぎるし、正論がすぎるね」
昨日のサイクリングで見つけたカフェへは散歩を兼ねて徒歩で行く。朝の天気は曇天だったけれども時間が経つにつれ晴れ間が広がってきた。
カフェのテラス席に座る。他の席は八割がた紳士淑女で埋まっていた。
彼はコーヒー、私はアッサムティー。それぞれにスコーンとクロテッドクリームの皿が並ぶ中、日中のんびりと会話を楽しむものと思っていた。
たまたま手元が狂って、ティースプーンを落としてしまったのだが、近くにウエイターがいないために呼ぶこともできない。仕方なく立ち上がって呼びに行こうとしたら「僕が行くから」と彼の方が立ち上がり、店内へ入っていった。
ウエイターはすぐに落としたティースプーンを回収し、新しいものを持ってきた。だが彼自身は一向に戻ってこない。
「あの、ここに座っていた彼がどこにいるかご存知ですか?」
「あの方でしたら知人らしい若い女性と話しておられるようでした。わたくしを呼び止められて御用を申しつけられてからすぐのことでございます」
ウエイターが去り、テーブルにひとり残る。若い女性、というのが引っかかる。さすがに昨晩の今日でそんなはずはないだろうとは思うけれども……。
「探しにいこうかしら」
じりじりと焦りを感じはじめた時に、夫が戻ってきた。ただし、女連れで。例のカトリーヌ嬢が意を決したように「申し訳ありませんが、こちらに同席させていただいてもよろしいでしょうか」と告げた。公共の場であることと常識を考慮しても断れるわけがない。
「……どうぞ」
「ありがとうございます」
彼女はお礼を述べてから彼に椅子を引かれて座る。彼女の後方の席には侍女らしい年配の女性の姿。私を見て眉根を寄せているのだが、侍女ならしっかりと彼女を止めてほしい。
「実は、謝罪をさせていただきたくて」
「どのようなことでしょうか」
「あなたという方がいらっしゃるのを知らなくて、アドルファスさんをすっかり引き留めてしまいました。マティルダ様からしたらさぞやご不快だったでしょう? 申し訳ありませんでした」
「いえ。彼は困っていた方を助けただけのことですから、不快に思うことなんて何も」
彼をちらっと見た。彼の顔に「うそつけ」という心情が張り付いているがそこはまるっと無視をする。
「お恥ずかしい話ですが、私は体も弱くてあまり外に出ていなかったものでとても人見知りなんです。ですから……笑わないでくださいね。昨日、自転車の練習をして転んだ時に助けられたものですからまるでアドルファスさんが王子様のように思って舞い上がってしまったんです……」
彼女は誠実そうな顔でそう告白したが、聞き手も反応に困る。
「王子様と言われて悪い気はしませんが……あいにく、僕自身はそういうのは似合わないですよ」
「そんなことはございません! あの時は、本当に驚いてしまって。侍女は歩いていましたし、誰も助けに来てくれないものを思い込んでしまっていたものですから。あぁ、もぅ恥ずかしい……」
令嬢が火照った頬を覚ますように両手で押さえる姿はたしかに小鹿やウサギのように愛らしかった。これで不機嫌な反応を見せたら周囲を一気に敵に回してしまいそうなほどには。
正直、彼は性格に難ありな私より彼女の方を選んだ方が得だ。同格の伯爵家と縁を結ぶよりは確実にステータスが上がる。
「つかぬことをお伺いしますが、カトリーヌ様にはもうお相手が?」
「いいえ。おりませんわ。父にはある程度好きなようにしてよいと言われております。……昔から心配をかけてきましたから」
「そうでしたか。きっとすぐによい方が見つかるのでしょうね」
そんな、と彼女は謙遜しながら微笑んだ。
「ありがとうございます。それではお邪魔いたしました」
彼女が立ち上がろうとしたところ、彼がふとこんなことを言った。
「カトリーヌ嬢。もしよかったら、マティルダ嬢と仲良くしてやってもらえませんか?」
「え?」
「……サルマンさん?」
不審に思っていると、彼は私に「せっかくのハウニーコートだ。君に新しい友達のひとりぐらいできたっていいだろう? カトリーヌ嬢は優しそうな人だからひねくれ者の君ともやっていけるよ」と言った。他人がいなければ「ひねくれていません!」と反論するところだった。
「もしそうできたら嬉しいです。お友達もあまりいませんし、マティルダ様さえよろしければ、そうさせていただきたいです」
私の反応より早く彼女がそう言ったものだからいまさら後に引けなくなった。
ええ、ぜひ。喉の奥を絞り出すように言う。
彼の方は満足そうに頷いているから、これはもう話し合い案件と認定された。
単に旅先で出会った女性と妻が仲良くなれそうだからと付き合いを進めることは悪いことではないし、むしろ歓迎や感謝すべきことだと思っている。けれど、どうしてよりにもよって彼女にそれを言うのだ。
「別に彼女は僕のことは眼中にないよ。僕だってたいしたことはしていないし、第一に既婚者だ。それに滞在中の短い間だけでも女同士で話すことがあってもいいと思うよ」
宿泊ホテルに戻った後で彼はそう言った。私の心配しすぎだと諭すような態度を取るのだが、それがかえって心配なのだ。
「恋に落ちるのは何気ない出来事がきっかけだったりするんですよ。相手にとってはたいしたことはなくても、本人の気持ちはわかりません」
「君には経験が?」
「ありませんよ。でも、恋とはそういうものだと聞いています」
「安い恋愛小説の読みすぎだ」
彼は笑いながら背中をベッドの上に投げ出した。枕元のオイルランプの光が彼の顔を陰影深く映し出している。
「どうせ僕にもそのつもりはない。だからこの話はやめにしよう。それとも君はせっかくの旅行を最後まで口論だらけで終わらせるか?」
「いいえ」
私は口をつぐんだ。彼の声に苛立ちが見えた以上はもう何も言えない。彼は目を瞑って吐き出すようにこう尋ねた。
「『愛している』と告げれば安心できるのか。僕を信じるのか?」
彼の口からそんな言葉が飛び出てきて、ひたすらに驚いた。
「僕にとってその言葉はとても重みのあるものだ。滅多なことでは口にできない。今は君のことが好きだろうとは思っているけれども、それ以上を告げるには覚悟がいるよ」
「はい。おっしゃりたいことはわかります。私もまだその言葉を、自信持って言えるかと言えば……」
きっとそれを彼に告げるとするならば、今まで家族に対して感じてきたものとは違う感情になっている。
「難しい問題だよ、まったくね。こんなに考えるようになるとは思わなかったよ。独身時代の方が頭を空っぽにしていられた気がする」
「ならば今は頭の中身がずっしりと詰まっているんですね」
「それはそうさ。人一人分入り込んでいるよ」
彼は起き上がって大きく伸びをした。
「今晩の晩餐はこの部屋でとろうか。動きたくなくなってしまった」
彼は今朝も部屋の隅の壁にへばりついて眠っていた。寒くないのだろうか。毛布の一枚でもかけようと忍びよった時、目が開いた。
「……おはよう」
「おはようございます」
彼は盛大にあくびをすると、のそのそと洗面台に向かい、顔を洗って出て来た。
「落ち着いた?」
「落ち着きました」
「今日はどうする? カフェにでも行くか? 昨日行ってみたいと言っていたところがあるだろう?」
「そうしてもいいですか?」
「うん。もちろん」
部屋に運ばれてきた朝食を食べ、身支度を整えていると、ホテルの従業員から郵便物が届いたと知らせが来た。受け取ると、見覚えのある筆跡だった。我が家の執事だ。封筒は一つだけれども、中身は夫婦それぞれに便箋が一枚ずつ入っている。彼はすぐに私の分を手渡したので、それを読んで内容を要約するとこう。
『旦那様は存外、本音で向かい合えば本音で返してくれる方と存じます。奥様はいまごろそれができているころでしょうか?』
すごいよ、執事。まるっと当たっている。
「サルマンさんの方はなんとありましたか?」
彼は渋い顔をしてから手紙を破り捨てた。
「お怒りの言葉だよ。まったく。彼は有能すぎるし、正論がすぎるね」
昨日のサイクリングで見つけたカフェへは散歩を兼ねて徒歩で行く。朝の天気は曇天だったけれども時間が経つにつれ晴れ間が広がってきた。
カフェのテラス席に座る。他の席は八割がた紳士淑女で埋まっていた。
彼はコーヒー、私はアッサムティー。それぞれにスコーンとクロテッドクリームの皿が並ぶ中、日中のんびりと会話を楽しむものと思っていた。
たまたま手元が狂って、ティースプーンを落としてしまったのだが、近くにウエイターがいないために呼ぶこともできない。仕方なく立ち上がって呼びに行こうとしたら「僕が行くから」と彼の方が立ち上がり、店内へ入っていった。
ウエイターはすぐに落としたティースプーンを回収し、新しいものを持ってきた。だが彼自身は一向に戻ってこない。
「あの、ここに座っていた彼がどこにいるかご存知ですか?」
「あの方でしたら知人らしい若い女性と話しておられるようでした。わたくしを呼び止められて御用を申しつけられてからすぐのことでございます」
ウエイターが去り、テーブルにひとり残る。若い女性、というのが引っかかる。さすがに昨晩の今日でそんなはずはないだろうとは思うけれども……。
「探しにいこうかしら」
じりじりと焦りを感じはじめた時に、夫が戻ってきた。ただし、女連れで。例のカトリーヌ嬢が意を決したように「申し訳ありませんが、こちらに同席させていただいてもよろしいでしょうか」と告げた。公共の場であることと常識を考慮しても断れるわけがない。
「……どうぞ」
「ありがとうございます」
彼女はお礼を述べてから彼に椅子を引かれて座る。彼女の後方の席には侍女らしい年配の女性の姿。私を見て眉根を寄せているのだが、侍女ならしっかりと彼女を止めてほしい。
「実は、謝罪をさせていただきたくて」
「どのようなことでしょうか」
「あなたという方がいらっしゃるのを知らなくて、アドルファスさんをすっかり引き留めてしまいました。マティルダ様からしたらさぞやご不快だったでしょう? 申し訳ありませんでした」
「いえ。彼は困っていた方を助けただけのことですから、不快に思うことなんて何も」
彼をちらっと見た。彼の顔に「うそつけ」という心情が張り付いているがそこはまるっと無視をする。
「お恥ずかしい話ですが、私は体も弱くてあまり外に出ていなかったものでとても人見知りなんです。ですから……笑わないでくださいね。昨日、自転車の練習をして転んだ時に助けられたものですからまるでアドルファスさんが王子様のように思って舞い上がってしまったんです……」
彼女は誠実そうな顔でそう告白したが、聞き手も反応に困る。
「王子様と言われて悪い気はしませんが……あいにく、僕自身はそういうのは似合わないですよ」
「そんなことはございません! あの時は、本当に驚いてしまって。侍女は歩いていましたし、誰も助けに来てくれないものを思い込んでしまっていたものですから。あぁ、もぅ恥ずかしい……」
令嬢が火照った頬を覚ますように両手で押さえる姿はたしかに小鹿やウサギのように愛らしかった。これで不機嫌な反応を見せたら周囲を一気に敵に回してしまいそうなほどには。
正直、彼は性格に難ありな私より彼女の方を選んだ方が得だ。同格の伯爵家と縁を結ぶよりは確実にステータスが上がる。
「つかぬことをお伺いしますが、カトリーヌ様にはもうお相手が?」
「いいえ。おりませんわ。父にはある程度好きなようにしてよいと言われております。……昔から心配をかけてきましたから」
「そうでしたか。きっとすぐによい方が見つかるのでしょうね」
そんな、と彼女は謙遜しながら微笑んだ。
「ありがとうございます。それではお邪魔いたしました」
彼女が立ち上がろうとしたところ、彼がふとこんなことを言った。
「カトリーヌ嬢。もしよかったら、マティルダ嬢と仲良くしてやってもらえませんか?」
「え?」
「……サルマンさん?」
不審に思っていると、彼は私に「せっかくのハウニーコートだ。君に新しい友達のひとりぐらいできたっていいだろう? カトリーヌ嬢は優しそうな人だからひねくれ者の君ともやっていけるよ」と言った。他人がいなければ「ひねくれていません!」と反論するところだった。
「もしそうできたら嬉しいです。お友達もあまりいませんし、マティルダ様さえよろしければ、そうさせていただきたいです」
私の反応より早く彼女がそう言ったものだからいまさら後に引けなくなった。
ええ、ぜひ。喉の奥を絞り出すように言う。
彼の方は満足そうに頷いているから、これはもう話し合い案件と認定された。
単に旅先で出会った女性と妻が仲良くなれそうだからと付き合いを進めることは悪いことではないし、むしろ歓迎や感謝すべきことだと思っている。けれど、どうしてよりにもよって彼女にそれを言うのだ。
「別に彼女は僕のことは眼中にないよ。僕だってたいしたことはしていないし、第一に既婚者だ。それに滞在中の短い間だけでも女同士で話すことがあってもいいと思うよ」
宿泊ホテルに戻った後で彼はそう言った。私の心配しすぎだと諭すような態度を取るのだが、それがかえって心配なのだ。
「恋に落ちるのは何気ない出来事がきっかけだったりするんですよ。相手にとってはたいしたことはなくても、本人の気持ちはわかりません」
「君には経験が?」
「ありませんよ。でも、恋とはそういうものだと聞いています」
「安い恋愛小説の読みすぎだ」
彼は笑いながら背中をベッドの上に投げ出した。枕元のオイルランプの光が彼の顔を陰影深く映し出している。
「どうせ僕にもそのつもりはない。だからこの話はやめにしよう。それとも君はせっかくの旅行を最後まで口論だらけで終わらせるか?」
「いいえ」
私は口をつぐんだ。彼の声に苛立ちが見えた以上はもう何も言えない。彼は目を瞑って吐き出すようにこう尋ねた。
「『愛している』と告げれば安心できるのか。僕を信じるのか?」
彼の口からそんな言葉が飛び出てきて、ひたすらに驚いた。
「僕にとってその言葉はとても重みのあるものだ。滅多なことでは口にできない。今は君のことが好きだろうとは思っているけれども、それ以上を告げるには覚悟がいるよ」
「はい。おっしゃりたいことはわかります。私もまだその言葉を、自信持って言えるかと言えば……」
きっとそれを彼に告げるとするならば、今まで家族に対して感じてきたものとは違う感情になっている。
「難しい問題だよ、まったくね。こんなに考えるようになるとは思わなかったよ。独身時代の方が頭を空っぽにしていられた気がする」
「ならば今は頭の中身がずっしりと詰まっているんですね」
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