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第111話「また、晒される夜」
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数日後。
私は、また彼氏に誘われた。
「今度、みんなで飲み会やるから。ナナも来てや。」
軽いノリだった。
あのハロウィンの夜のことは、
まるでなかったかのように。
(……大丈夫やんな?)
(さすがに、もうあんなバニーとかは……)
そう自分に言い聞かせて、
私は、待ち合わせ場所へ向かった。
飲み会の店は、個室じゃなくて、大きなホールみたいな居酒屋だった。
ハロウィンの時と違って、普通の私服で来てる人ばかり。
(よかった……)
少しだけ、ホッとした。
でも。
彼氏が、
にやにやしながら手提げ袋を出してきたとき、
胸がギュッと縮んだ。
「ナナ、今日の衣装、これな。」
差し出されたのは──
メイド服。
しかも、
普通のメイド服じゃなかった。
超ミニ丈。
肩出し。
スカートはひらひらで、
しゃがんだら、全部見えそうなやつ。
(……えぐ……)
「なあ、着てや?」
彼氏が、
悪びれもせず笑った。
「絶対似合うって。ナナやからできるやつやん。」
「……」
逃げる空気じゃなかった。
周りの友達たちも、
「見たい見たい!」
「ナナ頼むわー!」
と盛り上がってる。
(またや……)
(また、あのときみたいに……)
胸がぎゅうっと締めつけられる。
でも、
その奥で、
じわじわと疼くものがあった。
(……見られたい)
(また、晒されたい)
(もっと、壊れたい──)
私は、
そっと頷いた。
トイレで着替えた。
肩を大きく出した、白と黒のミニスカメイド。
脚は丸出し。
胸元もひらひらと揺れて、
どこを見ても隠しきれない。
鏡に映る自分を見て、
顔が真っ赤になった。
でも──
──ゾクッ。
心の奥が、
甘く、痺れた。
(ナナ……終わってるな……)
(でも、それが、気持ちいい……)
私は、
震える手でスカートを整え、
飲み会のホールに戻った。
ガラガラ。
ドアを開けた瞬間、
歓声が上がった。
「うおおおおお!!!」
「やばいやばいやばい!!」
「天使すぎるやろ!!」
みんなの視線が、
一斉に私に突き刺さる。
スマホを向ける人。
爆笑する人。
真顔で見つめる人。
(また、や……)
(また、この感覚や……)
足がガクガク震えた。
手も、心臓も、全部が震えてた。
でも。
(──もっと、見て)
(もっと、もっと、私を壊して)
誰にも頼まれてないのに、
私は、自分から一歩、前に出た。
スカートの裾がふわりと揺れた。
膝までしかないメイド服。
無防備な肩。
剥き出しの脚。
みんなが、
笑いながら、
スマホを向けながら、
私を見てる。
その視線が、
怖くて、
恥ずかしくて、
気持ちよくて──
──たまらなかった。
私は、
笑われながら、
写真を撮られながら、
この夜、
また一段と深く、
堕ちていった。
──つづく。
私は、また彼氏に誘われた。
「今度、みんなで飲み会やるから。ナナも来てや。」
軽いノリだった。
あのハロウィンの夜のことは、
まるでなかったかのように。
(……大丈夫やんな?)
(さすがに、もうあんなバニーとかは……)
そう自分に言い聞かせて、
私は、待ち合わせ場所へ向かった。
飲み会の店は、個室じゃなくて、大きなホールみたいな居酒屋だった。
ハロウィンの時と違って、普通の私服で来てる人ばかり。
(よかった……)
少しだけ、ホッとした。
でも。
彼氏が、
にやにやしながら手提げ袋を出してきたとき、
胸がギュッと縮んだ。
「ナナ、今日の衣装、これな。」
差し出されたのは──
メイド服。
しかも、
普通のメイド服じゃなかった。
超ミニ丈。
肩出し。
スカートはひらひらで、
しゃがんだら、全部見えそうなやつ。
(……えぐ……)
「なあ、着てや?」
彼氏が、
悪びれもせず笑った。
「絶対似合うって。ナナやからできるやつやん。」
「……」
逃げる空気じゃなかった。
周りの友達たちも、
「見たい見たい!」
「ナナ頼むわー!」
と盛り上がってる。
(またや……)
(また、あのときみたいに……)
胸がぎゅうっと締めつけられる。
でも、
その奥で、
じわじわと疼くものがあった。
(……見られたい)
(また、晒されたい)
(もっと、壊れたい──)
私は、
そっと頷いた。
トイレで着替えた。
肩を大きく出した、白と黒のミニスカメイド。
脚は丸出し。
胸元もひらひらと揺れて、
どこを見ても隠しきれない。
鏡に映る自分を見て、
顔が真っ赤になった。
でも──
──ゾクッ。
心の奥が、
甘く、痺れた。
(ナナ……終わってるな……)
(でも、それが、気持ちいい……)
私は、
震える手でスカートを整え、
飲み会のホールに戻った。
ガラガラ。
ドアを開けた瞬間、
歓声が上がった。
「うおおおおお!!!」
「やばいやばいやばい!!」
「天使すぎるやろ!!」
みんなの視線が、
一斉に私に突き刺さる。
スマホを向ける人。
爆笑する人。
真顔で見つめる人。
(また、や……)
(また、この感覚や……)
足がガクガク震えた。
手も、心臓も、全部が震えてた。
でも。
(──もっと、見て)
(もっと、もっと、私を壊して)
誰にも頼まれてないのに、
私は、自分から一歩、前に出た。
スカートの裾がふわりと揺れた。
膝までしかないメイド服。
無防備な肩。
剥き出しの脚。
みんなが、
笑いながら、
スマホを向けながら、
私を見てる。
その視線が、
怖くて、
恥ずかしくて、
気持ちよくて──
──たまらなかった。
私は、
笑われながら、
写真を撮られながら、
この夜、
また一段と深く、
堕ちていった。
──つづく。
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