6 / 15
第3騎士団
第3騎士団の始まり3
しおりを挟む
訓練を終えて、第3騎士団の部屋に向かうハルたち一団。
第3騎士団の部屋の前には一人の男が待っていた。
第1騎士団の副団長、トヴァルだった。ハルとトヴァルは入団テストの時に対戦して実力は確認した状態だ。
「やっと戻ってきたのか。待ちわびたぞ。」
ハルを見つけると、トヴァルは片手を上げて歓迎する。
無言でハルはトヴァルを部屋に迎え入れた。
「あれ?一人足りなくないか?・・・イアンだったか・・・?」
たくさん居るなかで団員の名前と顔を覚えていることにハル以外の団員は驚く。
「イアンはカイルの所へ行っている。明日、迎えにいってやってほしい。」
ハルは大した反応もなく、トヴァルに言い放つ。
トヴァルは困った表情でため息をつく。
「ハル、お前はあの時の少女だったのだな。俺はすれ違っただけだったが言われて思い出したさ。」
「あの時のとは・・・?」
サベルがトヴァルに問う。何事もないようにハルは外だけを見ていた。
「サベル、他の皆にも言うことになるがいいか・・・ハル?」
トヴァルに視線だけで了承をした。
「3年前に起きた事件の解決に導いたと言われる女の子がいたと聞いたことはあるか?」
トヴァルが団員に聞くと半数がうなずく。
あの事件は王国内に詳しい内容は伝えられなかったものの人々に大きな影響はあった。
月の雫の偽証行為をしたと、どこの誰かとは情報が出なかったもの去った令嬢がいたと言われている。
「あの時に追跡および、犯人の確定と捕縛の補佐をしたのがハルだ。ラベルト殿下の依頼のもと仕事をしていたが結果としてカイル殿下の問題解決となったからな。」
「事件解決した時にラベルトに王室に来いと言うから行ったらカイルが居て・・・なつかれた。」
ハルがダルそうに外を見たまま話す。
『ハルちゃん!そっけないところも好き!』
どこからか聞こえる声はハルにしか聞こえないようだった。
そんな声にもそっけなく反応するハル。声の主は月の声。
月の雫であるハルは小さい頃、月の恩恵で命を落とすことはなかったが孤児だったため食べるのに小さいうちから仕事として雑務をしていた。
小さいときから一緒に居る?月は気分屋なのか現れては消えてたまに話しかけるくらいの存在だ。
「ハル様、よろしいでしょうか?」
挙手をして発言をしても良いか促すテイル。
ハルは頷くだけでテイルを見た。
「聞いた話では偵察者が犯人を突き止め、王宮へと誘い出したのだと聞いたのですが、その人物がハル様なんですか?」
「そうだ。私はあの時もラベルトからの仕事で監視をして状況の危険性から仕事を引き受けた状態だ。」
ようやく外を眺めていたハルも近くの椅子に座った。
隣はトヴァルになったがハルは特に臆することなく座る。
「その頃からの知り合いだからラベルト殿下ともカイル殿下ともに砕けた口調で話すことができるのだろうな。」
横を見つつトヴァルが殿下から砕けた口調で距離感が近い理由をそれとなく話す。
それが分かっているハルはめんどくさそうな顔をする。
今後、なんだか居心地が悪い感じで見られると思うと嫌気がさす。
「そんなこと話しに来た訳ではないなら、用件を話せ。」
痺れを切らしてハルがトヴァルに鋭い視線を向ける。
「明日のことなんだが、朝から動きたいから今日のうちから行くものを連れていきたいんだが、いいか?」
トヴァルが部屋をハルに言いつつ部屋にいる団員を見渡す。
「ニゼス、クラジス、テイルは俺についてこい。仕事を教える。」
そう言うと、トヴァルが席を立つ。
「トヴァル、後でニゼスから手紙を受けとれ。追って連絡する。」
歩き出していたトヴァルは片手を上げて返事をする。
そのトヴァルの後ろを3人が急いで追いかける。
部屋を出る前にクラジスが振り返りハルに目を向ける。
「ハル様、しばらくお別れですが、また会うときまで精進します!」
礼をして去る姿が印象的な感じがしてハルはクスリと笑う。
その姿を残った団員は驚くような可愛らしいような不思議な感覚で見た。
.
第3騎士団の部屋の前には一人の男が待っていた。
第1騎士団の副団長、トヴァルだった。ハルとトヴァルは入団テストの時に対戦して実力は確認した状態だ。
「やっと戻ってきたのか。待ちわびたぞ。」
ハルを見つけると、トヴァルは片手を上げて歓迎する。
無言でハルはトヴァルを部屋に迎え入れた。
「あれ?一人足りなくないか?・・・イアンだったか・・・?」
たくさん居るなかで団員の名前と顔を覚えていることにハル以外の団員は驚く。
「イアンはカイルの所へ行っている。明日、迎えにいってやってほしい。」
ハルは大した反応もなく、トヴァルに言い放つ。
トヴァルは困った表情でため息をつく。
「ハル、お前はあの時の少女だったのだな。俺はすれ違っただけだったが言われて思い出したさ。」
「あの時のとは・・・?」
サベルがトヴァルに問う。何事もないようにハルは外だけを見ていた。
「サベル、他の皆にも言うことになるがいいか・・・ハル?」
トヴァルに視線だけで了承をした。
「3年前に起きた事件の解決に導いたと言われる女の子がいたと聞いたことはあるか?」
トヴァルが団員に聞くと半数がうなずく。
あの事件は王国内に詳しい内容は伝えられなかったものの人々に大きな影響はあった。
月の雫の偽証行為をしたと、どこの誰かとは情報が出なかったもの去った令嬢がいたと言われている。
「あの時に追跡および、犯人の確定と捕縛の補佐をしたのがハルだ。ラベルト殿下の依頼のもと仕事をしていたが結果としてカイル殿下の問題解決となったからな。」
「事件解決した時にラベルトに王室に来いと言うから行ったらカイルが居て・・・なつかれた。」
ハルがダルそうに外を見たまま話す。
『ハルちゃん!そっけないところも好き!』
どこからか聞こえる声はハルにしか聞こえないようだった。
そんな声にもそっけなく反応するハル。声の主は月の声。
月の雫であるハルは小さい頃、月の恩恵で命を落とすことはなかったが孤児だったため食べるのに小さいうちから仕事として雑務をしていた。
小さいときから一緒に居る?月は気分屋なのか現れては消えてたまに話しかけるくらいの存在だ。
「ハル様、よろしいでしょうか?」
挙手をして発言をしても良いか促すテイル。
ハルは頷くだけでテイルを見た。
「聞いた話では偵察者が犯人を突き止め、王宮へと誘い出したのだと聞いたのですが、その人物がハル様なんですか?」
「そうだ。私はあの時もラベルトからの仕事で監視をして状況の危険性から仕事を引き受けた状態だ。」
ようやく外を眺めていたハルも近くの椅子に座った。
隣はトヴァルになったがハルは特に臆することなく座る。
「その頃からの知り合いだからラベルト殿下ともカイル殿下ともに砕けた口調で話すことができるのだろうな。」
横を見つつトヴァルが殿下から砕けた口調で距離感が近い理由をそれとなく話す。
それが分かっているハルはめんどくさそうな顔をする。
今後、なんだか居心地が悪い感じで見られると思うと嫌気がさす。
「そんなこと話しに来た訳ではないなら、用件を話せ。」
痺れを切らしてハルがトヴァルに鋭い視線を向ける。
「明日のことなんだが、朝から動きたいから今日のうちから行くものを連れていきたいんだが、いいか?」
トヴァルが部屋をハルに言いつつ部屋にいる団員を見渡す。
「ニゼス、クラジス、テイルは俺についてこい。仕事を教える。」
そう言うと、トヴァルが席を立つ。
「トヴァル、後でニゼスから手紙を受けとれ。追って連絡する。」
歩き出していたトヴァルは片手を上げて返事をする。
そのトヴァルの後ろを3人が急いで追いかける。
部屋を出る前にクラジスが振り返りハルに目を向ける。
「ハル様、しばらくお別れですが、また会うときまで精進します!」
礼をして去る姿が印象的な感じがしてハルはクスリと笑う。
その姿を残った団員は驚くような可愛らしいような不思議な感覚で見た。
.
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる