短編・ゲイ小説集

とくち

文字の大きさ
1 / 9

ガチホモ野球部員、好きなチームメイトのアンシャツでシコってたら無事バレて全裸土下座確定

しおりを挟む
陽が沈み、野球部の部室には太一の姿だけが残されていた。きつい練習を終えた部員たちは、とっくに帰路についている。太一はふと我に返ると、無心になっていた自分に苦笑した。

この春から太一は主将に任命された。日報を書いたり、最後にこのロッカールームを出て鍵を返しに行ったり、様々な業務がある。
最近は練習後に1人でロッカールームに残ることが多くなっていた。

立ち上がり、ゆっくりと自分のロッカーに向かう。ガチャリとドアを開け、練習で汗まみれになったユニフォームを脱ぎ始める。

「ふぅ…」

まだ体が火照っている。冷たいシャワーを浴びて、早く体を冷ましたい。そう思いながらタオルで汗を拭っていると、ふと違和感を覚えた。

鼻をくすぐる、濃厚な、雄の汗の匂い。これは…慶太の香りだ。

はっとして、太一は慶太のロッカーを見やる。ドアが少しだけ開いていて、そこから漏れ出てくるのは紛れもない慶太のものだった。

考えるよりも早く、太一の足は慶太のロッカーに向かって動き出す。ロッカーの前に立つと、太一は深呼吸をした。慶太の匂いを肺いっぱいに吸い込む。

「くっ…」

下半身に熱がこもってくるのを感じた。脳裏に浮かぶのは、あの引き締まった肉体を持つ慶太の姿だ。キリッとした眉に、鋭い眼光。いつも綺麗に刈り揃えられた坊主頭。
野球に真摯で、向上心に溢れたこのチームのエース。あいつの球をミットで受ける度に、太一は慶太の体に触れたいという衝動にかられるのだ。

もちろん、理性はそれを抑え込もうとする。けれど、心の奥底であの肉体を求める気持ちもまた、日に日に大きくなっていくのを感じていた。

ロッカーに手を伸ばす。ドアを開けると、そこには慶太の私物が所狭しと並んでいる。持って帰り忘れたのか?今日着ていたであろう練習着にタオル、そしてアンダーシャツ。太一はそれらに視線を走らせ、ゆっくりと手に取った。

「ハァ…ハァ…」

顔に押し当てたアンダーシャツから、強烈な慶太の体臭が鼻腔をくすぐる。ムワッとした臭いに、太一は思わず全身を震わせた。理性の歯止めが、少しずつ外れていくのを感じる。

震える指で、慶太のユニフォームにも触れてみる。野球部の純白色だった、今は土に汚れたユニフォーム。それを着る慶太は、いつもかっこよくて、太一の目を奪ってしまうのだ。

布地に残る慶太の汗を、太一は貪るように嗅ぎ続ける。練習後の、あの男の匂い。それは太一の脳を溶かし、太一のチンコに更なる熱を送り込む。
 
「慶太…慶太ぁ…」

つぶやきは、いつしか甘い吐息に変わっていた。慶太への抑えがたい想いが、太一の全身を支配し始める。チンコはいつの間にかガチガチに勃起し、ユニフォームの中で跳ね上がっていた。

太一は慶太のアンダーシャツを握りしめたまま、もう片方の手をズボンに滑り込ませる。亀頭に触れた瞬間、電気が走ったようにビクッと腰が跳ねた。

「あっ…ぁあ…!」

いつにも増して溢れ出す我慢汁。むずむずするような興奮。太一はそれを、言葉にならない嬌声で表現する。

「くっ…はぁ、はぁ…慶太…!」

シャツを顔に押し当て、慶太の体臭を思う存分吸い込みながら、太一は情けなくもガチガチのチンコを扱き始めた。亀頭をぐっと強く擦れば、ゾクゾクっとした快感が全身を駆け巡る。

自慰行為を覚えてから数年が経つ。どれほど耽ったことだろう。けれど、慶太のものに囲まれて扱くのとでは、まるで気持ち良さが違う。チームメイトであり、バッテリー、親友、そんな肩書きを持つ男のアンダーシャツを嗅ぐという禁断の行為に興奮しながら、太一のチンコはみるみる硬度と熱を増していった。

「はっ…あっ、あぁ…!」

荒い息を吐きながら、太一はチンコを激しくしごき上げる。脳裏に浮かぶのは、あのたくましい慶太の肉体だ。

鍛え抜かれた腹筋、たくましい胸板、それに…張りのある尻。プレーでつま先立ちになった時、ユニフォームのパンツラインから浮かび上がるあのエロティックな曲線美。

それを想像しただけで、ビュルビュルッと尿道に快感が駆け抜けていく。

「あ゛あ゛ぁ…慶太ぁ、俺…お前のこと…ッ」

叫び。そして、嗚咽。渇望と罪悪感の入り混じる激情が、太一の胸を引き裂いていく。

けれど、もうチンコを扱く手を止められない。慶太の香りを嗅ぎながら、必死に手を、そして腰を、前後に振り続ける太一。

「はっ…あっ、あぁ…!」



太一が絶頂に達しようとしたその時、不意にロッカールームのドアが開く音が響いた。
ガチャッ、と不吉な音を立てて、重い扉が開かれる。

息を呑んで、太一が振り向くと…そこに立っていたのは、慶太だった。

「…太一?」

時が止まったかのように、二人は見つめ合う。太一の手には慶太のアンダーシャツ。そして、ギンギンに勃起したチンコ。
その情けない姿を、慶太は信じられないという目で見下ろしていた。

「お、お前…何やってんだよ…」

動揺を隠せない慶太の声。一方の太一は、パニックに陥って言葉を失っている。

「ち、違うんだ…これは、その…」

支離滅裂な言葉を紡ごうとするが、この状況を説明できるはずもない。頬を伝う冷や汗を感じながら、太一は必死に言い訳を探すが、この状況を救ってくれる言葉なんか存在しない。

「…ふざけんな」

低い声で呟くと、慶太は一歩、また一歩と太一に近づいてくる。その目は、怒りと嫌悪に満ちていた。

「こんな、俺のアンシャツでシコるなんて…お前、気持ち悪いんだよ!」

罵倒の言葉を浴びせられ、太一は情けなくうなだれる。どす黒い絶望が、太一の心を蝕んでいく。

「ご、ごめん…許してくれ…」

泣きそうな顔で謝罪を繰り返す太一。だが、慶太の怒りは収まらない。

「許せるかよ、こんなの…お前、俺のことが好きなホモ野郎だったのか?」

詰め寄られ、太一は観念したように小さく頷く。その姿を見て、慶太は更に憤慨した。

「ふざけんな…俺は男に興味ねーよ。お前みたいなホモにそんな気持ち悪い目で見られてたなんて、最悪だ」

続けざまに鋭利な言葉を吐きながら、慶太は太一を睨みつける。だが、その目の奥には、残酷な好奇心もまた灯っていた。

「…っていうかお前、なんでここでシコってんだよ。せめて家でやれよ。そんなにシコりたかったのかよ」

急に、慶太の表情が変わる。太一が怯えた目で見上げると、慶太はニヤリと不気味な笑みを浮かべていた。

「ほら、続きをやれよ。今度は俺が見てる前で」

そう命令され、太一は息を呑む。
しかし抗えない。ゆっくりと、再び自身のチンコに手を伸ばした。

「あっ…うっ…ごめん...」

屈辱に顔を歪めながら、太一は慶太の前で謝りながらシコり始める。見下すような慶太の視線が、全身を這いまわる。

「ははっ、情けねえな。そんなに気持ちいいのかよ」

罵倒の言葉を浴びせられるたび、ゾクゾクと背筋を震わせる太一。本当は死ぬほど恥ずかしいのに、どうしようもなくペニスは硬くなってしまう。

「はっ、あぅっ…もう、出る…!」

絶頂が近づいてくる。だが、その寸前で慶太の声が響く。

「我慢しろ。俺が良いと言うまでイくんじゃねーぞ。俺が好きなんだろ?それぐらい言うこと聞けよ」

意地悪な笑みを浮かべて、慶太は太一を責め立てる。

「ひっ、はぁ…ごめんなさい…」

泣きそうな顔で許しを乞う太一。しかし、慶太はニヤニヤと笑うだけだ。

「ざまぁねえな。俺を裏切りやがって、変態ホモ野郎」

冷たく言い放ち、太一の顔を覗き込む。そのまま、数分間。射精を必死で堪えながら、太一は慶太に許しを請い続けた。

ようやく、慶太が解放を告げる。

「…ほら、好きにしろ。汚ねえザーメン、全部出せ」

カァァッと血液が逆流する。ビュルビュルッ!と激しく精液が飛び出し、情けない声が部室に響き渡った。

「ひぃっ!あっ、あぁぁぁーーっ!」

脱力して、その場に崩れ落ちる太一。慶太を見上げると、軽蔑の表情が返ってくる。

「最低だな、お前…神聖な部室でザーメンぶち撒けてよ」

罵倒。そして唾を吐きかけるように、慶太は言った。

「…俺に、土下座して謝れよ」

射精を終えた太一に、慶太が冷たく命じる。

ペニスをまだ出したまま、太一は慶太の足元に屈することしかできない。
本当なら穿いているはずのズボンもパンツも、とっくに床に落ちている。

「ほら、早くしろよ。お前の情けないチンコ丸出しで、俺に謝れ」

嘲笑の言葉を浴びせられ、太一は恥辱に顔を歪める。
しかし逆らえない。ゆっくりと両手をついて、野球部らしく刈り揃えられた坊主頭を地につけて、慶太に土下座をするのだ。 

「ご、ごめんなさい…本当に、ホモで、慶太のことが好きで、慶太でシコって、ごめんなさい…!」

情けない姿のまま、泣きじゃくって謝罪を繰り返す太一。

「はっ、死ぬほど気持ち悪りぃ。こんな汚物、友達だと思ってたなんて」

捨て台詞を残して、慶太はその場を去っていく。

大切な親友を失い、絶望に打ちひしがれる太一。
それでも、慶太に意のままに弄ばれた興奮もまた、太一の脳裏に焼き付いて離れない。

これが、自分の本当の姿なのだろうか。

男に抱かれることを望むような、歪んだ欲望を秘めた存在。

そんな自己嫌悪に苛まれながら、太一はただ虚ろに天井を見上げるのだった。

~~完~~
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

水泳部物語

佐城竜信
BL
タイトルに偽りありであまり水泳部要素の出てこないBLです。

処理中です...