Girl tha make stronger!

珊螺

文字の大きさ
7 / 15
それぞれの道

分岐点

しおりを挟む
王宮を出て、城下に出たハル達一行。

ハルを先頭にジャス、オーヴァ、ノーマ、スカイは第2騎士団の宿舎に向かっていた。

ずっと上空にリィーがくるくると飛び回っていた。

それに気づいているのはハルだけだった。

「第2騎士団は城下の警備なんだが、それはエウランやガルドに聞くと良い。」

ハルは移動しながら話す、それに団員はうなずく。

「ハル様、我々は命令に従います。それまでは第2騎士団で鍛えておきます!」

ノーマが何かを決意したのかハルを見て宣言する。

「うん、それぞれ無理なく頑張って。遠からず見守っているから。」

晴れやかにハルは皆に向き合うと、振り返って別の方向へ向かう。

後ろ姿を見ていると上空からリィーがハルの肩に留まった姿を見てジャズが呟く。

「案外、話してくれたな。つーかこんなとこでどこに宿舎あるんだ?」

普通の町の道に置き去り状態の4人が棒立ちしていると、ハルの肩に止まっていたリィーがものすごい早さで突っ込んできた。

なんならオーヴァに突き刺さったんじゃないかと思うくらいで来た。

「うわ!!なんなんだ!?」

リィーは刺さってはいなかった。オーヴァの胸元の手前でピタッと止まったからだ。

リィーはピッと鳴くと羽ばたいたまま4人を見て、ある方向へ向かって飛び始めた。

「あ!待ってくれ!!」

すぐに飛んでいってしまって驚いてスカイが声に出す。

早足で追い付くくらいの早さで先を飛ぶリィー。

よく調教されているのかリィーは良い早さで目的地に誘導する。

たまに先に行きすぎたか見るためにリィーはその場で飛んでこちらを見る。

「あの鳥すごいな。ちゃんと案内している。」

少し進むとリィーはある建物の所で止まった。

第2騎士団の宿舎らしい所には騎士らしき姿の人物が立っていた。

二人いる騎士らしき人物はこちらに気づくと声をかける。

「ん?お前たちは何しにここにいる?」

オーヴァが手紙を持っていたのでその騎士に渡す。

騎士は手紙を読み始める・・・と少しずつ表情が変わる。

「あ、あぁ。こっちだ。」

動揺しているようで手紙を持つ手は少し震えている。

オーヴァ達はなぜ動揺しているのかわからない。なぜなら手紙を書いたのはハルなのに、なにを動揺するのか。

騎士に誘導されて中に通されるとそこにはエウランがいた。

第2騎士団のエウラン団長が何故か第2騎士団の宿舎でオーヴァらの団員の到着を待っていたようだ。

「手紙、受け取った。まぁ、何故か内容は・・・あれだな。」

頭を押さえながら、エウランは困っている。

オーヴァら団員は何が書いてあるのかわからない。ハルが書いた内容は見れていない。

「ハルは攻めるねぇ。まぁ、ここにいる間は頑張ってもらうよ?」

覚悟を決めたようにエウランは団員達を見る。

ノーマは話している最中に気づいたことを考えていた。

『あれ?さっきまでいた鳥は案内が終わったときに見えなくなったけどどこにいってしまったんだ?』

外の騎士に手紙を渡したあたりから見えなかった。

「・・・ノーマ?どうかしたか?」

心ここにあらずなノーマにエウランが気づいた。

「あ!い、いえ!!何でもないです。」

「では、明日から始まるからそれぞれ部屋に別れて明日に備えてくれ。」

エウランの指示で他の騎士がやって来て、割り振られた部屋に二人ずつ別れた。

ジャスとノーマ、オーヴァとスカイの二組。

これもハルの手紙に書いてあった。

ハルは13才という若さながらキレる頭を持っている。末恐ろしい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

オーヴァ達団員がちゃんと宿舎に入っていった所を見てから飛び立つリィー。

実はリィーは見ていた。

リィーは飛び立つと空高く飛び上がるとどこかに飛んでいく。

空は蒼く、今日の皆の門出を祝っているようだ。

.

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

処理中です...