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転生・蘇る大帝
第6話 不穏を呼ぶ
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レオンハルトがライネル領にやってきて3ヶ月の月日が過ぎた。この3ヶ月間、レオンハルトはひたすら鍛錬に勤しんでいた。
領主代理の仕事はいいのか、と問われると答えはいい、である。
もともと領主である公爵もレオンハルトの政治能力を期待したわけではなく、現地の代官もレオンハルトの政治参加をよく思っていない。故に、レオンハルトには時間があるのだ。
鍛錬以外には特別な出来事は起きていない。まさに平和そのものだった。強いていうなら1ヶ月前にレオンハルトの武器が完成したこと、そしてなぜかシリアがレオンハルトの鍛錬に加わったことぐらいだろうか。
シリア曰く、「もっとレオンハルト様のお役に立ちたいです! 強くしてください!」とのこと。
レオンハルト曰く、「いいだろう! 共に強くなろうではないか!」とのこと。
そして始まったのが2人での走り込み。シリアの仕事がない時間帯と但書がつくが。
もともと基礎体力がなかったレオンハルトはシリアとさほど差がつくこともなく共に走っていた。レオンハルトは常に重力魔法を発動させているから厳密にはもっと差がつくのだが、それは言わぬが花というもの。
さらにレオンハルトはシリアに魔力回路の開き方を伝授し、シリアはそれを実践した。阿鼻叫喚の地獄絵図になったのは言うまでもない。
後日、シリアに尋ねてみると「人間のやる、ことじゃない、です……」とのこと。
それでも諦めずついていくシリアの根性もなかなかのものである。
そして、この日の午後。レオンハルトは鍛錬のために、出来上がった新しい武器を揮っていた。
黒鉄を用いいた漆黒の偃月刀である。所々に銀色の意匠が施されており、特に鈍い銀色にひかる刃渡りが目を引く。
黒い偃月刀、名付けて「黒月(くろつき)」。シンプルイズベストなのである。
庭で黒月を縦横無尽に振り回すレオンハルト。鋭く風を切る音ともに、荒い息遣いが庭を支配していた。
まるで舞うように、後ろから前へ、下から上へ、左から右へ、石突や柄をうまく利用し、黒月のみならず自らも回転し、流れるように素振りを続けていた。
デブと呼ばれるほどの体型ではすでになく、どちらかといえばぽっちゃりと呼ばれるほどになっていた。
脂肪こそあるものの、その脂肪の下にはしっかりと筋肉を纏っている。なんとも歪な存在ではあるが。
「っは!っふぬ!っはあ……」
しかし、その素振りもピタリと止まる。レオンハルトの異変に気づいた侍女がすぐさまそばへやってきて、
「いかがなさいましたか?」
「匂うなぁ……」
「はい?」
「あ、いや、なんでもない。セバスチャンを呼んで来てくれ」
「……かしこまりました」
侍女はすぐさま屋敷に戻り、数分足らずでセバスチャンがやってきた。
「お呼びでしょうか?」
「ああ、準備せよ。騎士団本部へ向かう」
「騎士団本部ですか?」
「ああ、妙な胸騒ぎがする」
そう言って、2人は騎士団本部へと向かった。
◆
アレクサンドリ1世が大陸を制覇できた理由はいくつかある。個の強さ、軍の強さ、臣下の忠誠心などなど。どれも重要であり、一つでも欠いてしまったら大陸統一はなされなかっただろうと言われている。
では、そんなアレクサンダリア1世の強さを形作る最も重要な要素はなんなのか。
後の歴史家たちはそれをめぐり議論を繰り広げ、辿り着いた答え。それはーー
ーー勘、である。
ただの勘とばかにできるものではない。アレクサンダリア1世の勘の鋭さ、そしてその勘を疑わず直ちに行動に移す行動力。これがアレクサンダリア1世の最大の武器であろう。
歴史家たちはいう。
その勘がなければ、アレクサンダリア1世は、三桁以上死んでいるであろう、と。
◆
「北に斥候ですか?」
騎士団本部に到着したレオンハルトたちは、直ちに騎士団長に面会を求めた。
門番の騎士や本部に駐在していた騎士たちはレオンハルトに侮蔑の視線を向けたが、なんとか騎士団長のマルクスに会うことができた。
「ああ、帝国との国境線を探ってきて欲しい」
「なぜですか?」
「勘だ」
「はい? ……まさか、ただの勘で騎士を動かせと?」
「そのまさかだが?」
「っは」
マルクスはレオンハルトの意見を笑い飛ばした。
「いくら領主代理殿といえど、それは無茶というものです。明確な理由もなしに、騎士を派遣することはできません」
「勘だと言っただろ。それが明確な理由ではないか」
「ただの勘が理由になるわけがないでしょう……所詮は豚かー」
最後はぼそっと言っただけだが、はっきりとレオンハルトの耳に入った。
「はあ~。困ったな、勘が理由ではないとな」
「ええ、理由にはなりませんね」
「しかしなぁ……」
「……ではそのご立派な勘がなんと言っているのですか? 万が一にも、大事になったら大変ですから」
すでにレオンハルトをからかうモードになったマルクスを、レオンハルトは気にも留めずに言い放つ。
「……戦争が近い」
「なに?」
「しかも、少数ではないだろう。結構な数だな」
「……なにを根拠に」
「言っただろ、勘だ……まあ、具体的にいえば、そうだな……風がな、なんというか……体にねっとりとまとわりついてくるような……苛立ち、興奮、怯え、そんな感情がこもっていた様な……」
「……」
戦争となっては他人事ではないとマルクスも真剣になる、が
「しかしなぁ、ただの勘では……いや、でも万が一……だが国境の騎士からは何も……」
ぶつぶつと呟くマルクスに対して、見かねたレオンハルトが言葉を投げかける。
「ではこうしよう。北に斥候を派遣するように命じたのは俺であり、これで北に異変がなかった場合、責任をとって俺の首をやろう」
「はぁ!?」
「レオンハルト様!?」
これには流石にマルクスだけでなく、セバスチャンも驚きを隠せない。
「なにを考えておられるのですか!? こんなことに首をかけるなど!」
「問題ない。俺は俺の勘に自信がある」
「問題しかありません! どういうおつもりですか!? 撤回してください! さあ、早く!」
「それに、だ……ここが踏ん張りどころな気がしてな。ここで折れたら、どのみち死ぬ。ライネル領を陪葬にしてな」
「……そこまでいうならいいでしょう」
「マルクス殿!? あなた、まさかレオンハルト様を!」
「そうではない。流石に公爵家の人間の首など、望むはずもない。条件なしで斥候を派遣しましょう」
「ほう、それは上々。別に俺は首をかけてもいいがな」
「レオンハルト様!」
こうして、一悶着ありながらもレオンハルトはなんとか目的を果たせたのだった。
◆
斥候が北へ向かって1週間後。ライネル領騎士団本部会議室にて、隊長クラスの騎士たちが集められたいた。そこにレオンハルトたちも加えて、報告を受けている。
「報告します! 北より、帝国軍による大規模軍事行動を確認!」
「「「っな!」」」
報告を受けたものは、レオンハルトを除いて例外なく驚きの表情を浮かべていた。
多くのものは帝国軍の進攻に、そしてマルクスとセバスチャンはそれに加えてレオンハルトの勘が当たったことに驚いてた。
「数は!?」
「それが……」
「なんだ!? はっきり言え!!」
「は、はっ! 帝国軍およそ1万! 一週間後には北の砦到着すると思われます!」
「「「っな!」」」
会議室はさらなるどよめきに包まれることとなる。
領主代理の仕事はいいのか、と問われると答えはいい、である。
もともと領主である公爵もレオンハルトの政治能力を期待したわけではなく、現地の代官もレオンハルトの政治参加をよく思っていない。故に、レオンハルトには時間があるのだ。
鍛錬以外には特別な出来事は起きていない。まさに平和そのものだった。強いていうなら1ヶ月前にレオンハルトの武器が完成したこと、そしてなぜかシリアがレオンハルトの鍛錬に加わったことぐらいだろうか。
シリア曰く、「もっとレオンハルト様のお役に立ちたいです! 強くしてください!」とのこと。
レオンハルト曰く、「いいだろう! 共に強くなろうではないか!」とのこと。
そして始まったのが2人での走り込み。シリアの仕事がない時間帯と但書がつくが。
もともと基礎体力がなかったレオンハルトはシリアとさほど差がつくこともなく共に走っていた。レオンハルトは常に重力魔法を発動させているから厳密にはもっと差がつくのだが、それは言わぬが花というもの。
さらにレオンハルトはシリアに魔力回路の開き方を伝授し、シリアはそれを実践した。阿鼻叫喚の地獄絵図になったのは言うまでもない。
後日、シリアに尋ねてみると「人間のやる、ことじゃない、です……」とのこと。
それでも諦めずついていくシリアの根性もなかなかのものである。
そして、この日の午後。レオンハルトは鍛錬のために、出来上がった新しい武器を揮っていた。
黒鉄を用いいた漆黒の偃月刀である。所々に銀色の意匠が施されており、特に鈍い銀色にひかる刃渡りが目を引く。
黒い偃月刀、名付けて「黒月(くろつき)」。シンプルイズベストなのである。
庭で黒月を縦横無尽に振り回すレオンハルト。鋭く風を切る音ともに、荒い息遣いが庭を支配していた。
まるで舞うように、後ろから前へ、下から上へ、左から右へ、石突や柄をうまく利用し、黒月のみならず自らも回転し、流れるように素振りを続けていた。
デブと呼ばれるほどの体型ではすでになく、どちらかといえばぽっちゃりと呼ばれるほどになっていた。
脂肪こそあるものの、その脂肪の下にはしっかりと筋肉を纏っている。なんとも歪な存在ではあるが。
「っは!っふぬ!っはあ……」
しかし、その素振りもピタリと止まる。レオンハルトの異変に気づいた侍女がすぐさまそばへやってきて、
「いかがなさいましたか?」
「匂うなぁ……」
「はい?」
「あ、いや、なんでもない。セバスチャンを呼んで来てくれ」
「……かしこまりました」
侍女はすぐさま屋敷に戻り、数分足らずでセバスチャンがやってきた。
「お呼びでしょうか?」
「ああ、準備せよ。騎士団本部へ向かう」
「騎士団本部ですか?」
「ああ、妙な胸騒ぎがする」
そう言って、2人は騎士団本部へと向かった。
◆
アレクサンドリ1世が大陸を制覇できた理由はいくつかある。個の強さ、軍の強さ、臣下の忠誠心などなど。どれも重要であり、一つでも欠いてしまったら大陸統一はなされなかっただろうと言われている。
では、そんなアレクサンダリア1世の強さを形作る最も重要な要素はなんなのか。
後の歴史家たちはそれをめぐり議論を繰り広げ、辿り着いた答え。それはーー
ーー勘、である。
ただの勘とばかにできるものではない。アレクサンダリア1世の勘の鋭さ、そしてその勘を疑わず直ちに行動に移す行動力。これがアレクサンダリア1世の最大の武器であろう。
歴史家たちはいう。
その勘がなければ、アレクサンダリア1世は、三桁以上死んでいるであろう、と。
◆
「北に斥候ですか?」
騎士団本部に到着したレオンハルトたちは、直ちに騎士団長に面会を求めた。
門番の騎士や本部に駐在していた騎士たちはレオンハルトに侮蔑の視線を向けたが、なんとか騎士団長のマルクスに会うことができた。
「ああ、帝国との国境線を探ってきて欲しい」
「なぜですか?」
「勘だ」
「はい? ……まさか、ただの勘で騎士を動かせと?」
「そのまさかだが?」
「っは」
マルクスはレオンハルトの意見を笑い飛ばした。
「いくら領主代理殿といえど、それは無茶というものです。明確な理由もなしに、騎士を派遣することはできません」
「勘だと言っただろ。それが明確な理由ではないか」
「ただの勘が理由になるわけがないでしょう……所詮は豚かー」
最後はぼそっと言っただけだが、はっきりとレオンハルトの耳に入った。
「はあ~。困ったな、勘が理由ではないとな」
「ええ、理由にはなりませんね」
「しかしなぁ……」
「……ではそのご立派な勘がなんと言っているのですか? 万が一にも、大事になったら大変ですから」
すでにレオンハルトをからかうモードになったマルクスを、レオンハルトは気にも留めずに言い放つ。
「……戦争が近い」
「なに?」
「しかも、少数ではないだろう。結構な数だな」
「……なにを根拠に」
「言っただろ、勘だ……まあ、具体的にいえば、そうだな……風がな、なんというか……体にねっとりとまとわりついてくるような……苛立ち、興奮、怯え、そんな感情がこもっていた様な……」
「……」
戦争となっては他人事ではないとマルクスも真剣になる、が
「しかしなぁ、ただの勘では……いや、でも万が一……だが国境の騎士からは何も……」
ぶつぶつと呟くマルクスに対して、見かねたレオンハルトが言葉を投げかける。
「ではこうしよう。北に斥候を派遣するように命じたのは俺であり、これで北に異変がなかった場合、責任をとって俺の首をやろう」
「はぁ!?」
「レオンハルト様!?」
これには流石にマルクスだけでなく、セバスチャンも驚きを隠せない。
「なにを考えておられるのですか!? こんなことに首をかけるなど!」
「問題ない。俺は俺の勘に自信がある」
「問題しかありません! どういうおつもりですか!? 撤回してください! さあ、早く!」
「それに、だ……ここが踏ん張りどころな気がしてな。ここで折れたら、どのみち死ぬ。ライネル領を陪葬にしてな」
「……そこまでいうならいいでしょう」
「マルクス殿!? あなた、まさかレオンハルト様を!」
「そうではない。流石に公爵家の人間の首など、望むはずもない。条件なしで斥候を派遣しましょう」
「ほう、それは上々。別に俺は首をかけてもいいがな」
「レオンハルト様!」
こうして、一悶着ありながらもレオンハルトはなんとか目的を果たせたのだった。
◆
斥候が北へ向かって1週間後。ライネル領騎士団本部会議室にて、隊長クラスの騎士たちが集められたいた。そこにレオンハルトたちも加えて、報告を受けている。
「報告します! 北より、帝国軍による大規模軍事行動を確認!」
「「「っな!」」」
報告を受けたものは、レオンハルトを除いて例外なく驚きの表情を浮かべていた。
多くのものは帝国軍の進攻に、そしてマルクスとセバスチャンはそれに加えてレオンハルトの勘が当たったことに驚いてた。
「数は!?」
「それが……」
「なんだ!? はっきり言え!!」
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