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第3話「土蜘蛛」
3-04「夢の国」
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携帯の着信音で……
僕はバネの様に飛び起きた! 藤塚からのメールだ、
件名:「来て、」
本文:「 」
僕は身支度もそこそこに、顔も洗わずに家を飛び出して、…急いで隣家の呼び鈴を鳴らす! メール着信から此処迄凡そ2分
「遅かったわね、本当にグズなんだから、」
藤塚の目が何だか赤い? もしかして昨日のメールの所為?
「藤塚さんゴメン、昨日のメール、」
「勝手に喋るなと言ったでしょう?」
相変わらず視線が冷たいが、
改めて見ると藤塚はピンクと白のタオル地のパジャマ姿で、自然と僕の視線は思わず藤塚の柔らかそうなパーツに釘付けに成ってしまう訳で
「目がエロい、刳り貫くわよ、」
ーーー
通されたダイニングのテーブルには所狭しと並べられた朝食、昼食?
弁当のオカズ??
「座りなさい、」
「もしかして、あれからまた作ってたの?」
「黙って食べなさい、」
僕は言われるが侭に味見する、まずは「ゴーヤハンバーグ」から……
そして素直に驚いた
「嘘っ! 美味しい! 凄く美味しいよ、」
「そう?」……一寸藤塚の顔が綻んでる??
「こっちの「肉詰めピーマン」は?」……早速味見、
「うん、ほろ苦さが絶妙だよ! 何、中にチーズが入ってるの?」
「モッツァレラよ、」
「それじゃ、こっちの「海苔巻きつくね」はどう?」
「これも美味しい、甘辛肉汁の加減が最高、」
僕は自分でも驚く程目を丸くする
「どうやって、一晩でこんなに上達したの?」
「私が本気を出せば料理くらい簡単な物よ、」
何だか藤塚嬉しそう
「じゃあ、コレはどう?」
そう言うと藤塚は一口サイズの「フォンダン・オ・ショコラ」を指で摘んで僕の口に押し込んだ
口の中で弾けたケーキから甘いチョコレートのソースが溢れ出す、それから藤塚はチョコレートと僕の唾液にマミレタ指先を美味しそうに舐めて、
少し潤んだ様な眼差しで上目遣いに僕を見つめる
「どうって聞いてるのよ、」
「可愛い、」
「ば、馬鹿!」
藤塚の顔が一瞬で一気に、赤くなった、、、
「これを学校に持って行きなさい、そして、東郷冴子に食べさせて「ギャフン」と言わせてくるのよ、」
そう言って藤塚は上出来のオカズをいっぱいに詰め込んだ弁当箱を僕に手渡す
「きなさいって、藤塚さんはどうするの?」
て言うよりもギャフンってなんなの?
「アンタ物覚えが悪いにも程が有るわよ、……返事はYesだけしか認めないと何度言えば分るの?」
それで大欠伸、
「私は眠いから今日は休む、」
どうやら一晩中弁当と格闘していたらしい
「言っとくけどアンタの母親が作ったって事にしなさいよ、間違っても私がアンタにお弁当を持たせたなんて事を勘ぐられない様にするのよ、分った?」
「いえす、」
「宜しい、」
それで、藤塚は目を擦りながら階段を上がりかけて、
「あ、」
何故だかパジャマと同じタオル生地の靴下を片方脱いで僕のポケットに詰め込んだ
「これ今日の分のご褒美、使ったらちゃんと洗濯して返しなさいよ、……じゃあね、お休み、」
「お休み、」
色々突っ込みたい事は有るが、
……全部肉ばっかりなんだけど、と言う台詞は墓場迄持って行く事にする
ーーー
JR昇り……
朝の通勤ラッシュでごった返す車内で、僕はポケットの中のもふもふの靴下を持て余していた、何だかあっさりと昨日の誤送信メールの事はスルーされてしまったが、もしかして届いていなかったのだろうか?
「今日は一人なの?」……何時の間にか隣に居た三枝が声かけてきた
「え?」
「昨日は藤塚さんと一緒だったでしょ、家近いって聞いてたけど同じ駅なんだ、」
って誰から聞いたんだろう?
「うん、たまたま一緒になって、」
「相変わらず貴方達話しないのね、折角一芝居打ったのに効果なかったのかな?」
「一芝居って?」
「ほら、GW前のクラス会の時、私が北条クンの事が好きなふりをして藤塚さんの気を引こうとした実験よ、」
えと、そう言えば、そんな事が有ったような気がするが、何でそんな事も忘れてたんだ? と言うか、何でそんな事をしたんだっけ?
「それで、GWに怪我したのって、本当は真島君に暴力振るわれたんでしょう? 真島君も藤塚さんを狙ってたみたいだものね、」
真島に殴られたのは覚えている、でも何で殴られたのかの理由が曖昧だった、……そうだ、確かに僕は藤塚の事で真島と揉めていた
何か、大切な事を忘れている?
「あのさ、変なこと聞いたらゴメン、」
「何?」……何故だか三枝の頬が赤い、
「僕って、やっぱり藤塚さんの事好きだったのかな?」
それで三枝の唇がツンガラカル、
「そんなの私にわかる訳ないと思わない? でも少なくとも私は北条クン自身からそう聞いていたわよ、それに職員室で貴方藤塚さんに告白してたじゃない、」
告白してた?僕が? どうしてそんな大切な事を忘れているんだろう? いや、思い出そうとすれば思い出せる、そうだあの日は日直で渋ちんに仕事を言いつけられて、でも僕は藤塚から嫌われていて、でもなんで嫌われていたんだっけ?
ーーー
始業前の教室……
正式伝承者が不在で空っぽの藤塚の机、いつもは藤塚がお尻を乗っけている椅子がとても懐かしいモノの様な気がしてじっと眺めていると、突然朋生が近づいて来てそして当たり前の様に藤塚の席に座った
「かずっちってつくづく藤塚さんと縁が有るんだナ?」
「え?何で?」
「何でって、引っ越して隣になったじゃん、」
「何でその事知ってるの?」
「知ってるも何も、この席藤塚さんのだろ、」
「ああ、」……学校の席替えの事か、
「それにしても良い匂いだナ、」
良い匂い、何だか人の心を惹き付けて支配して放さない、甘い匂い、
「あら朋生、それは私にケンカ売ってるのかな?」
で、高野が背後から近づいて来て、朋生の肩に肘をついて伸し掛る
「いえ、そんな事は無いです、晶が世界で一番いい匂いです、」
なんだか朋生と高野の関係が丸く納まってきた様な気がする?
「何よぉ、北条クンそんなおじいさんみたいなニヤケ顔で見ないでよ、」
思わず赤面して朋生から離れる高野、
「してないよ、ただ、仲良いなって思って、」
「お蔭様でね、」……高野の生暖かい微笑みの理由はナニ?
「そう言えば、部室使える様になったのよ、またお茶飲みに来てね、」
……部室って、
「えと、オカルト研究部だっけ?」
「酷ーい、これでも一応文芸部よ、もう北条クンは強制入部ね、」
確か旧棟の1階で、
「俺も入部したんだぜ、これで後輩が入ってくれれば来年も存続できるな、」
と、朋生が意味不明な事を言いかけたその時、
「あのう、北条先輩居ますか?」
突然、教室の入り口に可愛らしいツインテールの一年生女子が現れた
胸の名札には「新庄」と書かれてあるが、誰だっけ??
ーーー
「これ、良かったら、もらってくれませんか?」
教室から少し離れた渡り廊下で、僕は新庄さんから可愛らしい紙袋を受け取る
中身はドライフルーツの混ぜ込んだクッキー、一個一個が結構デカい
「えと、これは?」
「この間のお礼です、あの赤いラブレターの、」
それでモジモジと俯いて赤くなる新庄さん
「あの、もしご迷惑でなかったら、またお菓子持ってきても良いですか?」
「うん、…ありがとう、」
赤いラブレター
知っている、覚えている、赤いラブレターが届いたら、運命の力が働いて自然と廃墟へと導かれ、得体の知れない禍者に犯されて内臓を奪われてしまう
「お願い、助けてぇ、」……一瞬、記憶の底で女の声が聞こえた様な気がして、そうだ思い出した、僕は赤いラブレターに呼び出されて、何か変なものに襲われて、
それで、……
ーーー
気が付くと僕は修復中の旧美術室の前に立っていた
始業のチャイムが鳴って僕は正気を取り戻す、そうだ、此処で僕は何かを見た
そして旧美術室のドアが開いて、見覚えのある女子が現れる
「あ、北条クンもサボり?」
「え、」
確か、真島にリンチに会った時に優しくしてくれた沙紀とか言う女の子だ
「入る?当分工事の業者は来ないからサボってても見つからないよ、」
僕は、此処で遭った事件を想い出す為に旧美術室に足を踏み入れる、床も壁も剥されて、剥き出しになった基礎部分が綺麗に掃除されている
「座ったら?」
僕は言われた侭にコンクリートの床に腰かけて
「それって、誰かのプレゼント?」
「あ、後輩の女の子からもらったんだ、」
「へー、モテるんだね、」
「そんな事は無いけど、」
「ねえ、交換こしない? 一つクッキーくれたら、私も良いモノ上げる、」
「うん、一つくらいなら、良いかな、」
沙紀は袋の中からクッキーを一つ取り出して
「美味しい、」
まるでリスみたいにさくさくと齧り付く
「お腹空いてたんだ、」
沙紀はすっかり平らげてしまってから、それからブラウスの胸のボタンを一つはずして、小さな隙間からノーブラの胸の先端のピンク色の乳首を、曝け出した
「何してるの?見えてるよ、」
当然僕は恥ずかしくて、隠した両手の指の隙間からそれを凝視する
「触っても良いよ、」
「駄目だよ、」
「シャイなんだね、大丈夫だよ誰にも言わないから、クッキーのお返し、」
そう言って沙紀は僕の手を取って、自らその柔らかな肉の蕾に、
それは、最初ふにゃふにゃに柔らかくて、やがて少しずつ硬くなってきて、何時の間にか僕はその感触に夢中になっていて、
「何だか、変な気分になってきちゃった、」
で、沙紀がオアズケの様に僕の指先をその部分から遠ざける
「これ以上は駄目、」
「でももう一個クッキーくれたら、今度はこっち、触っても良いよ、」
そう言って沙紀はスカートの中から膝頭辺りまでパンティをずりおろした
この子は、一体何をしているんだ? 授業をサボって、工事中の教室に隠れて、男子生徒に自分の身体を触らせて、……これって普通の事なのか?
「する?」
何だか頭が混乱したまま僕は脊髄反射的に頷いて、沙紀はそれがルールみたいに袋からもう一個クッキーを取り出してサクサクとまるでリスみたいに頬張って、
「はい、良いよ、」……舌なめずりする
今度は沙紀の冷たい指が僕の指と絡まったまま、沙紀のスカートの奥の暖かな内腿の隙間の奥の柔らかな、濡れた弾力の花弁を押し分けた、
更にその奥の深い部分に迄導いて、……
「あ、ん、」
沙紀が、股間に潜り込んだ僕の手首を力いっぱい握り締めて
「お願い、優しくしてね、」
指先に窮屈に纏わりつく滑った肉襞の内側の少し窪んだ部分へと僕の指を誘って、
「そこ、弄って欲しい、」……そうして蕩けた瞳で僕を見つめて、
だらしなく空いた唇の隙間から、真っ赤な舌先を、
僕は、
行き成り、見えない何かが僕の頬を打った!
僕はバネの様に飛び起きた! 藤塚からのメールだ、
件名:「来て、」
本文:「 」
僕は身支度もそこそこに、顔も洗わずに家を飛び出して、…急いで隣家の呼び鈴を鳴らす! メール着信から此処迄凡そ2分
「遅かったわね、本当にグズなんだから、」
藤塚の目が何だか赤い? もしかして昨日のメールの所為?
「藤塚さんゴメン、昨日のメール、」
「勝手に喋るなと言ったでしょう?」
相変わらず視線が冷たいが、
改めて見ると藤塚はピンクと白のタオル地のパジャマ姿で、自然と僕の視線は思わず藤塚の柔らかそうなパーツに釘付けに成ってしまう訳で
「目がエロい、刳り貫くわよ、」
ーーー
通されたダイニングのテーブルには所狭しと並べられた朝食、昼食?
弁当のオカズ??
「座りなさい、」
「もしかして、あれからまた作ってたの?」
「黙って食べなさい、」
僕は言われるが侭に味見する、まずは「ゴーヤハンバーグ」から……
そして素直に驚いた
「嘘っ! 美味しい! 凄く美味しいよ、」
「そう?」……一寸藤塚の顔が綻んでる??
「こっちの「肉詰めピーマン」は?」……早速味見、
「うん、ほろ苦さが絶妙だよ! 何、中にチーズが入ってるの?」
「モッツァレラよ、」
「それじゃ、こっちの「海苔巻きつくね」はどう?」
「これも美味しい、甘辛肉汁の加減が最高、」
僕は自分でも驚く程目を丸くする
「どうやって、一晩でこんなに上達したの?」
「私が本気を出せば料理くらい簡単な物よ、」
何だか藤塚嬉しそう
「じゃあ、コレはどう?」
そう言うと藤塚は一口サイズの「フォンダン・オ・ショコラ」を指で摘んで僕の口に押し込んだ
口の中で弾けたケーキから甘いチョコレートのソースが溢れ出す、それから藤塚はチョコレートと僕の唾液にマミレタ指先を美味しそうに舐めて、
少し潤んだ様な眼差しで上目遣いに僕を見つめる
「どうって聞いてるのよ、」
「可愛い、」
「ば、馬鹿!」
藤塚の顔が一瞬で一気に、赤くなった、、、
「これを学校に持って行きなさい、そして、東郷冴子に食べさせて「ギャフン」と言わせてくるのよ、」
そう言って藤塚は上出来のオカズをいっぱいに詰め込んだ弁当箱を僕に手渡す
「きなさいって、藤塚さんはどうするの?」
て言うよりもギャフンってなんなの?
「アンタ物覚えが悪いにも程が有るわよ、……返事はYesだけしか認めないと何度言えば分るの?」
それで大欠伸、
「私は眠いから今日は休む、」
どうやら一晩中弁当と格闘していたらしい
「言っとくけどアンタの母親が作ったって事にしなさいよ、間違っても私がアンタにお弁当を持たせたなんて事を勘ぐられない様にするのよ、分った?」
「いえす、」
「宜しい、」
それで、藤塚は目を擦りながら階段を上がりかけて、
「あ、」
何故だかパジャマと同じタオル生地の靴下を片方脱いで僕のポケットに詰め込んだ
「これ今日の分のご褒美、使ったらちゃんと洗濯して返しなさいよ、……じゃあね、お休み、」
「お休み、」
色々突っ込みたい事は有るが、
……全部肉ばっかりなんだけど、と言う台詞は墓場迄持って行く事にする
ーーー
JR昇り……
朝の通勤ラッシュでごった返す車内で、僕はポケットの中のもふもふの靴下を持て余していた、何だかあっさりと昨日の誤送信メールの事はスルーされてしまったが、もしかして届いていなかったのだろうか?
「今日は一人なの?」……何時の間にか隣に居た三枝が声かけてきた
「え?」
「昨日は藤塚さんと一緒だったでしょ、家近いって聞いてたけど同じ駅なんだ、」
って誰から聞いたんだろう?
「うん、たまたま一緒になって、」
「相変わらず貴方達話しないのね、折角一芝居打ったのに効果なかったのかな?」
「一芝居って?」
「ほら、GW前のクラス会の時、私が北条クンの事が好きなふりをして藤塚さんの気を引こうとした実験よ、」
えと、そう言えば、そんな事が有ったような気がするが、何でそんな事も忘れてたんだ? と言うか、何でそんな事をしたんだっけ?
「それで、GWに怪我したのって、本当は真島君に暴力振るわれたんでしょう? 真島君も藤塚さんを狙ってたみたいだものね、」
真島に殴られたのは覚えている、でも何で殴られたのかの理由が曖昧だった、……そうだ、確かに僕は藤塚の事で真島と揉めていた
何か、大切な事を忘れている?
「あのさ、変なこと聞いたらゴメン、」
「何?」……何故だか三枝の頬が赤い、
「僕って、やっぱり藤塚さんの事好きだったのかな?」
それで三枝の唇がツンガラカル、
「そんなの私にわかる訳ないと思わない? でも少なくとも私は北条クン自身からそう聞いていたわよ、それに職員室で貴方藤塚さんに告白してたじゃない、」
告白してた?僕が? どうしてそんな大切な事を忘れているんだろう? いや、思い出そうとすれば思い出せる、そうだあの日は日直で渋ちんに仕事を言いつけられて、でも僕は藤塚から嫌われていて、でもなんで嫌われていたんだっけ?
ーーー
始業前の教室……
正式伝承者が不在で空っぽの藤塚の机、いつもは藤塚がお尻を乗っけている椅子がとても懐かしいモノの様な気がしてじっと眺めていると、突然朋生が近づいて来てそして当たり前の様に藤塚の席に座った
「かずっちってつくづく藤塚さんと縁が有るんだナ?」
「え?何で?」
「何でって、引っ越して隣になったじゃん、」
「何でその事知ってるの?」
「知ってるも何も、この席藤塚さんのだろ、」
「ああ、」……学校の席替えの事か、
「それにしても良い匂いだナ、」
良い匂い、何だか人の心を惹き付けて支配して放さない、甘い匂い、
「あら朋生、それは私にケンカ売ってるのかな?」
で、高野が背後から近づいて来て、朋生の肩に肘をついて伸し掛る
「いえ、そんな事は無いです、晶が世界で一番いい匂いです、」
なんだか朋生と高野の関係が丸く納まってきた様な気がする?
「何よぉ、北条クンそんなおじいさんみたいなニヤケ顔で見ないでよ、」
思わず赤面して朋生から離れる高野、
「してないよ、ただ、仲良いなって思って、」
「お蔭様でね、」……高野の生暖かい微笑みの理由はナニ?
「そう言えば、部室使える様になったのよ、またお茶飲みに来てね、」
……部室って、
「えと、オカルト研究部だっけ?」
「酷ーい、これでも一応文芸部よ、もう北条クンは強制入部ね、」
確か旧棟の1階で、
「俺も入部したんだぜ、これで後輩が入ってくれれば来年も存続できるな、」
と、朋生が意味不明な事を言いかけたその時、
「あのう、北条先輩居ますか?」
突然、教室の入り口に可愛らしいツインテールの一年生女子が現れた
胸の名札には「新庄」と書かれてあるが、誰だっけ??
ーーー
「これ、良かったら、もらってくれませんか?」
教室から少し離れた渡り廊下で、僕は新庄さんから可愛らしい紙袋を受け取る
中身はドライフルーツの混ぜ込んだクッキー、一個一個が結構デカい
「えと、これは?」
「この間のお礼です、あの赤いラブレターの、」
それでモジモジと俯いて赤くなる新庄さん
「あの、もしご迷惑でなかったら、またお菓子持ってきても良いですか?」
「うん、…ありがとう、」
赤いラブレター
知っている、覚えている、赤いラブレターが届いたら、運命の力が働いて自然と廃墟へと導かれ、得体の知れない禍者に犯されて内臓を奪われてしまう
「お願い、助けてぇ、」……一瞬、記憶の底で女の声が聞こえた様な気がして、そうだ思い出した、僕は赤いラブレターに呼び出されて、何か変なものに襲われて、
それで、……
ーーー
気が付くと僕は修復中の旧美術室の前に立っていた
始業のチャイムが鳴って僕は正気を取り戻す、そうだ、此処で僕は何かを見た
そして旧美術室のドアが開いて、見覚えのある女子が現れる
「あ、北条クンもサボり?」
「え、」
確か、真島にリンチに会った時に優しくしてくれた沙紀とか言う女の子だ
「入る?当分工事の業者は来ないからサボってても見つからないよ、」
僕は、此処で遭った事件を想い出す為に旧美術室に足を踏み入れる、床も壁も剥されて、剥き出しになった基礎部分が綺麗に掃除されている
「座ったら?」
僕は言われた侭にコンクリートの床に腰かけて
「それって、誰かのプレゼント?」
「あ、後輩の女の子からもらったんだ、」
「へー、モテるんだね、」
「そんな事は無いけど、」
「ねえ、交換こしない? 一つクッキーくれたら、私も良いモノ上げる、」
「うん、一つくらいなら、良いかな、」
沙紀は袋の中からクッキーを一つ取り出して
「美味しい、」
まるでリスみたいにさくさくと齧り付く
「お腹空いてたんだ、」
沙紀はすっかり平らげてしまってから、それからブラウスの胸のボタンを一つはずして、小さな隙間からノーブラの胸の先端のピンク色の乳首を、曝け出した
「何してるの?見えてるよ、」
当然僕は恥ずかしくて、隠した両手の指の隙間からそれを凝視する
「触っても良いよ、」
「駄目だよ、」
「シャイなんだね、大丈夫だよ誰にも言わないから、クッキーのお返し、」
そう言って沙紀は僕の手を取って、自らその柔らかな肉の蕾に、
それは、最初ふにゃふにゃに柔らかくて、やがて少しずつ硬くなってきて、何時の間にか僕はその感触に夢中になっていて、
「何だか、変な気分になってきちゃった、」
で、沙紀がオアズケの様に僕の指先をその部分から遠ざける
「これ以上は駄目、」
「でももう一個クッキーくれたら、今度はこっち、触っても良いよ、」
そう言って沙紀はスカートの中から膝頭辺りまでパンティをずりおろした
この子は、一体何をしているんだ? 授業をサボって、工事中の教室に隠れて、男子生徒に自分の身体を触らせて、……これって普通の事なのか?
「する?」
何だか頭が混乱したまま僕は脊髄反射的に頷いて、沙紀はそれがルールみたいに袋からもう一個クッキーを取り出してサクサクとまるでリスみたいに頬張って、
「はい、良いよ、」……舌なめずりする
今度は沙紀の冷たい指が僕の指と絡まったまま、沙紀のスカートの奥の暖かな内腿の隙間の奥の柔らかな、濡れた弾力の花弁を押し分けた、
更にその奥の深い部分に迄導いて、……
「あ、ん、」
沙紀が、股間に潜り込んだ僕の手首を力いっぱい握り締めて
「お願い、優しくしてね、」
指先に窮屈に纏わりつく滑った肉襞の内側の少し窪んだ部分へと僕の指を誘って、
「そこ、弄って欲しい、」……そうして蕩けた瞳で僕を見つめて、
だらしなく空いた唇の隙間から、真っ赤な舌先を、
僕は、
行き成り、見えない何かが僕の頬を打った!
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