空からダンジョンが降ってきた

３ サトシとAI

　隕石の落下とダンジョンの出現によって、混乱が起きた世界であったが、ダンジョンを探索する勇敢で、ある意味無謀な人々によって、ダンジョンが有益なこともわかってきた。

　ダンジョンの中にいるモンスターを倒すと、コイン、魔石、その他もろもろのアイテムが、手に入ることが確認されてきた、ダンジョンとそのモンスターは多種多様で、コインと魔石は共通で落とすが、ダンジョンやモンスターによって、アイテムは多種多様なものが手に入ることが確認された。

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　サトシはAIに質問する。

　「ダンジョンって何？」

　＜ダンジョンの存在意味は不明、ただ推測するに人類の天敵として呼び寄せられた可能性が推測されますね＞

　「なぜ人類に天敵が必要？」

　＜人類が増えすぎたため、適正数に調節するためと推測されるけど、真意は不明ですね＞

　「誰がこんなことを？」

　＜情報不開示のため回答不可です＞

　サトシが、ダンジョン管理人から逃げるとか拒否するといった考に至らないのは、おそらく管理人になったことで何らかの洗脳を受けてしまったからだろう。

　「ところで俺って何をすればいいの？」と今更ながら聞く。

　＜管理人は、まずこの世界の情報を、ダンジョンコアと支配者と管理人で共有しダンジョンの運営を行う必要があります＞

　「具体的にはなにをすれば？」

　＜ダンジョンそのものはコアと支配者であるワーラホルンに任せて、入り口から外の、あなたが所有土地と建物もダンジョンの０階にあたるため、それの管理と他のダンジョンの攻略ですね＞

　「自分の土地の管理はわかるけど、他のダンジョンの攻略ってしないといけないの？」

　＜他のダンジョンを攻略することで、自分たちのダンジョンをより発展することができたり、能力を得ることができるんです、ただ管理人がいるダンジョンはいろいろ軋轢を生みそうなんで、動物が管理者になったり管理人がいないダンジョンは積極的に攻略することをお勧めします＞

　「いやー、でも俺ってダンジョン攻略できるほど強くないよ」

　＜大丈夫です管理人は、ダンジョンに支配者とコアが存在するかぎり、不老不死が付与されていますから＞

　「いやいや、でも復活できても一度は死ぬんでしょ、ダンジョンってモンスターがいたりワナがあったりして、切られたりつぶされたり焼かれたりして、痛いだろうし勝てなかったら攻略できないじゃん」

　＜そのため管理人には、支配者とコアから、ユニークスキルが付与されていますよ、ほら＞

　とAIはサトシのステータスを開示する。

　名前：サトシ

　職業：管理人

　ユニークスキル：暗黒物質＜ダークマター＞　暗黒力場＜ダークエネルギー＞