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妖精界
5話、アンドロメダの復活
しおりを挟む「うぅーん」と大池がベッドから目が覚めた、隣を見ると2つのトランスソードが立て掛けられている「あらおはよう大池君」と奥からエクシアが歩いてきた。
「おはようございます…」と大池は頭を掻いている「ねぇ、今日私と戦ってみない?」と唐突にエクシアから言われ大池はポカーンとした顔で見上げる。
「大丈夫、試合の審判は」と隣の剣に目を向けると「アンドロメダさんに任せるわ良いわよね?」と剣に語りつけると、剣が白く光り綺麗な白い人が現れた。
「あれ?アンドロメダは呼ばれなくても出てこれるの?」大池は驚いた顔でアンドロメダを見つめている「はい、私は私です、1回解放されれば呼ばれなくても出ることは出来ますよ」と笑顔で答えた。
「じゃあこれから3人で頑張って生活して行きましょう!」と大池が言うとアンドロメダは目を見開いた「3人で生活…とはどういうことでしょうか?」エクシアは笑顔になり「大池君!それいい考え!」とアンドロメダに抱きつく「えっ?えぇ~!ちょっと!説明してくれないと困りますぅ~」とアンドロメダが困惑する「アンドロメダあなたは剣に戻らなくても良いって事よ」エクシアが笑顔で言った。
アンドロメダは目を見開いて驚いた顔をする「そうだねせっかくこうやって3人いるのなら剣になって寂しくするより良いよね、色々考えた結果あなたに力を返そうと思う」と大池が言う。
アンドロメダはそんなこと…と言い訳をするが内心は嬉しそうだった「あれ?アンドロメダさんどうしたの?」エクシアが覗き込むと大池もついでに顔を覗き込んだ時驚いた、なんと泣いているのだ。
「そうなんですね…あなた達に私の気持ちがバレていたのですね…」そんな泣いている姿を見てエクシアと大池は手を握る「そうと決まれば力を返してあげないと」大池はアンドロメダに言う。
「えっ?でも…」「良いからいいから」と剣をアンドロメダに渡す「ほら」と大池が自分から剣を受けいれに行く、すると白い光が大池の中からアンドロメダの方へと流れ込んでいった大池は意識が朦朧(もうろう)とする中耐える。
ようやく収まり大池が目を開けるとそこには本来のアンドロメダの姿に戻っていた。
「本当に良いのね…」アンドロメダは心配そうに見ている「あぁ…二刀流になるより3人で戦った方が強いと思ったからね」アンドロメダは驚くも笑顔になる「そうですね」とエクシアがふと我に返った顔をして「じゃあ今日は試合は無しアンドロメダさんに稽古をつけてもらいましょう?」アンドロメダは驚いた表情を見せる「それは構いませんが…」と困惑をしている「そうと決まれば着いてきて」と廊下を歩いていく「それでは大池君行きましょうか」とにっこり笑顔でエクシアについて行った。
「ここの階段を降りるわよ」とエクシアが廊下先の部屋にある押し入れを開け、床には何やら取っ手のようなものが付いていてエクシアがそれを引っ張った。
「うわぁ…」大池は驚いたまぁ驚くのも無理はないその下は真っ暗な階段があるのだ「私から降ります」とアンドロメダが言うと「でもこんなに暗い…」大池が呟くがアンドロメダはうふふと笑い「出てきて小さな恒星ちゃん」と指を1回振ると2人の目の前にピカーと小さく光る円形の物体が現れた。
「私は銀河の女神そしてこれは恒星に良く似た物質で出来てるの」と恒星を振り回しながら笑顔で語っている時大池とエクシアはお互い目を合わせながらアンドロメダの後をついて行った。
「あの先がそうかしら?」とアンドロメダが下の方を指差す恒星は3人が進む方向へ勝手に導いていく、しばらくすると下には微かだが扉が見えた。
「やっと着いたー」と大池が言う「何よ大池君そんな声出して」とエクシアから突っ込まれる「ふふ…2人はとても仲が良いんですね」とアンドロメダからも笑いが来て2人は恥ずかしさに俯いてしまった。
「この扉の奥が道場よ」と扉の前に立つエクシアが言った「道場?」大池が聞くとエクシアはウィンクをしながら「まぁ見てのお楽しみ」とドアを開ける「うわぁ~」「まぁ~」と大池とアンドロメダが驚いた声を出す。
そうそこには広い剣術場所になっていたのだ「ここでアンドロメダさんに剣を教えてもらいましょう?」と道場の中に入っていく「よろしくお願いします!」と3人は道場に向かって挨拶をした「そうですねとりあえず筋トレの腕立てから行きましょうか」とアンドロメダは手を添えながら言う。
「筋トレ~うわぁ~」と大池は膝を着く「体を鍛えないと剣なんてとても振ることは出来ません。人間なら特にです!」アンドロメダからきつい一言が言われさらに落ち込む「可愛い声して怖いなぁ」とブツブツ言う「嫌ならやめますか?」と笑顔でアンドロメダから言われる「いっ…いえやりたいです!」エクシアが隣で「腕立てくらいで言い過ぎよ~」と笑っている「そうですね妖精なら腕立てくらいは簡単かもしれないのであなたのためにこれを」とアンドロメダが手を伸ばし四角い物体を出した「エクシアさんにはこれを背負って腕立てをしてもらいます」「えっ?」エクシアの顔から笑顔が消えた。
「いーち、にー、さーん!」2人は同時に腕立ての回数を数えている「大池君腰が下がってますよもう少し腰を上げて」とアンドロメダから言われる「はぁい…」大池はほとんど筋トレをした事ないのだ「49~50!」と2人はその場に倒れ込む「はーい2人ともお疲れ様ーじゃあこれから腹筋行くよー」とアンドロメダから背筋、スクワットなど計10の試練をそれぞれ100回ずつ行った。
「はぁーい今日はこれで終わり!」とアンドロメダが笑顔で言うも、もう2人は疲れ果て倒れ込んでいた「あらあら…」とアンドロメダが手を伸ばすと水入りの瓶が2本出てきた。
「はい、これを飲んでください」と2人に渡す「あ…ありがとうございます」と2人は飲む「んっ…ぷはぁあれ?しんどさが取れた」大池は起き上がった「この水は神秘の水と言われしんどさを取る役割をしてくれるのです。正し体の痛みとかは取れる訳では無いので無理をしないでくださいね」とアンドロメダが言った後2人は立ち上がり頷く「そうですねぇここからまた階段を登るのもあれなので」とアンドロメダが指を鳴らしたその時「うぉっ」「キャッ」と2人が一瞬でリビングの前に立っていた。
「一種の瞬間移動です」とアンドロメダが笑顔で話す「とりあえず明日亜美さんを探しに行きましょう」アンドロメダはそのままキッチンに行く「エクシアさん夕飯の材料借りていいかしら?」とアンドロメダがエクシアに聞く。
エクシアもちろんと言った表情で頷いた「もうすっかり馴染んちゃったなぁ…」と大池が椅子に座り、夕飯を作っているアンドロメダの方を向く「はい、カルトンのシチューです」と料理が机の上に置かれる「なにこれ!美味しそー!」とエクシアが騒ぐ「大池君が人間ということで人間界の料理を私なりに再現してみました」とアンドロメダがウィンクをする。
「うわぁ…ホワイトシチューだ」と大池が机の上にある料理を見る「それでは食べましょうか」と3人向かい合わせになる「いただきまーす!」と3人が1口含む、何だこのシチューは…今だかつて食べたことの無い…「うまーい!」とエクシアと大池が叫ぶ「うふふ、それは何よりです」とアンドロメダが顔に手を添えて笑っている「こんなシチュー食べたことない」大池が言うとアンドロメダは「カルトンという妖精世界の素材はもちろん私達の世界から持ってきた素材を使って作りました。
なので少しはオリジナリティーあると思います」エクシアと大池はすぐに食べ終わる、アンドロメダはまだ食べている「まだおかわりはありますよ」と手を振った、するとお鍋が浮いてきて自動的にエクシアと大池の皿に注がれた「このシチュー、亜美や同級生達に食べさせてあげたいな…」と大池は静かに呟いた。
「ぷはぁー美味しかった!」と2人は皿を置く「皿洗いはあたしがやります!」とエクシアがお皿を片付ける「エクシアさんありがとう~」アンドロメダは手を添えてお辞儀をする「じゃあ僕は風呂はいってきます!」と大池はそのまま風呂場に向かう「それにしても神と人間と妖精…なんかもう分からないな」と大池はドアを閉めた。
「ねぇエクシアさん」と椅子に座っているアンドロメダがエクシアの方を向いて話しかける「アンドロメダさんどうしましたか?」エクシアが振り向くとアンドロメダは真剣な眼差しで見ている「エクシアさんは家族はいますか?」エクシアの手が止まる「えぇ…いるわ弟だけどね」とまた洗い出す「なるほど…弟ね」とアンドロメダが考える「何よ…」「…お父さんはどうしたんですか?」ガキーン!と音が鳴るエクシアが包丁をアンドロメダに投げたのだ。
「…やっぱりそれについては聞かれたくないんですね」とアンドロメダが片手で止めた包丁を下ろす「亡くなった人の話をするのはやめて欲しい」「いいえ死んでませんよ」とアンドロメダが言う「えっ?」とアンドロメダがトランスソードを持つ「元々トランスソードはあなたのお父さんが使っていたんです。ご存知ですね?」エクシアは軽く頷く、そうエクシアのお父さんは元々トランスソード使いだったのだ「それが何よ」エクシアが信じていない目で見ている。
「お父さんは妖精大戦争の時に白爆発を起こしました」エクシアはその時の様子を思い出す「お父さん!」「いいか!エクシア!この剣を頼む!いつか解放者が現れるその時まで!」と奥から人が来た「やぁ…茶番は終わったかい?」「バンガサイト…引っかかったな」とお父さんは地面を叩くすると周りから白爆発が起きた「お父さーん!」
「はっ…」とエクシアが我に返る「確かにあの時…」アンドロメダは少し顔を緩ませて「あの時自殺したんじゃなくてあなたのお父さんは魔妖精族に囚われるという選択肢をしたのよ」「えっ?お父さんが魔妖精族に?嘘です!そんな…」とエクシアから涙が溢れる。
アンドロメダはゆっくり歩いていくとエクシアの頭を撫でる「あれはお父さんがあなた達を逃がす為にした事です」「じゃあ解放者ってまさか…」アンドロメダはゆっくりと頷く「エクシアさん…あなた本当は気付いてたんじゃないですか?」アンドロメダはゆっくりとエクシアの顔を見る「そんなこと…」そう…エクシアは全部気付いていた、しかし認めたくなかったのだ「それで大池君を強くしてお父さんを助ける。利用しようとしたんですよね?」とアンドロメダは言う「…ごめんなさい…大池君を利用しようとして…」とエクシアはアンドロメダの肩で泣く。
アンドロメダは笑顔に戻り「そんなこと…隠さなくても大池君なら助けてくれますよ…ね?大池君」とアンドロメダが前を向いた「えっ?」エクシアも振り向くと服を着た大池が突っ立っていた「もちろんだ」と腕を出す。
「いつから聞いてたの?」エクシアが大池に聞くと大池は少し悩んだ顔で「うーんアンドロメダが包丁を持ってた時から?」と大池は包丁を見る「ははっ…闇が出ちゃったね」とアンドロメダを見る「うふふ…誰だって闇が出る時はあります。いつでも私や大池君に相談してくださいね」とアンドロメダがまた笑顔になる、この笑顔…やっぱりアンドロメダは凄いなぁ、と大池は思った。
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