スペースワールド・宇宙(そら)の世界

蜂鳥 タイト

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妖精界

3話、銀河の女神アンドロメダ

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眩しい光に照らされ大池は目を開けると目の前には緑の羽の生えた妖精……「うわぁぁぁぁ!!」「きゃぁぁぁぁ!」大池はついつい叫んでしまった。

エクシアもびっくりして叫び後ろの本棚にひっくり返る…ドドドド……とさらにエクシアに向かって無数の本が落ちてくるとそのまま本はエクシアの頭にクリーンヒットした。

 「あの…エクシアさん?」無言で朝ごはんを食べているエクシアに恐る恐る聞いた。

頭に包帯が巻かれているエクシアは大池を睨みながら顔を上げる「いやっ!あの…たまたま僕の家だと思ってて…」と慌てて弁解する大池を見て溜息をついた。

「大池君!」「ふぁい!?」やべぇ怒られる…「後でそこの本直しておいて」と言った後黙々とご飯を食べ続けた、大池は小さく頷く事しか出来なかった。

 「よいしょっとこれで最後かな」と大池は寝室の下に落ちてあった本を全部積み上げる、もうかれこれ1時間ほどかかったのではないだろうか、エクシアに「ここじゃない!」とか「ほら1巻抜けてるよ!」とか「はぁ…疲れた」大池はそのまま椅子に崩れ落ちるように座る。

するとエクシアは何やら考えた顔で歩いていく「あの…どこに行くので?」大池は気になって聞くとエクシアは振り向き「あなたに見てもらいたいものがあるのよ」と部屋の隣にある倉庫に歩いていった。

しばらくしてエクシアが帰ってくると何やら大きな木箱を持ってきた「よいしょっと」エクシアはその木箱をドンッと机の上に置く、「はぁー重かった」とエクシアは手を叩く。

「あのーこれは?」と大池が恐る恐る聞くとエクシアは真っ直ぐ目を合わせて「これは伝説剣と呼ばれている剣よお父さんが見つけてきたのよ」と木の箱の蓋を取ると中には鞘に納まっている綺麗な白い剣が出てきた。

「うわぁ…」と大池は意識もなく何故か触ろうとした「ちょっ!危ないわよ!」とエクシアから手を叩かれる「あっすいません」エクシアはあまりにも見とれている大池を見て「じゃあちょっと持ってみる?」と窓の外のアストロニア平原を指さす「はい!」と2人は外へ出た。

 「ここら辺でいいでしょ」とエクシアが止まる「エグジアザーン!」と大池がヘトヘトになりながら木の箱を持ってきた「何よ男なのに根性無いわね!」とエクシアが胸を張って言う「仕方ないだろ、重いんだから」と今度は大池が手を叩く「じゃあ空けるわよ」とエクシアがまた木箱の蓋を開けた。

すると太陽の光に反射してかものすごく綺麗な白い光を放っているまるで銀河のようなとても綺麗な…「持っていいですか?」と大池はワクワクしながら聞く「良いわよただし重いから気をつけて」とエクシアが少し下がる。

大池は恐る恐る剣の鞘に触れた、触れた時ビリッとした感覚の後何かが見えた「見つけた、ご主人様」と何か声が聞こえ「ん?エクシアなんか言った?」と大池はエクシアの方に向けるもエクシアは首を横に振る。

大池はそのまま剣を持ち上げる「案外軽い…」「えっ?」エクシアが驚いた声を出す「そんなはずこの剣は剣の中では1番重いはずだわ」と言うも大池は気にせず柄を持つと、シャリン!と音出し剣を抜いた、剣はとても綺麗な光沢を放っている「これが伝説剣…トランスソード…」「え!?大池君この剣の名前が分かるの!?」エクシアが目を丸くしている「いや…なんだろうそんな気がしただけ」と大池が落ち着いた声で言う「確かにその剣はトランスソードよ私も使ったことないから内容まで分からないわ」使ったことない?大池は驚いた顔でエクシアの方を向く。

「当たり前よトランスソードは伝説剣つまり誰も扱うことは出来ないわ」なるほど…じゃあ僕がここで使えれば…と思った。

大池は奥に小さく見えている動物に目を向けた「あの動物はなんですか?」とエクシアに聞く「あれはカルトンって言って怒らすと凶暴だよ」と説明してくれた「この剣で倒してもいいですか?」「良いけど…人間では使うの難…」の所まで言った瞬間大池はその場で剣を持ち上げる。

すると剣が白く輝き始め「はぁっ!」と振り下ろした瞬間剣先から何やら猛スピードで飛んで行くものが見える「あれは飛斬撃(ひざんげき)か?」大池が言った瞬間カルトンが吹っ飛び大爆発が起こり「エクシアさんこの剣僕にください」と大池が剣を収めながらエクシアにの方を向くと、エクシアは口を大きく空けながら呆然としているだけだった。

「いやぁ…大池君凄いね…この剣を使えるなんて…」家に帰ってくるとエクシアが驚いた様子で言ってきた「じゃあ明日から本格的に亜美を探しに行くわよ!」大池は大きく頷いた。

「それにしてもさっきの声は一体なんだったんだろ」と剣を見ながら呟くと剣もそれに答えるかのように1回だけ光った「飛斬撃…」「ん?なんか言った?」結構大きな声で呟いたのかエクシアに聞かれてしまった。

「あっいやあのこの剣の脳力はもしかしたら飛斬撃なんじゃないかって」エクシアはしばらく考えると「飛斬撃と言うよりも透明化の方が近いかもしれないわね」なるほど確かにトランスは透明って意味があったっけ…「とりあえずこの剣を使うのが楽しみですね」と大池が笑う「初めてそんなに笑ったわね」とエクシアも笑いお互い笑い合った。

「ちょっと部屋に行ってきますね」と大池は剣を持って部屋に入って鍵を閉めた「ここで1人だ…」とベッドに座り膝にトランスソードを置く「一体さっきの声はなんだったんだろ…」って思ったその時、剣がいっそう光り輝き目の視界が奪われ目を瞑る。

再び目を開けるとそこには白色のワンピースを来た女の人が立っていた。「初めまして、私バルス・アンドロメダって言います」大池は目を開き驚く「あの原井大池です…え?剣…」と自分の剣を見たが何ともない…「どうなってるんだ…」アンドロメダは近くにある椅子を持ってくる。

「私はトランスソードに封印された神です」余計に話がわからん神?何それ…「あの…神とは?…」アンドロメダは笑いながら「女神と言った方が正しいでしょうか、私はある戦争でトランスソードに封印されてそこから解放してくれる人を探していたんです。」

なるほど…「それでどうして僕を?」アンドロメダは首を傾げ「あなたは他の人間にはない特別な力を秘めています、それはもう1人も同じです」大池は目を見開いた。もう1人…?まさか!「相良亜美…」アンドロメダは頷く「そう…あなた達をこの場所に呼んだのは私とキリエルです」「キリエル?」アンドロメダは深く頷き「キリエルはクロスタガーに封印されている私と同じ女神です」クロスタガー?それも伝説剣の名前なのか?「先程キリエルがあなたの探している人を見つけてくれましたね」「ちょっとタンマタンマ!」大池は慌てて手を振る「なんで探してるって!?」アンドロメダはクスクスと笑い「あなたは私の解放者ですよ?心くらい読めます」なるほどな…「それでアンドロメダ…これから僕はどうしたらいい?」アンドロメダは剣を見る「私をその剣に正式に宿して下さい」大池は何を言ってるのかさっぱり分からなかった。

宿す?何を?「私があなたの力になってあげます」とアンドロメダが言う「つまり…僕に女神の力を?」とアンドロメダが軽く頷く「でももし剣が折れたりとかしたら…」アンドロメダは笑って「それなら心配ありません、あなたの体に私の力を与えるのです、気にせずさぁ私に剣を刺してください」とアンドロメダが手を広げた。

大池はゆっくりとトランスソードを持つ「本当に良いんだな?」アンドロメダは大きく頷く「やぁ!」とそのままアンドロメダのお腹に剣を突き刺す「ありがとう」とアンドロメダはそのまま光の筋になり大池の体に取り込まれていくあまりの痛さに「うっ…」と大池が膝を着くとしばらくは立てなかった。

 やっと痛みも収まりトランスソードを見ると白い光がゆっくりと消えていった。特に何も変わったことは無いが「私を呼び出す時は剣を上に突き上げてね!」と最後に声が聞こえた。

そして剣を上に突き出すすると今度は剣が変形しアンドロメダの姿になる「これがあたしの力よ、ちなみにトランスソードは2本あるの」とアンドロメダが言う「もう一本は?」と大池が聞くとアンドロメダが手を出してくる「まさか…」とアンドロメダの手を握る。するとアンドロメダがそのまま剣になった「なるほど…これからよろしく…アンドロメダ」と左の剣に話しかける「私を呼び出す時はバルス・アンドロメダって叫んだらいつでも出てきてあげる。その代わり一刀になるから気を付けてね、あとエクシアに会わせてくれないかしら?」と言ったまま声が消えた。

大池は鍵を開け2つの剣を持ったままエクシアの前に行く「えっ?大池君トランスソード2本えっ?」「いやあのちょっと待ってね」と左手の剣を上に投げ「バルス・アンドロメダ!」と叫んだ。すると剣からアンドロメダの姿になった。エクシアは目を大きく見開き驚いた表情になる「あなたがエクシアさん初めまして私はこの剣に封印されていた女神アンドロメダと言います。

この度は大事にトランスソードをしまってくれてありがとうございます」とアンドロメダがお辞儀をする「女神なのか…信じられないなぁ…可愛い」と心で思う「め…女神!?」とエクシアが驚く「はい…私は大池君によって解放された女神です」エクシアは大池とアンドロメダを交互に見つめた「エクシアさん…あなたも別の力が隠されていますね」「えっ?」アンドロメダは近付くと「私には詳しくは分かりませんがそんな気がします」「なるほど…」「大池君ありがとうもういいですよ」とアンドロメダが手を出した「はい」と大池が手を握るとまた剣に戻り手に入っている。

「2日なのに1年みたいだ」と大池の意識が無くなってしまった。「大池君…この人に呼ばれたのね…でもどうして…」エクシアはと大池を持ってベッドに寝かした。「とりあえず今日はゆっくりおやすみ」と電気を消した。
 
 
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