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妖精界
4話、新たな伝説剣
しおりを挟むドゴォン!「んひゃぁ!」と亜美は壮大な音で飛び起きた。
「おい!大丈夫か!?」とヘカルスも来た「今のはなんの音!?」と亜美が泣き目で聞くとヘカルスは少し考えて「さぁな…まぁまだ遠いが…ちょっと確かめに行くか…」と亜美に聞く、亜美は首を縦に頷いた。
「ここからどれくらい?」亜美が扉の前で聞く「そうだなぁ大して離れてないと思うぞ」と2人はそのまま音のした方向へ走り出した。
「ここら辺のはずなんだけどな」とヘカルスが首を振りながら探し回る「ねぇ!あそこ!煙が出てるよ!」亜美が右奥に微かに煙が出てるのが見えた「よし行ってみよう!」とまた2人はその煙に向かって走り出した。
2人は煙のそばに来て唖然としたなんと地面に大きな切れ込みが数百メートルの大きさに入っているのだ「なんだこれは…」へカルスも驚いている「これも守護妖精が?」亜美が唖然としているへカルスに聞く「いや…普通の守護妖精がここまで亀裂を入れることは不可能だ…かと言って魔妖精族が来たとも考えられん…」本当に謎らしい…「…出して」亜美は何か女の声が聞こえたような気がした「ヘカルス何か聞こえた?」突如亜美から聞かれたヘカルスは驚いた表情を一瞬見せるも「何がだ?」とまた考えるどうやら聞こえてなかったらしい…。
空耳か…と思ったその時「ここから出して!」聞こえた!亜美は地面に空いた巨大な穴を覗き込む「どうした?亜美何かあるか?」亜美は必死に下を覗き込むすると奥深くにチカッと光っているものが見えた「ねぇヘカルス…あそこに何か見えない?」と亜美が指をさす「そんなところに何も…」と言ったその時また白い光がチカッと光った「見えたぞ!しかし…なんだろう」とヘカルスはまた腕を組む「行きましょう!」と亜美は横を見る「いや…降りるのが容易いが登れるかは分からんぞ…」とブツブツ言ってるヘカルスを亜美は背中に腕を回しそのまま飛び降りる。
「おいおい!降りれなくても知らんぞ!」ヘカルスは叫ぶ「良いの!助けてあげないと!」「助ける!?何の話だ!」と亜美は降りてる時に謎の声が助けを求めてるということを伝えた「しかしこの下に埋まってたなら生きていることは無いぞ誰か落ちたのか?」「知ってりゃ苦労しないよ!」亜美もついつい叫んでしまった。
「さぁどこですかー?」と亜美が底を歩いて行くヘカルスもやれやれと言った表情でついて行くと亜美は目の前で光っている物体を見つけると猛ダッシュで走った。
「待っててね!すぐ助ける!」と心の中で思いながら走っている「えっ…」亜美が近くまで来ると、そこには人ではなく剣が刺さっているのだ「確かに声が聞こえたはずなのに…」亜美はとりあえず剣の柄を持つと上に精一杯引き上げる。
ガリッと少しだけ上がる「ヘカルスも手伝って!」と後ろから走ってきたヘカルスに言う「おう、って何だこれ剣か?」と亜美の下をヘカルスの手が握る「引くぞ、せーの!」ガリン!と動いたがまだ抜けない、すると亜美は両手で握りそのまましゃがむ「亜美、気を付けろよ」とヘカルスが手を離す「せーの!」とそのまま勢いよく立ち上がる。
ガシャーンと剣が抜け亜美は後ろにひっくり返る、そして剣は亜美の手から外れカランカラン…と後ろに転がっていく「これは短剣か」とへカルスが拾うと亜美に渡した亜美はこの短剣が何故か好きになってしまった「それであの声の招待はなんだったんだろう…」亜美が呟くが結局謎のままだった。
「とりあえず良かったー」と亜美は剣を撫でる「喜ぶのはまだちょっと早いぞどうすればここから出れる?」ヘカルスが上を見上げる「何よ私を担いで登れば良いじゃない」ヘカルスは目を丸くする「あのひとつ言いますけど俺人を持ち上げて登ることは出来ません」とついつい亜美を見て言ってしまった。
「え!?つまり私がブサイクって言いたい訳!?」と剣を構える「違う違う!決してそうじゃない!」とヘカルスは両手を振る「あはは…知ってるよ弄っただけ」と亜美は剣を手の平に乗せて目をつぶる。
「あの時の声が本当にこの剣ならこれで会話出来るはず」「………」「……とう」「ありがとう」と確かに声が聞こえた!亜美は声に出さないよう心から語りかける「お願い…私達をここから出して!短剣!」と暗闇の中から可愛い女の子が出てきた「あなたは…」とその女の人は軽くにやけててを振る。すると体が浮いている感覚になり目を開けた「うわぁ」そう2人の周りには何やら円形の光が包まれてそのまま上に上昇してるのだ。
「亜美!一体何をした!?」とヘカルスが驚いている「この剣のおかげだよ」と亜美が手に持っている見ると剣がオレンジの光を放っている「その剣どこかで聞いたことあると思った…クロスタガーじゃないか…?」亜美は分からないって顔で首を横に曲げる「本で読んだだけだがこの世界には2つの伝説剣とやらが存在するらしい。
その1つはトランスソード、もう1つはクロスタガーだ…」なるほどそれがこの剣…「だが2つの剣共にご主人を選ぶらしい…がまさか人間を選ぶとは…」とヘカルスは軽くにやけながら言う「それってつまり…?」「あぁ、この剣が亜美を所有者として認めたって事だ」と亜美は無性に嬉しくなり頬にクロスタガーを擦り付ける。
するとさらに輝きが強くなり上昇するスピードも上がる「クロスタガーも喜んでる」亜美が笑いながら言うとヘカルスも笑って「そうだな」と2人で笑う。
「よいしょっと」亜美とヘカルスはまた無事上に戻ってきた「あともう一つこれも伝説剣に伝わる話なんだが…」「なになに?」亜美は興味津々で聞く「伝説剣は思ったことを具現化出来るらしいよ」亜美はそれは絶対嘘だと思った。
「はいそれは嘘だね」ヘカルスもまぁこれはなと笑っている「試してみよう!」とクロスタガーを上に突き上げる「え?試すって?」ヘカルスは亜美の行動に困惑する「このボロボロになった道を治すのよ」とヘカルスに言う。
もちろん亜美は出来るとは思っていない「そんなの無理だろ、ただでさえ普通の職人でさえ1ヶ月…」とヘカルスの言葉が切れたのが亜美の体が空に浮いているからだ「やぁ!」と亜美がクロスタガーを振り下ろした。
その瞬間道のくぼみにオレンジ色の光が集まりあっという間にくぼみが無くなってしまう「コイツはやばいぞ…」とヘカルスが呟いた途端クロスタガーが変形すると思いきや羽のついた妖精?が出てきた「なっ!」ヘカルスと亜美は同時に声を上げた「2人共初めまして私はこのクロスタガーに封印された女神のキリエルです、この度は封印を解いて頂きありがとうございます」とお辞儀をした。
「相良亜美です…」「ヘカルスです」え?あのへカルスが敬語?「うふふあなたが亜美ちゃん…可愛い~!」と頬をつつきに来る「あはは…やめてください!」と笑いながら言う「それでキリエル様…今回はどのようなご要件で?」とキリエルに恐る恐るヘカルスが聞く、まるで亜美が初めてヘカルスと遭遇した時くらいに…。
「そうそう亜美ちゃんあなたに選ばせてあげる。このまま3人で一緒にいるか、それとも私の力をあなたに与えるのか」と亜美の前で手を広げた。
亜美は驚いた表情でキリエルを見るがもちろん答えは決まっていた「そんなもの決まっているじゃない」と亜美はキリエルに抱きつく「ちょっと…」キリエルは困惑しているが亜美は続ける「あなたの神の力?だっけ?それよりもキリエルの方がいい」と抱きつきながら答えるキリエルは微笑んで「分かったわ!でも…」と少しキリエルの言葉が詰まる「亜美ちゃんそんなに抱きつかれると恥ずかしいんだけど」と横を向いて照れてしまった。
亜美も後ろを見るとへカルスが照れながらそっぽを向いている「ひゃぁ!」とキリエルから飛び退く「あのー終わりましたか?」ヘカルスが聞く「とりあえず亜美ちゃんにこれを渡しておくわ」とキリエルが短剣を渡した。
亜美はキリエルの姿に違和感を感じた「そう言えばキリエルの武器って」「あぁ~私の武器は」と手を伸ばすと上からキィィンと風を切る音が聞こえいつの間にか手に緑色の片手剣が収まっていた。
「神剣グングニルよ」2人はポカーンと目を見開いた「なんか2日間で1年の感じがする…」と言った途端亜美の意識が無くなってしまった「亜美!」「亜美ちゃん!?」と2人同時に叫んだ。
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