空からダンジョンが降ってきた

ジャーヴィス

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2 管理人のお仕事

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 世界各地に、降り注いだ隕石から誕生したダンジョンの数は、混乱の中では確認できたものがいなかった、日本の各地にも無数の隕石からダンジョンが生まれ、最初に入った生物が管理人に選ばれた。

 ダンジョン管理人は、人間だけが選ばれたわけではなかった、犬や猫などの動物を含む、ある程度の大きさがある生き物であれば無差別に選ばれた、人間が管理人になったダンジョン、人間以外の生物が管理人になったダンジョン、そして管理人に選ばれたが事故や偶然で、管理人のなり手がいなくなったダンジョン、の3種類ができた。

 *********

 サトシがYを押して管理人になると、すぐに何者かが現れた。

 エルフ耳だ、ただガタイの良い、尻尾とツノが生えたおっさんだ、こんな時の定番はエルフ幼女だろと突っ込んでみる、エルフのような悪魔のような謎生物、宇宙人?

 「よう、あんたが管理人か?」と謎生物

 「はい!どなた?」とサトシ

 「我が名は、ワーラホルン、このダンジョンの支配者にして、おぬしの上司になってしまったものじゃよ。」

 「なってしまったって、ずいぶん投げやりな」

 「最初にダンジョンを訪れたものが管理人になるため、管理人は選べないからの。」

 「支配者とか管理人って何ですか?」

 「支配者とはなダンジョンコアを使って、ダンジョンを作り育てていくものじゃな、それで管理人はその手助けをするものじゃ、つまり経営者と従業員」

 「退職はできないんですか?」

 「管理人になってしまったらもう無理じゃな」

 「拒否できなくて仕方なくなってしまったんですけど」

 「世界は理不尽なものじゃ、我とてなぜ存在するのか分からないしな」

 「ええっ、自分でなんで来たのか分からないんですか?」

 「そんなに不思議でもないじゃろう、そもそもなぜこの宇宙が存在し、地球があり、ここにいるのか、おぬしにも答えられないじゃろう」

 「ずいぶん哲学的で禅問答のような」

 「今は、ダンジョンの完成を急がねばならん、おぬしの相手はこれにやってもらおう」

 ワーラホルンはめんどくさくなったのか、サトシにスマートフォンのようなものを渡してくる。

 「AIに聞けば、疑問に答えてくれるであろう」

 「うっ、支配者の手助けが、管理人でその手助けがAIって」

 サトシが途方に暮れているうちにワーラホルンはいなくなっていた。

 仕方なくサトシはAIに質問を投げかける。

 <ダンジョンって何?> <管理人って何?> ダンジョンコアって何? 支配者って何?・・・これからどうすれば・・・
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