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願いと約束3ー2
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「アルフ!」
双頭の竜に乗り、家路に着いたレイヴァンは、邸宅裏の竜用の森に双頭の竜を放すと、裏口の門から帰宅した。
常に門番の居る表口の門から堂々と入っても良かったが、裏口の方が竜を放し飼いしている森からも近く、丁度、裏口の門にも門番がいない時間という事もあり帰宅しやすかった。
最も、自分の邸宅なので何処から入っても元から気にする必要は無いのだが。
裏口から中に入り、アルフレッドの名を呼べば、此方へ向かってくる足音と共に、直ぐ様扉が開かれた。
―――タタタッ…タッ……バタン!
「レイヴァン様…!」
扉を開けてレイヴァンの姿を捉えたアルフレッドの表情は珍しく強張っているように見えた。
レイヴァンが裏口から帰宅した事に驚いたのだろう。
空から帰宅した時でさえ、竜の降り立つ音で出迎えに出て来るアルフレッド。
今日のように先に竜を森に放して裏口から帰宅がこれまで無かった事だったから、予想外で戸惑ったのだ。
そんなアルフレッドの様子を気にする事無く、レイヴァンはいつもの調子で荷物を差し出す。
「アルフ、戻った。」
「お帰りなさいませ。」
一先条件反射から、アルフレッドはレイヴァンの荷物を受け取り出迎えの挨拶を済ませる。
普段通り自分の部屋へと歩き始めたレイヴァンの後に続いて、同行するアルフレッド。
レイヴァンは髪を右手で前から後へ掻き上げると、前を向いた継、後ろに居るアルフレッドへ声を掛けた。
「レナは?」
「レナお嬢様は本日、ジラール家との面会で只今外出中です。面会時間迄は、アルメリア様とティータイムを楽しんでおられたようです。」
「…外出?」
「レナお嬢様より、レイヴァン様の許可は事前に頂いている件だと伺っておりますが……あ、ご安心下さい。女騎士三名も同行しております。」
レナの外出予定がすっかり頭から抜けていたレイヴァンは、アルフレッドの言葉に一瞬表情が曇った。
顔を見てはいないが、レイヴァンの声色で察したアルフレッドはすかさずフォローを入れる。
執事やメイド以外にもレイヴァンお抱えの騎士が男女六名居る。
本来ならばレイヴァンに常に同行するのが基本だが、レイヴァンは騎士を連れて出掛ける事が少ない為、六名の内三名はレナが外出の際に同行させるようにしていた。
アルフレッドのフォローを聞いた後、朧気に以前そんな話をレナとした記憶を思い出し、「今日だったか」と口に出さずに思った。
「…アルメリアは?」
「レナお嬢様が外出された後は部屋へお戻りに。マドレーヌがタオル類の準備等をしておりましたので、湯浴みを…いえ、水浴び(?)…はしていたかと思われます。」
アルメリアの為にタオルの準備をしていたマドレーヌの様子を、自身の仕事をしながらアルフレッドは目にしていた。
「レイヴァン様、本日も夜勤であられますか?」
仕事の都合により、普段から帰宅時間にズレはあるものの、橋の修復作業が入ってから帰宅予定には無い時間にレイヴァンが帰って来る為、アルフレッドは念の為スケジュールを確認する。
「あぁ。仮眠取って夜出る予定だ。」
「左様ですか。」
レイヴァンの答えに、螺旋階段を上りながらアルフレッドは頭の中で逆算を始めていた。
これから恐らくシャワーを浴びて、仮眠を取り、起きてから食事をして出勤するとなると……レイヴァンの食事の内容を、シェフと相談するべきだろうかとアルフレッドは悩む。
しかし、睡眠時間を考えると食べ物を持って出勤した方が良い気がし、執事としてどちらが適切か悩む所だ。
―――カタン……ッ…バサッ……
話している間にレイヴァンの自室に着き、レイヴァンは奥へと進む。
アルフレッドは預かっていた荷物を荷物置き場へ置いて、レイヴァンに出す紅茶を幾つか思い浮かべていた。
―――ッ…コトンッ…コロコロ……ッ…
レイヴァンの上着を置いた時、レイヴァンの上着内ポケットから何かが落ちた。
アルフレッドが“あ!”と思うより先に転がったそれは石墨色の木箱だった。
オリヴィアから預かった木箱である。
直ぐに拾い上げるアルフレッド。
物が落ちた音に、前を向いていたレイヴァンも足を止めてアルフレッドの方を見ていた。
「レイヴァン様、申し訳ありません。内ポケットに入っていたようで落ちてしまいました。」
中に何が入っているか知らないアルフレッドだが、中身が割れていないか不安になる。
レイヴァンに拾い上げた木箱を差し出した。
アルフレッドから木箱を受け取ったレイヴァンは、木箱の装飾が施された部分に手を翳した。
すると木箱はオリヴィアが指を鳴らして開いた時と同様に、勝手に開いた。
中の硝子容器にはヒビも無く、無事なようだ。
「いや、荷物を渡す前に取り出しておくのを忘れていた。済まない。」
「レイヴァン様が謝る必要は御座いません。」
レイヴァンは徐ろに、一つ持ち上げた。
アルフレッドの目はレイヴァンの手の動きを追う。
「それは、硝子瓶…で御座いますか?」
レイヴァンが手に取った細長い硝子容器をマジマジと見て質問した。
レイヴァンは硝子容器を左右に少し揺らした。
「あぁ。白魔女から預かって来た。」
レイヴァンから“白魔女”と聞いた瞬間、アルフレッドの細い切れ長の目が微かに見開かれる。
物言いたげな視線をレイヴァンに向けた。
アルフレッドからの視線に気付きながら、レイヴァンは硝子容器から視線を外さず口を開く。
「レナの薬を作る為だ。それにはレナの血液が必要になる。」
言いながら顔を上げアルフレッドの目を見たレイヴァンの瞳には、決意が滲んでいるようだった。
「レナお嬢様の為ですか。………レイヴァン様…」
―――それは危険では無いのですか。とアルフレッドは聞きたかったが、言えなかった。
アルフレッドはレナの抱える病気を知っている。
レイヴァンの邸宅で働き始める時に事前に説明はされていた。
だから、レイヴァンに反対する事はしない。
レイヴァンがレナに対して少々過保護なのも、レナの病気を何とかしたいと願っている事も知っているから。
しかし、魔女絡みになるとそれは危険を伴う気がしてしまう。
レイヴァンは白魔女と言ったが、その白魔女は本当に信用が置けるのか、アルフレッドは気になった。
「レイヴァン様、失礼かもしれませんが………レイヴァン様にその木箱を渡した白魔女は信用が…出来るのですか?」
「白魔女とは以前からの知り合いだ。安心して良い。黒魔女相手のように取り引きをした訳では無いからな。」
アルフレッドの表情が心無しか強張っている事にレイヴァンは気付き、アルフレッドの不安を解くように答えた。
「成程。ならば良いですが、レイヴァン様のお気持ちは分かりますが、くれぐれも無理を為さりませんように。レイヴァン様が無理をされては、レナお嬢様も他の方も誰もお喜びにならないでしょう。」
「分かっている。」
ついつい無茶をしがちな主人だと知っているアルフレッドは、レイヴァンの言葉に安堵しながらも、一応忠告するのだった。
スー…カタンッ……シュッ…カチ…シャラン…
答えながらレイヴァンは硝子容器を木箱に戻し、木箱が魔力によって自然に閉じると、寝室の鍵付きの引き出しにしまった。
鍵を引き抜くと、寝室の壁に取り付けられている縦横三十センチ位の棚へしまった。
「後程、紅茶をお持ち致しますが……ハーブティーの方が宜しいですか?」
直ぐシャワーへ行きそうなレイヴァンに気付き、シャワー後に紅茶を用意しようとしたアルフレッドだが、仮眠を取る事を考えてハーブティーに変更しようかと聞いた。
カフェインの無い紅茶もあるが、連日の夜勤で疲れも溜まっているだろう。
「…そうだな。あ、少なめで良い。」
「承知致しました。寝室までお持ち致します。」
アルフレッドに頷いたレイヴァンはその足でバスルームへ向かった。
アルフレッドはシャワーへ向かうレイヴァンの背中へ一礼すると、時間を確認してレイヴァンの部屋を出て扉を閉めた。
双頭の竜に乗り、家路に着いたレイヴァンは、邸宅裏の竜用の森に双頭の竜を放すと、裏口の門から帰宅した。
常に門番の居る表口の門から堂々と入っても良かったが、裏口の方が竜を放し飼いしている森からも近く、丁度、裏口の門にも門番がいない時間という事もあり帰宅しやすかった。
最も、自分の邸宅なので何処から入っても元から気にする必要は無いのだが。
裏口から中に入り、アルフレッドの名を呼べば、此方へ向かってくる足音と共に、直ぐ様扉が開かれた。
―――タタタッ…タッ……バタン!
「レイヴァン様…!」
扉を開けてレイヴァンの姿を捉えたアルフレッドの表情は珍しく強張っているように見えた。
レイヴァンが裏口から帰宅した事に驚いたのだろう。
空から帰宅した時でさえ、竜の降り立つ音で出迎えに出て来るアルフレッド。
今日のように先に竜を森に放して裏口から帰宅がこれまで無かった事だったから、予想外で戸惑ったのだ。
そんなアルフレッドの様子を気にする事無く、レイヴァンはいつもの調子で荷物を差し出す。
「アルフ、戻った。」
「お帰りなさいませ。」
一先条件反射から、アルフレッドはレイヴァンの荷物を受け取り出迎えの挨拶を済ませる。
普段通り自分の部屋へと歩き始めたレイヴァンの後に続いて、同行するアルフレッド。
レイヴァンは髪を右手で前から後へ掻き上げると、前を向いた継、後ろに居るアルフレッドへ声を掛けた。
「レナは?」
「レナお嬢様は本日、ジラール家との面会で只今外出中です。面会時間迄は、アルメリア様とティータイムを楽しんでおられたようです。」
「…外出?」
「レナお嬢様より、レイヴァン様の許可は事前に頂いている件だと伺っておりますが……あ、ご安心下さい。女騎士三名も同行しております。」
レナの外出予定がすっかり頭から抜けていたレイヴァンは、アルフレッドの言葉に一瞬表情が曇った。
顔を見てはいないが、レイヴァンの声色で察したアルフレッドはすかさずフォローを入れる。
執事やメイド以外にもレイヴァンお抱えの騎士が男女六名居る。
本来ならばレイヴァンに常に同行するのが基本だが、レイヴァンは騎士を連れて出掛ける事が少ない為、六名の内三名はレナが外出の際に同行させるようにしていた。
アルフレッドのフォローを聞いた後、朧気に以前そんな話をレナとした記憶を思い出し、「今日だったか」と口に出さずに思った。
「…アルメリアは?」
「レナお嬢様が外出された後は部屋へお戻りに。マドレーヌがタオル類の準備等をしておりましたので、湯浴みを…いえ、水浴び(?)…はしていたかと思われます。」
アルメリアの為にタオルの準備をしていたマドレーヌの様子を、自身の仕事をしながらアルフレッドは目にしていた。
「レイヴァン様、本日も夜勤であられますか?」
仕事の都合により、普段から帰宅時間にズレはあるものの、橋の修復作業が入ってから帰宅予定には無い時間にレイヴァンが帰って来る為、アルフレッドは念の為スケジュールを確認する。
「あぁ。仮眠取って夜出る予定だ。」
「左様ですか。」
レイヴァンの答えに、螺旋階段を上りながらアルフレッドは頭の中で逆算を始めていた。
これから恐らくシャワーを浴びて、仮眠を取り、起きてから食事をして出勤するとなると……レイヴァンの食事の内容を、シェフと相談するべきだろうかとアルフレッドは悩む。
しかし、睡眠時間を考えると食べ物を持って出勤した方が良い気がし、執事としてどちらが適切か悩む所だ。
―――カタン……ッ…バサッ……
話している間にレイヴァンの自室に着き、レイヴァンは奥へと進む。
アルフレッドは預かっていた荷物を荷物置き場へ置いて、レイヴァンに出す紅茶を幾つか思い浮かべていた。
―――ッ…コトンッ…コロコロ……ッ…
レイヴァンの上着を置いた時、レイヴァンの上着内ポケットから何かが落ちた。
アルフレッドが“あ!”と思うより先に転がったそれは石墨色の木箱だった。
オリヴィアから預かった木箱である。
直ぐに拾い上げるアルフレッド。
物が落ちた音に、前を向いていたレイヴァンも足を止めてアルフレッドの方を見ていた。
「レイヴァン様、申し訳ありません。内ポケットに入っていたようで落ちてしまいました。」
中に何が入っているか知らないアルフレッドだが、中身が割れていないか不安になる。
レイヴァンに拾い上げた木箱を差し出した。
アルフレッドから木箱を受け取ったレイヴァンは、木箱の装飾が施された部分に手を翳した。
すると木箱はオリヴィアが指を鳴らして開いた時と同様に、勝手に開いた。
中の硝子容器にはヒビも無く、無事なようだ。
「いや、荷物を渡す前に取り出しておくのを忘れていた。済まない。」
「レイヴァン様が謝る必要は御座いません。」
レイヴァンは徐ろに、一つ持ち上げた。
アルフレッドの目はレイヴァンの手の動きを追う。
「それは、硝子瓶…で御座いますか?」
レイヴァンが手に取った細長い硝子容器をマジマジと見て質問した。
レイヴァンは硝子容器を左右に少し揺らした。
「あぁ。白魔女から預かって来た。」
レイヴァンから“白魔女”と聞いた瞬間、アルフレッドの細い切れ長の目が微かに見開かれる。
物言いたげな視線をレイヴァンに向けた。
アルフレッドからの視線に気付きながら、レイヴァンは硝子容器から視線を外さず口を開く。
「レナの薬を作る為だ。それにはレナの血液が必要になる。」
言いながら顔を上げアルフレッドの目を見たレイヴァンの瞳には、決意が滲んでいるようだった。
「レナお嬢様の為ですか。………レイヴァン様…」
―――それは危険では無いのですか。とアルフレッドは聞きたかったが、言えなかった。
アルフレッドはレナの抱える病気を知っている。
レイヴァンの邸宅で働き始める時に事前に説明はされていた。
だから、レイヴァンに反対する事はしない。
レイヴァンがレナに対して少々過保護なのも、レナの病気を何とかしたいと願っている事も知っているから。
しかし、魔女絡みになるとそれは危険を伴う気がしてしまう。
レイヴァンは白魔女と言ったが、その白魔女は本当に信用が置けるのか、アルフレッドは気になった。
「レイヴァン様、失礼かもしれませんが………レイヴァン様にその木箱を渡した白魔女は信用が…出来るのですか?」
「白魔女とは以前からの知り合いだ。安心して良い。黒魔女相手のように取り引きをした訳では無いからな。」
アルフレッドの表情が心無しか強張っている事にレイヴァンは気付き、アルフレッドの不安を解くように答えた。
「成程。ならば良いですが、レイヴァン様のお気持ちは分かりますが、くれぐれも無理を為さりませんように。レイヴァン様が無理をされては、レナお嬢様も他の方も誰もお喜びにならないでしょう。」
「分かっている。」
ついつい無茶をしがちな主人だと知っているアルフレッドは、レイヴァンの言葉に安堵しながらも、一応忠告するのだった。
スー…カタンッ……シュッ…カチ…シャラン…
答えながらレイヴァンは硝子容器を木箱に戻し、木箱が魔力によって自然に閉じると、寝室の鍵付きの引き出しにしまった。
鍵を引き抜くと、寝室の壁に取り付けられている縦横三十センチ位の棚へしまった。
「後程、紅茶をお持ち致しますが……ハーブティーの方が宜しいですか?」
直ぐシャワーへ行きそうなレイヴァンに気付き、シャワー後に紅茶を用意しようとしたアルフレッドだが、仮眠を取る事を考えてハーブティーに変更しようかと聞いた。
カフェインの無い紅茶もあるが、連日の夜勤で疲れも溜まっているだろう。
「…そうだな。あ、少なめで良い。」
「承知致しました。寝室までお持ち致します。」
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