スペースワールド・宇宙(そら)の世界

蜂鳥 タイト

文字の大きさ
2 / 43
妖精界

1話、妖精界へ

しおりを挟む

 「僕は死んだのか…?でも意識がはっきりする…風の音もする…」

呟きながら大池は目を開けるとあまりの眩しさに目を瞑る。再び目を開けるとそこにはただ草原が広がっているだけだった。

「ここはどこだ?」と周りには大池しかいないと言うことに気づく「亜美!亜美ー!」と叫ぶが返事がない、と言うより奥から何か突進してくる。

猪…?違う…なんだあれは…と思った瞬間、目の前に襲ってきた「うわぁぁ!」と大池は腕で目を隠した時「やぁっ!」と一際甲高い声が聞こえたかと思うと、プギャー!とその動物(?)の鳴き声が聞こえ目を開けた。

その動物は雲になって空に消えてしまった「なっ…」大池がさらに驚いたのは背中についてる羽…。
「危ない危ない間に合った…」と女性は剣を収めると大池の方を振り向く「初めまして!私エクシアこの世界の守護妖精だよ、ほら立てる?」と手を伸ばしてくるが大池は呆然として口を開いただけだった。

エクシア…妖精…これは夢なのか?「本当に人間界から人が来るとはねぇ」とエクシアが周りを見渡す「とりあえずここは危険よ着いて来て、大丈夫!敵ではないわ」と笑いながら手を伸ばしてくれるが、足に力が入らず上手く立てない。

「もぅ…厄介な子ね」とエクシアが大池を背中に載せる「うぉっ…」大池は羽が顔にあたりつい声が漏れる「あ…ありがとうございます」とそのまま歩いていった。

 「あの…エクシアさん」頭の整理が追いついた大池が話しかける「どうしたの?」エクシアが顔を見てくる「もう下ろして良いですよ」と照れながら言う「あら?もう良いのね」と下ろしてくれた「とりあえず何が何だか分からないので教えて欲しいです」と大池がエクシアに聞くとエクシアやれやれと言った表情で話し始める。

「異世界からノコノコとやってきて…まずはあなたの事を言うべきじゃない?でもちょっとまって、もうすぐで私の家だからそこで話を聞くわ」とスタスタ歩いていく。

「はぁ…なんでこんなことになったんだろ」と小さな声で呟く「おーい!行くよ!」エクシアが叫ぶ「はーい!」と大池も慌てて追いかける。

 「ここが私の家よどうぞ上がって」と二階建ての大きな家の前に案内される。

「一人暮らしには少し大きくてねぇちょうど良かったわ」とエクシアはブツブツ言いながら電気をつける。

目の前にすぐに廊下があり「とりあえずその廊下の先が部屋よしばらくそこの椅子に座っててね」と指を指した。

大池は言われた通り部屋の椅子に座る「さてここから本題だけど」とお茶が並べられ軽く会釈しながらエクシアが言う。
「そういえばあなたの名前は?」とエクシアがお茶を啜りながら聞いてくる。

「えっと…原井大池です」エクシアはしばらく原井大池という言葉を軽く連呼するが「うーんやっぱり私は分からないどこから来たの?」大池は亜美と一緒に遊園地行こうとして地震と土砂崩れに巻き込まれここに来たことを全部エクシア話した。

「なるほど…それでその亜美って子もここに来ててるかもって?」大池は軽く首を振る「それなら探すのは一苦労よ」とエクシアが真面目に答える。

「この世界は妖精界、妖精界は5つの大島から出来ているの」と絵を描いて教えてくれる。

どうやら人間の世界と別の所にあるらしい「ここはアストロニア平原と言って1番大きいの端から端までだいたい200キロメートルくらいあるかしら…」「なっ……」200キロメートル!?そんなの探せるわけが無い…。

「その中から1人を見つけるのはとても大変な事だわ」とエクシアが念を押してくるが大池は「それでもいいんです!」とエクシアに迫る。

「はぁ…」とエクシアが大きな溜息をつきお茶を飲み干す「ここは危険よ周りにはさっきのようなモンスターがうじゃうじゃいるけど本当にいいのね?」と手を組みながら聞いてくる。

「はい!お願いします!」エクシアはしばらく目を瞑り「わかったわ」と小さく聞こえた。

よしっ!と大池は反射的に手を握る「ただし」とエクシアから言う「あなたに明日武器を持たせないとね」とエクシアがニヤけて言う。

「ちょっ!早過ぎないか!?」と大池が慌てて言うがエクシアは厳しい目をして「なら亜美を探すの諦める?」大池はそのことを言われつい黙ってしまった。

「とりあえず今日はおやすみ、まぁ明日すぐに私と戦えとは言わないわ」と廊下へ手招きをされた。

大池はそのまま風呂場に連れていかれ「風呂入ったらすぐ寝なさい疲れたでしょう?あなたの寝室は風呂場を出てこの廊下の3番目の部屋よ」とエクシアがドアを閉めた「これは夢なんだよな…」と大池は風呂に漬かりそのまま部屋へ行った。

ベッドはどうやらエクシアが敷いてくれたらしい「おやすみ」と大池はそのまま寝てしまった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

ブラック企業でポイントを極めた俺、異世界で最強の農民になります

はぶさん
ファンタジー
ブラック企業で心をすり減らし過労死した俺が、異世界で手にしたのは『ポイント』を貯めてあらゆるものと交換できるスキルだった。 「今度こそ、誰にも搾取されないスローライフを送る!」 そう誓い、辺境の村で農業を始めたはずが、飢饉に苦しむ人々を見過ごせない。前世の知識とポイントで交換した現代の調味料で「奇跡のプリン」を生み出し、村を救った功績は、やがて王都の知るところとなる。 これは、ポイント稼ぎに執着する元社畜が、温かい食卓を夢見るうちに、うっかり世界の謎と巨大な悪意に立ち向かってしまう物語。最強農民の異世界改革、ここに開幕! 毎日二話更新できるよう頑張ります!

その狂犬戦士はお義兄様ですが、何か?

行枝ローザ
ファンタジー
美しき侯爵令嬢の側には、強面・高背・剛腕と揃った『狂犬戦士』と恐れられる偉丈夫がいる。 貧乏男爵家の五人兄弟末子が養子に入った魔力を誇る伯爵家で彼を待ち受けていたのは、五歳下の義妹と二歳上の義兄、そして王都随一の魔術後方支援警護兵たち。 元・家族の誰からも愛されなかった少年は、新しい家族から愛されることと癒されることを知って強くなる。 これは不遇な微魔力持ち魔剣士が凄惨な乳幼児期から幸福な少年期を経て、成長していく物語。 ※見切り発車で書いていきます(通常運転。笑) ※エブリスタでも同時連載。2021/6/5よりカクヨムでも後追い連載しています。 ※2021/9/15けっこう前に追いついて、カクヨムでも現在は同時掲載です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

異世界転移物語

月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

処理中です...