元Sランククランの【荷物運び】最弱と言われた影魔法は実は世界最強の魔法でした。

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第二章 大迷宮バルキオン

24話 再出発

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『幻獣』

 モンスターの中にはそういった特別な個体がいるらしい。
 曰くその『幻獣』と言う特別な個体のモンスターは非常に高い知能や戦闘能力を持ち、普通のモンスターとは比べ物にならないくらい強いらしい。

 詳しい『幻獣』の出現理由は判明しておらず、再出現の頻度もごく稀。その生態も多くの謎に包まれている。
 個体数が圧倒的に少ない幻の獣で『幻獣』。安直な呼び方だが非常にわかりやすい。

 と、以上のスカーの簡単な説明を聞いて思い出したのはターニングポイントに必ず存在するボスモンスター。
 今しがたしてくれたスカーの『幻獣』に関する説明は殆どボスモンスターのものと合致する。

 この疑問をスカーにしてみたところ、奴の答えはこうだった。

「まあ俺の知識は1000年も前のものだ。そりゃあ呼び方の一つや二つは変わるだろう」

 と言った、なんとも適当なもの。

 そんな適当でいいのか影の賢者、とツッコミを入れそうになったがそれどころでは無い。
 現在進行形で見知らぬ(?)少女はギャン泣きしているのだ。まずは少女を何とかして泣き止ませなければ、俺のメンタルが罪悪感でブレイクしてしまう。

 さらに付け加えてしてくれたスカーの説明では、『幻獣』には自身の姿を自由に変化させることができる個体もいるらしい。
 まあ今まで人の言葉を喋るモンスターや魔法を使うモンスターを見たことがあるので、人の姿に化ける事ができるモンスターがいても不思議ではないと思っていたが──。

「ぐすっ……ぐすっ……」

「ラーナちゃんは強い子ですからね~。泣かなくて偉いですねぇ~」

「……マジか」

 実際に目の前に現れてみると全然困惑してしまうわけで。

 何が言いたいかと言うと目の前で泣いているラーナを名乗る少女は、あのモフモフ狼のラーナで間違いないということだ。

「いや、それにしてもいきなり人の姿に変身したのはなんでだよ? 今までラーナは一度も変身なんてしたことないぞ……」

「成体に進化したことで出来るようになったのだろう。それにお前はあの毛玉と対等な従魔の契約を結んでいる。幻獣は最も繋がりの強い者の姿に変身することが得意なんだ。だからいきなり変身したんだろう」

 アイリスが徐々に泣き止んでいくラーナを依然として優しくあやしているのを呆然と眺めていると、スカーの補足が入る。

 なんてこったい。
 凄い子だとは思っていたが、まさかウチのラーナが幻獣……ボスモンスタークラスの強さを秘めたモンスターだったとは。しかも自分とは全く違うモノの姿に変身できるとは、本当に凄い子!!

「おじ様とのお話は終わった?」

「え? ああ、うん……」

 内心で改めてラーナを褒めちぎっていると、アイリスが責めるようなジト目でこちらを見つめる。

 あれ?
 俺なんかやっちゃいました?

 なぜアイリスが不満げなのか分からず。内心おっかなびっくりでいると彼女は言葉を続けた。

「話を聞いた限り、この女の子はラーナちゃんで間違いないんだよね?」

「はい。そういうことになります……」

「なら、言うことがあるよね?」

 不満げな表情から一転して小首を傾げながら笑顔で尋ねてくるアイリス。その笑顔の裏には俺みたいなちっぽけな人間では測りきれぬ怒りのような何かが見え隠れしている。

「ひっ…………は、はい! 仰る通りでございます!!」

「ぐすっ……ぐすっ……?」

 得体の知れない寒気が全身を襲い、俺は電光石火の如くアイリスとラーナの前に正座をする。
 そんな俺をラーナは、涙で真っ赤に腫らした綺麗な瞳で見つめる。

 改めてモフモフな狼の姿から人間の姿にその身を変えたラーナを見る。

 見た目の年齢は7歳~9歳ぐらいだろうか。どこからどう見ても普通の小さくて可愛らしい少女に見える。
 その髪色はラーナの特徴的な白銀の毛並みと同じ色で、長さは毛先が肩口かかるかどうかの長さ。顔立ちはとても整っており将来大きくなれば美人になること間違いなしだろう。個人的にはところどころの顔のパーツがアイリスに似ているように感じた。目元の辺りなんて特にだ。

「……パパ?」

 少しの間、なにも言わずに人の姿のラーナの容姿を観察していると、見られてる本人は困ったように首を傾げる。

 おっと。少しガン見しすぎた。
 それによくよく見てみれば今のラーナは産まれたままの姿……元い真っ裸だ。
 まあ元々はモンスターなのだから真っ裸なのは当たり前なのだが、だからと言って幼女の裸体をガン見するのは傍から見れば絵面的に不味い。犯罪の匂いしかしない。
 自分の従魔の裸体を見てお縄にかかるのなんて御免だ。

 そう思い影の中から着るものを見繕う。
 さすがに子供用の服なんてのは持っていないので、適当な布切れになってしまうが何も無いよりはマシだろう。

 影の中から取り出した白い布をそのままラーナの身体を隠すように巻いてやる。
 そうして俺は困惑したままのラーナに目線を合わせる。

「えーっと……そのぉ~……ごめんな、ラーナ?
 意地悪……というか、本当にラーナだって分からなかったんだ。だって目が覚めたらラーナがこんな綺麗で可愛らしい女の子になってるなんて思いもしなくてさ。だから本当に意地悪とかそういう意味で言ったんじゃないんだよ。
 直ぐにラーナだって気づいてあげられなくてごめんな。これじゃあお前の相棒失格だな」

 まだ目尻に残っていた涙を指で優しく拭ってやると、俺は苦笑してラーナに深く頭を下げて謝る。
 だが直ぐにラーナからの反応は返ってこない。今、彼女はどんな顔で俺の事を見ているのだろう。分からないけれど無性に怖かった。彼女に嫌われるのは嫌だった。

「……本当に意地悪じゃないの?」

 少ししてラーナの可愛らしい声が聞こえる。
 その声は怒っていると言うよりも、確かめるような真剣なものだ。
 俺はそれに誠意を持って答える。

「ああ。誓って、そんなつもりは全くない」

「ラーナ、可愛い?」

「ああ。本当にびっくりするぐらい可愛らしいよ」

「ラーナ、綺麗?」

「ああ。そんなに綺麗な銀色の髪は俺は見たことないよ」

 そんなやり取りをしながら覗き込むようにラーナの顔が見えて、俺は顔を上げる。
 そこにはさっきまで泣いていた女の子の姿はない。

「ママとラーナ、どっちが好き?」

『ママ』とは聞くまでもなくアイリスのことだろう。

「うっ……これはまた意地悪な質問だな……」

「ふふっ、仕返し!」

 一転して笑顔を見せるラーナ。何故かその姿がアイリスと重なる。もしかしたらラーナはアイリスの姿を参考にして変身したのかもしれない。

 笑顔のラーナの頭を撫でて、俺も笑う。ラーナの質問を意地悪と言ったが、俺の中で答えは決まっていた。

「ははっ。こりゃあやられたな。でも答えは簡単だ。
 俺にとってはラーナもアイリスも同じくらい……いや、他の何よりも比べ物にならないくらい大切なモノだよ」

「っ!!」

 在り来りな答えだが本心だ。
 俺はこの世界のどんなモノよりもアイリスとラーナを大事に思っている。
 そしてどうやら俺の答えは、ラーナにとっても正解だったらしい。

「ラーナも! ラーナもパパとママが一番大切っ!!」

「うぉっ……と」

 ラーナは満面の笑顔でこちらに抱きついてくる。そんな急なラーナの行動に驚きつつも何とかラーナを受け止める。
 ラーナを受け止めた瞬間に感じたのは、初めてあった時から変わらない優しい暖かさだった。
 俺の胸に顔を埋めて頬擦りして甘えてくるラーナの姿にふと笑みがこぼれる。

 甘え方はモンスターの姿も今の姿も変わらないんだな。

 そんな中、ふと思ったことを口に出す。

「……そう言えばなんで俺とアイリスがパパとママなんだ?」

「それはね! 二人は番い……夫婦でしょ? それでそれで! ラーナは二人の事が大好きで! 二人の子供なの! だからパパとママ!!」

 俺の質問にラーナは興奮気味にそう答える。

 成体に進化したとはいえまだまだ子供と言うことだろうか、色々と言葉の足りない説明ではあったがラーナの気持ちは十分に伝わった。言葉足らず、滅茶苦茶な考えだったとしてもそのラーナの気持ちは俺も同じだった。

「……そっか、そうだな──」

 ラーナの頭を撫でながら俺たちの話を静かに聞いていたアイリスの方を見る。
 すると彼女はラーナの言葉に感極まってポロポロと涙を流して何度も頷いていた。

 彼女も気持ちは同じだ。
 それならば───

「俺とアイリスはラーナのパパとママ。俺たちは家族だ」

「うんっ!!」

 そうして俺たちは一人の少女の元気な声でようやく目覚め、朝を迎えることになる。

 ・
 ・
 ・

 びっくりドッキリなラーナのモーニングコールで目を覚まし、俺たちは少し遅めの朝食を取りおえて焚き火を囲んで談笑していた。

「……本当にラーナか?」

「うん! ラーナだよ!!」

 未だにエルバートは目の前の少女がラーナだと信じられないようで、ぺたぺたとラーナを触診している。
 隣のユネルも一見、落ち着いているように見えるがその実かなり動揺しているみたいだ。

 眠気眼を擦りながらテントから出てきたエルバートと、いつもの凛とした様子の眠気を全く感じさせないユネルは人の姿に変身したラーナを見て大変驚いてくれた。

 朝食を取りながらエルバート達に事情の説明をして何とか理解はしてくれたが、現在の反応から分かる通り納得はできていないようだ。

「世界にはまだ知らないことが沢山ありますね……」

「だな。俺とアイリスも最初は驚いて声も出なかったよ」

 ラーナを見てしみじみと零すユネルの言葉に思わず笑って返す。
 本当にユネルの言う通りだ。
 世界はまだまだ知らないことで溢れている。

「わっ!? 本当にラーナだ!!」

「ワンっ!」

 ラーナが人の姿から一瞬で大狼の姿に早変わりするのを見て、また一層驚くエルバート。

 先程のスカーの説明にもあった通り、ラーナは自分の姿を大狼と人間のどちらかに自由に変えることができる。そしてラーナはこれからは常に人の姿でいることにしたそうだ。

 ラーナにその理由を聞いてみると彼女の答えは、

「ラーナは二人の子供だから、パパとママと同じ姿がいい!」

 とのことらしい。
 全く何とも可愛らしく嬉しい理由じゃないか。

 いや、もう本当にラーナが可愛すぎて辛い。モンスターの姿でも十分にモフモフで可愛いと言うのに、これ以上可愛くなってどうするつもりだ。
 俺を萌殺す気か?

 再び人の姿に戻りまたエルバートを驚かせ、それを見て喜ぶラーナを見ていると自然と頬が緩む。

 だが、いつまでもだらけきっている訳にもいかない。
 まだしばらく休息を取るにしたって色々と確認したり、考えなければいけないことがある。

 まずは詳細な休憩期間だ。
 一日経って分かったことだが、思いのほかアイリス達は身体的にも精神的にも調子は良さそうだった。

 手持ちのハイポーションの効果もあって体の傷は殆どが治っているにしても、もしかしたら空元気で無理をしているかもしれないと思い、さきほどアイリス達に本音を聞いてみたところそういう訳でもないらしい。彼女達の言葉を信じるならば、あと2、3日程の完全休息日を取れば攻略を再会できるだろう。

 次にアイリスとエルバートの装備だ。
 話を聞いたところアイリス達は独断で77階層のモンスターと戦闘を一度行っているらしい。結果は完敗で、その後にアッシュ達に強襲され、あのようなことになったらしい。

 そんな色々な不運に見舞われて彼女達の装備は殆どが使い物にならなくなってしまった。
 アイリスに至っては愛剣である『颶剣グリムガル』は全壊。武器の再生は不可能になってしまっている。

 彼女達の予備の装備は影の中に入っているが、正直万全の装備ではない彼女たちをモンスターの戦闘に参加させたくない。
 俺一人でもここから先の深層を攻略することは可能だが、必ずしも全員を守りながら攻略できるとは限らない。

 今回のようなイレギュラーがこのさき絶対に起こらないとは断言できない。寧ろ今回の経験を糧に警戒をしていかなければいけない。
 この考えでいけばアイリス達には万全の装備で攻略に挑んで、少しでも生き残れる確率を上げてもらいたい。

 だが現状は急拵えの装備で何とかするしかない。どんな状況であっても先に進むしかないし、無い物ねだりをしても仕方がない。

 それでも今回の攻略に関しては、これ以上はアイリスたちを身体的にも精神的にも疲弊させたくないというのが俺の正直な気持ちだ。
 だがそんな気持ちと同時になるべく、早く彼女達を大迷宮の外に出してやりたいという気持ちもある。
 でも無理はさせたくないし───。

 考えが堂々巡りをする。
 結局のところ、今の俺では全てを補って自分の思い描く理想を実現することは出来ない。

「ファイク……大丈夫?」

「…………え?」

 あーでもない、こーでもないと頭の中で色々とか考え込んでいるとアイリスの声で我に返る。

 いつの間にか下がっていた目線を上に戻すと、全員が俺の事を見ていた。その瞳には少なからず不安の色が見える。だが同時に覚悟の決まった強い熱も感じる。

「……きっとファイクは私たちのことで悩んでくれてるんだろうけど、私たちなら大丈夫。辛くて悔しいことはあったけどそれで心は折れてない。まだ戦える───」

「っ!!」

 そこで気がつく。

 俺が迷えば、俺を信じてついてきてくれるアイリス達も迷うことになる。俺が死ねば全員死ぬ。弱音など吐いている場合ではない。
 やれるかやれないかじゃない。選択肢は一つだけだ。

「───っと言っても今の私たちは実力不足もいい所で、ファイクに頼りきっりになっちゃうんだけど……」

 力なく苦笑するアイリス。
 それでも自身の現状を直視しない無鉄砲な考え方よりいい。それでいて完全に実力不足を悲観している訳では無い。しっかりと地に足がついた冷静な考えだ。
 彼女達の覚悟はとうの昔にできてる。

 ───そうだ。俺は何度も彼女達の覚悟を確認して、それを信じた上でここにいる。
 今俺が考えていたことは彼女達の覚悟を信じず、そして踏みにじる最低なものだ。
 改めて認識し直す必要がある。

 ″……なあスカー。攻略を進めながらアイリス達に魔法の鍛錬はつけられるよな?″

 ″ああ。俺とお前がしっかりと監督すれば死ぬことも無い″

 ″この先のモンスターとやり合えるようになるまでどれくらいかかる?″

 ″基礎はできてる。それにどいつもこいつもお前より飲み込みが早いからな、死ぬ気でやれば5日だろう″

 ″……3日だ″

 ″なに?″

 ″集中鍛錬は3日までだ。それ以降は一気に最下層まで行く。そろそろこんな洞窟にずっといるのも飽きてきた。終わらせにいく″

 俺の答えに珍しく驚いた反応を見せるスカー。

 自分でも無理を言ってるのは分かってる。余裕を持つのならば5日という期間を持って鍛錬をした方が無理はない。でももう決めたことだ。それにアイリス達ならばこの程度の試練は乗り越えてくれる。

 彼女達は探索者なのだ。
 もう甘えた考えはやめよう。

 今までの思考を全て捨て去り、アップデートしていく。このようなことは今回ばかりで終わりにする。
 それは彼女達への信頼と同義だ。

「…………何か言ってよ」

「えっ、ああ、ごめん」

 自分の中で一つの折り合いをつけているとアイリスが不貞腐れたようにこちらを見てくる。

「それで、スカーのおじ様と何か内緒話をしてたみたいだけど悩み事は解決した?」

 すべて見透かしたかのように得意げな笑みを零すアイリスを見て思わず俺も笑ってしまう。
 本当に彼女には敵わない。そう思った。

「うん。もう決心がついた。
 今後のことについて色々と確認、共有しておきたいことがある。まだ疲れが抜けきっていないところ悪いけどちょっと会議をしてもいいか?」

 全員の目を見てから俺はそう言う。

「もちろんですよ、アニキ!」

「全く問題ありません」

「ラーナもお話するーっ!」

 食い入るように返事をするエルバートとラーナ、そしてユネルが快く頷く。

「どこまでも貴方の傍に」

 最後にそう言って優しく笑うアイリスはこの世の何よりも綺麗だった。
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