催眠アプリで美少女を彼女にしました

黒須

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第13話 互いの内情

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《砂月紫陽花―視点》


しお【ハンバーグ凄く美味くてビックリでした!近所にこんなに素敵なお店があるなんて大発見ですね。有間さんはなんでも知っていて本当に凄いです。今日も有間さんのおかげでとても楽しかった!ありがとうございました♡】

 帰宅してすぐに有間さんにお礼メッセを送った。
 それで暫く返事を待つ。

「しお、外から帰ってきたんならお風呂入って!」

 玄関に座っているとリビングから顔を出したお母さんに言われた。

「はーい」

 返事だけして動かない私にお母さんが歩み寄る。

「何?あんた最近彼氏でもできたの?」

「え?できてないよ」

「嘘!夜遅くに猫撫で声で電話してるし、バレバレだって。何で嘘吐くのよ?」

 私そんな声出してるの?

「お母さんに言うと色々しつこく聞いてくるし。別にいいでしょ、彼氏いたって」

「まぁ彼氏いてもいいけどね。どんな人なの?何してる人?学生?」

「ほら、色々聞いてくる!社会人だよ」

「何歳なの?」

「秘密!」

「親なんだから心配でしょうが」

「25歳」

「えっ、結構歳上じゃない?」

「恋愛に歳の差なんて関係ないでしょ」

「そんな態度じゃ彼氏にフラれるよ」

「大丈夫だもん。全力で猫かぶってるから」

「あんたね~」

「そうだ、お母さん!今度その人と旅行に行ってもいい?」

「行きたいって言われたの?」

「言われてないけど、遊びに行くの好きみたいだし、お盆休み9日間あるって言ってたから……」

「ふーん、お母さん的には心配だけど……、一度連れてきて紹介してくれたら考えるかな。変な人だったら駄目よ」

「全然変な人じゃないよ!凄く優しいし……(格好良くて、物知りで、私の事大切にしてくれて、たまに照れるところとか、ちょっとかわいくて、あと手が大きいとろとか筋肉質なところもヤバいし、それに…………)」

「なにブツブツ言ってるよ?取り敢えず妊娠だけは気を付けてよね?辛い思いするなは紫陽花なんだから」

「まだそういうことしてないし」

「まだしてなくても、これからするかもしれないでしょ?」

「……たぶん、……するかもしれないけど」

 玄関で話し込んでいたらスマホが鳴った。この音はたぶん麻莉ちゃんだ。

「連絡来たから今度話すね」

「はいはい。早くお風呂入ってね」

 お母さんはリビングへ戻って行った。
 私はスマホを開く。

麻莉【試験お疲れ~。彼氏と喧嘩した?】

 何故喧嘩?ラブラブだったけど?こっちはキスまでしちゃいましたけど?

しお【お疲れ。別に喧嘩してないよ。普通に仲良し】

麻莉【ならいいや。しおは純粋だから騙されないようにね】

 騙されないって!有間さんは嘘とか吐かないよ!

 結局有間さんから返信はなくてお風呂に入った。直ぐに見れるようスマホ持ち込みで。
 でも返信なくて、お風呂から上がってタオルで拭きながら自分の体を見る。

 プールとか海、行くって言ってたよね。体重は変わってないけど筋肉は落ちたかも……、私、肌白くないから見せるの恥ずかしい。部活で日焼け諦めたの、今になって後悔だよ~。タオルでずっと隠すのも変だしどうしよう……。肌白くならないかな……、ならないよね……。

 そんなことを考えているとスマホが鳴った。有間さんからだ。

有間【俺も凄く楽しかった。ハンバーグ美味しかったよね。また今度行こう。お疲れだと思うから今日はゆっくり休んでね】

 また今度行こうだって!いいですよ。全然行きますよ。ふふふ。

しお【今日は早く寝ますね。明日の映画も楽しみです】

有間【俺も楽しみ。映画見るの久しぶりだしな。じゃあまた明日】

しお【はい、また明日。おやすみなさい♡】

 それから明日着る服のコーデを決めて、YouTubeでメイク動画を見た。

 この下地とコンシーラーの組み合わせで自然な感じの白さになるのかぁ、でもこれだといつもファンデじゃダメよね。勉強になるけどこれいくらするのよ?Amazonで検索……、ああ!このアイシャドウ可愛いかも……。うーん、結構高いよこれ……。有間さんどんなメイクが好きなのかなぁ……。
 結局遅くまでメイク動画見て、寝るのは遅くなってしまった。



《有間愁斗―視点》

 自宅に帰ると電話が掛かってきた。着信番号の前部分で発信元は中国だとわかる。発信者は笠松武蔵《かさまつむさし》、大学時代の友人だ。

「もしもーし。有間?」

「ああ」

「例のアプリの件だけど、調べたよぉ~。C〇Aが絡んでるね。米国でも同様の被害が出ててそっちから追った」

「そうなのか?」

「うん、僕ちゃんの情報は確かさ。野良アプリとしてリリースされたのは僅か1分。使用者は少ないみたいだけど、何件か被害は出てる」

「リリース元がアメリカなら解決は難しくなるなぁ」

「それがね。僕ちゃんC〇Aにハッキング仕掛けて、尻尾掴んだんだけどぉ」

「おまっ、そんな危ないことしたのか?」

「まぁね。こっちの友達も使ってね。それで開発元は日本っぽいんだよ。ただいくら調べても所在が特定できなくて……チーン。 賽目脳科学研究所ってとこらしいんだけど!」

「武蔵が調べて分からないんじゃ俺が調べても無意味だな……」

「まぁそう落ち込むなよぉ。お盆に地元帰るから、アプリ見せてくんね?」

「それは大丈夫だけど」

「オッケー、アプリに監視ツールとか情報吸い出す機能入ってたらそこから追っかけるよ」

「わかった。仙台で会おう」


 それから暫く武蔵と話して電話切ると砂月さんからLINEが来ていた。
 俺はすぐに返信する。


 あのアプリを削除できなかった俺は提供元を特定し、そこに凸して正確な情報を得ようと思った。
 ただ、あれは俗にいう野良アプリで公式アプリストアを通さずにインストールしているから色々調べても提供元を特定することは俺にはできなかった。
 因みに例の掲示板に質問を書き込んだが、あの掲示板はすぐに消えてしまい、その後同様のスレはない。

 そこで詳しい友人に調査を依頼することにした。
 友人、笠松武蔵は今、仕事で上海に住んでいる。


 お盆は仙台に行く。なら実家に帰るかな。






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