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4章 リコスの塔 編
たぶん、お別れ
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セレスとの婚約解消が決まったからには、私が皇太子妃の住まいであるディアナ宮にい続けることはできない。なので、これもセレスの計らいにより、サラストゥス辺境伯領へ発つまでの間の暫定的なものとして、私は懐かしい北の離宮に居を移した。
ここへはマリーだけについてきてもらった。
マリーにはここに来る前に、私が本物のアデリナ嬢ではないことを打ち明けていた。
聞いてすぐは大泣きされてしまったけれど、ひとしきり泣いた後、マリーからは意外にも冷静な反応が返ってきた。
「……もしかしたら、そんなこともありえるんじゃないかという気がずっとしていました。だから、その……あまり驚いていないんです。だって、あの事故から間もなく、あまりにも行動や雰囲気が変わられていきましたから」
「いつからそう思っていたの?」
「いつからと言われると、答えに困ってしまうのですが……だんだんと、少しずつ、という感じです。何より、お嬢様があんなに嫌っていた剣に興味を持つだなんて、初めは頭を打たれてどうかしてしまったんだろうかと、マリーは本気で心配したんですよ」
アデリナ嬢の小さい頃からずっと、そばで見ていてくれたマリー。
さすがにその目は誤魔化せなかったのだ。
「とにかく、私は本物のアデリナ嬢じゃない。だからね、マリーはサラストゥスまで私についてくることはないのよ。陛下やジェイデン卿に頼んで、皇都で次にお勤めできる良いお邸を探してもらうこともできるし」
「いいえ! 私はお嬢様――リュシエンヌ様について行きたいのです。お許しいただけませんか?」
「……本当にいいの?」
「はい! 私もサラストゥスまで連れて行ってください。マリーがお仕えしてきたのは、アデリナお嬢様と、今のリュシエンヌお嬢様、お二人ともなのですからね。どちらか、ではなく、どちらも、です。リュシエンヌお嬢様にお仕えできることも、私にとっては幸せなことなんです」
「マリー……ありがとう……」
退かないマリーに、私は泣きたいくらい感謝した。いや、本当はマリーについてきてほしかったのだから。
マリーは微笑んで、私をそっと抱きしめてくれた。まるで幼い子供を宥めるかのように。
「だからってお嬢様! どうしてお嬢様まで使用人部屋をお使いになられるんです?」
北の離宮に着いた私は、真っ先に使用人部屋に向かった。リュシーだった私が暮らしていた部屋だ。
私の部屋はここで、と言うと、マリーが咎めるように言ったのだ。
「だって……ここは前の私、リュシーが使っていたお部屋なの。なので、すごく懐かしいし、何より居心地が良くて……」
家具も、その配置も、当時のままだ。
それどころか、私の残した衣服や雑貨もそのままになっている。しかも埃ひとつなく、きれいに整えられて。
「マリーは隣の部屋を使ってね」
「ですがお嬢様、このお邸には他にお嬢様にふさわしい、良いお部屋がたくさんありますのに……」
「ううん、私はここで十分だし、何よりこの部屋にはたくさん思い出があるから、しばらくそれに浸っていたいの。それに、サラストゥスに向かったら、もう二度とここには戻ってこられないでしょうから」
「……そういうことでしたら、承知いたしました。では、私は他の荷物を運んできますね」
マリーが渋々出て行ったのと入れ違いに、やって来たのはセレスだった。
「……やっぱりこの部屋にいたのか。思った通りだったな。お前ならそうするだろうと思ってたんだ」
「はい。ここが懐かしくて……」
「うん。ここにお前がいると、あの頃に戻ったみたいだな……」
「ええ。でも、あの頃より、私がだいぶ可愛らしい姿になってしまいましたが……えっ!」
急に抱きしめられて、息を飲んだ。
私より背の高いセレスの胸に顔を寄せると、その胸の鼓動と体温を感じる。心地よさに目を閉じると、セレスが私の髪を優しく撫でた。
「お前、小さいな……。あの頃は大きいと思っていたのに。でも、お前はちっとも変わってなんていない。どんな姿をしていても、俺にとって、お前はリュシーだ。あの頃と同じ、リュシーだから……」
「でも、髪の色も目の色も、変わってしまいましたね……」
私がセレスを見上げて言うと、セレスは私の頭を抱えるようにして、また抱きしめてくれた。
「違わない。少なくとも俺にとっては、何も違わないんだ、リュシー。お前は、どんな姿でもお前なんだ。すぐに見つけてやれなくて、本当に悪かった……」
「いいんですよ。もういいんです……」
抱きしめられていた腕が緩んだと思ったら、セレスが私を見つめ、顔を近づけてきた。
私は雰囲気に流されそうになっている自分に気づいて、セレスの胸を両手で軽く押す。
「セレスには、想っている人がいるんでしょ?」
「……は? 何のことだ?」
怪訝な顔をしたセレスに、私は言った。
「辺境伯家のご令嬢との噂を聞いたから……」
セレスがはあーっと、息を深くついた。
「なんだ、そんなことか……。違うよ、リュシー。俺が想っていたのは、お前だけだ。今も過去も」
少し強引に引き寄せられると、唇に柔らかいものが触れる。
驚きはしたけれど、心地いい。それ以上、拒む理由もなくて、私は黙って受け入れた。
違うと言ったセレスの言葉を、今は信じることにした。
今だけは信じていい、よね……。
たとえ後で、優しい嘘だったとわかったとしても。
ほろりと湧いてきた涙に、セレスの背中に回した腕に力を込める。
サラストゥスに発ってしまえば、しばらく会うことはできない。だから今は流されて、セレスの熱い吐息と、この腕の温もりの中に少しでも長く留まっていたいと望んでしまう。
(今だけ、いいよね……)
やがて唇をそっと離したセレスは、私の目をまっすぐに見つめて言った。
「俺が想うのは、お前だけだ。必ず迎えに行くから、それまで待っていてくれ」
セレスの言葉に、私は笑って頷いた。
皇位についたセレスはこれからますます忙しくなるだろう。急な譲位で、国内が落ち着くには、それなりの時間がかかる。それに――。
(皇帝陛下の隣に、罪人の娘はふさわしくないよね……)
たとえいずれは反故になる約束だとしても、今はただ、セレスの気持ちが嬉しかった。
◆ ◆ ◆
サラストゥスへ発つ日までの数日間、セレスは毎日、多忙な中で時間を見つけては離宮にまで会いに来てくれた。
ジェイデン卿もロラン卿を伴って訪ねてくれた。バローヌ公爵家が新たな後継者を迎えるにあたって、ロラン卿はバローヌ騎士団を離れた。今は皇宮第二騎士団の所属となり、ジェイデン卿の配下となっている。
そしてついに、私がサラストゥス辺境伯領へ発つ日となった。
私たちを迎えに来た馬車の前で待っていたのは、ネス――騎士服に身を包んだエルネスだった。
「エルネスティ・サラストゥスです。私とサラストゥス騎士団の者たちで、無事に辺境伯領までお送りいたします」
有力貴族の令息らしい、礼儀正しい挨拶。
メイド姿しか知らないマリーは最初、ネスにまったく気づかなかった。
他人行儀に頭を下げて返したマリーに、エルネスは悪戯っぽく声をかけた。ネスだった時の口調で。
「マリーさん! 冷たくないですか。私のこと、わかりません?」
「えっ? ……まさか、ネスなの!」
その声と口調で、ネスだと気づいたマリーは、唖然とした顔でエルネスを凝視した。
この状況に動じる気配のない私に気づいて、マリーは私を振り返る。
「お嬢様はご存じだったんですか?」
「ええ……。でも、私も初めからじゃないけど」
「ははは……公女様もマリーさんも、そんなこと気にしないで出発しましょう! 詳しい説明は馬車の中で!」
明るいネスの声に押されるようにして、私たちは馬車に乗り込んだ。
サラストゥス辺境領までは、7日を要す。その間、馬車の窓から見える街道沿いの街は、皇都から離れるにつれ、寂れた様子を強くしていく。
けれど、それに反して、行き交う人々の表情が明るく見えるのはなぜなのか。
「みんな、新しい皇帝陛下に期待しているんですよ」
私の疑問に気づいたのか、ネスが答えをくれた。
「今まで、不当に高い税に苦しんでいたからね。セレスティアン陛下が即位後、真っ先に減税を命じ、国庫の貯えの一部を開放したんだ。それに、増税に反対して領主に逆らって投獄されていた人々には恩赦と褒賞まで与えたから、皆、これからの暮らしはきっとよくなっていくと喜んでいるんだよね。今度の陛下は、貴族だけでなく庶民のことも考えてくださる慈悲のある方だ、って」
「そうね。きっとそうなるわ……」
民からも歓迎されて迎えられたセレスティアンの即位。
セレスを知る者として、誇らしさを感じる。
だから、そこには一点の曇りもあってはならない。そう思うと、少し寂しさも感じた。
7日後、私たちはようやくサラストゥス辺境伯領に入った。
いよいよ修道院に向かうのか……と思っていた私は、ネスの「着きましたよ」の声に、その目を疑った。
ここへはマリーだけについてきてもらった。
マリーにはここに来る前に、私が本物のアデリナ嬢ではないことを打ち明けていた。
聞いてすぐは大泣きされてしまったけれど、ひとしきり泣いた後、マリーからは意外にも冷静な反応が返ってきた。
「……もしかしたら、そんなこともありえるんじゃないかという気がずっとしていました。だから、その……あまり驚いていないんです。だって、あの事故から間もなく、あまりにも行動や雰囲気が変わられていきましたから」
「いつからそう思っていたの?」
「いつからと言われると、答えに困ってしまうのですが……だんだんと、少しずつ、という感じです。何より、お嬢様があんなに嫌っていた剣に興味を持つだなんて、初めは頭を打たれてどうかしてしまったんだろうかと、マリーは本気で心配したんですよ」
アデリナ嬢の小さい頃からずっと、そばで見ていてくれたマリー。
さすがにその目は誤魔化せなかったのだ。
「とにかく、私は本物のアデリナ嬢じゃない。だからね、マリーはサラストゥスまで私についてくることはないのよ。陛下やジェイデン卿に頼んで、皇都で次にお勤めできる良いお邸を探してもらうこともできるし」
「いいえ! 私はお嬢様――リュシエンヌ様について行きたいのです。お許しいただけませんか?」
「……本当にいいの?」
「はい! 私もサラストゥスまで連れて行ってください。マリーがお仕えしてきたのは、アデリナお嬢様と、今のリュシエンヌお嬢様、お二人ともなのですからね。どちらか、ではなく、どちらも、です。リュシエンヌお嬢様にお仕えできることも、私にとっては幸せなことなんです」
「マリー……ありがとう……」
退かないマリーに、私は泣きたいくらい感謝した。いや、本当はマリーについてきてほしかったのだから。
マリーは微笑んで、私をそっと抱きしめてくれた。まるで幼い子供を宥めるかのように。
「だからってお嬢様! どうしてお嬢様まで使用人部屋をお使いになられるんです?」
北の離宮に着いた私は、真っ先に使用人部屋に向かった。リュシーだった私が暮らしていた部屋だ。
私の部屋はここで、と言うと、マリーが咎めるように言ったのだ。
「だって……ここは前の私、リュシーが使っていたお部屋なの。なので、すごく懐かしいし、何より居心地が良くて……」
家具も、その配置も、当時のままだ。
それどころか、私の残した衣服や雑貨もそのままになっている。しかも埃ひとつなく、きれいに整えられて。
「マリーは隣の部屋を使ってね」
「ですがお嬢様、このお邸には他にお嬢様にふさわしい、良いお部屋がたくさんありますのに……」
「ううん、私はここで十分だし、何よりこの部屋にはたくさん思い出があるから、しばらくそれに浸っていたいの。それに、サラストゥスに向かったら、もう二度とここには戻ってこられないでしょうから」
「……そういうことでしたら、承知いたしました。では、私は他の荷物を運んできますね」
マリーが渋々出て行ったのと入れ違いに、やって来たのはセレスだった。
「……やっぱりこの部屋にいたのか。思った通りだったな。お前ならそうするだろうと思ってたんだ」
「はい。ここが懐かしくて……」
「うん。ここにお前がいると、あの頃に戻ったみたいだな……」
「ええ。でも、あの頃より、私がだいぶ可愛らしい姿になってしまいましたが……えっ!」
急に抱きしめられて、息を飲んだ。
私より背の高いセレスの胸に顔を寄せると、その胸の鼓動と体温を感じる。心地よさに目を閉じると、セレスが私の髪を優しく撫でた。
「お前、小さいな……。あの頃は大きいと思っていたのに。でも、お前はちっとも変わってなんていない。どんな姿をしていても、俺にとって、お前はリュシーだ。あの頃と同じ、リュシーだから……」
「でも、髪の色も目の色も、変わってしまいましたね……」
私がセレスを見上げて言うと、セレスは私の頭を抱えるようにして、また抱きしめてくれた。
「違わない。少なくとも俺にとっては、何も違わないんだ、リュシー。お前は、どんな姿でもお前なんだ。すぐに見つけてやれなくて、本当に悪かった……」
「いいんですよ。もういいんです……」
抱きしめられていた腕が緩んだと思ったら、セレスが私を見つめ、顔を近づけてきた。
私は雰囲気に流されそうになっている自分に気づいて、セレスの胸を両手で軽く押す。
「セレスには、想っている人がいるんでしょ?」
「……は? 何のことだ?」
怪訝な顔をしたセレスに、私は言った。
「辺境伯家のご令嬢との噂を聞いたから……」
セレスがはあーっと、息を深くついた。
「なんだ、そんなことか……。違うよ、リュシー。俺が想っていたのは、お前だけだ。今も過去も」
少し強引に引き寄せられると、唇に柔らかいものが触れる。
驚きはしたけれど、心地いい。それ以上、拒む理由もなくて、私は黙って受け入れた。
違うと言ったセレスの言葉を、今は信じることにした。
今だけは信じていい、よね……。
たとえ後で、優しい嘘だったとわかったとしても。
ほろりと湧いてきた涙に、セレスの背中に回した腕に力を込める。
サラストゥスに発ってしまえば、しばらく会うことはできない。だから今は流されて、セレスの熱い吐息と、この腕の温もりの中に少しでも長く留まっていたいと望んでしまう。
(今だけ、いいよね……)
やがて唇をそっと離したセレスは、私の目をまっすぐに見つめて言った。
「俺が想うのは、お前だけだ。必ず迎えに行くから、それまで待っていてくれ」
セレスの言葉に、私は笑って頷いた。
皇位についたセレスはこれからますます忙しくなるだろう。急な譲位で、国内が落ち着くには、それなりの時間がかかる。それに――。
(皇帝陛下の隣に、罪人の娘はふさわしくないよね……)
たとえいずれは反故になる約束だとしても、今はただ、セレスの気持ちが嬉しかった。
◆ ◆ ◆
サラストゥスへ発つ日までの数日間、セレスは毎日、多忙な中で時間を見つけては離宮にまで会いに来てくれた。
ジェイデン卿もロラン卿を伴って訪ねてくれた。バローヌ公爵家が新たな後継者を迎えるにあたって、ロラン卿はバローヌ騎士団を離れた。今は皇宮第二騎士団の所属となり、ジェイデン卿の配下となっている。
そしてついに、私がサラストゥス辺境伯領へ発つ日となった。
私たちを迎えに来た馬車の前で待っていたのは、ネス――騎士服に身を包んだエルネスだった。
「エルネスティ・サラストゥスです。私とサラストゥス騎士団の者たちで、無事に辺境伯領までお送りいたします」
有力貴族の令息らしい、礼儀正しい挨拶。
メイド姿しか知らないマリーは最初、ネスにまったく気づかなかった。
他人行儀に頭を下げて返したマリーに、エルネスは悪戯っぽく声をかけた。ネスだった時の口調で。
「マリーさん! 冷たくないですか。私のこと、わかりません?」
「えっ? ……まさか、ネスなの!」
その声と口調で、ネスだと気づいたマリーは、唖然とした顔でエルネスを凝視した。
この状況に動じる気配のない私に気づいて、マリーは私を振り返る。
「お嬢様はご存じだったんですか?」
「ええ……。でも、私も初めからじゃないけど」
「ははは……公女様もマリーさんも、そんなこと気にしないで出発しましょう! 詳しい説明は馬車の中で!」
明るいネスの声に押されるようにして、私たちは馬車に乗り込んだ。
サラストゥス辺境領までは、7日を要す。その間、馬車の窓から見える街道沿いの街は、皇都から離れるにつれ、寂れた様子を強くしていく。
けれど、それに反して、行き交う人々の表情が明るく見えるのはなぜなのか。
「みんな、新しい皇帝陛下に期待しているんですよ」
私の疑問に気づいたのか、ネスが答えをくれた。
「今まで、不当に高い税に苦しんでいたからね。セレスティアン陛下が即位後、真っ先に減税を命じ、国庫の貯えの一部を開放したんだ。それに、増税に反対して領主に逆らって投獄されていた人々には恩赦と褒賞まで与えたから、皆、これからの暮らしはきっとよくなっていくと喜んでいるんだよね。今度の陛下は、貴族だけでなく庶民のことも考えてくださる慈悲のある方だ、って」
「そうね。きっとそうなるわ……」
民からも歓迎されて迎えられたセレスティアンの即位。
セレスを知る者として、誇らしさを感じる。
だから、そこには一点の曇りもあってはならない。そう思うと、少し寂しさも感じた。
7日後、私たちはようやくサラストゥス辺境伯領に入った。
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