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妖精界
1話、妖精界へ
しおりを挟む「僕は死んだのか…?でも意識がはっきりする…風の音もする…」
呟きながら大池は目を開けるとあまりの眩しさに目を瞑る。再び目を開けるとそこにはただ草原が広がっているだけだった。
「ここはどこだ?」と周りには大池しかいないと言うことに気づく「亜美!亜美ー!」と叫ぶが返事がない、と言うより奥から何か突進してくる。
猪…?違う…なんだあれは…と思った瞬間、目の前に襲ってきた「うわぁぁ!」と大池は腕で目を隠した時「やぁっ!」と一際甲高い声が聞こえたかと思うと、プギャー!とその動物(?)の鳴き声が聞こえ目を開けた。
その動物は雲になって空に消えてしまった「なっ…」大池がさらに驚いたのは背中についてる羽…。
「危ない危ない間に合った…」と女性は剣を収めると大池の方を振り向く「初めまして!私エクシアこの世界の守護妖精だよ、ほら立てる?」と手を伸ばしてくるが大池は呆然として口を開いただけだった。
エクシア…妖精…これは夢なのか?「本当に人間界から人が来るとはねぇ」とエクシアが周りを見渡す「とりあえずここは危険よ着いて来て、大丈夫!敵ではないわ」と笑いながら手を伸ばしてくれるが、足に力が入らず上手く立てない。
「もぅ…厄介な子ね」とエクシアが大池を背中に載せる「うぉっ…」大池は羽が顔にあたりつい声が漏れる「あ…ありがとうございます」とそのまま歩いていった。
「あの…エクシアさん」頭の整理が追いついた大池が話しかける「どうしたの?」エクシアが顔を見てくる「もう下ろして良いですよ」と照れながら言う「あら?もう良いのね」と下ろしてくれた「とりあえず何が何だか分からないので教えて欲しいです」と大池がエクシアに聞くとエクシアやれやれと言った表情で話し始める。
「異世界からノコノコとやってきて…まずはあなたの事を言うべきじゃない?でもちょっとまって、もうすぐで私の家だからそこで話を聞くわ」とスタスタ歩いていく。
「はぁ…なんでこんなことになったんだろ」と小さな声で呟く「おーい!行くよ!」エクシアが叫ぶ「はーい!」と大池も慌てて追いかける。
「ここが私の家よどうぞ上がって」と二階建ての大きな家の前に案内される。
「一人暮らしには少し大きくてねぇちょうど良かったわ」とエクシアはブツブツ言いながら電気をつける。
目の前にすぐに廊下があり「とりあえずその廊下の先が部屋よしばらくそこの椅子に座っててね」と指を指した。
大池は言われた通り部屋の椅子に座る「さてここから本題だけど」とお茶が並べられ軽く会釈しながらエクシアが言う。
「そういえばあなたの名前は?」とエクシアがお茶を啜りながら聞いてくる。
「えっと…原井大池です」エクシアはしばらく原井大池という言葉を軽く連呼するが「うーんやっぱり私は分からないどこから来たの?」大池は亜美と一緒に遊園地行こうとして地震と土砂崩れに巻き込まれここに来たことを全部エクシア話した。
「なるほど…それでその亜美って子もここに来ててるかもって?」大池は軽く首を振る「それなら探すのは一苦労よ」とエクシアが真面目に答える。
「この世界は妖精界、妖精界は5つの大島から出来ているの」と絵を描いて教えてくれる。
どうやら人間の世界と別の所にあるらしい「ここはアストロニア平原と言って1番大きいの端から端までだいたい200キロメートルくらいあるかしら…」「なっ……」200キロメートル!?そんなの探せるわけが無い…。
「その中から1人を見つけるのはとても大変な事だわ」とエクシアが念を押してくるが大池は「それでもいいんです!」とエクシアに迫る。
「はぁ…」とエクシアが大きな溜息をつきお茶を飲み干す「ここは危険よ周りにはさっきのようなモンスターがうじゃうじゃいるけど本当にいいのね?」と手を組みながら聞いてくる。
「はい!お願いします!」エクシアはしばらく目を瞑り「わかったわ」と小さく聞こえた。
よしっ!と大池は反射的に手を握る「ただし」とエクシアから言う「あなたに明日武器を持たせないとね」とエクシアがニヤけて言う。
「ちょっ!早過ぎないか!?」と大池が慌てて言うがエクシアは厳しい目をして「なら亜美を探すの諦める?」大池はそのことを言われつい黙ってしまった。
「とりあえず今日はおやすみ、まぁ明日すぐに私と戦えとは言わないわ」と廊下へ手招きをされた。
大池はそのまま風呂場に連れていかれ「風呂入ったらすぐ寝なさい疲れたでしょう?あなたの寝室は風呂場を出てこの廊下の3番目の部屋よ」とエクシアがドアを閉めた「これは夢なんだよな…」と大池は風呂に漬かりそのまま部屋へ行った。
ベッドはどうやらエクシアが敷いてくれたらしい「おやすみ」と大池はそのまま寝てしまった。
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