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第3騎士団
第3騎士団の始まり1
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第3騎士団に与えられた部屋は城内の一室にあった。
第1騎士団は同じく城内に設立していて、第2騎士団はセレビア王国の城下レテルに本部を置き王国内に点在している。
第3騎士団が設立したことも、城内に構えていることも知っているのは上の者達だけだった。
ハルを筆頭にやって来た第3騎士団の団員は部屋を見回した。
「つーか、ハル団長~、案内も無しによくここがわかりますね~。」
少し軽い感じのジャスがハルに向かって言うなか皆は部屋にある椅子に各々座り始めた。
「ここはカイルから教えられていたから知ってる。」
殿下を名前呼びにぎょっとする。おずおずとニゼスが・・・
「だ、団長?関係性は気になりますが、殿下を名前呼びとは・・・・いいのですか?」
「・・・別に。」
部屋にあった机にハルが近づきながら答えた。さらに続いて・・・
「あと、私は団長呼びではなくてハルと呼んで良い。しばらくは姿を隠すので呼ぶこともないとは思う。」
「・・・は、はい。了解しました。」
一瞬で部屋が静まり返った。
沈黙を破ったのはサベルだった。
「ハル様でいいですか?ちなみに配属先がない私はどうしたら・・・?」
「サベルはカイルの従者見習い。詳しい仕事はマディルから聞くように。第1騎士団に行くイアン、ニゼス、クラジス、テイルは団長のターナに第2騎士団に行くジャス、オーヴァ、ノーマ、スカイは団長のエウランに聞くように。」
的確に指示するハルはこの中で年下なのに、大きく見えた。
若干気になる、名前の呼び捨ては皆が気づいたが気にしないことにした。
「行くのは明日で良い。今日は好きに過ごして明日に備えれば良い。」
ハルは皆に指示をしながら、手紙を書き始めた。
一通は第1騎士団団長ターナ宛に、もう一通は第2騎士団団長エウラン宛に用意している。
手紙を書く手を止めずにハルは話し始める。
「第1騎士団の本部は城内にあるから、私に何か知らせたいことがあったときはサベルを探して手紙を渡すように。
第2騎士団の本部はレテルの町中にあるから後で案内する。」
2通の手紙を書き終えると、ニゼスとオーヴァに手紙を渡す。
ハルが窓の方に向かって歩き出し、窓を開けると・・・白い鳥がハルの肩に止まった。
「これはリィーだ。このリィーを使い、第2騎士団に行くものは連絡をするように。」
リィーと言われる白い鳥はだいぶハルになついていて、離れない。
それを分かっているのかハルはリィーを肩に乗せたまま椅子に腰掛けて・・・
「サベル、カイルの従者見習いとしてマディルのそばに居るといい。実際は部下たちの報告を受けとる役目だ。」
「しかし、ハル様。どうやって私はもらった報告をハル様に渡すんですか?」
ハルがおもむろに立ち上がり、リィーが外に出たがったので出してあげつつサベルを見ると
「私はそばに居る。この部屋の椅子の上に置いておけば預かるから気にするな。」
リィーが遠くに飛び立っていくのを見送ったあと、ハルは窓を閉めた。
.
第1騎士団は同じく城内に設立していて、第2騎士団はセレビア王国の城下レテルに本部を置き王国内に点在している。
第3騎士団が設立したことも、城内に構えていることも知っているのは上の者達だけだった。
ハルを筆頭にやって来た第3騎士団の団員は部屋を見回した。
「つーか、ハル団長~、案内も無しによくここがわかりますね~。」
少し軽い感じのジャスがハルに向かって言うなか皆は部屋にある椅子に各々座り始めた。
「ここはカイルから教えられていたから知ってる。」
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「だ、団長?関係性は気になりますが、殿下を名前呼びとは・・・・いいのですか?」
「・・・別に。」
部屋にあった机にハルが近づきながら答えた。さらに続いて・・・
「あと、私は団長呼びではなくてハルと呼んで良い。しばらくは姿を隠すので呼ぶこともないとは思う。」
「・・・は、はい。了解しました。」
一瞬で部屋が静まり返った。
沈黙を破ったのはサベルだった。
「ハル様でいいですか?ちなみに配属先がない私はどうしたら・・・?」
「サベルはカイルの従者見習い。詳しい仕事はマディルから聞くように。第1騎士団に行くイアン、ニゼス、クラジス、テイルは団長のターナに第2騎士団に行くジャス、オーヴァ、ノーマ、スカイは団長のエウランに聞くように。」
的確に指示するハルはこの中で年下なのに、大きく見えた。
若干気になる、名前の呼び捨ては皆が気づいたが気にしないことにした。
「行くのは明日で良い。今日は好きに過ごして明日に備えれば良い。」
ハルは皆に指示をしながら、手紙を書き始めた。
一通は第1騎士団団長ターナ宛に、もう一通は第2騎士団団長エウラン宛に用意している。
手紙を書く手を止めずにハルは話し始める。
「第1騎士団の本部は城内にあるから、私に何か知らせたいことがあったときはサベルを探して手紙を渡すように。
第2騎士団の本部はレテルの町中にあるから後で案内する。」
2通の手紙を書き終えると、ニゼスとオーヴァに手紙を渡す。
ハルが窓の方に向かって歩き出し、窓を開けると・・・白い鳥がハルの肩に止まった。
「これはリィーだ。このリィーを使い、第2騎士団に行くものは連絡をするように。」
リィーと言われる白い鳥はだいぶハルになついていて、離れない。
それを分かっているのかハルはリィーを肩に乗せたまま椅子に腰掛けて・・・
「サベル、カイルの従者見習いとしてマディルのそばに居るといい。実際は部下たちの報告を受けとる役目だ。」
「しかし、ハル様。どうやって私はもらった報告をハル様に渡すんですか?」
ハルがおもむろに立ち上がり、リィーが外に出たがったので出してあげつつサベルを見ると
「私はそばに居る。この部屋の椅子の上に置いておけば預かるから気にするな。」
リィーが遠くに飛び立っていくのを見送ったあと、ハルは窓を閉めた。
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