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第3騎士団
ハルという女の子
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カイルの部屋から退室するカイルとマディル以外の団員が通路に出ると、護衛騎士のゼスがハルに体を向けた。
「久しいな、元気だったか?」
前に会ってからしばらく会ってなかったので、カイルの前でもないし声をかけたようだ。
「まぁ、それなりに。あの方は今は幸せに暮らしてますよ。」
ゼスに向けて言うあの方とは事件の一旦であったターヴィ嬢だった。
監視している訳ではないが、近況は報告してあげたかったハル。
親しげなゼスとハルに皆、驚く。
切り込むようにトヴァルがハルに話を振る。
「カイル殿下が言っていた事は事実なのか?」
トヴァルがいう事実は入団テストでの打ち合いのことだった。
入団テストに来たものは両手で剣を握り、型もなく振り下ろして汗だくになったものだ。
そんな中、ハルはテストを受けに来た中でたった一人で騎士が構える剣の持ち方をして、最小限に剣を振るっていたからだ。
「ハルはトヴァルが思うより強いと思うぞ?カイル殿下のいう通りだ。」
ゼスはハルが答えないと思たからこそ先に答えた。
「両手で持ってしてしまうと、力が入りすぎて切ったらテスト所の話で無くなるから片手でわざと隙を作った。」
ハルが平然と言う姿にゼス以外の全員が驚いた。
ターナもエウランもカイルから聞いているから情報としては知っているがそこまでに強いとは信じがたかった。
ちなみにゼスは前にカイルの了承を得て、ハルとの打ちあいをして負けている。
そんなに驚くことかとハルが思っていると、ある人物がやって来た。
その人物をターナが捉えると頭を垂れる。
その人物は、ラベルト王子と護衛騎士だった。
「お!ハル!入団おめでとう、どうだったかな?」
皆が頭を垂れる中、ハルはそのまま向き合ったままだ。
「普通です。面倒ごとにまきこまれます。」
ぎょっと皆がラベルトとハルの会話に釘つけになる。
ラベルトとハルは最初からの上司と部下だ。今も第3騎士団に所属しようともそれは変わらない。
ハルは仕事をもらう代わりに住むところも食べるものも提供してもらっているので、依頼は必ず行う。
だが、ハルが特別な人物であることはラベルト本人は知らない。
カイルとハルはお互いに知ってはいるが、言うこともないので他の人にも分からない。
ハルがしっかりと仕事をするからこそ信頼し、仕事を依頼し続けている。
「まぁ、今度からはカイルのそばにいてあげてよ。頼んだよ!」
そういうとラベルトは去っていった。
軽く会釈をして、去っていくラベルトを送り出すハルに沈黙のあとイアンとジャスが詰め寄る。
「おい!ハルだっけ?王太子もそうだけど、王子とはどういう関係性だ!?」
「・・・~あぁ・・・・、関係者すごいな・・・。」
あまり騒がしいことが嫌いなハルはしっしっと手を振り、ターナとトヴァル、エウラン、ガルド、ゼスに挨拶をしてその場を離れることにした。
その姿に苦笑いのゼスは静かに見送ることにした。
ハルを先頭にサベル他第3騎士団全員が歩きだした。
ハルの横にサベルが近寄ってきて、
「ハル団長!挨拶が遅れてすいません、私サベルと言います。よろしくお願いします。」
「・・・ハルです。」
サベルは終始ニコニコしている。ハルがどんなに言おうが響いてないようだった。
ハルとサベルの会話を後ろをついていく他の団員はただ黙ってみていた。
目線では会話していたが・・・。
.
「久しいな、元気だったか?」
前に会ってからしばらく会ってなかったので、カイルの前でもないし声をかけたようだ。
「まぁ、それなりに。あの方は今は幸せに暮らしてますよ。」
ゼスに向けて言うあの方とは事件の一旦であったターヴィ嬢だった。
監視している訳ではないが、近況は報告してあげたかったハル。
親しげなゼスとハルに皆、驚く。
切り込むようにトヴァルがハルに話を振る。
「カイル殿下が言っていた事は事実なのか?」
トヴァルがいう事実は入団テストでの打ち合いのことだった。
入団テストに来たものは両手で剣を握り、型もなく振り下ろして汗だくになったものだ。
そんな中、ハルはテストを受けに来た中でたった一人で騎士が構える剣の持ち方をして、最小限に剣を振るっていたからだ。
「ハルはトヴァルが思うより強いと思うぞ?カイル殿下のいう通りだ。」
ゼスはハルが答えないと思たからこそ先に答えた。
「両手で持ってしてしまうと、力が入りすぎて切ったらテスト所の話で無くなるから片手でわざと隙を作った。」
ハルが平然と言う姿にゼス以外の全員が驚いた。
ターナもエウランもカイルから聞いているから情報としては知っているがそこまでに強いとは信じがたかった。
ちなみにゼスは前にカイルの了承を得て、ハルとの打ちあいをして負けている。
そんなに驚くことかとハルが思っていると、ある人物がやって来た。
その人物をターナが捉えると頭を垂れる。
その人物は、ラベルト王子と護衛騎士だった。
「お!ハル!入団おめでとう、どうだったかな?」
皆が頭を垂れる中、ハルはそのまま向き合ったままだ。
「普通です。面倒ごとにまきこまれます。」
ぎょっと皆がラベルトとハルの会話に釘つけになる。
ラベルトとハルは最初からの上司と部下だ。今も第3騎士団に所属しようともそれは変わらない。
ハルは仕事をもらう代わりに住むところも食べるものも提供してもらっているので、依頼は必ず行う。
だが、ハルが特別な人物であることはラベルト本人は知らない。
カイルとハルはお互いに知ってはいるが、言うこともないので他の人にも分からない。
ハルがしっかりと仕事をするからこそ信頼し、仕事を依頼し続けている。
「まぁ、今度からはカイルのそばにいてあげてよ。頼んだよ!」
そういうとラベルトは去っていった。
軽く会釈をして、去っていくラベルトを送り出すハルに沈黙のあとイアンとジャスが詰め寄る。
「おい!ハルだっけ?王太子もそうだけど、王子とはどういう関係性だ!?」
「・・・~あぁ・・・・、関係者すごいな・・・。」
あまり騒がしいことが嫌いなハルはしっしっと手を振り、ターナとトヴァル、エウラン、ガルド、ゼスに挨拶をしてその場を離れることにした。
その姿に苦笑いのゼスは静かに見送ることにした。
ハルを先頭にサベル他第3騎士団全員が歩きだした。
ハルの横にサベルが近寄ってきて、
「ハル団長!挨拶が遅れてすいません、私サベルと言います。よろしくお願いします。」
「・・・ハルです。」
サベルは終始ニコニコしている。ハルがどんなに言おうが響いてないようだった。
ハルとサベルの会話を後ろをついていく他の団員はただ黙ってみていた。
目線では会話していたが・・・。
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