Girl tha make stronger!

珊螺

文字の大きさ
3 / 15
第3騎士団

ハルという女の子

しおりを挟む
カイルの部屋から退室するカイルとマディル以外の団員が通路に出ると、護衛騎士のゼスがハルに体を向けた。

「久しいな、元気だったか?」

前に会ってからしばらく会ってなかったので、カイルの前でもないし声をかけたようだ。

「まぁ、それなりに。あの方は今は幸せに暮らしてますよ。」

ゼスに向けて言うあの方とは事件の一旦であったターヴィ嬢だった。

監視している訳ではないが、近況は報告してあげたかったハル。

親しげなゼスとハルに皆、驚く。

切り込むようにトヴァルがハルに話を振る。

「カイル殿下が言っていた事は事実なのか?」

トヴァルがいう事実は入団テストでの打ち合いのことだった。

入団テストに来たものは両手で剣を握り、型もなく振り下ろして汗だくになったものだ。

そんな中、ハルはテストを受けに来た中でたった一人で騎士が構える剣の持ち方をして、最小限に剣を振るっていたからだ。

「ハルはトヴァルが思うより強いと思うぞ?カイル殿下のいう通りだ。」

ゼスはハルが答えないと思たからこそ先に答えた。

「両手で持ってしてしまうと、力が入りすぎて切ったらテスト所の話で無くなるから片手でわざと隙を作った。」

ハルが平然と言う姿にゼス以外の全員が驚いた。

ターナもエウランもカイルから聞いているから情報としては知っているがそこまでに強いとは信じがたかった。

ちなみにゼスは前にカイルの了承を得て、ハルとの打ちあいをして負けている。

そんなに驚くことかとハルが思っていると、ある人物がやって来た。

その人物をターナが捉えると頭を垂れる。

その人物は、ラベルト王子と護衛騎士だった。

「お!ハル!入団おめでとう、どうだったかな?」

皆が頭を垂れる中、ハルはそのまま向き合ったままだ。

「普通です。面倒ごとにまきこまれます。」

ぎょっと皆がラベルトとハルの会話に釘つけになる。

ラベルトとハルは最初からの上司と部下だ。今も第3騎士団に所属しようともそれは変わらない。

ハルは仕事をもらう代わりに住むところも食べるものも提供してもらっているので、依頼は必ず行う。

だが、ハルが特別な人物であることはラベルト本人は知らない。

カイルとハルはお互いに知ってはいるが、言うこともないので他の人にも分からない。

ハルがしっかりと仕事をするからこそ信頼し、仕事を依頼し続けている。

「まぁ、今度からはカイルのそばにいてあげてよ。頼んだよ!」

そういうとラベルトは去っていった。

軽く会釈をして、去っていくラベルトを送り出すハルに沈黙のあとイアンとジャスが詰め寄る。

「おい!ハルだっけ?王太子もそうだけど、王子とはどういう関係性だ!?」

「・・・~あぁ・・・・、関係者すごいな・・・。」

あまり騒がしいことが嫌いなハルはしっしっと手を振り、ターナとトヴァル、エウラン、ガルド、ゼスに挨拶をしてその場を離れることにした。

その姿に苦笑いのゼスは静かに見送ることにした。

ハルを先頭にサベル他第3騎士団全員が歩きだした。

ハルの横にサベルが近寄ってきて、

「ハル団長!挨拶が遅れてすいません、私サベルと言います。よろしくお願いします。」

「・・・ハルです。」

サベルは終始ニコニコしている。ハルがどんなに言おうが響いてないようだった。

ハルとサベルの会話を後ろをついていく他の団員はただ黙ってみていた。

目線では会話していたが・・・。



.
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...