元Sランククランの【荷物運び】最弱と言われた影魔法は実は世界最強の魔法でした。

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第一章 大迷宮クレバス

47話 朝帰り

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 登り始めた陽の光が一足先に起き始めている迷宮都市に差し込む。

「ここら辺はさすがにまだ静かだな」

 繁華街から大通り、そして『箱庭亭』のある宿屋街まで歩いて帰り、その中で感じた人の流れにそんな言葉が出る。

 やはり人が早くから集中する大迷宮前の大通りよりもここら辺は静かだ。

 時計台が刻む時刻は午前7時14分。一夜を過ごした連れ込み宿から一旦アイリスとは別れて一人で『箱庭亭』まで戻ってきた。

 理由としては、お互いにいつもの装備をしないまま出発するわけにはいかないし、予め待ち合わせ場所を決めて旅に出る最後の準備をするために別れた。

 この提案をした時にアイリスが「離れたくない」と猛烈なイヤイヤ攻撃をして駄々を捏ねたという話は…………まあ置いておこう。

「はあ……」

 先程の彼女とやり取りを思い出して溜め息が出る。
 ……何とまあ幸せな溜め息だ事だろうか。彼女の駄々を厄介に思いつつ、今も表情は軽く緩んでいる。

 嫌よ嫌よも好きのうち。
 こんな独白をしてはいるが別に大して苦になんて思っていない。

「はっ。どうやら何とかなったようだな」

「毒されてんなぁ~」なんて自己分析をしていると聞きなれた嗄れ声がする。

「……今までどこ行ってたんだ?」

 昨日の夜に急に姿を消したかと思えば、再び急に現れた徘徊老人に尋ねる。

 おじいちゃん。夜な夜な街を徘徊するのはやめましょうね?

「別にそこら辺をぶらついてただけさ。大したことなんてしてない」

「……そうか」

 適当に答えるスカーにそれ以上の質問はしない。
 こいつなりに気を使って急に居なくなったり、朝まで姿を出さなかったのは分かりきっている。

 というか本当にいろいろと空気を読んでくれてありがとうございます……なんて感謝の言葉が普通に出てくるくらい、今回のスカーは気を使ってくれた。

「そうだ。一つだけ言わせてもらうと。おっ始める時は予め言っておいてくれよ?」

「……」

 前言撤回だ。
 こいつに感謝の言葉を送った俺が愚かだったさ。最後の最後でこのジジイはこういう奴だってのは分かっていたさ。

 空気を読めているかと思えば、この空気の読めていない発言である。呆れるしかない。

「はあ……」

 一つため息をついてスカーの言葉を流す。

 こんなくだらないやり取りで朝の大切な時間を潰すのは勿体ない。さっさと出発の準備をしなければ。

 アイリスのあの駄々の捏ねようからして、自分の準備が済み次第すぐにでも俺を迎えに来るつもりだろう。
 それじゃあわざわざ待ち合わせをした意味が無いし、アイリスを無駄に歩かせてしまうことになる。

 もう眼と鼻の先までに来ている『箱庭亭』に早足で向かう。

 この時間帯はもうハイルング家の面々は既に活動時間だ。
 朝早くにチェックアウトする客の対応や、まだ滞在している客の朝食の準備、昼のランチの仕込みなどやる事は盛りだくさんだ。
 この時間帯にまだ寝ているとすれば、まだ幼いメネルぐらいだろう。

「ただいま戻りました~……」

 そう予想を立てながら控えめに両開きの扉を押して中に入る。

 メリッサ達には大通りの酒場で飲んでくるとは伝えたが、朝帰りになるとは伝えていない。
 てっきり帰ってくると思っていた俺が帰ってこず、ハイルング家は「どうしたのだろうか?」と不審に思っていることだろう。

 ……特に、幼馴染のメリッサ辺りはその度合いが少し強めに……というか、確実にメリッサは怒鳴り散らしてくる。

 こっちを心配してくれての事なのだろうが、朝からあのよく通る大声でお説教など勘弁だ。
 ここは是が非でも回避したい。

 それを加味してのできるだけ静かに控えめな帰宅をする。

「ゲッ……」

 しかし、俺のそんな浅はかな思惑は容易く踏み潰される。

「ゲッ……って何よ、ゲッ……って。随分なご挨拶じゃない」

『箱庭亭』に入った瞬間に出迎えてくれたのは不機嫌に眉間に皺を寄せて仁王立つ幼馴染。その声音は不満一色だ。

 ……予想をはるかに超えるご乱心のご様子だ。これはもうどうしようもない。

「グ、グッモーニーン。今日もいい天気だねメリッサ」

「ええ。全くそうね。こんなに腹の底が煮えたぎってる朝なんて無いわね」

 これ以上彼女の機嫌を損ねまいと爽やかな笑顔で挨拶するが、逆効果だったようだ。
 あからさまに眉間のシワが増えた。

 このままではまずい。
 何とか先手を打たなければ!

「……ちょっと待てメリッサ。お前の言いたいことは分かっている。分かっているがまずは落ち着こう。帰るのがこんな朝になったのはふか~い理由があるんだよ」

「へぇ。深い理由ねぇ……いいわ。聞いてあげる」

 こっちの発言を無視して直ぐに怒鳴り散らしてくるかと思われたメリッサは意外にもそう頷く。

「おお!助かるよ!! 実は───」

 半ば死を覚悟しての命乞いに発言の許可が降りて一時は歓喜する。が、直ぐに口は黙りを決め込む。

「黙ってどうしたの? ふか~い理由があるんでしょ? さっさと話してみなさいよ」

「───」

 煽るようなメリッサの笑み。
 彼女の笑みに無性に敗北感を覚えるが、それでも次の言葉は出てこない。

 理由は単純明快。
 ……どう考えても人様に堂々と話す内容じゃねぇ。しかもそれが幼馴染ともなれば尚更だ。
「オトコとオンナのナニコレをしていてそのまま一夜を過ごした」等と間違っても言えるはずがない。

「正座」

「はい……」

 完全に詰んだ。もう俺にできることはない。後はただ彼女の言う通りに黙って床に正座をしてありがたいお言葉を頂戴するしかない。

「今までどこほっつき歩いてんのよ!! どれだけ心配したか分かってんの!!? だいたいいっつもアンタはね────」

 そこからの顛末は想像に難くない。
 こちらもそっちが帰ってくると思っていて店の戸締りや何やらをする、など、何かしらの手段を使って連絡しろ(これは無茶ぶり)など、何かまたよからぬ事に巻き込まれたんじゃないかと心配した、など兎に角そんな事を言われた。

 最初の店の戸締りなんかは正論だ。安全性の為に一定の時間になれば店の戸締りは絶対だし、俺が出かけていることを知っているメリッサ達は俺がいつ帰ってくるのか、少なからずそれを気にする。大迷宮から一年も帰ってこなかった前科もあって、メリッサ達は必要以上に俺を心配するようになってしまった。

 申し訳ないことをしたと思っている。
 もちろん反省だってしている。
 だが今回ばかりは許して欲しい。
 俺にとってもこの朝帰りは予想外も予想外の出来事なのだ。

「それで? 結局今まで何してたのよ?」

「……」

 一頻りメリッサからありがいお言葉を頂き終わると、彼女は少し疲れた様子で尋ねてくる。
 しかし俺は黙りを決め込むしかない。

「もう別に怒ってないから素直に言いなさいよ。
 ってかいつまで正座してるのよ……そっちももう別に戻していいわよ……」

 すっかりと落ち着きを取り戻した様子のメリッサ。
 彼女はこう言ってくれているがしかしそれでも俺は朝帰りの理由を話すことは出来ない。

「……すまん。それは聞かないでくれると助かる」

 正座から立ち上がり、足のしびれに四苦八苦しながらメリッサに頼み込む。

「……どうしても?」

「ああ。どうしても。あんまりメリッサが聞いても面白いことじゃな───」

 そこでふと思い直す。
 本当にこんな返答でいいのか?と。
 それはやっと決めたと覚悟をまた踏みにじる答えなのではないかと。

「……どうしたの? また黙っちゃって?」

 困惑した表情のメリッサをまじまじと見つめて考え直す。
 ──この気持ちを隠すことはしたくない。
 それが俺の本心であり。全く恥ずかしいことではない。

 別に事細かに説明する必要は無い。
 メリッサも成人した大人の女性だ。オブラートな説明表現でも察してくれるだろう。
 その結果、彼女がどんな反応するのかは神のみぞ知るだ。

「───いや。言うよ。昨日の夜は酒場でアイリスと遅くまで飲んで、そのまま彼女と宿で朝まで休んでいた」

「えっ…………?」

 俺の答えを聞いてメリッサ気の抜けた声を出す。

「そんでその……まあ色々とあってアイリスとその……夫婦……正式な手続きはしてないけどそう言う間柄になった。…………以上だ」

「……うそ………」

「嘘じゃない。本当だ。帰りが遅くなったのはそう言う理由だよ」

 うわ言のように否定するメリッサに頭を振って断言する。

「……大丈夫かメリッサ? 顔色がどんどん悪くなってるけど……」

「ッ……!!」

 メリッサは慌てたよに背を向けると何も言わず二階にある自分の部屋へと走り出してしまう。

「あっ!おい! メリッサ!?」

 急なメリッサの態度の変わりように困惑しつつ、直ぐに彼女を追いかけようとするがそれは後ろから肩を掴まれて止められる。

「……少し一人にしてやろう」

「……パトスさん……」

 後ろを振り向けばそこには難しそうな顔をしたメリッサの父、パトスがいた。

「いやっ……でも……あれは流石に一人にしておくのはまずいんじゃ……」

 普段は理不尽なくらいに明るくて元気だけが取り柄みたいなメリッサ。
 だが、小さい時から何か納得ができなかったり、我慢できないこと、不満などが爆発した時は今みたいに急に何処かへと走り出してしまう。そんな時は決まって一人になれるところでこもって泣くのだ。

「はあ……それが分かって、一番気づいて欲しいところには気づかれないとは……」

「あの……」

「いや。何でもない、忘れてくれ。あの子は大丈夫。それよりも準備をしなきゃいけないんじゃないか? 出発は今日だろ?」

 困惑しているとパトスはそう指摘をしてくる。

 ハイルング家には4日ほど前から迷宮都市クレバスを離れて、世界中の大迷宮に旅に出る事は話していた。

 時計を確認すれば時刻は午前7時50分。もうすぐ8時を回ろうかと言うところだ。

「まっ、まずい! 早く準備しないとアイリスが来ちまう!」

 幸い、準備と言っても大したことは無い。部屋に置いてある荷物を影の中に入れて、いつもの装備に着替えるだけだ。時間は10分も必要ない。

「えっと……ちゃんとした挨拶も出来ずにすいません! 準備をしたら直ぐに行きます。長い間お世話になりました。メネルとメメさんにもよろしくお願いします。それから……メリッサに悪かったって言っておいてください」

「分かった。元気でな。急な話で驚きはしたがお前も男だ、一度世界の広さを知ってくるといい。いつでも帰って来いよ。ここはお前の家だ」

「はい!」

 準備をする前にパトスに別れを告げて自分の部屋へと走って向かう。

 メリッサ……ハイルング家との別れはこうして歯切れの悪いまま終わった。

 ・
 ・
 ・

「……大丈夫かメリッサ? 顔色がどんどん悪くなってるけど……」

「ッ……!!」

 その言葉で少女は瞳に溜め込んだ涙が堪えきれなくなり、走って自室へと逃げ込んだ。

「どうして……どうしてっ……!」

 部屋の奥の隅っこに身を縮こませるようにして座り込んだ少女は否定するように繰り返す。

 しかし、頭の中では分かっていた。
 彼が自分ではなく、あの女と結ばれると。

 それでも我慢出来なかった。耐えきれなかった。
 十数年間、ずっと思い続けたこの気持ちを簡単には捨てられるはずなどなかった。

「うぅ……くそっ……ファイのバカッ……!」

 大粒の雫が目から流れて頬を伝う。

 少女はあの少年に涙を見せないと決めていた。
 理由は自分が泣けば彼を不安にさせて、無茶をさせてしまうから。

 小さい頃からそうだった。
 あの少年は少女の涙を見れば決まって悲しそうな顔をして、少女の為にいくつもの無茶をした。

 近所の年上の男の子にいじめられた時。
 獰猛な野生の犬が襲いかかってきた時。
 両親が仕事で自分に構ってくれなかった時。
 好き嫌いをして怒られ時。
 欲しいものを買ってくれなかった時。

 少年は少女の笑顔の為に、時には怪我をして、時には少女が寂しくないようにずっと一緒に居てあげて、時には自分のなけなしのお小遣いを少女のために使った。

 優しかった。嬉しかった。幸せだった。

 それと同時に。苦しかった。申し訳なかった。何も出来ない自分に嫌気が差した。

 だから少女はある日を境に、少年の前で泣くことをやめた。
 少年の両親が大迷宮で死んだと知って、その事が悲しくて泣いた時から、努めて一人で泣くようにした。

 だから少女は少年には絶対に涙を見せない。
 どんな事が起きようとも彼の前では元気で明るい自分だけを見せたかった。
 それが自分が少年にできる唯一のことだと思ったから。

「もっと……」

 少女の中には後悔が絶えない。

「もっとッ……」

 何度思い直してみてもこれは自分の落ち度だ。

「……どうしてもっと早く好きだって言えなかったのよッ!!」

 張り裂けるほどの悲しい声が響く。

 この気持ちを伝えるチャンスなどいくらでもあった。いつでもできた。
 その余裕が、油断が、彼女の決意を鈍らせた。
 この心地よい関係を壊したくなかった。

「好き……好きだよ……ファイク……」

 今更溢れだしたところで遅かった。
 少年はもう別の少女のモノになってしまった。

「ずっと……ずっとちっちゃい頃から好きだった……優しくて、誠実で、勇敢で、諦めないファイクが好きだった……」

 少女はこの気持ちを簡単に忘れることなどできるとは思えなかった。

「ファイク……ファイク……ファイク……」

 何度少年の名前を呼んでも少女の元には現れない。
 もう少年は遠いところに旅立ってしまった。

「………………やだ…………」

 どれほど泣いただろうか。
 少女はふとそう口を開く。

「諦められないよ……だってそうでしょ? 私はずっと小さい頃からファイが好きなんだもん。簡単に諦められるはずがない」

 誰に言うでもなく自分自身に言い聞かせる。

「ぽっと出の奴なんかに独り占めなんてさせない───」

 少しでも、ほんの少しだけでいいから少年の傍に、少年の愛を。

「───二番目でもいい。私は絶対にこの思いを諦めない」

 それはようやくできた少女の決意。

「今度帰ってきたら覚悟しなさいよ。私が本気を出せばアンタなんて直ぐにメロメロにしてやるわ!」

 気がつけば後ろ向きな思考は消えて、涙も止まっている。

「私はファイクが好き。この気持ちだけは絶対に譲らない!!」

 高らかに宣言した少女は一つ大人の階段を上る。

 腹を括った少女ほど怖いもの知らずで無敵なモノは無い。

 メリッサ・ハイルングはファイク・スフォルツォを愛していた。

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